2012年10月25日木曜日

宿願の全道初入賞 緑峰高、高校駅伝大会で6位

 今月20日、北斗市で開かれた「第65回北海道高等学校駅伝競走大会」男子の部で、富良野緑峰高が6位に入賞する大健闘の成績を収めた。入賞(8位以内)は平成11年の開校以来初めて。監督の小野光宏教諭(43)は「7選手とも目標設定内のタイムで走ることができ、最高のレースを行い、目標だった入賞を果たすことができた。来年は今回走ったメンバーから抜けるのは1人のみ。新チームの目標設定も今年以上になる」と来季につながる好結果に指導をより強化していく方針だ。
 同校は昨年の大会で9位、入賞まであと一歩のところだった。このため、選手たちは「入賞」を最大の目標に今シーズン走り込みを強化した。最後の調整となったのが今月13日に行われた「第50回美瑛―富良野間駅伝大会」(実行委員会主催)。予想通り総合優勝を飾り、7人のレギュラー選手を正式に決定し、同日の駅伝大会に臨んだ。
 1区(10キロ)に大道聖斗(2年)、2区(3キロ)に瀬川隆芽(2年)、3区(8・195キロ)に安田賢司(2年)、4区(8キロ)に藤崎大我(2年)、5区(3キロ)に武石知樹(3年)、6区(5キロ)に渡邉紘也(1年)、7区(5キロ)に柴田和希(2年)が選ばれた。
 同駅伝大会には強豪の札幌山の手、大谷室蘭、東海大四をはじめ、46校がエントリーし、7区間42・195キロで全国大会出場の切符を争った。激戦の結果、大谷室蘭が優勝を飾り、本命と見られていた札幌山の手を僅差で破った。両チームとも2時間9分台で走るハイレベルのレースだった。これに続いたのが富良野緑峰、東海大四(3位)、滝川西(4位)、北海道栄(5位)、恵庭南(7位)、北見北斗(8位)との激しい戦いだった。
 富良野緑峰は1区の大道が33分の設定タイム通りの力走を見せ、9位で2区の瀬川につないだ。北見北斗、恵庭南との競り合いとなり、順位を2つ上げ7位で3区の準エース安田にバトンをつないだ。安田も好走し順位を1つ上げ6位で4区の藤崎へ。藤崎も後半にスパートし、5位の北海道栄と10秒差に迫り6位をキープ。5区の武石も会心のレースを見せ北海道栄をかわし5位に浮上。そして6区の渡邉、アンカーの柴田も目標設定通りの走りを展開した。7区で順位を1つ下げたものの、総合タイムはチーム最高タイムとなる2時間21分02秒で走り、宿願の入賞を果たした。
 高校生最後のレースとなった武石選手は「4人いる3年生の中で自分だけ選ばれ、相当なプレッシャーを感じた。しかし皆の思いを背負ってレースに臨んだ」とレースを振り返った。また新チームのキャプテンに選ばれた藤崎選手は「プレッシャーに弱いのでレース前は緊張感でいっぱいだった。しかし小野先生や小野光哉キャプテン(3年)から励まされ、自信を持ってレースに臨むことができた。来シーズンはもっと順位を上げ、今度は賞状ではなくトロフィーを貰いたい」と意気込みを語った。
 今回の駅伝大会では上位の4チームが私立。力のある選手を広範囲に集めており、札幌山の手では全国大会を視野に入れ、外国人選手を補強している。そんな中で富良野緑峰は富良野沿線のみの生徒で編成している。公立では滝川西に次ぎ2番目の成績。小野教諭は「地元のみの選手でも強豪チームを十分に苦しめる走りができるようになってきた。打倒私立を目指し、来シーズンの目標を3位に設定して臨みたい」と選手同様に闘争心を燃やしている。



大人気、大人の古本市 過去最多の5802冊を無料配布

 市立富良野図書館で今月11日から開かれている「図書館まつり」(実行委員会主催)の一環として、「大人の古本市」が20、21日の両日開かれ、今年も大人気だった。訪れた407人の市民に5802冊を無料配布し、昨年より1000冊以上も多く過去最多冊数だった。
 同館では市民から提供(寄贈)された図書の中で古くなったものを除籍しているが、その有効活用として古本市を図書館まつりで毎年開き、無料配布を行っている。当初は10冊の限定だったが一昨年から無制限で配布。今年も1人で100冊を持ち帰った市民がおり、開始前から100人を超える市民が列を作って待つほどの人気だった。
 古本は年々除籍した図書が多くなり、今年は小説をはじめ、文庫本、児童本、絵本、雑誌など昨年より約1000冊多い過去最多の約1万1000冊を展示した。
 同館では持ち帰る冊数が多くなることを予想して袋やひもを用意した。このためなのか平均で1人14冊を超え、今年も100冊以上の本を持ち帰った市民もいた。70歳代の男性は「どうしても読みたい文庫本が見つかった。全部で15冊もあり、いずれも新刊書並みでまったく汚れがなかった」と嬉しそうに話していた。また60歳代の男性は「毎年開かれる古本市を楽しみにしています。冊数は無制限となっているが多くを持ち帰っても読み切ることができないので、好きな本を10冊ほど見つけたい」と話していた。
 同館では「前日までに開催時間の問い合わせの電話があり、ある程度の利用はあると思っていたが、配布した冊数は予想を超えた。27日から読書週間が始まります。持ち帰った本で楽しんで下さい」と話している。
 なお、図書館まつりは今月27日まで開かれる。

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