2012年11月29日木曜日

現職と新人の一騎打ち 上富良野町長選告示、5日間の舌戦

 任期満了に伴う上富良野町長選挙と町議会議員補欠選挙が27日告示された。町長選には現職で2期目を目指す農業の向山富夫氏(64)=無所属=と新人で小売業の一色美秀氏(67)=同=が予定通り立候補し=届け出順=、12月2日の投票日に向け、町を二分する一騎打ちに突入した。一方、町議会議員補欠選には、いずれも新人で無所属の飲食業浜本幹郎氏(73)、無職中沢良隆氏(66)、貸家業竹山正一氏(60)=届け出順=が出馬し、1議席を巡り、5日間の熱い選挙戦を繰り広げている。同日は早朝から雪が断続的に降り、時折り強風が吹く悪天候となったが、各候補は選挙カーに乗り、新しいまちづくりに向けた政策を訴えながら、有権者に支持を訴えていた。
 向山陣営の出陣式は午前8時40分から、大町1丁目2番1号に開設した後援会事務所で行われた。当初、選挙事務所前で第一声を上げる予定だったが、前日からの悪天候のため急きょ、事務所内に変更した。
 はじめに伊藤里美後援会長が「向山候補の4年間の実績を多くの有権者に訴えてきたが、今後、4年間も町政の舵取りをしっかり行ってくれるものと確信している。今回の選挙戦は盛り上がらないと予想されており、投票率の低下が心配されている。寒い選挙戦になるが一人でも多くの有権者が投票するよう訴えていきたい」と事務所いっぱいに集まった支持者に変わらない支持を改めて訴えた。
 続いて向山候補が「これまで多くの町民から支持を受けているが、選挙戦を通してさらに拡大していきたい。4年前に町の隅々まで行き届いた行政を行いたいと訴えたが、今回の選挙でもその方針は変わらない。幸せで豊かなまちづくりに向け、私の思いを強く訴え、町民一体となって50年先、100年先に向けた基盤づくりを固め、引き続き2期目の舵取りを行いたい」などと、新しいまちづくりに向けた意気込みを語り、一層の支持を訴えた。
 向山候補の基本政策は①安心安全が実感できるまちづくり②自衛隊・駐屯地との信頼強化で共存共栄が実感できる地域づくり③活気が実感できる力強い産業の基盤づくり④思いやりと支え合いで築く温かい福祉で幸せを実感できるまちづくり⑤郷土を愛し、いきいき・のびのびとした人づくりで元気が実感できるふるさとを
 一方、一色陣営は、午前9時前から町内栄町の選挙事務所で出陣式を行った。式では、選対役員の伊藤信夫氏が「これより出陣の儀式を行います」などと、集まった多数の支持者に呼びかけ、支持者全員で必勝祈願の神事を執り行った。続いて、村上重幸後援会長が「町長選立起に至るまでには紆余曲折がありましたが、皆さんの熱意ある多大な支援などを受け、本日を迎えることができました。本日のこの悪天候は一色候補に対する試練と考え、最後まで頑張り抜いて勝利を得たい」などと改めて理解と協力、支持と支援の拡大を求めた。
 この後、一色候補は「4年前に町議会に送り出していただいたが、正直、何もできませんでした。その反省を胸に今回立起を決意しました。今、上富良野町は他の町村と比べると全てにおいて遅れを取っています。予算やお金がなければ、アイディアと努力によって町を変えていこうじゃありませんか」などと前置きした上で「これからの5日間は大変厳しい戦いになります。私は町民の皆さんに5項目のやりたいことを訴えてまいります。どうか一度チャンスを下さい。そのためには皆さん一人ひとりの力が必要です」などと力強く第一声を上げた。
 一色候補の基本政策は①上富良野高校廃校秒読み②小規模多機能型居住介護施設、認知症グループホームの施設を各地域に③ムダカット 町議会議員定員14名から10名、町長給与20%カット④上富良野道の駅「てんてんモール」⑤町ぐるみ自衛隊応援隊 災害救助復興の町



北海道社会貢献賞
観光事業功労で黒岩岳雄さん、地域医療貢献で川村五郎さん

 観光事業功労で前ふらの観光協会会長で市議会議員の黒岩岳雄さん(67)、地域医療貢献で富良野市末広町の医師川村五郎さん(77)が平成24年度北海道社会貢献賞をこのほど受賞し、能登芳昭市長に受賞の喜びを報告した。

黒岩さん 14年間、観光協会会長を務める

 黒岩さんは平成10年6月から14年間にわたり会長を務め、今年5月に退任した。黒岩さんは20年近くにわたり、同協会の役員として活躍。この間、会員拡大による財政基盤を確立するとともに、法人化に向け、協会事業の基盤強化に尽力した。特に刻一刻と変わる観光ニーズへの対応や、通年型・滞在型観光地の形成、積極的な情報発信と宣伝誘客の強化、おもてなしの向上に寄与。
 また、外国人観光客にも対応した観光地づくりに積極的に取り組み、「国際観光センター」を設置し、国と連携した事業等を積極的に展開し、顧客が満足する観光地づくりを進めるなど、地域の観光振興を通じて北海道の産業経済の発展に貢献した。
 黒岩さんは今月16日に能登市長に受賞を報告した。同市長は「富良野市の観光発展に長いこと尽力していただき、ご苦労さまでした。これからも観光振興のため、もう一度一肌脱いで下さい」と受賞を喜んだ。これに対し、黒岩さんは「皆さんの協力で長い期間会長を務めることができました。これからも少しでも地域の活性化に努めることができればと思っています」と受賞の喜びを語った。
川村さん 44年間にわたり地域医療に貢献

