2012年12月20日木曜日

富良野スキー場 記念式典開く 開設50年振り返る

 富良野スキー場の開設記念日に合わせた12月15日、同スキー場開設50周年記念式典が富良野プリンスホテルで開催され、当時の状況を知る人やスキー場運営、ワールドカップ開催の競技役員として尽力した関係者など約100人が参加し、半世紀にわたるスキー場の歩みを振り返り、今後一層の飛躍発展を願った。
 はじめに富良野スキー連盟会長の黒岩岳雄さんが、開設当時の北の峰スキー場や列を作ってリフトに乗り込むスキー客をはじめ、10回にわたり開かれたワールドカップアルペン競技大会、2回開かれた同スノーボード競技大会など、当時を偲ぶ懐かしい写真を50分間にわたり映像で紹介し、50年の歩みを振り返った。
 この後、主催者を代表して富良野スキー場開設50周年記念式典実行委員会の荒木毅実行委員長が「富良野スキー場は富良野市の大きな財産でまちづくりの原点。唯一、民間主導で作ったスキー場。会社の設立時には160人の市民が株主となった。北海道でナンバーワンのスキー場。雇用を生み出し、市の発展に大きく貢献してきた」などとあいさつした。
 続いて荒木実行委員長が、富良野商工会議所会頭として北の峰スキー場の開設に尽力し、今日の「スキーのまち富良野」の基礎を作り上げた、故鴨田茂さん、北の峰プリンスホテル(当時)の支配人として活躍した故菅原良晴さん、富良野プリンスホテル総支配人を務めた故福岡正さん、数度にわたるスキー大会、スノーボード大会等を誘致した株式会社プリンスホテル、富良野スキー場で開催する諸大会やスキー祭りにおけるコース整備や舞台雪像製作などに尽力している陸上自衛隊上富良野駐屯地第4特科群第104特科大隊、富良野スキー連盟、富良野地区スキーパトロール赤十字奉仕団の3個人と4団体に感謝状をそれぞれ授与し、長年にわたる功績を称えた。
 この後、来賓の能登芳昭市長が「富良野スキー場の存在は大変大きい。地元の協力がなければここまで発展してこなかった。今、スキー場の経営は厳しい状況だが、今シーズンは台湾やオーストラリアから大勢のスキー観光客が見込まれている。50周年を節目に一層の協力体制が必要」などとあいさつし、同スキー場の更なる発展に期待した。

2012年12月18日火曜日

衆院総選挙 富良野市の投票率60・71% 過去2番目に低い

 第46回衆議院議員総選挙の投票が16日行われ、自民党が予想通り圧勝し、再び自公による新政権が間もなく誕生する。しかし、投票率は戦後最低だった。富良野市でも昭和44年以降に行われた選挙で2番目に低い60・71%(小選挙区、比例代表とも)。前回より13・52ポイントの大幅な低下となった。中でも女性の投票率が58・23%(同)で6割を下回った。
 投票所は市役所など21か所に設けられ、原則午前7時から午後8時まで投票を受け付けた。また、5日から15日にかけて行われた期日前投票者数が3007人で前回より400人近く下回り、投票率の低下が懸念されていた。加えて同日は早朝から夜にかけて断続的に雪が降る悪天候となったため、投票率は第32回(昭和44年12月27日)の59・27%に次ぐ2番目の低さとなった。
 開票作業は午後8時50分から市役所大会議室で行われ、同11時半までに全作業が終了した。
 この結果、道内第6区の小選挙区では今津寛氏(自民党前)が佐々木隆博氏(民主党前)に2000票以上の大差をつけて当選を果たした。佐々木氏は逆風の中で苦しい戦いとなり、日本維新の会、みんなの党、新党大地などの第3極に票が流れ、富良野市でも予想を上回る厳しい選挙結果となった。
 一方、比例代表では、今津氏が5500台の票を得票したが、自民党には3500票台の得票に終わった。また、民主党も佐々木氏の得票数より約1000票も下回った。これに対して第3極の日本維新の会が1200票を超え、新党大地へも1200票を上回り、さらにみんなの党へも800票近くの票が流れ、自民党、民主党への批判票となった。
 沿線4町村の投票率は上富良野町64・80%(前回78・66%)、中富良野町70・14%(同79・43%)、南富良野町71・30%(同79・57%)、占冠村71・49%(同80・40%)。いずれの町村とも前回より投票率が大幅に下回った。
 なお、富良野市の小選挙区と比例代表の開票結果は次のとおり。
 ▽小選挙区 今津寛氏(自民党前)5524票、佐々木隆博氏(民主党前)3470票、安住太伸氏(みんなの党新)1730票、荻生和敏氏(日本共産党新)781票
 ▽比例代表 自由民主党3537票、民主党2467票、新党大地1227票、日本維新の会1222票、公明党1055票、みんなの党799票、日本共産党649票、日本未来の党278票、社会民主党207票、幸福実現党45票

