2013年9月2日月曜日

10年前の自分へのメッセージ届けます

 果たして10年経った現在の自分の姿は?―富良野市は30日、平成15年(2003年)9月に実施した富良野市開庁100周年記念事業「10年後のわたしに送るメッセージ」の発送セレモニーを、富良野郵便局で行い、能登芳昭市長が土橋眞二・富良野郵便局長に116通の封書を手渡した。
 10年前の9月1日、富良野市開庁100周年記念式典が行われた。その記念事業の一環として同年8月16日、富良野小学校グラウンドで開催された「100年収穫祭」の一角にコーナーを設け、市民をはじめ来場者から同メッセージを募った。
 寄せられたメッセージは116通に上った。このうち市民が72人。また、たまたまイベント会場を訪れた観光客も参加し、遠くは佐賀県からも。メッセージには2003年当時の写真と、10年後(2013年)の自分や知人に宛てたメッセージが書かれている。
 自分へのメッセージを寄せた中には高齢者もおり、すでに亡くなった人もいる。また、当時小中学生だった子供たちはすでに結婚したり社会人になっている。40代の公務員(市役所職員)は、自分へのメッセージを書いたことを忘れていたという。メッセージには「元気か、結婚したか、痩せたか。今の自分が大好き」と書いた。このメッセージ通り、結婚し、健康に恵まれ、体重もトレイルランに参加するほど体をしぼりこんでいる。
 同局では、1日約1000通のハガキや封書を取り扱っている。土橋・富良野郵便局長は「結婚して名前が変わっていたり、転居届け出が出された場合、すぐに配達できるかどうか分からないが、1年間は宛て先の住所を探します。自分への手紙を受け取った人からいい反応があればいいですね」と期待した。能登市長も「10年経ったので忘れている人もいると思うが、自分へのメッセージが届けば嬉しいと思います。一人でも多くの参加者に届くように」と願っていた。



侵入者が一番嫌がる環境づくりを

 富良野警察署は28日、「実践型防犯教室」を中富良野町農村環境改善センターで実施し、専門講師による一般住宅の侵入手口と防犯対策、さらにガラス破壊試験の実演と体験を通し参加した住民(約30人)に防犯意識の高揚を図った。
 同教室は、「北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり条例」の関連事業として2年ごとに、地域安全活動推進委員や地域住民を対象に開かれている。はじめに進栄ロックサービス株式会社の防犯設備士・高橋佳嗣さんが、昨年1年間道内で発生した侵入盗の手口と防止対策について説明した。
 高橋さんは「侵入盗では6割が一戸建て住宅と共同住宅で発生している。1日あたり11件、2時間に1件の発生。被害に遭った住宅で1番多いのが鍵をかけていない無施錠」と説明した。安全意識の低さを指摘し、「防犯に対する知識を持ち、常に侵入者に狙われているという危機意識を持つことが大事」と訴えた。
 また、講演の中で模型住宅を使った侵入手口と不正解除の手口の解説を行い、侵入盗で玄関ドアや窓の鍵を外すピッキングの道具の説明やドアの真横にドリルで小さな穴を開けて、特殊な工具を使って鍵を開けるサムターン回しの手口の実演も行った。
 さらに参加者を対象にしたガラス破壊試験の実演と体験も実施した。参加者は防護用メガネをつけ、手袋をはめて、ハンマーで3ミリの板ガラス、6ミリの網入りガラス、そして防犯ガラスの3種類のガラスを割る体験を行った。板ガラスと網入りガラスは一撃で簡単に破ることができた。しかし、防犯ガラスは何度打ち続けても破ることができず、見物していた参加者たちは防犯ガラスの強度に改めて驚いていた。
 高橋さんは最後に防犯設備の効果的なポイントとして「侵入盗は5分以上かかると7割が諦めると言われている。侵入者が一番嫌がるのは、時間、光、音、映像の4つ。防犯ガラスをつけるには高額な費用がかかるが、犯罪者を寄せ付けない環境づくりが大切。ドアにガードプレート、二重ロック、カメラ付きインターフォン、ピッキングに強い鍵をつけるのをはじめ、短時間の外出でも必ず鍵をかける、家にいても施錠する、死角を減らす、家の周りに足場になる物を置かない」などと侵入盗防止のポイントを説明した。
 また、富良野警察署生活安全課の担当署員が「今年に入ってから管内の犯罪件数は90件余り。他管内から比べると犯罪件数は少なく平和な地域。それだけに住民の防犯意識が低いのが実態。いつどこでも起きるのが犯罪。無施錠だと思わぬ凶悪事件に遭遇することもありますので、常に防犯意識を持って下さい」などと訴えた。
 受講した70代の女性は「玄関ドアや窓ガラスの鍵には二重にロックをしていません。色々説明を聞いてとても参考になりました。これから外出する際には短時間でも鍵をかけるようにしますが、家族全員で励行するには大変かもしれない」と感想を述べていた。

2013年8月29日木曜日

安全安心な農産物の提供を 岡本、小野両農園が認証取得

 特定非営利活動法人日本GAP協会(東京都)は、食品事故を起こしにくい信頼できる農場の目印として「JGAP認証」を導入しているが、今年度、富良野市下五区の岡本農園(岡本哲夫代表)と同北大沼の小野農園(小野託也代表)が7月に認証取得した。岡本代表(65)と小野代表(27)が26日、市役所を訪れ能登芳昭市長に報告した。
 同認証は、第三者が認証する制度。農産物の安全性向上や環境保全型農業を実践する手法として、1990年代終わりから欧州で普及が進み、日本では2002年から普及が進んでいる。今年3月末現在の認証農場数は全国で1749、北海道で61。富良野市では平成23年度に北扇山2の岡本農園、山部西22線16番地の天間農産本舗、北斗町の北幸農園の3農園で認証を取得しており、今年度で新たに2農園が加わったもの。
 岡本農園は、関西などの消費者を受け入れるなど、ミニトマトの栽培を通じて消費者とのコミュニケーションを図っており、ふるさと給食の協力を行っている。栽培ハウスは約30棟で従業員数は3人。小野農園は、祖父が富良野市で最初にミニトマトの作付けを始めた先駆者。栽培用ハウスは約30棟、従業員数は5人。
 岡本さんと小野さんは、同認証制度に取り組むメリットとして「危害要因の排除、農薬散布の方法、作業者の安全確保をはじめ、農場の仕事が効率化し、経営改善・品質の向上、技術の継承に役立つ。さらに専門の審査機関による審査認証を受けることで、バイヤーに『信頼できる農場』を客観的にアピールできる」を挙げた。
 今後の展望として市では、「現在、山部地区の1経営体(株式会社フラノプレゼンツ)がJGAP認証を目指して、書類等の整理を行っている。市内でこうしたJGAPの取り組みが波及することにより、従前の農作業上の工程や資材保管の改善、さらには環境に配慮した取り組みなどが実践され、個々の経営体の経営改善、安全安心な農作物の産地としてのイメージアップにつながる」などと、さらなる普及に期待を寄せている。



水防工法の知識と技術を学ぶ

 同講習会には富良野をはじめ、赤平、芦別、上富良野、中富良野、南富良野、占冠の7市町村の消防団員と関係者ら約100人が参加した。開会式では主催者を代表して北海道開発局の阿部徹河川管理課長が「この講習会はリーダーを育成するのが目的。1時間あたり100ミリを超えるとんでもない降水量が近年観測されるなど、異常気象を超えた極端気象となってきた。シミュレーションによると降水量はさらに増加すると予想されている。こうした中で水害に対応するためには自助・公助・共助によって最小限に食い止めなければならない」などとあいさつし、水防技術の向上を訴えた。
 また、能登芳昭市長も「富良野では1か月以上にわたりまとまった雨が降っていないが、雨の降る地域と日照りの二極化となっている。3・11の震災では消防団員の活躍が未だに語り継がれている。住民の生命と財産を守るためにも消防団員の果たす役割は非常に大きく、被害を最小限に抑えるためにリーダーとしての知識と技術を備えて下さい」などとあいさつした。
 この後、屋内講習が文化会館で行われ、「洪水等に関する情報伝達」「水防施設と水防工法」「近年の気象災害と気象情報」「水防工法の概要(なわ結び実習)」などをテーマに、消防団員が水防技術に必要な知識を集中して学んだ。
 午後1時からは屋外講習が空知川五条大橋下流右岸で行われた。札幌開発建設部防災課の担当者が講師を務め、土のう製造機の操作を指導、さらに全国防災協会水防専門家の葛西正喜さんが「木流し工法」「積み土のう工法」「月の輪工法」の実技指導を行った。講習は6時間半にわたり行われ、最後に受講者全員に修了証書が授与され、水防技術のリーダーとしての期待を寄せた。

2013年8月27日火曜日

国産ワインコンクール バレルふらの白
過去最高の3部門で受賞

 7月30、31の2日間、山梨県で開催された「国産ワインコンクール2013(実行委員会主催)」で、富良野市ぶどう果樹研究所が出品した欧州・国内改良等品種ブレンド白部門で「バレルふらの白」が銀賞と部門最高賞、コストパフォーマンス賞をそれぞれ受賞し、これまでにない高い評価を受けた。さらに2010年の「バレルふらの白」、「シャトーふらの白」が銅賞、2007年の「ふらのワイン・ツバイゲルトレーベ」が奨励賞をそれぞれ受賞した。
 同コンクールは今回で11回目の開催。欧州系品種、国内改良等品種、甲州など13部門に計762品種がエントリーし、国内一を競い合った。同ぶどう果樹研究所では、これまで10回出品。毎回、銅賞や奨励賞を受賞している。
 審査は山梨県甲府市で行われ、外国人3人を含め25人の審査員が香り、色、味、バランスなどの官能審査による審査を厳正・公正に行った。採点は第1次審査、本審査とも20点満点で採点し、平均12点以上のワインを本審査の対象とした。本審査では平均点が17・5点以上のワインを金賞、15・5点以上17・5点未満を銀賞、13・5点以上15・5点未満を銅賞、12点以上13・5点未満を奨励賞。また、各部門の銅賞以上の中で、最高点のワインを部門最高賞、各部門のうち銀賞以上を受賞した2000円未満のものの中で、最高点のワインをコストパフォーマンス賞とした。
 見事銀賞に輝いた「バレルふらの白」(720ミリリットル)は2011年に醸造されたビンテージ。同研究所では、「銀賞受賞は久し振り。しかも部門最高賞で、さらにコストパフォーマンス賞も合わせて受賞すこることができ、同コンクールでふらのワインをアピールすることができ、大変嬉しい。今後のワインづくりに弾みがつきます」と喜びを語った。
 また銅賞の「シャトーふらの白」(720ミリリットル)は2012年に醸造したビンテージ。4年連続の受賞。発売は今年9月頃の予定という。奨励賞の「ふらのワイン・ツバイゲルトレーベ」(720ミリリットル)は2007年の醸造で5年ぶりの受賞。



富良野神社「例大祭」 みこしが郊外、市街地を巡回

 五穀豊穣・商工繁栄・市内平安を願う富良野神社(西川邦秀宮司)の「例大祭」が24日から26日まで3日間にわたり盛大に開かれた。24、25の両日はあいにくの雨天となったが、大勢の市民が同神社の秋祭りを楽しんでいた。特に25日の本祭りでは、恒例のみこし渡御が午前、午後に分けて行われ、市内22か所に設けられた「お休みどころ」では地域住民らが大勢詰めかけ、一緒に五穀豊穣や商工繁栄、健康などを祈願していた。
 みこし渡御は午前9時過ぎから始まり、中五区のマルハニチロ北日本富良野工場を皮切りに、御料―北の峰町―学田三区―西町―錦町など郊外の住宅街を車両で巡回。午後からは文化会館前から、中心市街地を総勢約200人が練り歩いた。各「お休みどころ」では、約40人の商工青年が交互に重さ約300キロのみこしを担ぎ、「ワッショイ、ワッショイ」と威勢の良いかけ声を上げ、沿道の住民に若さをアピールしていた。
 また、商工女性の「北海へそみこし」をはじめ、児童生徒による舞姫たちが各お休みどころで、雅楽の演奏に合わせ「浦安の舞・豊栄の舞・朝日舞」を古式豊かに舞った。さらに富良野獅子舞、富良野弥栄太鼓の奉納行事も行われ、大勢の見物人を楽しませた。
 一方、神社境内では25、26の両日、歌謡ものまねショーやゴールデンショー、カラオケ大会などの奉祝演芸が行われ、詰めかけた大勢の市民を楽しませた。このほか、剣道、野球、弓道、柔道の奉祝スポーツ大会が市内の体育施設などで行われ、神社境内では小学生たちの少年相撲大会が開かれた。

2013年8月26日月曜日

きょうから富良野神社「例大祭」

 五穀豊穣・商工繁栄・市内平安を願う富良野神社(西川邦秀宮司)の「例大祭」がきょう24日から3日間、同神社を主会場に盛大に開催される。本祭りのあす25日は恒例の「みこし渡御」が午前、午後に分けて行われ、農村地区や住宅街、そして中心市街地を練り歩く。また歌謡ものまねショーなどの奉祝演芸や、剣道、野球などの奉祝スポーツ大会も3日間にわたり開催される。
 同神社は今年で創祀111年目を迎えた。今年の例大祭は24日の宵宮祭を皮切りに始まる。25日の本祭りは午前9時15分から、みこし渡御がマルハニチロ北日本富良野工場(中五区フーズパーク)を皮切りに、北の峰町、東学田三区、西町、麻町、東町、南町などの農村地区や住宅街を車両で巡回する。午後からは1時20分に文化会館前を出発し、末広町、五条通り、すずらん商店街、朝日町、本町など中心市街地を練り歩く。
 このみこし渡御では中心市街地22か所に「お休みどころ」が設けられ、女子小中学生による「浦安の舞」をはじめ、富良野弥栄太鼓保存会、富良野獅子舞保存会による奉納の演奏と舞いが行われる。最終日の26日は午前10時から、後日祭・防火祭・赤ちゃん祭が同神社で執り行われる。
 一方、神社境内を会場とした奉祝演芸が25日午後6時から、市内カラオケサークルによるカラオケ大会、7時から森川めぐみ・タマ千春の歌謡ものまねショー、さらに26日午後3時と7時の2回、暁メイ子・武山あきよゴールデンショーが開かれる。
 また奉祝スポーツ大会として、柔道大会が24日午後3時から、同6時から剣道大会がスポーツセンターサブアリーナで、野球大会が25日午前9時から市営若葉球場で、少年相撲大会が同10時から神社境内で、弓道大会が26日午後1時から神社境内で開催される。