 川村さんは、今月11日に札幌市で開催された北海道医師会創立65周年記念式典で表彰された。
 川村さんは、昭和37年、北海道大学整形外科に入局後、同43年に社会福祉法人北海道社会事業協会富良野病院整形外科医として従事した。その後、現在地に整形外科医院を開業し、44年余にわたり、富良野地域の保健・地域医療の向上に尽力。
 その傍ら、北海道医師会救急医療対策部会会員として、道内の救急医療の充実に努め、富良野市においても16年間にわたり富良野医師会救急担当医師として、保健・医療の一層の向上を期すため、講演・指導助言など、広く住民への啓蒙普及に努めた。
 また、過疎化に伴う公共交通機関の合理化や高齢化により交通弱者が増加する中、現在では、自らが経営する整形外科医院において通院送迎車を導入・運行し、患者の利便向上に努めている。さらに、富良野西中学校、布部小中学校の学校医として32年間にわたり、児童生徒の健康管理や体位向上に積極的に取り組んでいる。
 川村さんは27日午後、市役所を訪れ、能登市長に「ひとえに皆様の推挙で受賞できたことに感謝しております。小さな一歩ですが私の足跡を残すことができ、嬉しい。これからも体の許す限り、老骨に鞭打ち地域医療の向上に努めたい」などと受賞の報告を行った。
 これに対して能登市長は「川村さんは地域医療の草分けの一人です。高齢化の中で長年にわたり学校医も務め、さらに富良野医師会でも活躍するなど、地域医療に対して幅広く尽力し、大きな貢献をしています」などと受賞を祝福した。

2012年11月27日火曜日

平成24年度富良野市青少年表彰式 2団体と1個人

 富良野市教育委員会主催の「平成24年度富良野市青少年表彰式」と「文部科学大臣表彰伝達式」が勤労感謝の日の23日、富良野文化会館でそれぞれ行われた。はじめに文部科学大臣表彰伝達式が行われ、能登芳昭市長が西出正人・扇山小学校PTA会長に表彰状を伝達し、長年にわたり地域と連携した幅広い活動を評価し、ねぎらいの言葉を贈った。また優良青年表彰では、富良野彌榮太鼓保存会少年部、富良野市青少年サークルね~びるの2団体と、野球指導員として国内外で普及活動を続けている、西扇山2の出合祐太さん(29)を表彰した。
 文部科学大臣表彰は、一昨年の富良野図書館、昨年の富良野小学校学校支援ボランティア活動に次いで3年連続の受賞という快挙。



待望のスキーシーズン到来

 いよいよスキーシーズン到来―富良野スキー場富良野ゾーンの山頂付近のコースが23日、オープンした。同スキー場は今月17日からシーズン入りを予定していたが、前日まで山頂付近でも積雪はゼロだった。しかし、18日から22日までにかけて断続的にまとまった雪が降り、富良野ロープウェー山頂付近で60センチ、山麓でも20センチの積雪となった。シーズン入りは昨年より1日のみの遅れだった。
 23日から25日にかけても連日雪が積もり、3日間で約1000人が詰めかけ、初滑りを楽しんでいた。特に今シーズンから小学生以下のリフト料金無料化となったことから、家族連れのスキー客が目立って増加した。
 オープンしたのは全長約800メートルの白樺コース、スピースコース、ザイラーコースの上部。

2012年11月22日木曜日

扇山PTAに文部科学大臣表彰

 長年にわたりPTAの健全な育成と発展に寄与した優良PTAとして、市立扇山小学校PTA(西出正人会長、会員数380人)が、文部科学大臣表彰を受賞することになった。きょう22日、東京で表彰式が行われ、西出会長と高田賢司学校教育課長が出席する。
 同PTAは昭和34年に設立され、「たくましく、心身共に健康な子供の育成」を目指して積極的な活動を展開している。中でも、地域との連携による「子どもネットワーク」や「おやじの会」の活動など、地域全体で子供たちを育む環境を作り上げており、近隣の各学校の模範となっている。
 おやじの会と連携した事業では、夏祭りin扇山「子ども盆踊り大会」を毎年8月に開催し、子供たちや保護者をはじめ、地域住民も多数参加し、真夏の夜のイベントとして人気を集めている。冬にはウィンターフェスティバルを開催し、児童と保護者が多数参加し、冬のイベントを楽しんでいる。さらに沖縄県宜野座子供会・育成会との交流を定期的に行っており、北と南の子供たちと保護者が楽しんでいる。
 またPTAが参画している学校支援ボランティアによる本の読み聞かせ「朝読書」実施と合わせ、「PTA図書」を開設し、会員が厳選した本を児童や会員に貸し出し、読書活動の定着を図っている。
 なお、道内では扇山小PTAのほか、4団体が表彰される。