2012年12月17日月曜日

あす衆議院議員総選挙

 第46回衆議院議員選挙と最高裁判所裁判官国民審査の投票があす16日行われる。富良野市選挙管理委員会では、市役所本庁をはじめ市内21か所に投票所を設置し、投票を受け付ける。即日開票で午後8時50分から、市役所大会議室で開票作業を行い、同9時40分から30分ごとに速報する。
 投票時間は原則午前7時から午後8時までだが、八幡丘会館では午後4時で、御園会館、育良会館、布部会館、扇山地区公民会館、鳥沼会館、布礼別集落センター、麓郷集落センター、山部北星地区コミュニティセンター、山部南陽地区コミュニティセンター、東山支所、西達布集落センター、老節布会館は午後6時で閉鎖する。
 なお、前回の投票率は74・23%(男75・72%、女72・92%)だった。

2012年12月13日木曜日

富良野産の魅力を引き出す食材を
飲食店経営者、農業者が情報交換

 「富良野産の魅力を引き出す食材セミナー」が10日、富良野市総合保健センターで開かれ、飲食店経営者や農業者などが参加して、富良野の豊かな農産物を活用した加工品や食材について試食を行いながら、情報交換を行った。
 ふらのグリーンフラッグ制度、富良野物産協会(宮田均理事長)の共催で、昨年に続き2回目の開催。参加したのは市内の飲食店、民宿、ホテル、宿泊施設、農業者、農産加工団体などの経営者や代表者ら25人。
 はじめに上川農業改良普及センター富良野支所専門普及指導員の今井望さんが「富良野産食材の特徴について」をテーマに講演。今井指導員は、富良野市で栽培されているコメ、スイカ、メロン、人参や馬鈴しょの料理別適品種、玉ねぎ、かぼちゃなどの出荷時期や特性についてそれぞれ説明した。
 この後、秋に収穫された馬鈴しょ(男爵、キタアカリ、メークイン、とうや)、玉ねぎ(北もみじ、ふら皇、オホーツク、アーリーレッド)、かぼちゃ(雪化粧、くりゆたか)をはじめ、農業者が加工したハスカップのケーキやジャム、果実酢、大根など4種類の漬け物の展示と試食が行われた。
 この中で45年間にわたり南布礼別でハスカップを栽培している小澤裕治さん(76)は「私はハスカップのみの栽培。30年、40年にわたり京都、大阪、奈良などに出荷を続けている。こだわりの生産で一生付き合うことができる安定した経営を行っている」などと話し、富良野産の魅力を強調した。
 また、意見交換の中では飲食店経営者から「富良野の野菜が安心安全と強調するだけでは富良野産の魅力を引き出すことはできない。何が魅力なのかを売りにできる食材を提供してほしい」などと訴えた。これに対し30歳代の男性農業者は「私はトマト栽培で『桃太郎』ではなく、『麗夏』の品種にこだわり、それを売りに出荷している」と話し、他農業者にはない農業経営に力を入れている。
 同セミナーの開催に協力した富良野市経済部農林課では「富良野は70品目以上の野菜が採れる野菜王国で、ワインやチーズなどの食品加工が盛んだが、富良野産の魅力をもっと引き出すために、定期的にこうしたセミナーを開き、農業者と飲食店経営者がさらに具体的な取り組みなどの情報交換を行っていきたい」との方針だ。

