2011年10月13日木曜日

全国地域安全運動が始まる

 富良野警察署(北川幸一署長)、富良野地区防犯協会連合会(赤塚健会長)主催の「平成23年全国地域安全運動開始式」が11日午前、同警察署駐車場で行われた。富良野沿線の自治体職員をはじめ地域安全協会、防犯協会、警察官など約40人が参加して、同日からスタートした全国地域安全運動に向け官民一体となって地域住民に啓発していくことを確認した。
 同運動は、「みんなで築こう、安全で安心な大地」をスローガンに今月20日まで10日間にわたり全国一斉に展開され、①子どもと女性の犯罪被害防止②住宅を対象とした侵入犯罪の防止③万引き、自転車盗の防止―を重点に実施する。
 開始式では、はじめに北川署長が、全国防犯協会連合会長と警察庁長官の連名表彰による防犯栄誉金章を受賞した占冠村防犯協会会長の富田睦雄さん(84)に表彰状を伝達した。
 この後、同署長が「道内の刑法犯は減少しているが、富良野管内では9月末時点で141件の発生、前年に比べ17件増加している。警察では運動期間中、一層取り締まりを強化していくが、地域の安全は地域で守るということが不可欠。そうなるよう定着していくことが望ましい。運動終了後も継続して治安活動を行い、安全・安心なまちづくりを目指したい」などと述べ、参加した沿線5市町村の代表者に改めて協力を訴えた。
 また赤塚会長も「全道的に犯罪は減少しているが、オレオレ詐欺や振り込め詐欺は依然として増加。8月末までに全国で70億円もの被害がでており、高齢者が狙われている。皆の力で地域の安全を守っていきたい」と述べ、地域住民の連携を訴えた。さらに石井隆・富良野副市長も出席した関係者に同運動の活動に対して協力を求めた。
 この後、北川署長が防犯運動のタスキを各市町村の代表者に伝達した。最後に参加者を代表して、富良野市春日・東町連合会会長の桐澤博さんが「地域の安全を守る活動は、私たちが主役とならなければなりません。その輪を広げ『みんなでつくろう安心の街』を合言葉に、安全で安心して生活できる地域社会の実現のため、努力する」と防犯宣言を行った。



地元食材でおいしい献立「ふるさと給食」始まる

 富良野地方の食材をふんだんに使用した富良野学校給食センターの「ふるさと給食2011」が11日から、富良野、中富良野、占冠3市町村の27小中学校で始まった。同日は24校に2734食を児童生徒と教職員に振る舞った。
 同給食は地産地消の一環として8年前から行われている。今年も富良野地方で収穫された農産物や加工食品をたっぷりと使用した文字通りの“ふるさと給食”があす14日までの4日間にわたり児童生徒に提供される。
 同日の献立は▽ふらの小麦のミルクパン▽樹海中の栗ゆたかたっぷりスープ~ポタージュ仕立て~▽ふらの野菜のたまねぎドレッシングサラダ▽ふらの産キャベツdeメンチカツ▽ふらのメロンゼリー▽牛乳。
 扇山小1年1組(34人)では午後0時15分から給食が始まった。給食係の3人が全員の盛り付けを終えた後、担任の教師が「きょうから金曜日まで富良野地方で収穫された食材で給食が作られます。おいしい献立なので残さずしっかり食べて下さい」と子どもたちに呼びかけた。この後、全員で「いただきます」と手を合わせて食事が始まった。女の子は「かぼちゃのスープが大好きです」と話し、また男の子は富良野産の小麦で作ったミルクパンにかぶりつくなど次々に箸をつけ、教室内は終始子どもたちの笑顔で包まれていた。
 なお、ふるさと給食は最多で約3000食を提供する。

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