2013年8月22日木曜日

富良野地区戦没者追悼法要 457柱の御霊を慰める

 富良野遺族会(稲田寛会長)が主催する「富良野地区戦没者追悼法要」が20日午前、興仁寺=幸町11番1号=で厳かに執り行われ、来賓、遺族、関係者合わせて約40人が日清、日露戦争と先の世界大戦で戦死した457柱の御霊(みたま)を慰めた。
 執行委員長の稲田会長が「今年の全国戦没者追悼式において、参列した遺族の中で100歳を迎える妻が1人、遺児の参加も70~80歳代がほとんどであり、減少が続いているのが現状です。戦後68年の歳月が流れても遺族の悲しみは消えることはありません」などと前置きした後、「あの悲惨な歴史は私たちの時代で終わりにしよう。戦争を起こさない、遭わないの心を顕彰することをお誓い申し上げます」と追悼の言葉を述べた。
 この後、能登芳昭市長と北猛俊・市議会議長が来賓として追悼の言葉を述べた。この中で能登市長は「先の大戦において国難に殉じ、数多くの方々が国の内外において散華されたことは、私たち日本国民にとって永久に忘れることのできない深い悲しみで、痛恨の極み」と前置きした後、「戦後68年を迎えた今日、戦争の記憶が風化されつつある中で、改めて戦争の悲惨さをしっかりと心に刻み、ここに戦没者の御霊前に皆様とともに哀悼の誠を捧げ、恒久平和を祈り、明日の富良野の更なる発展のため、市民とともに心を合わせて努力することを誓います」などと追悼の言葉を述べた。
 この後、僧侶の読経に合わせて、稲田会長を皮切りに、来賓、遺族の順に焼香を行い、457柱の御霊を心から慰めた。戦後68年の歳月が流れたことから、遺族の高齢化がさらに進み、参列者が年々減ってきている。



ペンフレンドの住む富良野を訪問

 アメリカのアラスカ州アンカレッジ州立大学の女性教授が20日午前、市立扇山小学校(澤井陽一校長、児童数237人)を表敬訪問、児童たちに終始笑顔で接し楽しく授業参観を行った。
 訪問したのはドナ・ゲイル・ショーさん(57)。州立大学教育学部の教授で自然科学と物理を専攻している。10代の時に富良野に住む三上陽子さん(57)とペンフレンドになった。
 三上さんは布部小学校の教諭。14歳の時、英語雑誌のペンフレンドとしてドナさんとの交流が始まった。20代の時、2度、ドナさんの住むアンカレッジを訪問しているが、その際、ドナさんは「富良野をどうしても訪れてみたい」と何度も何度も三上さんに伝えていたという。
 その長い間のドナさんの思いが実現し、今月13日に来富した。富良野市内の観光名所を皮切りに道内各地を訪れて楽しんだという。帰国する直前の同日、扇山小学校を訪問した。ドナさんは澤井校長の案内で6年生のクラスを皮切りに順に各教室を回った。
 ドナさんは子供たちに「ナイストゥー、ミーチュー」と笑顔であいさつすると、子供たちも即、「ナイストゥー、ミーチュー」と元気にあいさつ。突然、ドナさんが教室に入ってきた時、子供たちは少し驚きながらも、英語を習っているため自然に英語で応えるなど笑顔で接していた。
 ドナさんは「富良野は素晴らしいところ。食べ物もおいしく、景色も山も花もとても美しい。また接する人たちも心優しい人ばかりでした。子供たちとはきょう出会ったばかりですが元気いっぱいで、笑顔で応えてくれた」などと富良野と子供たちの印象を語った。

2013年8月20日火曜日

22日、広島市で第42回全国消防救助技術大会
中富の本多佑生さんが出場

 全国消防協会北海道地区支部が主催する「第42回全道消防救助技術訓練指導会」で、富良野広域連合消防本部の中富良野支署に所属する本多佑生さん(20)が、ロープブリッジ渡過の部で3位に入賞し、今月22日、広島市で開催される第42回全国消防救助技術大会に北海道を代表して出場する。
 同指導会は7月20日、札幌市消防学校で開催された。33消防本部から212人の職員が出場し、「ロープブリッジ渡過」や「はしご登はん」「ほふく救出」「ロープブリッジ救出」など8種目で全道一と全国大会の出場権をかけて日頃の訓練成果を競いあった。
 本多さんは昨年に続いての出場。同種目は地上から約7メートルの高さに水平に張った20メートルのロープ(往復40メートル)を往路はセーラー渡過、復路はモンキー渡過で競い合う競技。
 セーラー渡過は別名「水兵渡り」とも言われ、ロープの上に身体を乗せ、前方を見ながら両手でロープを引いて渡る。モンキー渡過は渡る時の格好がサルに似ているところからこの名が付けられ、ロープに両手両足でぶら下がり、手足を交互に掛けながら渡る。
 昨年は往路のセーラー渡過で不覚の転落で無念の失格となった。それだけに今年は慎重かつスピーディーに競技に臨んだ。同種目の標準タイムは28秒。これに対して本多さんは練習では18秒5の自己最高タイムを記録していた。このため、上位入賞の自信があったという。同種目には24人が出場し、本多さんは20秒3のタイムで堂々の3位、道北地区では1位の好成績だった。
 本多さんは「昨年は往路でバランスを崩して転落、とても悔しかった。このため今年は練習量を増やし慎重に競技に臨んだ。昨年より速く渡ることができるようになり、安定していたので上位入賞を狙った。全国大会での入賞は厳しいが、北海道代表として全力で競技に臨みたい」などと闘志を燃やしている。



好評、地産地消バス

 富良野地域農村元気プロジェクトが主催する「農家と市民をつなぐ地産地消バス運行」が11日、富良野市内の農家で実施され、富良野市内の家族など20人が参加し、トマトやナスなど新鮮な野菜の収穫を楽しみ、農業者の苦労などを肌で感じていた。
 農水省、食と地域の交流促進対策事業受託事業の一環として昨年に続いて実施。午後1時半から4時半までの3時間にわたり、西扇山の岡野農園、山部の里農園、吉中農園の3か所で大玉トマト、ナス、ズッキーニ、ピーマン、メロン、とうきび、ブロッコリーの収穫を体験し、それぞれ低価格で購入した。
 参加者の中には札幌の家族連れもおり、里農園ではスイカ、メロンの試食会も行われ、参加者を喜ばせた。また、車中では富良野美瑛地域資源開発センター代表の佐藤秀靖さんが、農村元気プロジェクトの活動内容と紹介や富良野地域の農家の減少、平均作付面積の増大、高齢化、TPPの影響などについて解説し、ますます農業を取り巻く環境が厳しさを増している現状を訴えた。
 参加者に対して行ったアンケートによると、「たくさん収穫できて良かった」「色々な農産物がなっているのを直接見ることができてうれしかった」「農家さんへ直接行く機会がないのでとても楽しかった」「移住して9か月。できるだけ富良野のものを食べるようにしている。少しでも畑に触れられて良かった」「農家さんにいろいろ聞くことができたから、野菜の採り方を教えてもらえた」などと回答し、地産地消バス運行を評価した。
 また、「スーパーなどに富良野の農産物が並んでいたら多少高くても購入するか」の問いに対しては、回答を寄せた14人全員が「購入する」と答えた。
 なお、地産地消バスは今月25日にも実施される。市内の農家(3~4軒)を訪問し、トマト、とうきび、レタス、ブロッコリー、メロンなどの農産物を収穫する。集合場所は富良野文化会館前で午後1時半に出発する。参加料(バス乗車料金)は無料だが、収穫した農産物は有料買い取りになる。
 同プロジェクト(富良野美瑛地域資源開発センター内)では「バスで農家さんを訪ね、生産現場を見て学び、収穫する、地元の農業・農産物を知るチャンスです。親子での参加を歓迎します」などと多数の参加を呼びかけている。申し込みは(電話0167・56・7237番かFAX0167・56・7238番)へ。

2013年8月16日金曜日

新外国語指導助手が着任

 富良野市教育委員会は、新外国語指導助手の着任式を12日、市立富良野図書館2階多目的ホールで行い、2学期から始まる英語学習での活躍に期待を寄せた。着任したのは、オーストラリア国籍のピアソン・ジョーダンさん(24)、イギリス国籍のイビットソン・チェルシーさん(22)。
 ジョーダンさんは、ワーキングホリデービザを使って1年半ほど、日本に滞在経験がある。大学の日本語プログラムの生徒として日本語専攻科課程を修了。また10代の頃、空手で州3位に入賞する活躍をみせたという。特技はスノーボード、バスケットボール、バンジージャンプ。趣味は映画鑑賞やクラリネット、サックスの演奏。
 チェルシーさんは、英国空軍士官学校生として飛行機の操縦訓練の体験を持ち、飛行時間は約20時間という。また、昨年開催されたロンドンオリンピックのボランティアスタッフに選ばれ、フランス語、ドイツ語も話す。趣味は乗馬と絵。子供用の絵本などを手がけている。
 着任式では、はじめに宇佐見正光教育長がジョーダンさんとチェルシーさんの経歴をエピソードを交えながら紹介。この後、能登芳昭市長が「富良野市では、英語が話せるふらのっ子の授業に取り組んでおり、英語やドイツ語が小さい時から話せる状況づくりを行っている。これからは言葉を通して国際交流できる人材を育てていきたい。今後の2人の活躍に対して多くの市民が理解できるようなおもてなしをしていきたい。また日本文化にも積極的に挑戦して下さい」、宮下敏・富良野市校長会会長が、「子供たちは英語に対して興味を高めている。子供たちは非常に柔軟。能力を活かし、子供たちと接して下さい。13校の子供たちはとても心待ちにしています。素晴らしい先生になることを期待します」などとそれぞれの立場で歓迎の言葉を述べた。
 これに対してジョーダンさんは「私はこれからALTの皆様と一緒に子供たちにいろんな外国の文化や言語を教えることを楽しみにしています。そして、オフィスからスキー場を一目見た時から、スノーボードがやりたくて仕方ありません。早く雪が降ることを楽しみにしています」、チェルシーさんは「温かく私を迎えて下さり、ありがとうございます。私は他のALTと共に富良野の子供たちに英語の本当の楽しさを伝え、イギリス文化を伝えるために頑張ります。そして姉妹都市であるオーストリアとの交流の手伝いができることを大変楽しみにしています。このようなチャンスを下さりありがとうございます」などとそれぞれ着任の抱負を述べた。
 着任式には市内の小中学校の校長など関係者30人が出席した。ジョーダンさんとチェルシーさんは少し緊張しながらも、終始笑顔を絶やさなかった。ジョーダンさんは小学校、チェルシーさんは中学校を担当する。



今年も熱く熱く演奏 32回目の「ゆうふれ音楽祭」

 真夏のアマチュアバンドイベント「ゆうふれ音楽祭」(実行委員会主催)が今月3、4の両日、山部太陽の里野外音楽堂で盛大に開催され、道内をはじめ、道外からも多くの出演者、観客が訪れ、音楽で満たされた2日間を思い思いに過ごした。連日真夏日が続く今年の富良野を象徴するかのように、晴天に恵まれた会場は両日共30度を超え、文字通り熱いイベントとなった。
 3日は朝早くから関係者が集合して機材搬入、会場設営等の準備が行われた。午後6時からスタートした「前夜祭」では、札幌から来た「マリモ」を皮切りに、同じく札幌から来た「玲緒丸」「ポン」といった道内外でも活動する実力派常連組が顔をそろえる。夕闇が落ちる頃には、地元のロックバンド「トラッドロック」や帯広のメンバーも在籍する「トラッシュ」が出演。ロックの名曲を演奏し、会場を更に盛り上げた。
 この日のトリは地元の大御所「ホリデーアンサンブル」。総勢10人を数えるメンバーが入れ替わり立ち代わりステージで演奏する光景は実に圧巻。ベンチャーズから懐メロ、ポップスまで幅広く演奏し、すっかり日が落ちた会場を盛り上げ、初日を終えた。
 2日目は「ザ・ラベンダーズ」「オーバードーズ」といった若手地元勢でスタート。釧路から来た「グルーヴ・グルーブ」は去年まで「プラスアルファ」というバンドで、富良野で長い間活動していたギターの本間雄大さんが進学先の釧路の大学で組んだバンド。文字通りの凱旋に、客席の懐かしい顔ぶれから温かい声援がとんでいた。午後の日差しがきつくなり、この日一番の暑さを迎える頃、ステージにあがったのは札幌、旭川の混合バンド「ドン☆バンド」。メンバーの事情により3年間活動を休止していたが、活動再開に選んだのがこのイベント。
 ボーカルのスガデガスの「帰ってきましたドン☆バンド!」の声に、この日を待っていたファンから惜しみない声援が送られていた。後半には実行委員長の磯江信幸さんに「富良野代表というより、すでに北海道代表といっても過言ではない」と紹介されたラップの「AGO23」。機材トラブルに見舞われ、バックの音が出ない状況ながらもアカペラで即興で言葉を紡いで歌い、それをはねのけるパフォーマンスを展開し、会場を沸かせた。
 この日の大トリにはプロフォークシンガーでギタリストの松山隆宏さんがゲストとして登場。松山さんは「20数年前に別のイベントでこの会場で演奏したことがあります。ここはのどかで、なおかつ熱いイベント。またここに戻って来れて嬉しい」と感慨深く語り、とアンコールの声にも応えてイベントの幕を閉じた。
 実行委員長の磯江さんは「今回で32回を迎えたゆうふれ音楽祭。毎回たった25分程度の演奏の為に一年中このイベントの事を考えています。歴代の実行委員の方々がずっと続けてきてくれたおかげで20年前に出演した仲間とまたこの会場で会う事ができた。この想いを今後代々伝えていきたい」と語り、来年のゆうふれ音楽祭に向けての想いを新たにしていた。