2012年12月11日火曜日

富良野地区文化団体交流会 沿線の文化人230人が交流

 富良野市文化団体協議会(島強会長)主催の「富良野地区文化団体交流会」が11月25日、富良野文化会館で開催され、富良野沿線5市町村の文化団体に所属する230人が参加した。基調講演や芸能発表、親睦交流会を通して情報交換を行い、今後の文化活動の参考にしていた。
 同交流会は沿線5市町村を持ち回りで開かれている。富良野会場では、はじめに基調講演が行われた。富良野市生涯学習センター所長の杉浦重信さんが「江戸時代の生活と文化から学ぶこと」をテーマに講演し、「江戸時代の暗いイメージ」「世界の進歩から取り残された鎖国」「士農工商の厳格な身分制度」「江戸庶民の生活」などを重点に、映像を使用しながら解説し、参加者の関心を集めていた。
 杉浦さんはテレビドラマの水戸黄門を取り上げ、「ドラマでは天下の副将軍・水戸光國とあるが、副将軍という地位はなかった。また、黄門様一行が庶民を連れて自由自在に全国行脚をしている様子が描かれているが、関所があり、庶民が自由に旅をすることは不可能だった」と解説。また、江戸の庶民の生活については「1800年の江戸の人口は200万人もおり、2位のロンドン90万人を上回る世界一の大都市。また、水道施設も世界一で、世界一清潔な大都市だった」などと説明し、参加者に関心を持たせる講演を1時間にわたり行った。
 この後、舞台芸能発表が行われた。富良野市からは郷土太鼓弥栄太鼓保存会の少年部と大人が勇壮な演奏を行い、会場から盛んな拍手が送られていた。また、上富良野町は、「綺羅羅会」のメンバー6人が「北の国から」など6曲を大正琴で演奏した。南富良野町は「きさらぎ会」「藤間流藤間会」の2人が舞踊を披露。中富良野町は「大正琴琴麗会」に所属する9人が「よこはまたそがれ」など3曲を演奏した。また親睦交流会では歌謡同好会、カラオケ会、なつメロ会、ミュージック教室、合唱団などに所属する10人が出演し自慢ののどを披露した。



今シーズンも華麗に ふらのスキー少年団で結団式

 今シーズンも華麗に滑ります―FSJふらのスキー少年団(杉村賢一団長)の2012~2013シーズン結団式が2日、市立富良野小学校で行われ、新団員の小学1年生をはじめ、小中学生89人が笑顔いっぱいで入団した。
 今シーズンは小学1年生5人をはじめ新団員24人が加わり、富良野、東、扇山、樹海の4小学校と富良野東中、富良野高校の計89人(男46人、女43人)の児童生徒が入団。このうち弟妹が20人を占め、継続が62人。
 はじめに杉村団長が「今シーズンは団員、指導団員合わせて112人が45日間の活動を行います。いつでも止まることができるよう自由自在にかっこ良く上手に滑ることができるように技術を磨き、さらにゲレンデのマナーを守り礼儀正しく行って下さい」などとあいさつし、勢揃いした団員を激励した。
 この後、18人の6年生を皮切りに、5年生、4年生、3年生、2年生の順に自己紹介を行い、続いて23人の指導団員が「今シーズンも一緒に楽しくやりましょう」などとあいさつし、団員たちに意気込みを伝えた。
 これに対して団員を代表して富良野小6年の川上尚人君、薄田怜央菜さん、岡部宇咲さんの3人が「ルールとマナーをしっかり守り、今シーズンも技を磨きます」などと、元気よく宣誓した。
 団員たちは、手元の練習計画日程を見ながら、今月15日から始まるスキー場での練習開始を心待ちにしていた。
 期間中、主な活動は冬休み練習のほか、1月はナイター練習、記録会、少年団交流大会、2月はふらのスキー祭り小学生大回転大会、セルジュラング杯小学生大回転競技大会などに参加する。また3月には最終記録会が開かれ、最終活動日は17日。