ナイター・中学・朝野球の総合閉会式開く

 富良野軟式野球連盟(高橋尚志会長)主催の「平成24年度ナイター・中学・朝野球」総合閉会式が10月27日夜、富良野スポーツセンターサブアリーナで開かれ、リーグ戦の優勝チームや優秀選手賞などチームと個人表彰を行い、今シーズンの活躍を称えた。
 同リーグ戦は5月末から8月末にかけて行われた。エントリーしたのはナイターリーグに富良野消防など7チーム、中学リーグに富良野西中Aなど11チーム、朝野球リーグに富士スポーツなど7チーム。朝野球とナイターリーグは2回戦総当たりで行われ、朝、夕、夜に熱戦を繰り広げた。
 またこの結果、ナイターリーグで富良野消防署が8勝2敗2分け、中学リーグで富良野西中Aが9勝1分け、朝野球で富士スポーツが10勝1敗1分けの成績を収め、それぞれ優勝した。個人表彰では優秀選手賞にナイターリーグの本多佑生選手(富良野消防署)、中学リーグの髙橋歩選手(富良野西中A)、朝野球リーグの佐藤公俊選手(富士スポーツ)がそれぞれ選ばれ、表彰された。
 高橋会長がリーグ戦の1~3位のチームに賞状、優勝旗、楯などを授与し、さらに優秀選手賞、敢闘選手賞、優秀投手賞、打撃賞など各部門で活躍した選手を表彰した。総合閉会式には北猛俊市議会議長、本間勲道議会議員などが来賓として出席して祝辞を述べ、優勝チームや表彰された選手の健闘を称えた。

2012年11月20日火曜日

富良野市 新年度予算編成始まる

 富良野市は16日、平成25年度の予算編成打ち合わせ会議を保健センターで開いた。各部局の部課長、係長、一般職員約100人に、新年度の富良野市予算編成方針をはじめ、予算編成に向けた財政状況や予算要求基準、予算編成日程などを説明した。冒頭、能登芳昭市長は平成25年度の編成予算方針として、学校整備、農業問題、観光など基本的な取り組みを語った後、①第5次富良野市総合計画②「身の丈にあった予算」の堅持③「協働のまちづくり」の推進④「環境」に配慮した施策の推進⑤施設の長寿命化への対応―の5つの基本方針を挙げ、「富良野市の財政は良好だが、無駄のない予算編成を行ってほしい」などと出席した職員に理解と協力を求めた。
 富良野市の財政は、平成20年度から22年度までに実施した「富良野市財政健全化計画」に記された『身の丈にあった予算』の考え方に基づき、計画の終了後も引き続き、歳入の確保と人件費等の経常経費をはじめ、各経費の抑制に取り組んできた。
 この結果、平成20年度以降、財政調整基金等の貯金に依存することなく健全な財政運営を継続しており、同23年度の一般会計の決算でも、2億4700万円の実質収支、財源とした財政調整基金繰入金8000万円を除いても、1億6700万円の黒字収支を維持した。
 また、地方公共団体財政健全化法に基づく財政健全化判断比率も、健全化計画に基づく自主的な改善努力が求められる「早期健全化基準」を大きく下回っており、全道都市との比較でも上位に位置している。
 しかし、将来における富良野市の財政環境は、歳入面で、景気低迷の長期化や人口の減少(特に労働人口の減少)による市税収入の減、歳出面で、人口の高齢化に伴う社会福祉関係経費の増や公共施設の老朽化に伴う改修・修繕経費の増など懸念材料が多く、これに加え、富良野市の財源の中で最も大きなウエイトを占める地方交付税も国財政の悪化や制度改正等により、先行きが不透明なことから、決して楽観できるものではない。
 同会議では、総務部財政課の担当者が予算編成に向けた財政状況、予算要求基準、予算編成日程、予算資料の作成などの説明を行った。この中で予算要求書の提出期限(一般会計、特別・企業会計、広域連合)を今月30日までとし、12月3日から同下旬にかけて財政課要求内容のヒアリングを行う。そして1月中旬から同下旬にかけて理事者による査定が行われ、2月中旬までに予算案決定総括打ち合わせ会議を行う予定。 



ようやく初雪 観測史上最も遅い記録

 富良野地方も18日、平年より26日、昨年より46日もそれぞれ遅い初雪が観測され、最も遅い記録を更新した。同日午前、みぞれが降り出し、夕刻にかけて雪に変わった。19日午前中にかけ、白い雪が断続的に舞い、田畑や道路、家屋、樹木が真っ白に雪化粧し、ようやく冬将軍の到来となった。
 旭川地方気象台の発表によると、同日、北海道の上空には強い寒気が入り、雪の降りやすい状態となった。これまで初雪が最も遅れたのは旭川市で昭和2年の11月13日だった。平年の初雪は10月23日。
 富良野地方では昨年の初雪が10月3日で旭川市と同じだった。しかしその後、高い気温の日が続き、11月14日まで全く雪が降らなかった。今年も記録的な暑さが続いたためか、初雪も記録的に遅くなり、富良野でも観測史上最も遅い記録となった。
 この初雪で富良野スキー場富良野ゾーンの山頂付近では、待望の本格的な降雪となった。同スキー場によると約30センチの積雪という。しかし例年に比べ日中の気温が高く、人工降雪機の使用がまだできないため、営業開始日はまだ未定。

