2012年10月29日月曜日

市民300人が交通安全誓う

 富良野市交通安全協会(平沢幸雄会長)主催の「交通安全市民集会」が24日、富良野文化会館大会議室で開かれ、約300人の市民が参加し、交通死亡事故ゼロに向けた交通安全運動に取り組む決意を新たにした。
 集会では、はじめに交通安全指導員として、31年8か月にわたり地域の交通安全に尽力した千葉健一さんに感謝状が贈呈された。続いて交通安全標語コンクール入賞者の表彰が行われ、平沢会長が最優秀賞の久米隆広さん(富良野高3年)、香川和也さん(富良野緑峰高2年)、優秀賞の武島綾音さん(富良野高2年)、鈴木仁美さん(同)、市村祐太さん(富良野緑峰高2年)の5人に表彰状を授与した。
 この後、平沢会長が「8、9月に市内の国道38号線などで3件の交通死亡事故が発生し5人が亡くなった。さらに南富良野町でも2件発生している。これからは路面凍結の季節を迎えるが、もう一度原点に戻って安全運動の再確認を行いたい。一人ひとりが思いやりのある運転をすれば事故は防ぐことができる」などとあいさつし、家族、地域が一体となった事故防止を改めて訴えた。
 能登芳昭市長も「市民が一堂に会して交通安全への確認を行うのがこの集会。市内で発生した交通事故ですでに5人が亡くなっており残念。行政としても交通事故防止のため全力を挙げたい」などとあいさつ。
 さらに富良野警察署副署長の高橋徹さんが、9月末までに道内で発生した交通死亡事故の原因などを説明し、「歩行者は運転手に早く気付かせることのできるものを身に付けるなど、自分の命は自分で守る」などと訴えた。
 この後、富良野警察署交通課長の森谷昭英さんが基調講演を行い、今月22日夕刻に南富良野町字金山の国道で、横断していた歩行者を軽自動車がはねて死亡させた交通死亡事故を例に挙げながら「事故当時暗かったが、運転手がしっかりと前を見て運転していなかったのが原因。また歩行者も遠くから走ってくる車との間隔が分からなく道路を横断したものと思われる。運転手が制限時速を守っていても前方を見ていなければ歩行者を発見することはできない。ぼーっと運転していてはいけない」などと訴えた。
 続いて佐川急便株式会社北海道支社人事・安全推進課長の末岐良忠さんが会社の交通安全対策についての事例発表を行った。最後に富良野老人クラブ連合会会長の吉田薫さんが「富良野市内で今年、交通死亡事故が3件発生し、5人の方が亡くなるという、ここ10年で最悪の状況にあります」などと述べた後、①子どもと高齢者の交通事故防止②夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止③飲酒運転の根絶―など5項目の重点目標を掲げた交通安全の誓いを行った。



富良野沿線合唱祭コール・サンピラーフェスティバル
 6合唱団120人が集う

 富良野沿線合唱団連絡協議会コール・サンピラー(坂本良子会長)主催の「富良野沿線合唱祭コール・サンピラーフェスティバル」が21日、上富良野町保健総合福祉センターかみんで開催され、上富良野、中富良野、富良野で活動している6合唱団約120人が一堂に会して、美しいハーモニーを会場に詰めかけた大勢の住民や関係者に披露した。
 今年で15回目。沿線の合唱愛好者が一堂に会して交流し、日頃の練習成果を毎年発表している。小学生の編成による、かみふらのジュニアコーラス(高澤瞳代表、10人)、男声合唱の魅力をアピールした上富良野町のサンピラー男声合唱団(7人)、富良野市内の小学生で編成している富良野少年少女合唱団(南しほ代表、16人)、富良野市の女性で結成しているコール・フラヌイ(佐々木アヤ子代表、14人)、中富良野混声合唱団コール・フローラ(北嶋吉幸代表、29人)、創立35周年を迎えた上富良野混声合唱団(和田昭彦代表、21人)の5団体と同町のマーガレットサークル(成田久子代表、24人)が賛助出演した。
 各団体とも2~3曲の合唱を披露し、会場ホールいっぱいに美しいハーモニーを響かせ、大勢の入場者に合唱の素晴らしさを伝えていた。かみふらのジュニアコーラスの発表では、団員のママ友が乳児を抱きながら、一緒に合唱するほほ笑ましい光景が見られ、大きな拍手が沸き起こっていた。
 またフィナーレでは来年中富良野町で開催する引き継ぎセレモニーが行われ、出演者全員で「光の柱」を熱唱。さらに「第九交響曲」合唱付第四楽章の「歓喜の歌」が披露され、2時間にわたる合唱フェスティバルは盛会のうちに終えた。

0 件のコメント:

コメントを投稿