2012年12月10日月曜日

和菓子職人の佐々木廣道さん
食品衛生功労者で厚生労働大臣表彰

 長年にわたる食品衛生功労者として、富良野市若松町の佐々木廣道さん(73)が厚生労働大臣表彰を受賞し、能登芳昭市長に報告した。
 佐々木さんは、昭和28年に15歳で旭川市の千秋庵に就職。20年間、和菓子職人として修業を積んだ後、同48年12月、現在地で菓子店「ろっこう」を開業した。この間、富良野地方食品衛生協会理事、常任理事として活躍し、平成17年5月からは副会長に就任。さらに平成4年から食品衛生指導員として活躍するなど、行政の事業推進をはじめ、食品衛生の普及向上に積極的に取り組み、大きな実績を挙げている。
 こうした長年にわたる功績で平成15年に富良野保健所、同16年に北海道食品衛生協会からそれぞれ食品衛生功労者として表彰され、同23年9月には北海道知事から北海道社会貢献賞を受賞している。
 表彰式は10月26日、東京の明治座で行われ、表彰された。北海道からは佐々木さんのほか4人が受賞した。
 佐々木さんは「和菓子職人が年々少なくなってきているのが寂しい。現在、富良野市内の和菓子製造施設は4軒のみになった。中学生や高校生の若い世代に職人の技を伝えるため、10年ほど前から職場体験を受け入れている。一人でも多くの子供たちに和菓子作りの魅力を感じ取ってほしい。体力の続く限り、これからも和菓子作りに専念したい」などと能登市長に報告した。これに対して同市長は「大臣表彰はこれまで積み重ねてきた長年の努力の賜物です。これからも健康に気を付けて職人の技を若い世代に伝えて下さい」と受賞を祝福した。



扇山キセキゲッターズが初優勝
全国小学生タグラグビー選手権富良野支部予選会

 第9回全国小学生タグラグビー選手権大会兼第9回北海道小学生タグラグビー選手権大会富良野支部予選会が1日、富良野スポーツセンターで開かれ、扇山小「扇山キセキゲッターズ」が初優勝を飾った。準優勝は富良野小「富良野へそタグズA」で扇山キセキゲッターズと共に、1月14日、北広島市総合体育館で開かれる全道大会に出場する。
 同予選会には、市内6校から15チームと、南富良野町の4校で編成した連合チームの計16チームが出場した。試合は4チームずつの4ブロックに分かれてリーグ戦を行い、各上位8チームによる決勝トーナメントが行われた。
 約7時間にわたる熱戦の結果、決勝で大会9連覇のかかった富良野小「富良野へそタグズA」を扇山小「扇山キセキゲッターズ」が6―5の接戦の末に下し、念願の初優勝を飾った。北海道ブロック大会には富良野支部から2チームの出場枠があり、両チームが出場権を獲得した。
 富良野小「富良野へそタグズA」は北海道ブロック大会で2連覇しており、5度全国大会に出場している強豪チーム。また、扇山小「扇山キセキゲッターズ」は、昨年の全道大会出場メンバーがそのまま残っており、両チームとも全道大会での活躍が大いに期待されている。