2012年11月19日月曜日

おはなしの会「どんぐり」受賞 優良読書グループ北海道表彰

 北海道読書推進運動協議会が主催する「優良読書グループ北海道表彰」の伝達式が14日午後、富良野市教育委員会教育長室で行われ、宇佐見正光教育長が、おはなしの会「どんぐり」(渡辺美代代表、会員数15人)に表彰状を伝達した。
 同会は平成16年9月、渡辺代表ら3人で結成。以来、市立富良野図書館で毎週水曜日の午後3時から30分間、就学前の乳幼児を対象に絵本の読み聞かせ活動を行っている。現在の会員数は男性を含め15人。年齢は40歳代から70歳代で主婦や元教員などで構成している。
 これまで渡辺代表を中心に、毎月第1水曜日に市立図書館で定例会を開き、読み聞かせに適した絵本・児童書の情報収集や調査研究活動を行うほか、「図書館まつり」「こどもの図書館まつり」の実行委員会に参加し、さらに小学校で開かれるブックフェスティバルを支援している。
 読書活動の内容では、市立図書館で8年間にわたり、毎週水曜日に絵本の読み聞かせ「どんぐりおはなし会」を開催し、年間40回。参加者は年間約700人に上っている。さらに毎年クリスマス会を実施し、行事を通して読み聞かせの拡充活動を行っている。
 このほか、母親の読書相談に携わるなど、家庭における親子読書の推進にも大きな実績を挙げている。また、小学校における読み聞かせ活動を先導的に行い、現在約90人の学校支援読み聞かせボランティアの中でも中心的な役割を果たしている。
 表彰状を伝達した宇佐見教育長は「子供たちに読書の楽しさ、素晴らしさを伝えている。さらにブックフェスティバルなど地道な活動にも協力をいただいている。長年にわたる読書活動で市内の子供たちの学力が伸びてきており、心の豊かさにつながっています」などと渡辺代表ら出席した5人の会員に感謝の言葉を述べた。
 渡辺代表は根室管内で20年、別海町で10年にわたり読書活動を行い、平成16年に富良野に移住してからも活動を続けてきている。「富良野に来てからも読書活動を続けたいと思い、3人で会を作りました。今回の受賞は会員みんなの大きな励みになりました。常時8人が集まり、読書活動を続けています。子供たちに、そして仲間に会うのがとても楽しみです。みんなとてもいい関係で活動を続けています」などと受賞の喜びを語った。



「森の楽団」を制作 布部小中の児童生徒が挑戦

 新富良野プリンスホテルのニングルテラスで、富良野塾の店「森の楽団」を経営している髙木誠さんが14日、布部小中学校(吉田孝則校長、児童生徒数18人)で、ニングルテラスの体験活動を行い、樹木の枝や幹など周りにある草木を材料に楽器を演奏する「森の楽団」制作の楽しさを子供たちに伝えた。
 髙木さんは元富良野塾生。卒業後、富良野に住み、ニングルテラスの一角で「森の楽団」を経営し、訪れる観光客を楽しませている。髙木さんは「富良野に住み始めて今年で18年目。これまでお世話になったお礼として子供たちにクラフト体験会を開きました」と同校を訪問し、子供たちと交流した。
 体験会では、ヤナギやカエデ、シラカバなどの小枝やラベンダーの茎、どんぐりなどで作ったニングルの胴体、腕、足、頭など、さらにトランペット、チェロ、コントラバス、バイオリン、ギターなど楽器をパーツごとに用意し、それを木工ボンドを塗りながら組み立てていく作り方を教えた。
 子供たちの中には足を逆につけたりするなど悪戦苦闘しながら約1時間で楽器演奏をする高さ10センチほどのニングルを完成させていた。女子中学生は「すでに出来上がった手足や頭を取り付けるだけだったが、細かな作業で大変でした。身近にある小枝でこんな素晴らしい人形ができるなんてすごいですね」と出来上がったニングルを手に嬉しそうに話した。
 髙木さんも「周りにはたくさんの材料が揃っています。少し手を加えれば素敵な作品が出来上がります。子供たちにクラフト工芸の楽しさを少しでも伝えることができれば嬉しいですね」と話していた。

2012年11月15日木曜日

6福祉施設に寄贈 樹海中 学校農園で収穫したカボチャ

 私たちが栽培し収穫したカボチャです。食べて下さい―市立樹海中(亀井雅秀校長、生徒数29人)の生徒会(増田柚花会長)役員3人が、12、13の両日、市内6か所の福祉施設を訪問し、学校園で栽培、収穫した2種類のカボチャ計120㌔を寄贈した。
 同校では毎年総合的学習の時間の中で学校農園活動を行っている。4年前からは校舎敷地内を開墾して約24アールの学校農園を開設した。一昨年の春にはPTAの協力で暗きょ作業を行った結果、水はけが良くなり、収穫量が大幅に増えている。
 今年は6月中旬に生徒たちが育てた、くりゆたか100本、雪化粧200本、坊ちゃん300本の計600本3種類の苗を定植した。好天に恵まれ順調に生育したため、坊ちゃん700個(136キロ)、くりゆたか350個(452キロ)、雪化粧380個(751キロ)を収穫することができたという。
 この収穫したカボチャは、学校給食センターの「ふるさと給食」に提供したり、横浜市のレストランにも発送している。さらに地域の人に役立ててもらうため、毎年、ラベンダーの郷、富良野国の子寮、デイサービスいちい、老人保健施設ふらの、北の峯学園、富良野寿光園の6福祉施設にカボチャを寄贈している。
 寄贈したカボチャは、くりゆたか、雪化粧の2種類。10キロずつ箱に詰めて、会長の増田さん(2年)、副会長の林優希さん(2年)、書記の松本光平君(2年)の3人が各施設を訪問し手渡した。
 最初に訪れた養護児童施設の国の子寮では、「今年は好天に恵まれ、たくさんのカボチャを収穫することができました。カボチャは今が旬、とても美味しいです。給食に活用して下さい」と話し、2人の寮生と職員に手渡した。施設長の三上広文さん(49)は「ありがとうございます。調理を担当している職員に話して早速、子供たちに食べさせたいと思います」と増田会長ら3人にお礼を述べた。