2013年8月13日火曜日

交通死亡事故相次ぐ

 9日夜と12日早朝、富良野市内の国道237号線と同38号線で相次いで交通死亡事故が発生し、2人が死亡した。今年に入って富良野署管内の交通事故死亡者数は4人となった。昨年の夏も8月から9月にかけた1か月の間に富良野市内で3件、南富良野町で1件の交通死亡事故が発生し、計6人が死亡している。
 9日午後11時50分頃、富良野市花園町の237号線で中富良野町新町、同町嘱託職員高橋峰三さん(62)の乗用車が橋の欄干に衝突し、病院に搬送されたが、腹を強く打っており死亡が確認された。
 12日午前5時29分頃、富良野市字西達布国道38号線で同市字東山、農業新田重晴さん(76)の軽トラックと雨竜郡雨竜町字尾白利加、トラック運転手西村健さん(35)の大型トラックが正面衝突した。この事故で新田さんは心肺停止状態で病院に搬送されたが、午前7時8分に搬送先の病院で死亡が確認された。西村さんにけがはなかった。
 事故現場は西達布市街地入口の緩い左カーブ。富良野署の調べによると、軽トラックが対向車線にはみ出してきたものとみている。西村さんも「軽トラックが突然、対向車線にはみ出してきたのでブレーキを踏んだ」と証言している。この衝突でエアバッグが作動し、西村さんは前方が見えなくなり右側の草地に逸脱し、約30メートルほど暴走して止まったという。富良野署では詳しい事故原因を調べている。
 富良野署管内では昨年8月8日に富良野市東山市街地入口の国道38号線で、家族4人が乗ったワゴン車と大型トレーラーが正面衝突し、2人が死亡、2人が重軽傷を負った。また、9月9日、富良野市山部の国道38号線で乗用車と大型トラックが正面衝突し、2人が死亡した。このほか、富良野市東鳥沼の道道と、南富良野町字下金山の国道237号線で相次いで交通死亡事故が発生し、わずか1か月間で4件、計6人が亡くなっている。



全国4連覇の名将がコーチに

 4連覇など7度も高校日本一に導いたラグビー名門校の監督を務めた記虎(きとら)敏和さん(61)をコーチに迎えた「ラグビークリニック」が7月20、21の両日、上富良野町社会教育総合センターグラウンドで開かれ、富良野高と旭川龍谷高のラグビー部員が熱血指導を受けた。
 記虎さんは啓光学園高校(現常翔学園)のラグビー部監督を長年にわたり務め、この間、史上初の4連覇を達成するなどの活躍をみせ、卓越した指導力を発揮した。現在は退職後、大阪府の枚方(ひらかた)市教育委員会委員長を務める傍ら、全国で指導を行っている。
 今回、富良野高ラグビー部監督を務めている坂口和紀教諭(35)の要請に応じて、19日来富した。記虎さんは同日、同校グラウンドでラグビー部員とミーティングを行った後、夜には保護者を交えての講演会を同校で開き、技術指導のほかに子供たちを人間的にどう成長させ、自立した人間に育てるかを話した。
 20日から2日間、午前9時から午後5時頃まで30度を超える炎天下の中、タックルを中心とした集中指導を行った。指導を受けた部員は富良野高から21人、旭川竜谷高から13人。本格的な指導の前に、全員で手をつなぎ輪を作り、右、左の合図で体を方向転換させるなどゲーム感覚で、まず生徒たちの心を和ませた。
 記虎さんは現役時代、スパルタ指導者として知られていた。しかしラグビーの本場ニュージーランドで研修したのを機に、スパルタではなく褒めて育てる指導法に切り替え、子供たちを何度も日本一に導いた。
 「ラグビーは一人ひとりの役割をどう果たすかの競技。それぞれの役割を果たし、15分の1の力を発揮することができれば、それが総合力、チーム力となって勝ち進むことができる」などと強調し、強くするのではなく、思いやりのある人間を育てていくことの大切さを訴えた。坂口教諭は「同じ教育者として記虎さんから学ぶべきことがたくさんあります。子供たちが今回の指導を通して心身共に成長していってほしい」などと期待している。
南富に自然体験開拓村

 民間保育サービス会社が運営する自然体験開拓村「キッズコム・ファーム」の開村式が今月12日、南富良野町のかなやま湖に隣接した林野で行われる。
 同社は、株式会社タクス・フォース(西山悟代表取締役社長、本社・大阪市)。総合子育て保育サービス会社として全国53か所に直営の保育施設、19か所にベビーシッターサービスの営業所を開設。企業や病院などから受託する事業所内保育所を展開し、生後2か月から10歳までの幼・児童約7000人の会員を有している。
 さらに創業24年にわたる保育サービスと、同社独自の家族参加型体験プログラムのノウハウを通して、子供だけで参加できる最短3日間から最長30日のプログラムを用意した自然体験開拓村を南富良野町のかなやま湖畔沿いに開村することになった。
 同開拓村は20年間に上る遠大な構想に基づいて運営される。敷地面積は約30万平方メートルで、東京ドーム約7個分の広さ。この敷地内にホストハウス、ショップ、レストランなどを建設し、このうちホストハウスが完成している。これまでに投入した事業費は1億5000万円。さらに今後3年間で同額の事業費で施設整備などを行う計画。
 開拓村は、地ならし、道づくり、草刈りなどの「村の基礎をつくる開拓」、薪割り、かまどづくり、畑づくりなどの「生活のための開拓」、木の家づくり、わらの家づくりなど「住むための開拓」、森探検、木登り、丘スキーなど「自然を感じる遊び体験」、農作物を育て、木を植える、家畜を飼育するなど「生きる力強化体験」の5つの教育プロジェクトを設定し、厳しい自然の中で本物の体験を通じて、人間のもつ本来の「五感」を呼び覚まし、生きる力を身に付け、人として正しく強く成長できる場所を作り上げるのが目的。
 今回、入村する児童は道内外から25人で今月19日から受け入れを開始する。開村式は正午から行われ、関係者多数が出席する。同社では「キッズコム・ファームは、一般的によくある整備された自然体験施設やキャンプ場ではなく、5~12歳程度の子供たちを主とした参加プログラムです」と話す。



自殺予防ゲートキーパーフォローアップ講座

 富良野保健所主催の富良野地域「自殺予防ゲートキーパー」フォローアップ講座が7月5日、富良野市総合保健センターで開かれた。同講座は平成23年度からの継続事業。自殺予防に向け、地域における相談・支援活動を行う関係者のスキルアップを目指している。今年も民生児童委員や一般住民など富良野沿線5市町村から約40人が参加し、講演と演習(グループワーク)を通して知識を深め、ゲートキーパーとしての役割を改めて認識していた。
 国内の自殺者数は平成10年から毎年3万人を超えていたが、昨年初めて3万人を下回り、2万7000人台に留まった。北海道でも前年より141人少ない1296人。富良野保健所管内では毎年10人から20人の自殺者だったが、昨年は10人を下回る7人。国が自殺予防に向け様々な形で取り組んできた事業の一つが「自殺予防ゲートキーパー」で平成18年から行ってきた対策がようやく成果を出し始めてきた。
 はじめに北海道医療大学心理科学部臨床心理学科教授の富家直明さんが「高齢者への自殺に関する相談への対応」と題した講義を行った。富家教授は講演の中で、世界の高齢比率の推移や、超高齢期には身体・認知機能の低下が進む、正常老化の過程でも超高齢者の42%は要介護状態になるなどと話し、「年を取ることは幸福か」と指摘した。また、自殺防止対策の基本として「自殺の意志を確認する」「保護してくれる人の有無を確認する」「自殺をしないと約束してもらう」など5つを挙げ、さらに自殺願望者に対してのアドバイスとして「失敗は獲得体験」「不安と書いてやる気と読む」「怒りは挑戦のはじまり」の3つのマジックフレーズを紹介した。
 この後、「これからの地域での活動について」をテーマに演習がグループごとに行われた。それによると「気付きの部分が大事であり、アンテナの感度を良くして、悩んでいる人がいたら気さくに話ができる環境づくりを」「顔の見える関係が大事で、そこから気付くこともある。ゲートキーパーはひとつの機関ではなく、様々な人が関わること、他職種連携型が大事。個々に今できることは何かを考える必要がある」「個人情報保護の問題もあり、地域の中で情報共有を図ることは難しいが、100人いたらサポートの方法は100ある」などと指摘した。
 参加者からは「意見交換は様々な機関との話し合いであるため、とても参考になった」「役職の域を越えた横のつながりができると良いと思います」「気付き、つなげることが重要であることを繰り返し確認でき、専門職ではない一般住民がゲートキーパーとして役割が持てることに自信が持てた」と感想を述べた。

2013年8月8日木曜日

消費者と農業者が交流

 野菜作りのスケールの大きさに驚きました。富良野に来て大変良かったです―5日から7日にかけて、大阪など関西方面の消費者が富良野市内の農業生産者と交流し、ミニトマトやレタス、アスパラガスなどの収穫体験を行った。参加したのは30歳代から50歳代の女性6人。生産者との交流を通して、安全で安心な農産物が栽培されていることに感動していた。
 この消費者と農業生産者の交流は3年ぶり3度目。15年前、市内麓郷で有機農産物の栽培を行っている今利一さん(60)が、「地場と旬」と「農」を中心に、大阪府など約4万人の会員を有する関西よつ葉連絡会との連携で定期的に実施している。同連絡会は25年ほど前から、全国各地で消費者と生産者との現地交流を毎年実施しているという。
 来富したのは、滋賀県のディーガン美左子さん、大阪市の植田淳子さんら6人と引率者のよつば農産の上山美奈さん。ディーガンさんと植田さんは6日午前、下五区の岡本農園でミニトマトの収穫体験作業を2時間行った。
 ディーガンさんは「20年ほど前、仕事で富良野を訪れたことがあります。今回の生産者との交流に応募したところ、運よく選ばれました。子供がまだ小学生ですが、子供の了解が得られたので思い切って参加することにしました。来てとても良かったです。まず農業規模の大きさに驚き、新鮮な空気の中で農作物が生産されていることに安心と感動を覚えました」と笑顔で語った。また、植田さんは「25年ほど前の冬、子供を連れて富良野スキー場で楽しんだことがあります。夏の富良野はどんなものかと思い応募しました。生産者の苦労が良く分かりました」などと感想を述べた。
 2人を受けれた同農園の岡本哲夫さん(66)は「ミニトマト栽培を本格的に取り組んで10年以上になります。これまでは栽培したミニトマトを一方的に消費者に届けてきたが、こうした現地交流で消費者から直接生の声を聞くことは今後の栽培に非常に役立つと思います」などと話す。
 また、有機栽培を通して関西方面の消費者と長年にわたり交流している今さんは「この交流が消費者にとって喜ばれるなら、富良野のPRを含めて今後も継続して実施していきたい」などと語る。



盛り上がった真夏の夜のイベント

 今年も大勢の家族連れで楽しむ―扇山小おやじの会、扇山小PTA財務部主催の「第10回夏祭りin扇山・子ども盆踊り大会」が2日夜、扇山小グラウンドで盛大に開催された。同校の児童や保護者をはじめ、隣接する町内会から大勢の住民が次々に訪れ、子ども盆踊り大会を皮切りに、弥栄太鼓保存会少年部の太鼓演奏とギター&尺八によるライブショー、花火大会など、地域の真夏の夜のイベントを存分に満喫した。
 同祭りは地域の人たちが大勢集まり、昔あった盆踊りを再現し、屋台があり、子供たちが矢倉の下で楽しく踊り、大人たちもその輪に加わり、地域の人たちが大勢集まって真夏の夜を存分に楽しむのを目的に毎年盛大に開かれている。
 会場となったグラウンドには校下の企業が協力してナイター設備が設営された。中央には矢倉が設置され、食べ物や飲み物の屋台がグラウンド周辺にズラリと並び、夏祭りの雰囲気を盛り上げた。
 同日は気温が30度近い真夏の陽気。夜も無風快晴の穏やかな気温に恵まれ、夏の夜の最高のイベント日和となった。午後7時から子ども盆踊り大会を皮切りに始まり、浴衣を着た子供たちや保護者らが盆踊りの太鼓リズムに合わせ大きな輪を描き矢倉の周りを何度も踊った。
 さらに8時過ぎからは弥栄太鼓保存会少年部による元気ハツラツとした太鼓演奏、続いてギターと尺八によるライブショーが開かれた。出演したのは「風と啄木鳥」のグループ名で演奏活動を行っているギターの久林庸さん、尺八の山中詔市さん。北の国からのテーマソングを皮切りに、坂本九の「上を向いて歩こう」や、エンディングでは夏祭りに相応しい北島三郎の「祭」を演奏し、来場者を楽しませた。
 最後を飾ったのが花火大会。今年は第10回の記念イベントとなったことから、協賛した企業は43社に上り、例年より長い時間グラウンドの上空に次々に色鮮やかな花火が打ち上げられた。間を置かず連続しての打ち上げだったため入場者たちを十分に楽しませた。
 60歳代の男性は「毎年扇山の夏祭りに参加し楽しんでいます。今年は最高の気温に恵まれ、生ビールがとても美味かった。大勢の子供たちが集まり、盆踊りを踊り、そして屋台の食事、さらに花火大会と続く。規模は小さいものの地域イベントとしては最高です。大人も十分楽しめた夏祭りです」と話した。