2012年12月6日木曜日

平成23年度予算歳入歳出を認定

 富良野市議会定例会は4日開会した。今定例会には理事者側から、平成24年度富良野市一般会計補正予算案など29件と報告2件が提案されている。
 同日の本会議では、会期を14日までの11日間と決定した後、能登芳昭市長が、国営かんがい排水事業「ふらの地区」の事業推進など5件の要望活動と職員の懲戒処分の行政報告を行った。続いて議会側提出の平成23年度富良野市一般会計と特別会計(8会計)の歳入歳出認定案件についていずれも「原案認定すべきもの」と今利一・決算審査特別委員長が報告した。
 この後、2件の専決処分(一般会計補正、市道物損事故の損害賠償)が報告され、議案29号の固定資産評価審査委員会委員の選任で鈴木弘美氏(60)に同意した。同氏は平成7年から同委員に選任され、20年6月から委員長を務めている。
 続いて理事者側が第1号議案の総額1億864万3000円の24年度富良野市一般会計補正予算など計28件の提案説明を行い、同日の本会議を終了した。
 認定された平成23年度一般会計と特別会計を併せた最終予算額は188億1903万6000円。前年度対比1・3%の増、これに対しての決算額が183億2898万9747円で、前年度対比0・9%の増。歳出は178億4476万5167円で同2%の増。
 歳入歳出差引4億8422万4580円の剰余金は一般会計では1億3000万円を財政調整基金に、国民健康保険特別会計では6000万円を同保険給付基金にそれぞれ積立し、2億1591万万円余を翌年度へ繰り越した。
 行政報告の中で、国営かんがい排水事業「ふらの地区」の事業推進については、11月22日に富良野市で「知事と富良野地域の関係者との懇談会」が開かれ、知事に対し、中富良野町長、富良野土地改良区理事長、ふらの農業協同組合代表理事組合長とともに、安定的な農業用水確保のため、国から示された「ダムの一部利用と水利再編」案に基づき、東郷ダムの改修促進を要請し、ダム改修にあたっては、新たな地元市町の負担が生じないよう、さらに、完成後における維持管理費の低減が図られるよう要請した。知事からは、地元関係者の思いを真摯に受け止め、「有識者検討会」を設置して、できる限り早期に北海道としての判断を出したいと述べた。



南富良野町 北海道日本ハムファイターズ
今年で10年目の交流

 北海道日本ハムファイターズ選手との「植樹祭・野球教室」が1日、南富良野町かなやま湖畔に整備されている「アオダモの森」と南富良野高校体育館で開かれた。今年は外野手の村田和哉選手(27)と鵜久森敦志選手(25)が来町した。両選手は午前11時半からアオダモの森で同町と滝川市の野球スポーツ少年団員、さらに中学生野球部員と一緒に記念植樹を行った。
 植樹を前に村田選手は「今シーズンはリーグ制覇を果たし、クライマックスシリーズでも勝つことができた。しかし日本一にはなることができなかった。来シーズンはレギュラーを目指し、日本一を奪還したい」などと述べた。また鵜久森選手は「今シーズンは活躍することができなく、悔しい思いをした。来シーズンはレギュラーの座を奪い、活躍したい」などと意気込みを語った。
 植樹はリーグ優勝を記念し、すでに植えられていた高さ約3メートルのマンカナという種類の若木にスコップで土を寄せて行われた。村田、鵜久森両選手は常に笑顔で子供たちと接し、一緒に土をかけ、記念撮影にも快く収まっていた。
 この後、南富良野高校体育館に移動し、野球教室が午後0時40分から開かれた。参加したのは幾寅野球スポーツ少年団36人、南富良野中学校野球部員9人、滝川ジュニアドラゴンズ16人。
 野球教室では大宮光明副町長が主催者あいさつを行い、鹿野重博町議会議長が歓迎の言葉を述べた。この後、村田、鵜久森両選手が講師を務め、スローイングや守備、バッティングなどを中心に基本プレーを約1時間半にわたり熱く指導した。
 子供たちはプロ野球選手の直接指導に感動しながら懸命に守備やバッティングに取り組んでいた。終了後はサイン会も開かれるなど、来シーズンに向けて活躍がおおいに期待される両選手と楽しく交流を行った。

