2012年11月20日火曜日

富良野市 新年度予算編成始まる

 富良野市は16日、平成25年度の予算編成打ち合わせ会議を保健センターで開いた。各部局の部課長、係長、一般職員約100人に、新年度の富良野市予算編成方針をはじめ、予算編成に向けた財政状況や予算要求基準、予算編成日程などを説明した。冒頭、能登芳昭市長は平成25年度の編成予算方針として、学校整備、農業問題、観光など基本的な取り組みを語った後、①第5次富良野市総合計画②「身の丈にあった予算」の堅持③「協働のまちづくり」の推進④「環境」に配慮した施策の推進⑤施設の長寿命化への対応―の5つの基本方針を挙げ、「富良野市の財政は良好だが、無駄のない予算編成を行ってほしい」などと出席した職員に理解と協力を求めた。
 富良野市の財政は、平成20年度から22年度までに実施した「富良野市財政健全化計画」に記された『身の丈にあった予算』の考え方に基づき、計画の終了後も引き続き、歳入の確保と人件費等の経常経費をはじめ、各経費の抑制に取り組んできた。
 この結果、平成20年度以降、財政調整基金等の貯金に依存することなく健全な財政運営を継続しており、同23年度の一般会計の決算でも、2億4700万円の実質収支、財源とした財政調整基金繰入金8000万円を除いても、1億6700万円の黒字収支を維持した。
 また、地方公共団体財政健全化法に基づく財政健全化判断比率も、健全化計画に基づく自主的な改善努力が求められる「早期健全化基準」を大きく下回っており、全道都市との比較でも上位に位置している。
 しかし、将来における富良野市の財政環境は、歳入面で、景気低迷の長期化や人口の減少(特に労働人口の減少)による市税収入の減、歳出面で、人口の高齢化に伴う社会福祉関係経費の増や公共施設の老朽化に伴う改修・修繕経費の増など懸念材料が多く、これに加え、富良野市の財源の中で最も大きなウエイトを占める地方交付税も国財政の悪化や制度改正等により、先行きが不透明なことから、決して楽観できるものではない。
 同会議では、総務部財政課の担当者が予算編成に向けた財政状況、予算要求基準、予算編成日程、予算資料の作成などの説明を行った。この中で予算要求書の提出期限(一般会計、特別・企業会計、広域連合)を今月30日までとし、12月3日から同下旬にかけて財政課要求内容のヒアリングを行う。そして1月中旬から同下旬にかけて理事者による査定が行われ、2月中旬までに予算案決定総括打ち合わせ会議を行う予定。 



ようやく初雪 観測史上最も遅い記録

 富良野地方も18日、平年より26日、昨年より46日もそれぞれ遅い初雪が観測され、最も遅い記録を更新した。同日午前、みぞれが降り出し、夕刻にかけて雪に変わった。19日午前中にかけ、白い雪が断続的に舞い、田畑や道路、家屋、樹木が真っ白に雪化粧し、ようやく冬将軍の到来となった。
 旭川地方気象台の発表によると、同日、北海道の上空には強い寒気が入り、雪の降りやすい状態となった。これまで初雪が最も遅れたのは旭川市で昭和2年の11月13日だった。平年の初雪は10月23日。
 富良野地方では昨年の初雪が10月3日で旭川市と同じだった。しかしその後、高い気温の日が続き、11月14日まで全く雪が降らなかった。今年も記録的な暑さが続いたためか、初雪も記録的に遅くなり、富良野でも観測史上最も遅い記録となった。
 この初雪で富良野スキー場富良野ゾーンの山頂付近では、待望の本格的な降雪となった。同スキー場によると約30センチの積雪という。しかし例年に比べ日中の気温が高く、人工降雪機の使用がまだできないため、営業開始日はまだ未定。

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