「新酒 富良野」にカンパーイ 5回目の「ふらのワイン華酔祭」

 「ふらのワイン華酔祭(かすいまつり)」と銘打ったワインフェスタが13日夜、ふらのワインハウスで楽しく開かれた。市民75人が、この秋に醸造された「新酒富良野」など4種類のふらのワインを味わい、ワイン料理に舌鼓を打ち、ワインづくしの夜のイベントを堪能した。
 6年前までは「ふらのヌーヴォー祭り」として開かれていた。華酔祭と銘打ってからは5回目。新酒富良野はオリビア種とセイベル種の原料ぶどうを使用してリニューアルしたもの。今年は好天に恵まれ、昨年に続いて糖度が高く良質の新酒が出来上がったという。
 参加した市民の約半数以上は常連で若い女性も多い。毎年参加しているという20歳代の女性は「今年も非常に美味しいですね」と、なみなみと注いだワイングラスを片手に、談笑しながら新酒を楽しく味わっていた。また、「ワインは飲めないけれど、雰囲気を楽しみたいので参加しました」という若い女性4人グループは、ぶどう果汁で乾杯し、1時間半にわたり華酔祭を楽しんでいた。
 なお、新酒富良野(720ミリリットル)は14日から市内の小売店で限定発売(2000本)されている。価格は1300円。

2012年11月13日火曜日

ゲートキーパーの役割とは 自殺予防の養成講座に30人

 富良野保健所主催の「富良野地域『自殺予防ゲートキーパー』養成講座」(富良野心といのち見守り隊養成講座)が8日午後、富良野市総合保健センターで開かれ、民生児童委員や公務員、主婦など約30人が参加し、自殺の現状や総合的な対策の理解、さらにゲートキーパーの役割などについて知識を深めた。
 全国の自殺者は平成10年以降毎年3万人を超え、北海道でも毎年1500人前後が命を絶っている。富良野管内でもここ10年間で毎年7~20人が自殺で命を失っている。
 自殺は健康や経済的な問題など、様々な要因が複雑に関係して心理的に追い込まれた末の死で、自殺を考えている人は悩みを抱えながらもサインを発している。
 こうした状況から北海道では平成21年度から全道14か所で「自殺予防ゲートキーパー研修」を実施している。富良野保健所管内でも行っており、今年度は2回(2回目は11月14日)開く。



オムカレーウォーキング楽しむ 家族連れの市民ら63人が参加

 富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長)は、快晴に恵まれた11日、初めての「富良野オムカレーウォーキング」をフラノ・マルシェを発着に開催した。家族連れやグループの市民ら63人が参加し、街中にある富良野オムカレー提供店(5店舗)と菓子店(1店舗)をウォーキングで周り、各提供店自慢の一品をトッピングしたボリューム満点のオリジナルオムカレーに舌鼓を打った。
 同協議会は、これまで道内外のイベントに積極的に出展するなど、「富良野」をPRしていたが、市民から「地元でも是非イベント開催を!」という要望が相次ぎ、地元市民を対象にしたイベントを検討し、①地元還元・定着②街中の魅力発見③健康増進の3つのコンセプトで富良野オムカレーウォーキングを企画した。
 同日は北風が吹く肌寒い天候となったが、青空が空一面に広がる絶好のアウトドアイベント日和に恵まれた。参加者たちは午前10時にフラノ・マルシェを一斉にスタートし、街中にある富良野オムカレー提供店(まさ屋・笑楽亭・くんえん工房yamadori・なんまら・山香食堂)と菓子司「ろっこう」の6店舗でスタンプを押してもらい、ほぼ1時間ほどでゴールした。
 参加者は、同施設の中央広場でベンチやテーブルに座り、富良野オムカレー全提供店(13店舗)のカレーソースをブレンドしたオリジナルオムカレーに、各提供店自慢の一品(豚トロ、サラダ・漬物、ソーセージ、焼き鳥、トンカツ)をトッピングしたボリューム満点のオムカレーに舌鼓を打った。また、帰り際には、お菓子、JAふらのにんじんジュース、富良野産の玉葱・人参・馬鈴薯・米、カレールウを付けた「おうちでカレーセット」のお土産がプレゼントされた。
 子供を連れた30歳代のグループは「きょうは天候に恵まれ、大変楽しく参加できました。トッピングが多くて食べきれませんでした。さらにお土産まで付いて得した気分です。来年も開かれたらぜひ参加したいです」と笑顔で感想を述べていた。
 同協議会は、「今回の結果を踏まえ、次年度以降は、北の峰コースや市街地コースなど、参加者がさらに満足していただけるような魅力あるウォーキングイベントを企画し、市民還元事業の一環として、継続開催していきたい」と話している。