2013年8月6日火曜日

ソチ五輪を目指す上富良野町出身の吉岡健太郎さん
ロードバイクで東京へ

 2014ソチ五輪スノーボードアルペン種目の出場を目指している上富良野町出身の吉岡健太郎さん(24)が今月20日、郷里から東京までの1500キロをロードバイクで縦断する。同縦断には同じく同五輪を目指している選手が参加し、9月5日の到着を予定している。
 吉岡さんはスノーボードアルペン種目で2011年に全日本選手権で優勝、2013年のFIS欧州選手権オーストリア大会で3位、同FISW杯スペイン大会で22位など全日本のトップ選手としてソチ五輪出場を目指している。もう一人の選手は山形県出身の斯波正樹さん(27)。2010年の全日本選手権で優勝、2009、2010年のFIS世界選手権に出場。2012年FISW杯スペイン大会で10位。
 2人は「2014ソチ五輪スノーボードアルペン種目に出場することが目標。この目標を達成するにはワールドカップである一定の基準をクリアしなければならない。その基準は決して簡単なものではないが、あとひと踏ん張りで出場できる希望がある。そんな中、2011年3月11日、未曾有の事態が日本を襲った。それは我々日本人にとって決して忘れてはならないこと。私たちに何ができるか、スポーツを通して次世代の子供たちに私たちの思いを伝えていくこと、そして3・11を風化させないこと。そこで私たちは北海道から東京まで約1500キロ、ロードバイクで縦断し、出会う人々とのご縁を大切にして被災地の次世代を担う子供たちに対する思いを集めた応援メッセージを311枚の短冊に込め、贈りたいと考えた。あえて311枚という数字にしたのも思い出したくない数字だが、忘れてはならない数字だからだ。道中出会う方々、そして子供たちがより笑顔になれるきっかけになりたい」と同縦断を企画した。
 今回の北海道―東京縦断企画に対して、2人は支援する企業を募っている。協賛金額5万円からジャージに会社のロゴをプリントする。メインスポンサーは20万円で、胸に大きく会社のロゴを入れる。現段階でメインスポンサーは2社。個人は1000円から募っている。
 吉岡さんは「私たちは皆さまのおかげで何とか競技生活ができています。そんな出会いは本当に凄いことで、大きな財産だと思っています。そこでたくさんの人たちの気持ちや思いをのせて、北海道から東京まで縦断することになりましたので、ぜひ賛同して下さい」と協力を呼びかけている。
 なお、振込先はゆうちょ銀行 店名九七八 店番978 普通0545012 吉岡健太郎



好天の中、第33回ふらのへそマラソン開催

 北海へそ祭り実行委員会主催の「第33回ふらのへそマラソン」が好天に恵まれた7月28日、ふらのワインロードコースで開催され、小学生から70歳を超える高齢者まで約340人の市民ランナーが健脚を競い合った。
 午前8時15分から開会式がふらのワインハウス駐車場で行われた。はじめに大会長の野嶋重克・ふらの体育協会理事長、続いて能登芳昭市長、北猛俊市議会議長らがそれぞれの立場であいさつを行い、参加者を激励した。これに対して麓郷中の前田理沙さんが参加者を代表して力強く選手宣誓を行った。
 この後、9時から小学3・4年男女など3キロコースと絆ペアマラソン、ファンラン、ラベンダーウォーク、ノルディックウォーキングの出場者が、30分後に一般男子の8キロと同4キロの出場者がそれぞれ一斉にスタートし、日頃の練習成果を競い合った。また、絆ペアマラソンやウォーキングの参加者はそれぞれ自分の体力に合わせ、周りの景観を楽しみながら歩いた。

2013年8月5日月曜日

来年は台湾で会いましょう
台湾高雄市立大仁國民中學校少年野球チーム

 また、来年会いましょう―富良野市を訪問していた台湾高雄市立大仁(だいれん)國民中學校少年野球チームを招待した「さよならパーティー」が7月31日、富良野文化会館大会議室で開かれ、交流試合に参加した富良野市と占冠村の中学生約100人と和やかに懇談し、2日間の熱戦に対しお互いに健闘を称えあった。パーティーでは、カレーライスや焼きそば、スイカ、メロンなどが振る舞われ、和やかな親善交流がしばし続いた。
 台湾の少年野球チームが富良野を訪問するのは3年連続3度目で、同チームは2年振り2度目。選手16人と監督、コーチ、通訳の計19人が7月28日夜、富良野に到着。29日午前、文化会館大会議室で開かれた表敬訪問式に出席した。そして同夜は北海へそ踊り大会に参加し、富良野の夏祭りを楽しんだ。
 30、31の両日は、交流試合が市営若葉球場で行われた。30日は富良野東中と対戦し、3―9で敗れたが、第2試合では山部中を8―3で下した。31日は第1試合目で富良野西中と対戦し、9―9の大接戦となり引き分けた。2試合目では麓郷・樹海・占冠・トマム連合チームを12―1で下した。
 富良野東中の選手は「台湾チームはみんなレベルが高く、肩の強さを特に感じた」と感想を述べた。また、監督を務めた林讃新(リン・ツァン・シン)さんは「富良野の少年チームは強かった」と評価した。
 さよならパーティーでは、主催者を代表して実行委員会副会長の高橋尚志さんが「本日までの4日間の交流事業大変お疲れさまでした。短い期間ではありましたが、たくさんの事業に参加していただきましてありがとうございました。交流試合では、好守備や好プレーを見せていただきました。地元中学生も思い出に残ったことと思います」などとあいさつし、3年続けて訪問した台湾少年野球チームに感謝した。
 これに対し、林監督が「台湾と日本の文化交流ができたことに感謝しています。交流試合とホームステイを通し、子供たちは一生忘れることができない思い出になったことと思います。ぜひ、来年は台湾に来て下さい」などとあいさつした。
 この後、同事業に対し台湾側と調整した少年軟式野球国際交流協会北海道支部の小林愛子さんが乾杯の音頭をとった。パーティーでは、富良野弥栄太鼓保存会少年部による和太鼓や尺八の演奏が行われ、日本の伝統的文化を楽しんでもらうなど、1時間半にわたり和やかな交流が続いた。
 またホームステイでは多くの市民が協力し、2日間、台湾の少年を家庭的な雰囲気でもてなした。台湾チームは2日に帰国した。



沿線5市町村で反核平和の火リレー

 戦争も核もない平和な社会をつくろう―道内全自治体を走り継ぐ「反核平和の火リレー」が7月31日、上富良野町をスタートに沿線5市町村で実施され、100人を超えるランナーが市町村ごとに引き継ぎながら、沿線住民に反核・平和を訴えた。
 同リレーは「語り継ごう、走り続けよう」をスローガンに今年で26回目。7月23日、幌延町をスタート、3コースに分かれて道内各市町村で実施されており、同日、上川南部地区に「平和の火」が引き継がれた。
 富良野市では、平和友好祭典富良野地区実行委員会(神野琢雄行委員長)の主催で到着集会が午前11時50分から、市役所正面玄関前で行われた。中富良野から3人のランナーが「平和の火」のトーチを掲げて宣伝カーと共に到着し、富良野市労連女性部の3人にトーチを引き継いだ。
 この後、主催者を代表して神野実行委員長が「私たちはトーチに灯をともし、上富良野町から占冠村までの5つの自治体をランナーが走りつなぎ、自分たちのできる行動から、『反核・反原発』、平和運動の強化・推進を目指し、平和で安心して生活し、働き続けることができる北海道の実現に向けて取り組んでいきたい」などとあいさつ。続いて能登芳昭市長が「戦後68年にわたり非核運動が展開され、富良野市も取り組んできている。一人でも多くの人たちが認識することに意義がある。反核平和の火リレーの輪をもっと広げ、灯が消えることがないよう今後も運動を展開して下さい」などと激励した。
 最後に富良野市労連女性部のランナー23人を代表して福井紀子さん(18)が「この『火』が被爆地ヒロシマから北海道に、そして幌延を出発し、ここ富良野に到着しました。この『平和を願う火』をここで絶やすことなく、次の引き継ぎ地の南富良野まで走りつないで行きたいと思います。私たちは、この火を通して学び、世界から戦争と核の脅威をなくすため、地域へ、そして全道・全国へ、一人ひとりの行動により広めていきたいと思います」と決意表明を行い、次の目的地の南富良野に向けて出発した。なお、今月9日、札幌市で3コースの到着集会が行われる。

2013年8月1日木曜日

五区山部線、南4丁目、黄金通の舗装工事
地域の元気事業費で着工

 富良野市議会臨時会が30日、議会議事堂で開かれ、理事者から提案された総額3億7935万9000円の一般会計補正予算案と麓郷小学校屋内運動場改築工事(建築主体)請負契約の締結の2件について審議し、いずれも原案通り可決した。
 冒頭、能登芳昭市長が市立布礼別中学校の廃止についての教育行政報告を行った。それによると、今年4月25日、布礼別地区連合会会長、布礼別小中学校同窓会会長、布礼別小中学校PTA会長から、市立布礼別中学校を平成26年3月31日をもって閉校することについて地域として合意した「布礼別中学校の閉校、統合に関する要望書」が教育委員会に提出され、7月19日開催の富良野市教育委員会第5回臨時会で市立布礼別中学校の廃止を決定した。今後の対応としては、富良野市立学校設置条例の一部改正と要望書に記載されている要望事項5点を十分に踏まえながら、廃止に向けての準備を進めていく。
 可決された一般会計補正予算の内訳は、五区山部線舗装改修工事費や南4丁目2道路改良舗装工事費、黄金通舗装改修工事費など総額1億3400万円の地域の元気事業費、市街地再開発事業費(道路公共施設管理者負担金)に1億円、基金積立金(地域振興基金積立金=地域の元気事業)に1億4259万4000円。
 麓郷小学校屋内運動場改築工事(建築主体)請負契約の締結の契約金額は2億3824万5000円。請負契約者は軽米・マルササトウ特定建設工事共同企業体。代表者は株式会社軽米組(軽米達也代表取締役)=富良野市末広町18番14号、構成員は株式会社マルササトウ建設(佐藤忠義代表取締役)=富良野市布部市街地。



老いてなおパワーアップ
老若男女約200人が自己ベスト記録に挑む

 快晴に恵まれた7月14日、道北陸上競技協会富良野支部と北海道マスターズ陸上競技連盟が主催する「2013ふらの陸上競技フェスティバル兼第12回北海道マスターズ富良野記録会」が、富良野市営陸上競技場で開催され、6歳の幼児から80歳を超える約200人が出場し、自己ベスト記録に挑んだ。特に最高齢で旭川市の塩田富治さん(87)が800メートルと3000メートルで力走し注目を集めた。
 同フェスティバルには札幌や旭川をはじめ富良野沿線5市町村の小中学生約170人とマスターズ記録会には札幌、北広島、苫小牧、旭川など道内各地区の30歳代から80歳代の約30人が出場し、100メートル、200メートル、走り幅跳び、三段跳びなど男子15種目、女子14種目で熱戦を繰り広げ、それぞれ自己ベストに挑んだ。
 この中で注目を集めたのがマスターズ記録会に毎年出場している塩田さん。塩田さんは小学生の頃から走るのが得意だった。その脚力を活かし、クロスカントリースキー競技選手として数々の好成績を収めている。30歳代の時には全日本選手権大会の15キロで見事準優勝、国体の壮年部15キロで5度の優勝。マスターズ記録会では、80歳と85歳の部で3000メートル、5000メートル、1万メートルの3種目で北海道マスターズ記録を樹立している。
 塩田さんは6月に佐呂間で開かれた50キロマラソンにも挑戦し、7時間58分で完走するという驚異的なパワーを発揮した。「子供の頃から走るのが得意だった。ずっと走り続けている。特に健康法はないが、とにかく美味しくご飯を食べること。そして何事にも挑戦すること」と話す。「きょうは体調が十分でないので自己タイム(3000メートル)を更新することはできないと思うが最後まで走りたい」と競技前に入念な準備運動を行っていた。
 また、当別町から参加した松木正広さん(67)は「もう20年以上マスターズに挑戦している。5年前には医師から回復が無理だと言われた胆管がんを患った。5年が過ぎたので完治したのではないかと思っている。マスターズに出場したいという強い気持ちが後押しし、がんを克服できたものと確信している。今年も出場することができ、とても嬉しい」と話し、60メートル、100メートル、200メートルの3種目に出場し力走した。
 一方、フェスティバルでは6歳の幼稚園児から小中学生たちがトラックとフィールドで自己更新を目指して日頃の練習成果を存分に発揮していた。

2013年7月30日火曜日

友好都市親善協定を再表明
西脇市と富良野市が一層交流の輪広げる

 西脇市と富良野市の「友好都市親善協定提携35周年記念式典」と「友好の集い」が27日夜、ニュー富良野ホテルで開催され、両市長、両市議会議長など両市の関係者約100人が出席し、友好都市親善協定提携35年を祝うとともに、今後、両市が文化、教育、スポーツなど様々な分野での交流を一層深めていくことを確認した。
 西脇市からは來住(きし)壽一市長夫妻、北詰勝之市議会議長夫妻をはじめ職員互助会、身体障がい者等親善訪問団、友好訪問団など関係者28人が出席した。富良野市からは能登芳昭市長、北猛俊市議会議長をはじめ、これまでに西脇市を訪問したり、記念式典に参加するなど交流を深めている各団体の関係者ら約70人。
 はじめに能登市長と來住市長が「友好都市親善協定を提携してから35周年を迎えるにあたり、経済・教育・文化・スポーツ・福祉など両市の個性を生かした交流をさらに広げ、この友好の絆を次の世代に引き継いで行く」という内容の再表明に調印した。能登市長は「再表明によって、新たな友好の旅立ちとしたい。経済・医療・文化などで継続的に積み重ねを行い、両市が共に発展していきたい」などとあいさつし、西脇市との友好の絆の深さを改めて強調した。來住市長は「へそのまちの大先輩として大変な誇りを感じており、貴重な財産で嬉しい限り。再表明によりさらに実のある交流に努めていきたい」などと述べ、日本のへそと北海道のへそのまちが今後更なる発展を願った。
 この後、35年を振り返る思い出の映像を上映し、北詰議長と北議長がそれぞれの立場でお祝いの言葉を述べた。続いて「友好の集い」が開かれた。テーブルスピーチでは、西脇市の関係者が「富良野市と西脇市の縁結びとなったのは週刊誌」との秘話も紹介された。各テーブルに西脇市民と富良野市民が半々に同席し、和やかに交流が行われた。



45回目の北海へそ祭り楽しむ

 今年で45回目となる北海へそ祭りが好天に恵まれた28、29の両日、新相生商店街などに設営されたお祭り広場で盛大に開催された。昨年と一昨年、どしゃ降りの雨に見舞われたが、今年は2日間ともまずまずの天候に恵まれ、家族連れの市民をはじめ、道内外、さらに海外からも大勢の観光客が祭り会場を訪れ、昼間のイベントや夜に開催されたユーモラスな北海へそ踊り大会を存分に楽しんでいた。ハイライトの北海へそ踊り大会には2日間で52団体、3700人が参加し、今年もお腹に描いたユーモラスな図腹をくねくねと揺らしながら、見物人の笑いを誘った。



