2011年6月9日木曜日

 高校生ものづくりコンテスト全道大会電気工事部門で見事最優秀賞

 北海道工業高等学校長会、北海道高等学校工業クラブ連盟が主催する「第11回高校生ものづくりコンテスト北海道大会電気工事部門」が6、7日、富良野地域人材開発センターで開かれ、富良野緑峰高校電気システム科3年の萩原龍也さん(17)が見事最優秀賞に選ばれ、11月に東京都で開催される全国大会に出場する。同校からの全国出場は初めて。
 同大会は、高校生など若い人たちがものづくりへの関心を高め、技術・技能尊重の社会的機運を盛り上げるのを目的に毎年開催地を変えて実施されており、富良野では初めて。大会には留萌千望、苫小牧工業、室蘭工業、帯広工業、函館工業、札幌琴似工業、釧路工業、旭川工業、富良野緑峰の9校から選抜された9人が出場した。
 6日午後、開会式が同人材開発センターで開かれ、7日午前9時から競技が行われた。競技は縦横1・8メートルの電気工事配線板に4種類ある課題のうち1つを選び、1時間半の持ち時間で配線工事、接地工事、電線接続などの技術を競い合った。
 出場者は安全ブレーカー、埋め込み連用3路スイッチ、パイロットランプ、ケーブル、ねじなし電線管など44種類の材料を使用し、スイッチを入れると同時に、または常時ランプが点く配線作業の正確さとスピード、さらに見た目にきれいに仕上げるという技術を制限時間内で競い合った。
 最優秀賞を受賞した萩原さんは終始落ち着いて一連の電気工事配線を行った。萩原さんは同大会に向けて何度も時間内に配線工事を終える特訓を行った結果、見事実ったという。審査は北海道電力株式会社富良野営業所の職員が行い、減点法で採点した。



カレーソースを開発 富良野オムカレーのイベントに向け使用

 富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長、14店舗加盟)は、「富良野オムカレーイベント向けカレーソース」を開発し6日、試食会が市内のナチュラクスホテルで行われた。同カレーソースは道内外で開かれる食のイベントで使用するもので、富良野オムカレーの安定した味や品質を確保するのが大きな狙い。7月2日から北見市で開かれる「新・ご当地グルメグランプリ北海道2011inオホーツク北見」を皮切りに、道内外で行われる食のイベントや物産展などで来場者に提供する。
 同協議会では道内外のイベントに出店する機会が増え、そのたびに出店に協力する協議会正会員(提供店)が、カレーソースを仕込んでいた。このため観光シーズンなどの繁忙期には、通常の店舗営業で使用するカレーソースとイベント用の仕込みに追われ、負担が強いられていた。また、イベントの参加では提供店の出店ではなく、同協議会の名前で出店しており、イベントに協力する提供店が変わるなどして、カレーソースの味や品質が異なっていた。
 このため、イベント状況が変わっても安定した味や品質のカレーソースを確保する必要があった。さらに大規模イベントでは大量にカレーソースを仕込む場合があり、食品衛生上のリスクを回避するためにもカレーソースの開発は急務だった。
 そこで昨年9月、玉ネギやニンジンなどの原料を提供している、ふらの農業協同組合、ふらのワインを販売している富良野市ぶどう果樹研究所、カレールウ・フレーク、スパイスを供給しているハウス食品㈱、野菜の中間処理を行っている大阪丸北商事㈱、カレーソースを開発している㈱タンゼンテクニカルプロダクトの5社と連携し、統一した新しいカレーソースの開発に乗り出した。これまで関係者が集まり試作品の試食会を計5回開き、5月19日に同協議会役員が最終試作品の試食会を行った。
 同日の試食会には同協議会の相談役を務めている能登芳昭市長、佐々木淳富良野商工会議所専務理事(会頭代理)、黒岩岳雄ふらの観光協会会長が出席した。試食を行った能登市長や黒岩会長は「おいしい。コクがあり、辛みも程良い」などと合格点をつけた。
 同協議会では「大勢の人たちが集まるイベント会場には子供たちや女性も多いので、カレーソースの辛みは少し控えめにしてあります。統一したカレーソースが開発できたので今後開かれる野外イベントでは効果的に提供することが可能になり、富良野オムカレーを道内外に売り込んでいきたい」などと話している。

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