2012年11月12日月曜日

布礼別小中学校児童生徒会
今度は道地域活動振興協会が表彰

 公益財団法人北海道地域活動振興協会(高田忠尚理事長)は、市立布礼別小中学校児童生徒会(藤野穂乃佳代表、18人)に「北海道地域活動推進功労賞」を授与した。10月23日に札幌市で開かれた「地域活動道民大会」の席上で表彰式が行われたが、同児童生徒会の代表者が出席できなかったことから7日、高田理事長が同校を訪問し、代表の藤野さん(3年生)に表彰状を授与し、長年にわたり実践している観光トイレのボランティア清掃活動の功績を称えた。
 同協会は、明るく豊かでゆとりのある地域社会の創造を目指し、ボランティア活動やコミュニティ運動、NPOなど地域活動・市民活動全般の推進に取り組んでいる。高田理事長は元富良野市長で昨年4月に就任した。
 地域活動道民大会では、基調講演の後、北海道社会貢献賞(地域活動推進功労者)、北海道地域活動推進功労賞の順で表彰式が行われた。
 北海道地域活動推進功労賞には、同児童生徒会をはじめ札幌市や留寿都村、南富良野町で活動している5団体が選ばれた。
 受賞した同児童生徒会は、昭和63年に校舎近くの布礼別市街地に観光トイレが設置されたのに伴い、小学3年生以上の児童生徒でボランティア清掃を開始した。以来、途絶えることなく4月から9月末までの観光シーズンに、毎週1、2回、放課後、交代で観光トイレの便器や床、壁などを磨いている。夏休み中は部活動や学校花壇の水やりに登校した子供たちが担当。トイレの入口にはカードとペンを置いた投入箱があり、毎年約300枚以上投函されている。心温まるメッセージが多く、子供たちの活動の励みになっている。今年で25回目の活動が終了し、地域はもとより富良野市のイメージアップにも大きく貢献。
 表彰状を受け取った藤野代表は「これまでトイレを使用した観光客からたくさんの感謝の言葉が贈られてきました。ボランティアの精神を大切にしこれからも活動を続けて行きます」とお礼を述べた。また高田理事長は「先輩から受け継いできた活動に対し心から感謝し、大変嬉しく思います。継続は力なりと言うが、活動を受け継いでいくことは大事なのでこれからも工夫をして清掃活動を行って下さい」と子供たちの活動に対し賛辞を贈った。
 また三浦徹校長も「観光トイレ清掃はわが校の自慢の活動。富良野市にとっても特色ある活動だと思う。25年間と言う長い活動で全道、全国に知られるようになったことは大きな励み。人数は少ないけれどもこれからも活動を続けて下さい」と激励した。
 なお、同児童生徒会は、この観光トイレ清掃の実践に対し、これまで富良野市や北海道知事から感謝状や表彰状を多数授与されており、平成21年には女性奉仕団体の国際ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞の全国表彰を受けている。



冬季遭難救援隊を編成 陸自上富駐屯地で編成完結式

 陸上自衛隊上富良野駐屯地(司令=大場剛1佐)は今月1日、「冬季遭難救援隊編成完結式」を行い、山岳遭難救助の体制を整えた。
 平成19年に発生した上ホロカメットク山での遭難事故を機に毎年冬季に編成しており、今年で5年目。救援隊は駐屯各部隊に所属するスキー指導官約190人の要員を確保し、1個隊10人で編成する。支援活動は来年のゴールデンウィーク終了後まで。
 完結式では大場司令が「昨年の東日本大震災の災害派遣活動を通じて、国民から自衛隊は国土・国民の安心・安全を確保する『最後の砦』と評価されたことを胸に刻むとともに、本警備隊区内での冬季災害発生時には隊区各自治体が『上富良野駐屯地冬季遭難救援隊』に寄せる期待の大きさを十分に自覚し、与えられた任務を確実に遂行しうるよう部隊として、また諸官一人一人が万全の態勢を保持することを要望する」などと訓示し、隊員の士気を鼓舞した。なお、終了後に救援隊要員の教育訓練として、負傷者を雪上で搬送する応急担架の作成指導が行われた。

2012年11月8日木曜日

観光入り込み増加傾向 上期前年比6・5%増の131万人

 富良野市経済部商工観光室は、今年度上期(4~9月)の富良野市観光入り込み客数概要を発表した。それによると、観光入り込み客数は約131万人で前年同期に比べ、約8万人、6・5%増加した。しかし宿泊客数は約26万人で微減(2・5%)。また訪日外国人宿泊者数は1万人を超え、前年同期に比べ2倍以上となった。
 上期の特徴として道内客数が6・6%、道外客数が6・2%それぞれ増加。宿泊客数は前年度に比べ2・5%、前々年度に比べ11・3%減少した。だが、宿泊延べ数では4・2%の伸びを見せ、宿泊滞在率では1・39泊となり、前年度、前々年度よりも上昇。
 また外国人宿泊者数は前年度と比べ238・4%、延べ数でも236・1%それぞれ大幅な増加となったが、対前々年度比では宿泊客数が67・7%、宿泊延べ数が61・3%で、ピーク時から比べると大幅に下回っている。
 主な増加の要因として同観光室では「国内では震災後の国内旅行者の旅行・レジャーへの意欲が回復した。またスポーツ観光(トレイルランやアースライド、登山)の定着やアウトドアブーム、節電対策で涼を求め涼しい地域に長期滞在する道外客、また道東道占冠ICの開通による日帰り客」などを挙げている。
 一方、減少の要因として「震災後移動を控えていた道内客の反動、道東道占冠ICの開通による日帰り客の増加に伴う宿泊客、放射能への不安による家族旅行の回復の遅れ(国外)、長引く円高で外国人客の訪日旅行の選択に影響した」などと挙げている。