埼玉県農業大学校の生徒2人来富 75日間にわたる長期研修

 しっかり富良野の農業を学んで下さい―埼玉県農業大学校先進農家等体験学習受入式が26日午後、富良野市保健センターで行われた。今年は酪農専攻科2年の加苅頼麗さん(19)と施設野菜専攻科2年の中村亮さん(19)が、10月8日まで75日間にわたって研修を行う。
 同体験学習は、平成13年度から富良野市と埼玉県の農業振興と人的交流を目的に毎年継続して行われており、今年度で13年目。受入式には2人を受け入れる南大沼の及川栄樹さん、山部西22線16番地の天間幸博さん、来賓として高橋恒久・上川農業改良普及センター富良野支所長、小島和明・富良野緑峰高等学校校長がそれぞれ出席した。また、同大学校の柄本利道・助教授が同席した。
 はじめに不在の市長に代わって石井隆副市長が「富良野市はへそとスキーとワイン、農業と観光のまちです。体験学習を活かすことができるよう有意義な2か月半を過ごして下さい」、高橋富良野支所長が「富良野農業は北海道農業の縮図。有意義な研修になると思います」、小島校長が「体に気を付けて充実した研修にして下さい」などとそれぞれの立場で激励した。また柄本助教授は「富良野の農業は埼玉では経験できない大規模な経営。肌で感じることができる貴重な体験になるので、自分の力になるよう2か月半にわたる研修を行って下さい」などと期待を寄せた。
 これに対して加苅さんは「乳牛に関して非常に関心があります。コストを下げ、効率的に大量の乳牛をどのように育てるのかを学びたい。体力には自信があるのでこき使って下さい」、中村さんは「非農家だが、野菜作りに興味があります。大学校では学ぶことができない富良野の野菜作りに魅力を感じ、体験学習を希望しました」とそれぞれ抱負を語った。
 加苅さんを受け入れる及川さんは「富良野市内の酪農家は少ないが経営規模は全道一で、どこにも負けない優れた技術を持っています。可能な限り体験指導を行いたい」、中村さんを受け入れる天間さんは「今、露地スイカ収穫の最盛期です。埼玉農業大学校の卒業生3人が私の農場に就職し、息子の嫁も埼玉の出身。農場には若い仲間が多く、活気に溢れています。バリバリ仕事をし、たくましく成長して下さい」とそれぞれエールを送った。
 2人は8月中旬に市内研修、9月中旬に市外研修を行う。また、28、29日の北海へそ祭りを見物し、9月15日に開かれるふらのワイン・ぶどう祭りを楽しむ。

2013年7月27日土曜日

湖水まつり、北海へそ祭り、花と炎の四季彩まつり
きょうから1市2町で多彩に

 きょうから3日間にわたり富良野、上富良野、南富良野で「夏祭り」が多彩に開催される。富良野では28、29の両日、「第45回北海へそ祭り」、上富良野で28日、「第35回花と炎の四季彩まつり」、南富良野できょうから2日間、「第42回湖水まつり」がそれぞれ特設会場で催される。
 北海へそ祭りの会場は新相生通り。今年も28日午前11時から中心標公園(富良野小グラウンド)で行われる「中心祭」を皮切りに始まる。
 同日の主なプログラムは、小中学生の「音楽パレード」、富良野高書道部の「書道パフォーマンス」、「弥栄太鼓の演奏」、「オープニングセレモニー&もちまき」が行われ、「北海へそ踊りの実演」、「子どもへそ踊り大会」と続く。この後、午後6時からビールパーティーが始まり、7時から1回目の「北海へそ踊り大会」が始まる。
 2日目は午前10時に祭り会場が開場。主なプログラムは「赤ちゃんハイハイレース」をはじめ「臍バンクボウリング」「へそ輪(りん)ピック」「ちびっ子カラオケ大会」「フラダンス」「ベリーダンス」など次々に繰り広げられる。続いて午後7時から2回目の「北海へそ踊り大会」。
 今年の同大会は28日がワンウェイ方式、29日が相互通行で踊る。また、昨年から始まった「へそグルメ」はビールパーティー会場(本通り)に設営され、15店舗が出店する。ワンコインで来場者にそれぞれ自慢のグルメを提供する。時間は28日が午後3時から同9時、29日が午前10時から午後9時。
 花と炎の四季彩まつりの会場は日の出公園・市街地公道。午前10時にオープニングトーク。この後、キャラクターショー、ステージショー、安政太鼓、フラ&タヒチアンショーなど午後7時にかけて次々に繰り広げられる。また、恒例の行灯行列が市街地を練り歩き、9時から花火大会が開かれ、日の出公園の夜空を彩る。
 「湖水まつり」の会場は、かなやま湖畔キャンプ場。きょう27日午後1時からの「第6回ロック・フェスティバル」で開幕。道内のロックバンド10組が出演し、午後8時半まで繰り広げられる。
 28日は午前9時に開会式。オープニングのもちまきを皮切りに、ウィンドサーフィン大会、陸上自衛隊上富良野駐屯地音楽隊の演奏、仮面ライダーウィザード・ショー、南富良野町出身の石上久美子歌謡ショーなど午後8時にかけて楽しいイベントが繰り広げられる。
 そして最終を飾るのが午後8時からの「納涼花火大会」。今年も2000発の花火が打ち上げられ、かなやま湖畔の夜空と湖面を彩る。中でも全長700メートルにわたる「大ナイアガラの滝」の仕掛け花火が圧巻だ。



夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会 老若男女1400人参加

 株式会社かんぽ生命保険、NHKなどが主催する、NHK旭川放送局開局80周年記念「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」が25日午前6時から、富良野市陸上競技場で開催され、市民約1400人が参加し、へそのまち富良野から全国、海外に向けて元気いっぱいに発信した。
 富良野市では開基90年、100年に次いで3度目。同日は曇り空で肌寒い気温となったが、午前5時半頃から続々と市民が詰めかけた。開会式で石井隆副市長が市長のメッセージ「多くの皆様がラジオ体操に親しまれ、連日続くこの暑い夏に負けないよう体力をつけて下さい」などと読み上げ、さらに主催者を代表して株式会社かんぽ生命保険旭川支店の佐藤文彦支店長らがあいさつし、改めてラジオ体操の普及を訴えた。この後、NHKテレビ・ラジオでおなじみの多胡肇さんとピアノ演奏の加藤由美子さんが壇上に上がり、準備体操とラジオ体操の歌のリハーサルを行った。
 多胡さんは「ラジオ体操は昭和3年から始まっており、全国、さらに海外にも放送されています。ラジオ体操は普段使わない部分を動かすのでとても体に良いです。きょうは北海道のへそのまちから元気いっぱいに届けましょう」などと参加者に協力を求めた。この後、6時半からラジオ体操第一、同第二が行われ、参加者たちは早朝にもかかわらず元気いっぱいにラジオ体操を楽しんでいた。
 参加した扇山小の少年野球チームレッドペッカーズの17人、山部中学校女子バレー部の部員4人は「少し眠いけどきょうは元気に体操したい」、また60歳代と70歳代の夫婦は「ラジオ体操は毎日しているので体の調子がいいです」などと楽しそうに感想を述べていた。

2013年7月25日木曜日

農政審議会を設置

 平成26年から5か年計画で実施する「新富良野市農業及び農村基本計画」の素案づくりに向けた富良野市農政審議会が設置され、今月9日、初会合が市役所で開かれた。能登芳昭市長が10人に委嘱状を交付した後、農業者代表の及川栄樹さんを委員長に選び、来年1月までに計3回の会合を開き、答申する。
 富良野市は平成21年度から同25年度までの5か年計画期間とした現計画の検証を行い、平成26年度から同30年度の5か年にわたる新富良野市農業及び農村基本計画の素案づくりを行うため、同審議会を設置した。
 現基本計画は①農業の担い手育成及び確保②需要に即した生産の促進③農地の有効利用の促進④経営発展の基礎となる条件整備⑤経営の発展に向けた多様な取り組みの促進⑥環境と調和のとれた農業生産の推進―の6項目を重点指針として策定されている。TPP、WTO、日豪EPAなど農業を大きく左右する要因が数多くあることから、新基本計画では市民からのパブリックコメントや同審議会などの意見を聞いて、計画の見直しなど必要な措置を行う。
 審議会委員は市内の農業者6人、農業団体、事業者、関係機関職員、学識経験者各1人の計10人。はじめに能登市長が一人ひとりに委嘱状を交付した後、「農業情勢は厳しい状況にあり、TPP問題など大きな課題が多い。平成26年度から実施する富良野市農業基本計画の策定に対し、どのような形が望ましいのか知恵を結集し、それぞれの立場で検証を行い、富良野農業の指針となるものをお願いしたい」などとあいさつ。
 この後、委員長に及川さん、副委員長に小師和彦さんをそれぞれ選出した。続いて事務局側から策定に向けた基本的な考えとスケジュール説明が行われ、富良野市農業及び農村基本計画の検証と基本計画策定に向けた審議会意見の提出を議題に審議が行われた。
 今後の予定は11月上旬に道内の担い手対策などの事例調査と下旬に新計画の諮問・審議を行い、1月下旬に3回目の審議会を開催し、新計画の素案を作成する。2月下旬に新計画案に対するパブリックコメント(市民の意見)の手続きに入り、3月上旬に新計画を決定し公表する。



お気に入りのハンドメイド展

 富良野、旭川、芦別のモノづくり作家による「お気に入りのハンドメイド展」と銘打った即売会があす26日から30日までの5日間、三番館富良野店3F=富良野市本町2番27号=で開かれる。
 主催するのは上富良野町の田中栄美子さんと中富良野町の中川利恵子さん。2人は3年前、ふらのクリエーターズマーケットに参加したことから知り合いになり、デイジーという花の名前から「DAISY」と名付けて活動を行っている。布小物、アクセサリー、編みぐるみなどの販売や展示を行っている富良野をはじめ、旭川、芦別などのモノづくり作家に呼びかけて、富良野で初めてのハンドメイド展を企画開催する。
 出展者は18組。布財布、布小物、大人服、天然石アクセサリー、キッズアクセサリー、ポストカード、バッグなど多数の手作り作品が展示される。28、29の両日には当麻町の出展者が似顔絵の実演を行う。また、アクセサリーの実演も。
 主催する田中さんと中川さんは「富良野でのハンドメイド展は初めて。富良野近郊では作品の発表の場が少ないので、地元の作家さんを中心として旭川で活動している作家さんの協力を得て、5日間にわたり作品の販売を行います。富良野が一番活気づく『北海へそ祭り』を挟んでの開催になるので、地元や近郊をはじめ、観光客の皆さんにも会場へ足を運んでいただけたらと願っています」と多数の来場を呼びかけている。
 開催時間は29日までは午前10時から午後5時。最終日の30日は午前10時から午後4時まで。

2013年7月24日水曜日

過去2番目に低い投票率
第23回参院選 富良野の開票結果

 第23回参議院議員通常選挙が21日行われた。即日開票の結果、政権与党の自・公が絶対多数の議席を確保し、焦点だった衆参のねじれが解消された。富良野市の開票結果は、選挙区では伊達忠一氏(自現)が3576票を得票した。次いで小川勝也氏(民主現)の2912票。3番目が浅野貴博氏(新党大地新)の1062票。比例代表では、自由民主党3112票(案分票は切り捨て)、民主党2249票(同)、公明党1166票(同)。
 選挙当日(21日)の有権者数は1万9742人(男性9265人、女性1万477人)。投票率は平成7年7月23日に行われた第17回の選挙以来、過去2番目に低い51・23%(選挙区)で全国(52・61%)、全道(54・41%)平均を下回った。特に女性は49・6%で有権者の半数を下回る低調だった。
 投票所は富良野市役所など市内21か所に設けられ、一部の投票所を除いて午前7時から午後8時まで受け付けた。同日は早朝から無風快晴の好天に恵まれ、さらに期日前投票が前回より下回ったことから、選挙管理委員会では投票率の低下を懸念した。
 その予測どおり、第17投票所の山部北星地区コミュニティセンターでは、当日有権者数187人に対し、投票したのは69人で投票率は36・9%、21投票所の中で最低だった。また、40%台の投票率となった6投票所もあり、極めて低調だった。
 期日前投票者数は2865人(選挙区、比例代表とも)で、選挙時登録者数(7月3日現在)に対し14・48%で、前回より0・16ポイント、63人下回った。
 その他の選挙区、比例代表の得票結果は次のとおり。
〈選挙区〉(投票総数1万113、有効投票9478、無効投票635)
 ▽安住太伸氏(みんなの党新) 998票▽森英士氏(共産新) 823票▽森山佳則氏(幸福実現党新)107票
〈比例代表〉(投票総数1万112、有効投票9588、無効投票524)
 ▽新党大地 936票(案分票は切り捨て)▽日本共産党 801票(同)▽みんなの党 523票(同)▽日本維新の会 447票(同)▽社会民主党 136票(同)▽緑の党グリーンズジャパン 87票(同)▽生活の党 64票(同)▽みどりの風 34票(同)▽幸福実現党 29票(同)



緑峰高の安田賢治選手
全道陸上男子3000㍍障害で3位に入賞

 6月18日から22日にかけて函館市で開催された「第66回北海道高等学校陸上競技選手権大会」で富良野緑峰高校電気システム科の生徒3人が入賞する活躍を見せた。このうち、3年生の安田賢治選手(17)が男子3000メートル障害で見事3位に入賞し、今月30日から大分県別府市で開催される全国大会に出場する。同校から全国大会に選手が出場するのはトラック競技では開校以来初めて。また3人の選手が全道大会で入賞(8位以内)したのも初。
 同校陸上部は男女合わせて28人で構成。昨シーズンは全道駅伝大会で6位に入賞、さらに競歩種目で全道トップクラスの選手を輩出するなど監督を務める小野光宏教諭(43)の指導のもと、全道レベルの選手が育っている。
 今シーズンは安田選手が3000メートル障害で自己ベストとなる9分31秒74のタイムで全国出場を手にした。また、全国出場(6位以内)は惜しくも逃したものの、電気システム科3年の大道聖斗選手(17)が5000メートルで7位に入賞。同2年の渡邉紘也選手(16)が3000メートル障害で8位に入賞する活躍を見せた。大道選手は「自己ベストより20秒近くも下回った。タイムより順位(6位以内)を競う激しいレース展開に勝つことができなかった」と悔しさを見せた。
 念願の全国出場を果たした安田選手は「自己ベストを14秒も短縮した。予選(54人出場)を通過し決勝(15人)でもコンディション作りに成功し、力を出し切ることができた。全国では予選通過を目標にベストを尽くしたい」と闘志を燃やしている。同種目で入賞した渡邉選手は、2年生としては2番目のタイム(9分49秒49)だった。それだけに同選手は「自己ベストを上回ることができ、秋の新人戦、そして来シーズンにつながる成績を収めることができた」と早くも照準を秋の大会に合わせている。
 小野教諭は「トラック競技での全国出場は初めて、また3人の全道入賞者を出すことができ、選手たちの日頃の練習成果の賜物。安田が全国を手にしたのは、勝ちたいという強い気持ちがあったからだと思う。全国レベルは高いが予選突破を目指し、一層精進してほしい。また昨年、全道駅伝6位入賞を果たしたが、今シーズンは選手のレベルがさらに上がっており、もっと上を目指したい」と選手たちのさらなる活躍に期待を寄せている