2012年12月4日火曜日

上富町長選 向山富夫氏、圧勝で2選

 任期満了に伴う上富良野町長選と町議補欠選の投開票が2日行われた結果、町長選では現職の向山富夫氏(64)=無所属=が新人の一色美秀氏(67)=同=に大差をつけて2選を果たした。一方、町議補欠選では新人の中沢良隆氏(66)=無所属=が同じく新人の竹山正一氏(60)=同=、同浜本幹郎氏(73)=同=をそれぞれ大差で破り、議席を確保した。なお、投票率は75・28%で前回より7・13ポイント、前々回より3ポイントそれぞれ下回り、盛り上がりに欠けた。なお、2日午前11時から、当選証書の付与式が上富良野消防署会議室で行われ、樋口康信選挙管理委員長が向山氏と中沢氏にそれぞれ当選証書を手渡した。
 町長選は現職と新人の一騎打ちとなったが、向山氏が9年間の議員と1期4年の実績を活かし、各層に深く浸透した結果、4315票を得票し、投票率が大幅に下回ったものの前回よりわずかだが得票を伸ばした。一方、一色氏は前回町議補欠選挙に出馬し、議席を確保して今回の町長選に挑戦した。後援会長との二人三脚での草の根選挙戦を展開したが、現職の壁は厚く2762票の得票にとどまった。
 町議補欠選では、中沢氏が告示直前での出馬表明だったが、元教育長の実績で知名度が高く、町内全域に浸透し4495票を得票し、竹山氏の1307票、浜本氏の954票を大きく引き離しての当選を果たした。
 2選を果たした向山氏の当選報告会が同日夜、プラザトミヤマで行われた。午後10時過ぎ、向山氏は育子夫人(62)と会場に姿を現し、大勢の支持者から拍手で迎えられた。さっそく夫人と共に当選祈願ダルマに墨を入れ、万歳三唱の祝福を受けた。また、孫の千彩さん(9)と美玖ちゃん(4)からも当選の花束が贈られると向山氏は満面の笑顔を見せた。
 この後、後援会長の伊藤里美氏が「4年間、上富良野町民のために蒔いた種が実を結んだ。そして今回の選挙戦では訴えた政策が支持された。また4年間、町民のためしっかりと舵取りをお願いします」とあいさつ。続いて前衆議院議員の佐々木隆博氏や能登芳昭富良野市長など12人の来賓が向山氏の再選を喜び、新たな町政に大きな期待を寄せる祝辞を述べた。
 これに対して向山氏は、選挙戦を共に戦った後援会など多くの人たちに感謝とお礼の言葉を述べた後、「これからの4年間も町民と同じ目線に立ち、心を一つにして絆を確認したい。上富良野町は今年開基115年になる。まだ道半ばだが次の世代のために隅々まで光が当たるまちづくりを進めていきたい」などと2期目に向けての意気込みを会場の支持者らに伝えた。



国際、全国大会での活躍を誓う

 軟式野球の国際大会、バドミントン競技と少林寺拳法の全国大会に出場する選手計7人が11月30日、市役所を訪れて、能登芳昭市長と宇佐見正光教育長にそれぞれ意気込みを語った。
 富良野東中学校野球部の田中寿弥さん(3年)が、北海道選抜選手に選ばれ、今月9日までに台湾(嘉義市)で開催される「第1回U―15アジア・オセアニア軟式野球国際選手権大会」に出場する。田中さんは投手で24人の北海道代表選手に選ばれた。投手は9人おり、「ぜひ、優勝してきます」と力強く意気込みを語った。同大会は2日から始まり9日までの日程で開かれる。
 富良野バドミントンジュニアクラブに所属する西尾奈純さん(扇山小6年)と七宮優羽さん(同5年)が今月23日から27日まで静岡県袋井市で開催される第21回全国小学生バドミントン選手権大会女子ダブルス6年生以下の部に出場する。
 西尾・七宮ペアは8月に小樽市で開催された第31回北海道小学生バドミントン大会で準優勝し、3年連続の全国大会出場。過去2大会はいずれも2回戦で敗退。このため「ベスト8が目標です」と力強く報告した。
 富良野少林寺拳法協会に所属する、青木賢祥さん(富良野西中1年)、佐藤佑亮さん(富良野東中1年)ペアと塚田康生さん(富良野小6年)、土田龍さん(同)ペアが7月に札幌市で開かれた第32回北海道少林寺拳法大会組演武の中学生男子の部と小学生の部で共に1位となり、2012少林寺拳法全国大会inかながわに出場。同大会は神奈川県横浜市で1、2日に開催されたが、青木・佐藤ペアは「上位入賞が目標」、塚田・土田ペアは「必ず優勝してきます」と力強く意気込みを語った。
 これに対して能登市長と宇佐見教育長は「それぞれの大会でベストを尽くし、日頃の練習成果をいかんなく発揮して下さい」などと激励し、国際大会、全国大会での活躍に大きな期待を寄せた。