富良野小ジュニア 1月の全道大会に駒を進める

 今月3、4日、稚内市総合体育館で開かれた「第32回道新カップ北海道小学生バレーボール道北大会」女子の部で、富良野第2代表の富良野小ジュニア(曾田みすずキャプテン、部員18人)が8度目の優勝を飾り、1月12日から江別市で開催される全道選抜優勝大会に駒を進めた。
 同大会には富良野をはじめ、旭川、稚内、名寄、留萌、深川の5地区から選抜された16チームが出場し、全道大会出場権をかけて日頃の練習成果を競いあった。富良野小ジュニアチームは1回戦で名寄第2代表の名寄南を21―17、21―11、2回戦で留萌第1代表の増毛はつらつチームを22―20、21―8でそれぞれ下した。さらに準決勝では富良野第3代表の美瑛スーパーファイターズを接戦の末、21―13、16―21、21―19のスコアで破り、決勝へ。決勝では旭川第2代表の神楽岡に21―12、21―13のスコアで勝利した。
 同チームの5、6年生11人が6日午後、市役所を訪問し、能登芳昭市長に道北大会の優勝報告と全道選抜優勝大会出場への意気込みを語った。能登市長は「優勝できたのは日頃の練習成果が実り、全員で勝ち取ったものと思います。市民を代表してお祝いします。6年生にとって最後の大会となるので全道優勝を目指し、もう一度花を咲かせて下さい」と激励した。
 これに対して曾田キャプテンをはじめ6人のレギュラー選手が「チーム一丸となって優勝することができました。次の大会でも心を一つにし声を出し、優勝を目指します」、さらに控えとして応援に回った5年生5人も「次の大会でも一つになって大きな声を出し、応援したい」などと意気込みを能登市長に伝えた。
 監督の中川明教諭(37)は「富良野小ジュニアチームは大柄な選手はいないものの、攻撃、守備とも安定したバランスの取れたチーム。全道選抜優勝大会では強豪チームが多いが、上位入賞を目指したい」と選手たちの活躍に期待を寄せている。

2012年11月6日火曜日

上富町長選 現職と新人の一騎打ちへ

 任期満了に伴う上富良野町長選は今月27日に告示、12月2日に投開票が行われる。現職で2期目を目指す向山富夫氏(64)=無所属=と新人の一色美秀氏(67)=同=が立候補を表明している。このほかに候補擁立の動きがないため、両氏による一騎打ちの公算が濃厚となっている。4日に向山陣営、5日に一色陣営の後援会が相次いで事務所開きを行い、事実上のまちを二分する選挙戦に入った。
 向山氏は町議会議員(平成11年8月初当選)を経て、平成20年11月に行われた町長選で初当選を果たした。向山陣営の後援会(伊藤里美会長)の事務所は大町1丁目2番1号に開設された。
 事務所開きには役員や支持者ら多数が出席。はじめに伊藤会長が「向山町長は、生活基盤の道路整備や子育て支援など、町の隅々にわたる行政と取り組んできている。町長と私たちの気持ちは同じなので応援し、町長の思いを町民に伝えていきたい」などとあいさつした。
 これに対して向山氏は「いたらない点はたくさんあります。上富良野町の115年の歩みの中に全ての答があります。蒔いた種に花を咲かせるため、引き続き町政のかじ取りを担い、町民の歩幅と目の高さに合わせ、次の世代に向けた私の思いを伝えていきたい」と決意表明を行い、出席した大勢の支持者に協力と支援を求めた。
 一方、一色氏は一色商店に入社した後、昭和43年3月から一色商店代表取締役に就任。平成20年11月に行われた町議会議員選挙に初当選した。一色陣営の後援会(村上重幸会長)事務所は栄町2丁目2番31号に開設された。
 事務所開きで村上会長は「一色氏が出馬表明するまで紆余曲折があった。短期決戦なので草の根運動で展開する。現職の胸を借り、正々堂々と体当たりで取り組んでいきたいので最後まで支援をお願いします」などとあいさつし、参列した多数の支持者に支援を求めた。
 これに対して一色氏は「町議会議員に当選した後に、議員や首長は住民の意見を吸い上げるのが使命と諭された。この4年間、何もできなかった。私は上富良野が大好きです。未来の子供たちのため、上富良野町を盛り上げ、活性化させることが必要です」などと町長選に向けた決意表明を力強く行った。