2013年7月22日月曜日

布礼別中 閉校・統合へ

 富良野市教育委員会(児島応龍委員長)は19日午後に開いた臨時会で、布礼別中学校の閉校・統合を正式に決定した。同校は昭和22年4月、富良野第二中学校布礼別分校として開校したが、平成25年度をもってその歴史に幕を閉じることになった。
 明治38年6月に布礼別簡易教育所が設置され、児童の教育が開始され、今年度で開校111周年を迎えた。中学校の教育がスタートしたのが昭和22年4月。町立富良野第二中学校(現麓郷中)に布礼別分校として設置され、同25年11月に富良野第三中学校として独立した。
 同30年に布礼別小学校に布礼別中学校が統合し、布礼別小中学校と改称された。同61年1月に現校舎と体育館が完成し、現在に至っている。布礼別小中はボランティア活動の一環として実践しているのが観光トイレ清掃。今年で27年目の活動に入っている。これまで知事をはじめ富良野市からの感謝状が贈呈されており、平成21年には、女性国際奉仕団体のソロプチミスト財団から全国表彰されている。
 最も生徒数が多かったのが昭和25年、29年、37年の106人。しかしその後、布礼別地域の離農者が増え、さらに少子化などで児童生徒数が急速に減少してきた。今年度の生徒数は1人のみとなった。平成24年度までの卒業生は983人。
 こうしたことから今年4月、布礼別地区連合(前多正幸会長)、布礼別小中学校同窓会(菅野義則会長)、布礼別小中学校PTA(大西崇則会長)の3団体の代表者が①現中学校区を市街地富良野東中学校区に変更②校区の変更は平成26年4月1日を希望③閉校事業への支援④小学校単置校への円滑な移管―など5項目にわたる要望書を児島応龍委員長に提出した。これを受けて同委員会は5月22日に開いた臨時会で同要望書の受理を決定し、北海道教育委員会と協議の上、同日開いた臨時会で審議し、閉校の方針を正式に決定した。



富高2年生ラグビー部員5人
ニュージーランドでのキャンプに参加

 富良野高校ラグビー部員5人が今月23日からニュージーランドで開かれる「ラグビーキャンププログラム」に参加する。出発を前に部員たちは「世界一の強さを誇るニュージーランドでしっかりと練習に参加し、今後のトレーニングに活かしたい」と意気込んでいる。
 同プログラムは日本ニュージーランドセンターが主催し、全国の高校生選手とそのコーチのために策定されたニュージーランドでのラグビートレーニング。ニュージーランドの市役所が全面的に協力体制をとっている。今年度は全国から男子40人、女子10人が参加する。富良野高は5年前から2年生部員を対象に同プログラムに参加している。
 同ラグビー部は部員23人で主将は3年の松居哲史さん(17)。監督が坂口和紀教諭(35)。3年生8人、2年生8人、1年生7人で構成し、活動を行っている。2年生8人のうち、北川悠斗さん(16)、萩原光紀さん(16)、鈴木滉矢さん(16)、宮川天斗さん(17)、宮崎太朗さん(16)の5人が同プログラムに参加する。
 北川さんら5人は22日に出発し、23日午前8時過ぎにオークランド空港に到着。この後、滞在するハット市役所職員の出迎えを受けた後、ラグビークラブ施設とジュニアクラブ(11~13歳)のトレーニングを見学する。同夜はハット市役所で歓迎会が開かれる。
 北川さんら5人はホームステイ先で宿泊し、24日から全員が合流したトレーニングに参加する。各選手のレベルをチェックした後、世界最強を誇った元オールブラックスのコーチ3人が、ボールハンドリング、パス、ディフェンス、タックルなど基本的なプレーの指導をはじめ、模擬ゲームも行われる。
 25日は理論やキャンプの重要な焦点、ゲームプランへの理解などの講義が行われ、午後からはニュージーランドの学生と一緒に合同トレーニングを行う。26日も実技とラグビー選手のコンディション管理などの講義。27日は地元高校生との練習試合。28日は試合のビデオを通して総括し、29日に帰国する。
 北川さんら5人は「昨年、先輩の3年生が参加し、ニュージーランドでの貴重な体験を活かし、北北海道大会で活躍、決勝まで進出し3度目の優勝(両校優勝)につなげた。同点だったためトライ数で全国出場できなかったものの、チーム力がアップした。私たちも今回のニュージーランドでのキャンプを通し、多くのことを学び、北北海道大会では優勝し、花園出場を目指したい」と闘志を燃やしている。

2013年7月18日木曜日

第63回社会を明るくする運動啓発街頭パレード

 「第63回社会を明るくする運動」と「平成25年度青少年の非行防止道民総ぐるみ運動」富良野市実施委員会(実行委員長・能登芳昭市長)が主催する「啓発街頭パレード」が好天の12日午後、富良野文化会館を発着に行われた。35団体約250人が参加し、中心市街地の市民に「社会を明るくする運動と青少年の非行防止」を啓発した。また今年は同パレードに北海道警察音楽隊(隊員数39人)、カラーガード隊(同10人)が特別参加し、先頭で華やかな行進を行い、同運動を強くアピールした。
 はじめに出発式が文化会館前で行われ、主催者を代表して能登委員長が「この運動は犯罪防止と犯罪を犯した人たちの再犯をなくしていくため、地域に浸透させる状況づくりの啓発運動です。今年は北海道警察音楽隊がパレードに華を添えてくれました」などとあいさつし、地域一丸となった取り組みを求めた。
 続いて岩崎耕太郎・旭川保護観察所長が「犯罪や非行のない安全で安心な地域社会の実現は多くの国民の願いです。そのため青少年を地域が温かく見守り育成するなど、地域に根ざした活動が求められており、『地域の力』が不可欠です」などと、法務大臣で社会を明るくする運動中央推進委員会委員長の谷垣禎一氏から寄せられたメッセージを読み上げ、能登委員長に伝達した。
 この後、カラーガード隊員と北海道警察音楽隊が先頭になって行進を開始し、中心市街地の約3キロを約1時間かけて行進した。参加者たちは「社会を明るくする運動」の横幕と同運動の大旗を掲げ、薬物乱用防止協議会をはじめ、保護司会、富良野BBS会、市議会議員、民生児童委員、人権擁護委員、防犯モデル地区春日東町連合会、連合町内会、地域安全協会、交通安全協会、更生保護女性会、中央婦人会、老人クラブ連合会などの順で行進し、沿道の住民に手を振りながら、社会を明るくする運動を啓蒙していた。
 なお、同日夜、北海道警察音楽隊は「ふれあいコンサート」と銘打って演奏会を文化会館で開催し、詰めかけた約700人の市民を楽しませた。同コンサートは3部構成で行われ、第2部では「撲滅~住民パワーで振り込め詐欺をやっつけろ!金蔵に騙されるな」との演目で寸劇が披露され、富良野警察署員が熱演した。第3部ではカラーガード隊10人が出演したドリル演奏が華やかに行われた。



9代目カレンジャーのプロジェクト計画

 富良野緑峰高校園芸科学科の男女6人で構成する9代目カレンジャー(島谷舞リーダー)が今月8日、富良野市役所を訪れ、「おうちでオムカレーを作ろう」のプロジェクト計画を能登芳昭市長に説明し、一般家庭での富良野オムカレー普及に向けた取り組みを伝えた。
 富良野オムカレーは富良野市のご当地グルメとして平成18年3月に誕生して以来、道内外からの観光客を中心に認知度が高まり、観光地グルメとして確立されつつある。しかし一方、地元市民の喫食率は低く、また家庭の食卓で、「オムカレーを作る・食べる機会」はなく、地域に根ざした食文化の観点からは課題を残しているのが現状。
 こうしたことから富良野オムカレーを軸にした地域づくり・活性化には観光地グルメの確立と並行して地域に根ざした食文化の醸成を図るなど、両輪の軸で進めていくことが求められている。そこで、富良野オムカレー推進協議会(石川節子会長)、富良野緑峰高(小島和明校長)、企業(ハウス食品など)の3者が連携し、「おうちでオムカレーを作ろう」プロジェクトを企画し、9代目カレンジャーが先頭に立って普及活動を行うことになった。
 あす19日午後4時から、コープさっぽろ富良野店でオムカレーの試食提供(約100人分)とレシピを配布し、地元市民に対して家庭の食卓でオムカレーを作る・食べる機会をアピールする。
 リーダーの島谷さんは「私たちカレンジャーは、平成16年からカレンジャー娘として活動を始め、富良野オムカレーによる地産地消活動を行ってきました。9年目の今年、初めて男子(2人)が仲間に入り、名前も『カレンジャー娘』から『娘』を取って9代目カレンジャーとして新たな活動をしています」と前置きした後、「もっと市民の皆さんに富良野オムカレーを家庭料理として手軽に作って食べてもらいたいと考え、7月19日、コープさっぽろ富良野店に特設コーナーを設置し、試食提供とオムカレーレシピを配布します」と意気込みを能登市長に伝えた。
 これに対して能登市長は「観光甲子園」で優勝するなど長年にわたる活動を高く評価した後、「ぜひ、頑張って下さい。一般家庭でも気軽に富良野オムカレーが普及するよう、行政としても協力していきたい」などと激励した。
 なお、説明会にはハウス食品株式会社札幌支店長の飯田敦さんが同席し、「北海道は米・野菜・肉・魚とカレーの素材の宝庫です。カレーはほかのメニューと比較しても多くの素材を使い、かつ登場頻度の高いメニューです」と話し、オムカレーをフォーカスしたテレビコマーシャル(プロゴルファー石川遼選手が出演。今月1日から8月18日まで放映)を紹介した。

2013年7月16日火曜日

がんサロンin富良野 患者、体験者、その家族らが集う

 がん患者や体験者、その家族らが集う「がんサロンin富良野」が先月、富良野協会病院内に開設された。同サロンは北海道委託がん患者相談支援体制整備促進事業の一環として、今年度、富良野市と浦河町の1市1町がモデル地区に認定され、来年3月まで計10回、毎月1回開かれる。
 同サロンは、がん患者や家族の不安・悩みなどに関する情報入手や体験者同士が語り合う場を身近に作ることを目指している。その活動の中心になっているのがアスパラの会(大島寿美子代表)。2004年に発足し、北海道で唯一の婦人科がんのサポートグループ。現在は札幌、旭川、釧路、函館、帯広の5市を拠点として活動しており、今年4月現在の登録メンバーは592人。また、すい臓がん、大腸がん、肺がん、中皮腫など、他のがん腫患者会の活動支援や啓発活動も行っている。
 富良野サロンでは、多くの人たちの参加により、地域ならではの悩み・不安などの緩和や解決の糸口につながることを目指している。更にサロンという場を多くの人たちに知ってもらい、気楽に利用できるだけでなく、地域の人たちがサロンを企画・運営ができるような手法を伝えていく。
 同サロンは、毎月第3水曜日の午後1時から3時までの2時間。この後、同4時まで相談会を開き、看護師が個別で相談に応じる。参加費はお菓子・飲み物代として300円。定員は20人。
 富良野サロンの相談者は、アスパラの会会員で緩和ケア認定看護師の木村恵美子さんと同会員でピアサポーター(がん体験者)の北野克予さん。今月は17日に開かれる。8月は21日、9月は18日、10月は16日、11月は13日、12月は18日、1月は15日、2月は12日、3月は12日に開かれる。
 木村さんと北野さんは「がんと告知された時、治療中、そして退院後に、がん患者や体験者、またはその家族が必要な時に情報を入手できたり、身近で相談したり、悩みを語り合ったりできる場が求められています。一緒に、このサロンで気軽に話したり、情報交換できる場を作りましょう」と参加を呼びかけている。
 申し込みは北海道委託がん患者相談支援体制整備促進事業事務局(電話011・802・1028番。担当者・引地)へ。またEメールはasparanokai@gmail.com



球友ライナーズ野球少年団 全道でもベストを尽くし優勝

 全力を尽くし優勝を目指します―今月26日から札幌コミュニティドームで開催される「第42回全道少年軟式野球大会」に富良野支部を代表して出場する富良野球友ライナーズ野球少年団(安井渉主将、団員数54人)の6年生19人が9日、市役所を訪問し能登芳昭市長に全道大会出場の報告と意気込みを語った。
 同少年団は昭和54年に創立し今年で35年目。団員数は6年生19人、5年生16人、4年生9人、3年生10人の計54人。Aチーム19人、Bチーム16人、Cチーム19人で編成し、週6回、午後4時から2時間半の練習を行っている。これまで平成14年に全道少年軟式野球大会でベスト8、同18年と21年に全日本学童軟式野球大会北北海道大会でベスト4。また同21年の全道少年軟式野球大会ではベスト8に入る活躍をしている。
 今シーズンは6月29、30の両日、富良野市営若葉球場で開催された第42回全道少年軟式野球大会富良野支部予選(14チーム出場)で優勝した。1回戦で鳥沼ジュニアファイターズを9―0、2回戦で東ドングリーズAを3―1、準決勝で扇山レッドペッカーズAを5―2、決勝で扇山レッドペッカーズBを17―0でそれぞれ下し、4シーズン振りに全道大会に出場する。
 はじめに監督の伊藤康則教諭が「体の大きい選手はいないが全力でプレーし、諦めることなく試合に臨み、期待に添えたい」などと話した。この後、安井主将を皮切りに「悔いのないゲームを行い、最高のプレーで全道優勝を目指したい」などと選手一人ひとりが元気溢れる意気込みを能登市長に語った。
 これに対して能登市長は「野球は9人でする団体競技。練習を通して耐える力や仲間づくりが大切。負けてもミスした選手を非難するのではなく、みんなでカバーし合って試合に臨んで下さい。少なくとも1回戦は勝ち抜いてほしい。みんなの全道大会に臨む意気込みはとても素晴らしい」などとエールを送った。

