2011年6月16日木曜日

山部産のミネラル肥料を全国販売

 株式会社ノザワ(野澤俊也取締役社長、本社・神戸市)は、フラノ事業所(二川(ふたがわ)俊哉所長)=富良野市山部市街=でかつて建材の原料として使っていた蛇紋岩(温石綿精製鉱さい)からミネラル肥料の精製を東京農業大学と共同開発し、昨年3月から地元富良野圏域を中心に全国展開で販売しているが、13日、野澤社長(48)や担当者3人が能登芳昭市長を表敬訪問し、これまでの販売経過や同肥料の試験実績、量産体制の状況などを説明し、全国に向けた販路拡大の協力を求めた。
 同社は長年にわたり建材開発にかかる無機材料の改質技術を応用し、農作物の病虫害に対する耐性を高め、光合成の増進や養分吸収を促進させて、美味しさと品質をより向上させる農業用肥料の開発研究を東京農業大学と共同で行ってきた。その結果昨年、富良野市山部産のミネラル肥料を開発することに成功し、「マインマグ」という商品名で全国販売を開始した。



戦公没者追悼式に遺族や関係者151人参列
 富良野市主催の「戦公没者追悼式」が15日、新緑に包まれた朝日ヶ丘公園の平和祈念塔前で行われた。遺族70人のほか、各関係団体の代表者など計151人が参列し、戦没者650柱と開拓功労の父・中村千幹など開拓功労者や郷土発展に尽力した名誉市民など公没者14柱の御霊(みたま)を厳かに慰め、恒久平和と郷土富良野の限りない発展飛躍を願った。
 式典は午前10時から行われ、主催者の能登芳昭市長は、「数多の尊き命が失われた先の大戦から早66年の歳月が過ぎ去り、戦争の記憶が風化されつつある今日、戦争の悲惨さ、開拓のご労苦をしっかりと心に刻み、ここに戦公没者の御前に皆様とともに慎んで哀悼の誠を捧げ、恒久の平和を祈り、市民とともに健やかに生き、明日の富良野の更なる発展のために心を合わせて努力することを、お誓い申し上げます」などと式辞を述べた。
 この後、北猛俊市議会議長(代理)をはじめ、知事(代理)や戦公没者遺族代表で富良野市連合遺族会会長の森本正義さん(85)らがそれぞれの立場から追悼の言葉を述べた。森本さんは「今でも亡くなった肉親がまぶたに浮かぶ。二度と戦争を起こしてはいけないという原点を忘れず次世代に伝えていきたい」などと戦後66年を振り返り、恒久平和の大切さを訴えた。
 この後、能登市長を皮切りに、市議会議長、道議会議員など各団体の代表者をはじめ、遺族が次々に祭壇に上がり献花を捧げ、戦公没者に対して心から追悼の意を表し、改めて郷土の発展と恒久平和を願った。

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