2012年12月3日月曜日

富良野市民生委員児童委員協議会 全国表彰される

 富良野市民生委員児童委員協議会(橘勝治会長、52人)が、優良協議会として全国表彰を受けた。10月18日に東京で開催された「平成24年度第81回全国民生委員児童委員大会」記念式典で表彰された。11月26日午後、橘会長、古田秀夫副会長ら10人の委員が市役所を訪れ、能登芳昭市長に受賞報告を行った。
 同協議会は、男性30人、女性22人の計52人で構成し、一人暮らしなど高齢世帯の支援活動を行っている。この中で平成22年度から2か年にわたり、北海道民生委員児童委員連盟から「地域支援調査(住民支え合いマップ調査)事業」の指定を受け、52人の委員が連携して、市内全域で調査を実施した。
 作成したマップは、従来の福祉マップとは異なり、地域での孤立や引きこもりの状態にある住民の発見、要支援者が地域や近隣とどのように関わっているのかなどのつながりを図上で整理し、適切な相談や、お互いを支え合う体制の整備、地域課題の発掘などに大きく寄与している。
 このような取り組みは災害発生時に形骸化してしまいがちだが、このマップを作成したことから、昨年9月に発生した大雨による洪水避難の災害発生時に迅速な避難誘導にも生かされ、緊急時の要援護者救援などに大いに役立ったという。
 報告を受けた能登市長は「団体として表彰されたことは素晴らしい。民生・児童委員の仕事内容は目立たないが中身の濃い仕事をしている。団体としての受賞は大変名誉なこと」などと橘会長ら委員の地道な活動に対して改めて労をねぎらった。
 これに対して橘会長は「私たち委員一人ひとりは地べたを這うような仕事をしています。今回作成したマップは先輩委員の協力があったことから受賞につながった。しかし、委員の高齢化に加え、民生・児童委員の新規加入が少なく、課題が多い。住民ニーズに応えるには行政の力が必要」などと訴えた。



富良野オムカレー市民還元キャンペーン 3日から1週間

 富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長)は、JAふらの百合根部会(蜂谷敬二部会長)と連携して、今月3日から9日までの7日間、「富良野オムカレー市民還元キャンペーン」を実施する。同オムカレーには市内で収穫された冬の旬野菜「ゆり根」を調理し、加盟11店舗で、通常800~1000円の富良野オムカレーを、ふらの市内共通商品券(500円券)1枚で提供する。
 同百合根部会との連携は今回で3年目。主に東山地域で栽培されているゆり根の消費拡大の一環として始まった。同部会の栽培戸数は40戸で栽培面積は8ヘクタール。年間、5キロ入りで2万5000ケースを出荷し、約1億円の販売実績という。しかし、耕作者の高齢化や栽培面積の減少、さらに食生活の多様化からゆり根の消費量が徐々に減ってきているのが現状という。
 こうした状況を踏まえて、富良野の冬の旬の野菜として、一人でも多くの消費者にゆり根の美味しさと消費拡大をPRするため、富良野オムカレーとドッキングしたもの。
 キャンペーンを前にして11月27日夜、蜂谷部会長(59)が提供店の「民宿・お食事 正直村」=北の峰町=を訪れ、店主の笹木正春さんに5キロ入り(62玉)のケースを手渡した。蜂谷部会長は「生産されたゆり根の多くは、関東・関西方面に出荷しているが、富良野市内でも徐々に消費が増えてきている。今年は好天に恵まれ高品質のゆり根を収穫することができた。8日には、ゆり根ご飯の試食と販売会をフォーレスト店で行い、来店者にゆり根の美味しさをPRします」と話す。
 ゆり根の提供を受けた笹木さんは「素材の美味しさを味わってもらいたく、シンプルに蒸して提供します。キャンペーン期間中にゆり根を添えた富良野オムカレーをぜひ食べて欲しい」と期待を寄せている。
 なお、富良野オムカレーは平成18年3月に富良野市のご当地グルメとして誕生して以来、6年が過ぎており、今年8月時点で計40万食を達成している。