2013年7月11日木曜日

富良野オムカレー 目標の3000食を完売

 「新・ご当地グルメグランプリ北海道2013in十勝芽室」(食による観光まちづくり推進協議会主催)が今月6、7の両日、十勝管内芽室町で開催され、富良野管内から、富良野オムカレー(富良野オムカレー推進協議会)と南富良野ザ・ヘルシーカツ丼(南富良野エゾシカ料理推進協議会)が参戦した。富良野オムカレーは2日間で3000食、南富良野ザ・ヘルシーカツ丼は1300食をそれぞれ販売し、富良野エリアの食観光や農畜産物の魅力を発信した。
 同グランプリは2010年の美瑛町を皮切りに始まりこれまで北見市、別海町で開催され今年で4回目。今年は道内15地域の新・ご当地グルメが芽室町に集結し、会場を訪れた来場者の投票で、人気度・味・コストパフォーマンスの3部門の順位と総合順位を競った。
 両日とも30度を超える猛暑。特に7日は隣接の帯広市で最高気温が33・6度まで上がるなど、厳しい暑さとなった。芽室町も同様の猛暑となったが会場には家族連れや若いカップルなど大勢の人たちが道内外から詰めかけ、主催者発表によると2日間で3万人を超えたという。
 富良野オムカレー推進協議会(石川節子会長)は、1回目から同グランプリに参戦し、好評を博している。今回も石川会長をはじめ、12人が参加し、2日間で目標だった3000食を完売した。富良野ブースには猛暑にもかかわらず2日間とも行列ができるほど次々に詰めかけ、待ち時間が常時30~40分かかるほどの人気だった。
 新得町から5歳の子供を連れてきた30歳代の母親は「富良野に行ってオムカレーを食べたことがあり、富良野には時々観光で訪れています。子供にとっては少し辛かったと思うが、今回のグランプリでも富良野オムカレーを選びました。とても美味しかったです」と笑顔で語った。
 また今回のグランプリでは、初めての応援バスツアー(7日)が企画され、家族連れの市民など34人が参加した。60代の女性は「とにかくたくさんの人が来ているのに驚きました。1食目は当然、富良野オムカレーを食べましたが、2食目をどこのまちのグルメにしたらいいか迷いました。それにしてもとても暑かったです」と話し、食のグランプリの盛り上がりに感心していた。
 同協議会では「各部門での上位入賞はできなかったが、販売数では参加団体の中で4番目でした。富良野ブースに大勢の人たちが詰めかけてくれたので、富良野オムカレーを十分にPRすることができたと思います」とその成果を評価した。



あすから上川管内代表決定戦 富良野地区中体連球技大会

 富良野地区中体連球技大会が5、6の両日、富良野市など沿線4市町村の各体育施設で開催された。軟式野球をはじめ、卓球、ソフトテニス、バスケットボール、バレーボール、サッカー、バドミントンの7種目が行われ、あす12日から旭川市など上川管内の各体育施設で開催される代表決定戦の出場権をかけて熱戦を繰り広げた。
 軟式野球大会は5、6日の2日間、その他の種目は5日のみ行われた。軟式野球大会は富良野市民野球場で開催され、7チームが出場して熱戦を展開し、富良野西が決勝で南富良野を4―1で下し、士別市で開催される上川管内代表決定戦に駒を進めた。
 上川管内代表決定戦は12、13の2日間。バスケットボール大会は富良野スポーツセンターで開かれる。その他の種目は、サッカーがなよろ健康の森(名寄市)、バレーボールが美瑛町スポーツセンター、ソフトテニスが花咲スポーツ公園テニスコート(旭川市)、卓球が忠和公園体育館(同)、バドミントンが旭川市総合体育館、柔道が常盤中学校体育館(旭川)、剣道が下川中学校体育館でそれぞれ行われる。

2013年7月9日火曜日

交通安全と犯罪防止を啓発
沿線5市町村115キロで車両パレード

 上川管内商工会連合会富良野ブロック(ブロック長・曽慶一介=南富良野町商工会会長)主催の「安全・安心三本の矢作戦」車両パレードが5日、上富良野町役場前をスタートに沿線5市町村で実施され、住民に交通事故防止や犯罪のない安全・安心の地域づくりを呼びかけた。
 同作戦は今年で5回目。富良野管内1市3町1村の行政、商工会、生活安全推進協議会の3団体が「三本の矢」となって交通安全と犯罪防止の安全・安心を住民にアピールするのを目的に行われている。同作戦はライトを点けた車で、上富良野町役場前をスタートに国道237号線、同38号線沿いにある中富良野、富良野、南富良野、占冠の115キロを走行した。
 出発式では主催者を代表してブロック長代理の佐川泰正・上富良野商工会会長が「安全・安心は沿線住民の共通の願い。どこでいつ事故が発生し、また犯罪が起きるか分からない。定期的にこうした啓発行動を行うことで、住民の安全意識が保たれるものと思われる」とあいさつ。
 続いて山本広海・上川総合振興局局長が「沿線住民がまとまってこうした活動を行っているのは全道でも富良野地域だけ。それだけ住民の絆が深く、強いものだと思います。末永く活動していくことを願っています。今、全道一円で青少年の非行防止が展開されており、10日からは夏の全道交通安全運動が始まるだけに、この三本の矢作戦は非常に重要です」などと、同作戦を高く評価した。向山富夫・上富良野町長も「安全に暮らせる条件が整っていることが大事。1年間の行事として思いを新たに行動して下さい」と訴えた。
 この後、山本振興局局長、坂巻俊次・旭川開発建設部富良野道路事務所所長、伊藤礼司・富良野警察署署長の3人が向山町長、佐川商工会会長、本田邦光・上富良野町生活安全推進協議会会長に「交通安全」のタスキを手渡した。
 これに対して佐川商工会会長が3人を代表して「交通安全・防犯など管内の安全・安心を住民にアピールし、このタスキと、安全・安心の願いを込めた『短冊』をパレードに参加する人々の想いと共に、無事、占冠まで伝達します」と決意表明を行った。
 車両パレードでは、中富良野町のベストム、富良野市役所、富良野消防署山部出張所、南富良野町でそれぞれ引き継ぎの手交式を行い、午後1時半過ぎに占冠村で到着式を行い、終了した。



全道夏季交歓大会に出場
富良野ミニバスケットボールクラブ(男子)

 富良野市内の小学男子で編成する富良野ミニバスケットボールクラブ(三浦弘人キャプテン、18人)が6月に当麻町で開催された第34回北海道ミニバスケットボール夏季交歓大会旭川地区予選会で見事準優勝を飾り、8月2日から北見市で開かれる全道夏季交歓大会に出場する。同クラブは今年で結成10年目になるが旭川地区予選会での準優勝は初めて。それだけに選手たちは「全道夏季交歓大会では全勝を」と燃えている。
 同クラブは富良野小、扇山小、東小の3校の1~6年生で編成し、毎週火、木、土曜日の夜、約2時間にわたり練習を行っている。平成20年には旭川地区予選会で5位に入賞し、地元開催枠で初めて全道夏季交歓大会に出場した。昨年は5位に入賞したものの、ベスト8だった。
 旭川地区予選会には15チームが出場し、熱戦を繰り広げた。富良野は1回戦で中富良野を56―6、2回戦で近文(旭川)を48―13でそれぞれ下し、各ブロック1位(4チーム)で通過した決勝リーグに駒を進めた。同リーグには富良野、旭川愛宕東、旭川第三ライズ、陵雲(旭川)の4チームが出場。熱戦の結果、富良野は強豪の旭川愛宕東に13―69で敗退したが、旭川第三ライズを36―16、陵雲を30―16でそれぞれ下し、2勝1敗の成績で準優勝を飾り念願の全道夏季交歓大会に駒を進めた。
 三浦キャプテンは「1年生の時からミニバスケットを練習しています。時々、辛いこともありますが楽しいです。キャプテンとしてチームをコントロールし、試合で厳しい状況になった時には逆転できるように頑張ってきました。全道夏季交歓大会には24チームが出場し4チームによるリーグ戦が行われます。全勝できるように頑張りたいです」と意気込みを語った。
 監督で三浦キャプテンの父親でもある三浦由也さん(49)は「選手は全員小柄。身長の高い子は1人もおりません。しかし、プレーにスピードがあり俊敏で身体能力の高い子ばかりです。旭川地区予選ではその能力を発揮し、旭川愛宕東を除いた4試合では大差を付けての勝利でした。全道夏季交歓大会ではレベルの高いチームばかりだが、11月から始まる全道大会旭川地区予選会でも好成績を挙げられるよう子供たちを指導していきたい」などと話し、選手たちの活躍に一層期待を寄せている。

2013年7月8日月曜日

富良野市防災会議開く

 富良野市防災会議(会長・能登芳昭市長)が3日、総合保健センターで開かれ、富良野市地域防災計画の全面改訂を主な議題として協議が行われた。同会議は昭和41年に発足し、現在は旭川開発建設部富良野道路事務所や上川南部森林管理署など関係32団体の33人で構成。今回の会議では富良野市民生委員・児童委員協議会から初めて女性委員2人が加わった。東日本大震災以来、国と道の防災基本計画の修正と災害対策基本法の改正に伴い、富良野市でも全面的な見直し作業を行なった。
 冒頭、能登市長は「3・11以来、それぞれの自治体で危機管理に対して連携を密にしていくことが求められている。法令改正の中で矛盾が出ないよう一致協力した体制づくりを行っていきたい」などとあいさつし、出席した各団体の代表者に協力と連携を改めて求めた。
 この後、事務局側から防災計画の見直し経過と今後の日程について説明。この中で6月26日に防災会議委員33人に対し修正(案)を事前に配布し、同日の防災会議となり、今月11日から市民参加の手続き予告を行い、8月1日から手続きを開始する。
 富良野市地域防災計画の基本的な考えは①災害対策基本法の改正及び国・道の防災基本計画の修正等を踏まえた見直し②観光客対策、旅館・ホテルの借り上げ等、富良野市の特性・災害環境に合わせた協定の締結・計画の見直し③本編及び資料編を含めた構成全般の見直し―など4点。
 見直しの主な特徴としては、本編では①地域防災計画の策定に対して、「男女共同参画等、生活者の多様な視点」を反映。孤独死や引きこもりの防止、女性をはじめとする生活者の視点に立った応急仮設住宅の運営②過去の災害から得られた教訓や伝承について、市民への防災教育等に活用③災害時要援護者対策として、支援に必要な人材の確保、社会福祉協議会等の福祉団体との協働、外国人観光客対策として、ふらの観光協会との連携④広域避難場所の追加指定(陸上競技場と山部中央公園)⑤ふれあいセンターを福祉避難所として指定し、各種資機材等を整備することで、災害時要援護者の避難生活の安心・安全を確保―など7項目を挙げている。また資料編では災害危険区域内の災害時要援護者利用施設の一覧を新設し、情報連絡体制の整備を図る―としている。
 この後、特別警報の実施について旭川地方気象台の担当者が説明した。それによると、今月下旬までに基準を定め、8月30日から運用を開始するという。特別警報は気象庁が重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に発表する。
 東日本大震災における津波や、平成23年の台風12号による豪雨、伊勢湾台風による高潮のような、警報の発表基準をはるかに超える異常な現象が予想される場合に特別警報として発表される。



楽しく大運動会 富良野市ことぶき大学の学生約100人

 富良野市ことぶき大学(学長・宇佐見正光教育長)の「大運動会」が6月26日、富良野スポーツセンターで開催され、100人を超える学生が4時間にわたり団体戦で楽しく競い合った。
 今年で41回目。富良野校61人、山部校19人、東山校11人、学友会14人の計105人が参加。開会式では昨年度の優勝カップを返還した後、富良野校本科1年の中山紀夫さんと信田陵子さんが力強く選手宣誓を行った。この後、白、赤、青、黄の4チームに分かれて午前10時20分から団体戦の競技が始まった。
 プラスチックの野球バットでラグビーボールをヒットしてリレーする「どっちに行くの」を皮切りに8種目で熱戦を繰り広げた。特に盛り上がった種目が「ゆっくり急いで」。2人ずつで20秒間豆を移し替えて個数を競い合う競技。豆は大豆で、使う箸の先が丸いため素早く挟んで移し替えることが中々できず、参加した選手たちは気が焦るばかり。またチームのメンバーも「ゆっくり、落ち着いて」などと応援し、大いに盛り上がっていた。
 熱戦の結果、富良野校1年、同3年、同大学院2年で編成した青チームが最高得点を挙げ優勝し、カップを手にした。

2013年7月4日木曜日

好天に恵まれ大盛況 ふらのクリエーターズマーケット

 道内外の『モノづくり作家』がへそのまち富良野(山部)に大集合した「ふらのクリエーターズマーケット」(実行委主催)が6月29、30の両日、富良野市生涯学習センターで盛大に開かれた。今年で12回目を数え、年々来場者が増えている。2日間とも無風快晴に恵まれたこともあり過去最多の9200人が訪れ、様々なジャンルの作品を購入したり体験などを楽しんでいた。
 同イベントへの出展申し込みは毎年100組を超えており、このうちジャンルごとに抽選を行い今年は88組が出展した。さらに屋外では地元の飲食店など多数出店し、来場者にラーメンやカレーライスなど食事を提供した。
 今年の出展者の多くは旭川、札幌、帯広、釧路、江別など道内で占められたが、遠くは福岡県、大阪府、長野県、滋賀県などからもモノづくり作家が出展した。屋内施設では羊毛フェルト雑貨、金属工芸、廃材クラフト、ナチュラルレザーアクセサリー、七宝焼き、家具・クラフト、木工・インテリア雑貨など様々なジャンルの作品がズラリと展示された。
 販売のほか制作工程を披露する実演や、さらに実際に制作する体験コーナーも設けられ、子供たちや若いカップルなどが楽しく挑戦していた。