今年も盛況 シルバー生き生きフェア

 富良野市シルバー人材センター(川瀬好雄理事長、会員数192人)主催の「第4回シルバー生き生きフェア」が10月28日、富良野地域人材開発センターに開設されている「生き生き広場」で開催され、会員をはじめ大勢の市民が訪れ楽しんだ。
 同センターは、独自事業として平成21年度から「生き生き広場」を富良野地域人材開発センターの作業棟を借りて活動しており、今年で4年目。同広場では会員相互の交流をはじめ、リサイクル手芸品や布草履の作成、さらに自転車、自動車のタイヤ預かりなどを主な活動としている。
 フェアは1年間の活動の成果を会員や市民に披露し、交流を図るのを目的に開かれている。同日は肌寒い天候となったものの、午前11時の開始を前に大勢の会員や市民が次々に会場を訪れた。
 開会式では川瀬理事長が同センターが行っている様々な活動の報告を行い、一層の支援を呼びかけた。また能登芳昭市長も来賓として出席し、同センターが果たしている事業に改めて声援を送った。
 この後、福祉施設「北の峯学園」の利用者と職員計25人による「北峯太鼓」を皮切りに、美音の会社中(林祐子代表)の大正琴の演奏、午後からは、同シルバーセンター会員によるリズムダンスが披露された。さらにカラオケ大会、ゲーム大会、抽選会など次々に楽しい催し物が繰り広げられ、会員や市民を楽しませた。
 また人参、じゃが芋、玉ねぎなど農産物の販売、包丁研ぎ、おにぎり、豚汁、焼きそばなどが販売され、3時間にわたり同フェアが開かれた。60歳代の女性は「毎年フェアを楽しんでいます。きょうは気温が低かったこともあり、豚汁がとても美味しかった」と話していた。

2012年11月5日月曜日

きょう平成24年度富良野市功労者表彰式

 富良野市は平成24年度富良野市功労者表彰式をきょう3日午前10時から、市役所大会議室で行う。表彰されるのは、自治功労では元富良野市農業委員会委員の鈴木信一さん(64)、富良野市交通安全指導員会理事の坂口道郎さん(76)、同、大島勝行さん(75)、福祉功労では元富良野市社会福祉協議会会長の黒田耕男さん(80)、教育・体育功労では富良野軟式野球連盟副会長の谷川俊郎さん(80)の5人。



ハイランドふらので感謝デー 大勢の家族連れで賑わう

 富良野振興公社の「感謝デー」が10月28日、温泉保養施設「ハイランドふらの」=島の下=で多彩に開かれ、家族連れなど終日大勢の人たちで賑わった。
 同社は今年で創立50周年を迎え、感謝デーは6回目。主なイベントは午前10時から1階特設会場で始まり、「ミリィーのバルーンアートショー」「餅つき大会」「チビッ子縁日」、2階では「フリーマーケット」「ご長寿マート」などが催され、屋外では「うさぎのふれあい広場」が設けられ、入場者を楽しませた。
 一方、「まるごとふらの味噌焼きそば」「ファイターズカレー」「チーズフォンデュ」など17種類の当日限定特別メニューが販売され、会場となった多目的ホールには家族連れの市民が大勢次々に詰めかけ、それぞれ格安のメニューを注文し食事を楽しんでいた。また昨年に続いて芦別振興公社が特別出店し、ご当地グルメの「ガタタンラーメン」を販売し人気を集めていた。
 このほか、入浴回数券特別割引券(2000円)の販売も行われ、当日の入浴料金も大人(中学生以上)300円、小学生100円の特別価格で提供したため、終日大勢の人たちで賑わった。

2012年11月1日木曜日

就職応援フェアに70人 今年度中に再度開催

 富良野市主催の「ふらの就職応援フェア」が10月27日午後、富良野文化会館大会議室で開かれ、来春就職を予定している高校生をはじめ、求職中や転職希望者など計70人が参加し、出展した企業側と熱心に就職に向けた相談を行っていた。
 同フェアは市内の雇用促進を図るのを目的に初めて大々的に開かれた。保険会社、ホテル、食品会社、飲食店、建設会社、貨物運輸会社、福祉施設、介護施設、食品製造会社、イベント会社など26企業が協力し、午後2時から3時間にわたって行われ、各企業の人事担当者が仕事の内容について詳しく説明した。
 また市側では参加した高校生や求職者などに対して「参加していかがでしたか」「参加しようと思った理由は何ですか」「就職したいと思った企業はありましたか」など7項目のアンケートを実施した。市では企業側の要望もあり、同フェアを今年度中に再度実施する。



全道のローターアクト会員集まる
富良野で2日間にわたり100人が交流

 奉仕団体の国際ロータリー第2500地区・第2510地区ローターアクトの会員が一堂に会した「北海道ローターアクト交流会」が10月27、28日の2日間、富良野市で開催され、約100人が楽しく交流した。
 ローターアクトは、ロータリークラブに所属する会員の企業従業員の青年組織。情報交換や親睦を目的に年に1度開催されており、今年で11回目。27日は午後1時から新富良野プリンスホテルを会場に開かれた。
 開会式で黒田和寛・第2500地区ローターアクト地区代表が「何事も継続することは大変ですが、交流会を通して両地区の更なる発展につなげていきたい」などと主催者を代表してあいさつした。続いて来賓の能登芳昭富良野市長が「富良野市の様々な魅力に触れていただき、心に残る交流会になることを願っています」と祝辞を述べた。
 この後、自然写真家で、守りたい生命プロジェクト有限責任事業組合代表の寺沢孝毅さんが記念講演を行った。2日目は富良野地域人材開発センターに会場を移し、スポーツ交流会が開かれ、参加者たちは縄跳び、玉入れ、ムカデ競走、借り物競走などのゲームを楽しみ、同じ活動をするローターアクト会員として交流を深めた。