弦楽四重奏のコンサート 麓郷小中

 弦楽四重奏のコンサートが2日午前、市立麓郷小中学校(髙木司校長、児童生徒数31人)のホールで開かれ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる生の演奏を通して弦楽四重奏の魅力を伝えた。
 演奏を行ったのは板垣登喜雄さん、髙木祐香さん、舘石奈未子さん、韮沢有さんの4人。板垣さんは赤平市の出身で、東京フィルハーモニー交響楽団で活躍した。退団後、ヴォラーレ・カルテットを編成し、全国でコンサートを開き、弦楽四重奏の素晴らしさを訴えている。
 富良野市内の知人からの要請を受けて昨年、富良野小学校と扇山小学校で初めてコンサートを開いた。そして今年は1日に養護老人ホーム「寿光園」の利用者を対象に開き、同日、麓郷小中学校でのコンサートとなった。板垣さんが司会を務め、児童生徒と会話をしながら、モーツァルトの「フィガロの結婚」、ヘンデルの「私を泣かせてください」、ヴェルディの「乾杯の歌」などオペラ(歌曲)を演奏。
 また、板垣さんはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの楽器紹介を行い、それぞれの持つ特性を教えた。そしてアンコールに応えて「北の国から」を演奏した。コンサートは約50分間行われ、優しい音色が校舎全体に響き渡り、児童生徒たちはうっとりとした表情で聴いていた。
 最後に生徒会長の前田理沙さん(3年)が「この日のコンサートを楽しみにしていました。素晴らしい演奏だったので短い時間に感じました」とお礼の言葉を述べた。また、髙木校長は「中央の優れた演奏に触れる機会はほとんどありません。こうした素晴らしい生の演奏を聴くことによって子供たちの大きな刺激になると思います」とコンサートの開催に感謝していた。
 板垣さんは「これからの時代を背負うのは子供たちです。私は赤平の出身なので各学校を回ってコンサートを毎年開いています。富良野でも知人を介してコンサートを開くことになりました。言葉はいらない。音楽を通して子供たちに豊かな感性を磨いてほしいです」などと語った。この後、板垣さんらは赤平市内の学校でコンサートを開き、今年で4回目となる定期演奏会を札幌市内で開催する。

2013年7月2日火曜日

富良野市教委主催「富良野高・富良野緑峰高合同説明会」

 富良野市教育委員会が主催する「平成25年度富良野高等学校・富良野緑峰高等学校合同説明会」が6月24日、富良野文化会館で開催され、両高校の校長や指導部教諭がそれぞれの学校の特徴的な取り組みなど、進学や就職に向けた細かな説明を参加した小中学校の生徒・保護者や教育関係者に行った。
 今年で3回目。富良野高校・富良野緑峰高校の情報を正しく発信し、両校の教育活動への理解を深めてもらう機会とするとともに、各学校との連携を図り、一人でも多くの生徒が富良野市内の2校を受験してもらえるよう働きかけるのが目的。
 冒頭、主催者を代表して宇佐見正光富良野市教育長が「今年、中学校を卒業した生徒は216人。そのうち、富良野高校・富良野緑峰高校に進学したのが163人で全体の76%。旭川(東高校や北高校など)へ進学したのが35人で同16%。できるだけ保護者に経済負担をかけないで、地元の高校から国公立大学へ進学、また、スポーツや文化活動に専念できる体制も整っており、今春、富良野東中出身者が北海道大学に進学した。今後も子供たちや保護者の皆さんに『通いたい・通わせたい』と思ってもらえる高校を目指したい」などとあいさつした。
 この後、両校の指導部の教諭が「学力・部活動・キャリア教育・学校の生活状況・資格取得・進路や就職状況・PTA活動」など詳細にわたり説明した。また、説明会終了後には個別相談会が設けられ、保護者や生徒たちからの質問に答えていた。



往年の名車ズラリ 北海道クラッシックカーミーティング

 往年の名車が『へそのまち』に大集合―「北海道クラッシックカーミーティングinふらの」(実行委員会主催)が、快晴となった6月30日、ふらのワインハウスのぶどうヶ丘公園駐車場=清水山=で盛大に開催された。今年で3回目。道内外のクラシックカー愛好家が約200台を出展し、自慢の愛車を訪れた大勢のファンや市民に披露した。
 同ミーティングは長年にわたり赤平市で継続して開催されていたが、中止となった。このため富良野市の畑山修一さん(64)が仲間の協力を得て一昨年、富良野市での開催にこぎつけた。一昨年は道内外から120台、昨年は180台、そして今年は事前申し込みが168台、当日参加を含め、200台近くの往年の名車が会場となった駐車場を埋めつくした。
 出展されたクラシックカーは昭和60年までに生産された国産車と外国車。この中で一番の旧車は、1949年(昭和24年)にイギリスで製造されたベントレーマーク6。
 所有者は静岡県熱海市の和田篤泰さん(72)。和田さんは日本ロールスロイスベントレーオーナークラブの会長を務めており、昨年に続いての出展。昨年は1932年(昭和7年)にイギリスで製造されたロールスロイスのファントムⅡオープンツァラーを出展した。今年出展した自慢の旧車は、ブラックとベージュのツートンカラー。排気量が4250ccで、最高時速は140キロまで可能という。それだけに多くの入場者の目に止まり、車の周りを囲んでカメラに収めるなど人気を集めていた。
 和田さんは「私は毎年赤平で開かれていたイベントに参加していた。それが中止となり残念に思っていたが、仲間からの情報で富良野で開催されると知り、昨年から参加している」と話し、フェリーで苫小牧港に到着し、自走で富良野までやって来たという。
 また、千歳市の藤田誠さん(64)は1969年(昭和44年)にドイツで製造されたフォルクスワーゲン(排気量1600cc)を出展した。藤田さんは「15年前に手に入れました。ナンバーは札5です。ナンバーが一けた台だったのでどうしても手に入れたかった。夏はこの旧車でドライブを楽しんでおり、冬は車庫に入れて大事に保管しています」3年前から富良野のイベントに参加している。
 イベントは午前9時から始まり午後3時まで続いた。会場では参加者、オーディエンスによるグランプリ投票や豪華賞品が当たる抽選会、さらにエンジン・サウンド、板金技術の実演が次々に行われ、入場者たちを楽しませた。また、会場の一角には焼き鳥やたこ焼き、かき氷など食べ物や飲み物の出店もあり、会場は大勢の出展者とファンで終始賑わっていた。

2013年7月1日月曜日

20回目の富良野建設産業安全大会開く

 富良野建設業協会(平沢幸雄会長)主催の「第20回富良野建設産業安全大会」が26日午後、文化会館大ホールで開かれた。富良野管工事業協会、道北電気工事業協同組合富良野支部など7団体に所属する従業員約500人が参加し、労働無災害と交通安全、暴力追放の決意宣言をそれぞれ行った。
 はじめに平沢会長が、「少しずつ景気回復に向かっており、公共工事も多く発注され、加えて民間投資による民間工事や住宅などへも関心が高まる経済状況になってきているものと思われる」と前置きした後、「富良野地方は観光シーズンに入り、仕事も増え、観光客も増え、富良野地方にとっては、すごく良いことですが裏を返せばそれだけ危険なことや事故が増える可能性もあります。大変残念なことに富良野市内では1週間前に痛ましい事故が発生し39歳の若い方が亡くなりました。建設産業界に身を置く一人としても大変残念で悲しいことです。二度とこのような悲しい事故を起こさないためにも、本日の安全大会で皆さんと共に無事故を誓い合いたいと思います」などとあいさつし、参加者に改めて無災害、交通事故防止を訴えた。
 続いて能登芳昭市長と伊藤礼司・富良野警察署長がそれぞれの立場で来賓あいさつを行い、同協会が果たしている役割に期待し、今年1年間の安全を願った。
 この後、後藤亮・旭川労働基準監督署署長、丹羽利明・富良野警察署交通課長、髙木智也・富良野警察署刑事生活安全課刑事第2係長が、それぞれの立場で「労働災害防止」「交通事故防止」「地域の防犯」をテーマに講演を行い、作業現場での事故防止をはじめ、交通事故、犯罪防止を訴えた。
 続いて参加者を代表して富良野地区看板塗装業組合の吉岡一美さんが「地域・職場ごとの安全管理体制を充実し、安全確保の徹底をします」「悲惨な交通死亡事故発生の撲滅に努めます」など3項目にわたる「労働・交通安全」の決意宣言を行った。続いて富良野板金組合の武山栄一さんが「暴力団を恐れない」など3項目の「暴力追放」の決議を行った。
 最後に富良野建設業青年会の斉藤正憲さんが1年間の無災害、交通事故ゼロを訴えた「安全コール」を行い閉会した。



少林寺拳法北海道地区代表選考会で大活躍

 目指すは全国制覇だ―第7回全国中学生少林寺拳法大会北海道地区代表選考会を兼ねた北海道中学生少林寺拳法大会で、富良野光明寺道院(青木賢隆道院長)に所属する青木賢祥2段(富良野西中2年、13歳)と佐藤佑亮2段(富良野東中2年、14歳)のペアが、男子組演武の部で堂々の初優勝を飾り、8月17、18日に香川県丸亀市民体育館で開かれる全国大会に2年連続出場する。また、同部で塚田康生初段(富良野西中1年、12歳)と土田龍初段(同、同)のペアが3位に入賞し、同じく全国大会に駒を進めた。
 同大会は5月26日、江別市東野幌体育館で開催された。男子組演武の部には道内各地から強豪選手21組が出場し、全国大会の出場権を懸けて全道一の実力を競い合った。
 青木・佐藤ペアは日頃の練習成果を発揮し、2位に大差をつける262点を得点した。青木選手は4月、練習中に右足を負傷し、先月6日に行われた少林寺拳法北海道大会兼世界大会選考会中学の部では、2位に甘んじたが、同大会では負傷した傷もほぼ完治し、佐藤選手と息の合った堂々の演武を行った。
 青木・佐藤ペアは昨年の大会では1年生ながら2位の成績で全国大会に出場し、5位に入賞する活躍を見せた。また、昨年12月に行われた全国大会でも3位に入賞。今年3月には両選手とも2段に昇段し、さらにレベルアップしている。「全国大会では万全な体制で臨みたい。トップの選手との実力の差は僅差なので優勝を目指したい」と意気込んでいる。
 一方、見事1年生ながら3位に入賞し、全国大会出場を果たした塚田・土田ペアも「全道大会では満足できる演武でした。先輩に負けないよう上位入賞を目指したい」と闘志を燃やしている。
 指導している青木道院長は「優勝した青木・佐藤ペアは、決して満足できる内容ではなかった。まだまだ力を発揮できるものと思っている。全国トップレベルの実力を有しているので、1年生の塚田・土田ペアと共にワン・ツーを期待したい。また、同じ道院から2ペアが全国大会に出場できたことは後に続く後輩に大きな励みにつながる」と喜んでいる。

2013年6月27日木曜日

上川地域づくり連携会議開く

 北海道開発局旭川開発建設部と上川総合振興局が主催する「上川地域づくり連携会議」が24日午後、富良野市保健センターで開催され、富良野市、上富良野町、中富良野町、占冠村の市町村長、民間の有識者と「地域の直面する課題」をテーマに意見交換が行われた。
 はじめに旭川開発建設部の丹野弘部長と上川総合振興局の山本広海局長がそれぞれの立場であいさつし、上川管内における地域づくりに対しての理解と協力を改めて求めた。この後、事務局側から上川の農産物供給力向上、道北広域観光活性化など5項目の重点プロジェクトの進捗状況など道北連携地域の「地域づくりの方向」について概要を説明した。
 この後、テーマに沿って意見交換が行われ、富良野市の能登芳昭市長は①道北広域観光活性化プロジェクト②新エネルギー導入促進プロジェクト―などについて意見を述べた。①については「道東自動車道開通により新千歳空港から占冠村を経由して、富良野・旭川方面へ移動する観光客の流れがあり、この流れは道北地域全体へ波及することが期待できることから、環境整備の促進・効果的な情報を発信してほしい」などと訴えた。さらに旭川十勝道路の整備促進に対して「今年度、旭川東神楽道路が整備区間として事業着手されるが、未だ調査区間となっていない美瑛から中富良野間、富良野から占冠間の早期調査区間への昇格、調査区間である美瑛道路、富良野南道路の早期整備区間への昇格を」と要望した。
 また、②に対しては「本市麓郷地区の白鳥川において試験中である発電用水車は、一般市民や学生の環境学習や地域の防犯灯用電源として活用することを目的に整備を行っている。今後、新エネルギー導入の推進に際しては、環境整備が重要なことから、地域の特性を考慮しながら、事業規模の大小に関係なく、補助事業における要件緩和・支援拡充などを実施してほしい」などと要望した。



数学者の秋山仁さんが富良野西中で公開授業

 数学者の秋山仁さんが24日、富良野西中学校で公開授業を行い、1年生93人に「数学と仲良くなる方法」と題して数学が好きになるコツを教えた。
 秋山さんは富良野の応援団として毎年訪れており、これまでも市内の小中学校と高校で公開授業を何度も行っている。今回は1学年のPTA学年行事と合わせ、メセナ協会の協力で行われた。
 秋山さんは授業前に得意のアコーディオン演奏を披露し、生徒たちを和ませた後、「数学は努力すれば必ず比例してできるようになる。勉強していても成果が出ないのは努力が足りないからだ」などと指摘し、正しい勉強方法のコツを教えた。
 秋山さんは「次の3つをいつも習慣にすれば数学ができるようになる。その1つは分類、整理すること。2つ目は問題を読んだら図を描いたり、グラフ化するなど視覚化すること。そして3つ目は分からないものは分かるものに帰着すること」などとアドバイスし、三角形、楕円形、多角形などの図を描いてその面積を計算する方法を教えた。
 公開授業には女優の由美かおるさんがゲスト出演し、秋山さんのアシスタントを務めていた。また、授業前には3年前から秋山さんの指導で習っているというアコーディオンを仲良く歌いながら演奏し、生徒から大きな拍手を受けていた。