2012年9月27日木曜日

富小でiPadの贈呈式 富良野ライオンズクラブ50周年記念事業

 富良野ライオンズクラブ(菊地敏紀会長、会員数76人)は26日午前、「タブレット端末機iPad」贈呈式を富良野小学校で行った。同iPadは同クラブの「チャーターナイト50周年記念事業」(式典は23日開催)の一環として、市内の全小学校(9校)に計135台(総額500万円)寄贈したもので、「英語の話せる富良野っ子を目指す日本一の学校づくり」を支援する。
 贈呈式には富良野ライオンズクラブ側から菊地会長、高橋博志さん、佐々木雅夫さんら6人、富良野小学校側からは6年生100人が全校児童を代表してそれぞれ出席した。また教育委員会側からは、児島応龍委員長、宇佐見正光教育長ら6人。
 はじめにタブレット端末機iPadを寄贈した主旨をDVDで紹介し、菊地会長ら3人の会員が6年生を代表した伊達真穂さん、小林美苑さん、木村明日香さんにiPadを贈呈した。
 この後、菊地会長が「私たちは友愛と相互理解を理念に活動しており、行政が進めている『英語の話せる富良野っ子を目指す日本一の学校づくり』を支援するため、iPadを寄贈することにした。インターネットを活用するなど、皆さんが世界に羽ばたき活躍することを期待します」などとあいさつした。また宮下敏校長が「素晴らしい贈り物。こうした時代だから大変貴重なものです。今後、授業でどのように使い、活用していくかが重要です」とお礼を述べた。
 これに対して児童会長の広瀬美月さんが「たくさんのiPadありがとうございます。授業の中でiPadを使い、色々なことを学んでいくのが楽しみです」とお礼を述べた。



書家・福瀬餓鬼さんの喜寿を祝い、一層の活躍に期待

 富良野市下御料の文化村にアトリエを構えている書家・福瀬餓鬼さんの喜寿を祝う会が22日夜、フラノ寶亭留=市内学田三区=で開かれ、福瀬さんと親交のある関係者など約80人が出席して長寿を祝い、「100歳まで現役として頑張って下さい」と今後一層の活躍に大きな期待を寄せた。
 福瀬さんは富山県大沢野町生まれ。書をはじめ篆刻、墨彩の大家として知られ、日本各地で個展を開催。さらにオランダ、中国、ドイツなど海外でも個展を開き、作品展はテレビでも紹介されるなど、独特の「餓鬼ワールド」を展開してきた。特に篆刻に関しては元総理大臣の中曽根康弘氏、俳優の故森繁久弥氏、元横綱の曙関など著名人のものも手掛けている。
 そんな幅広い作家活動を続けていた福瀬さんは、平成5年、縁があって富良野にアトリエを構え、20年近い歳月が過ぎている。この間、渓流釣りなど富良野の豊かな自然に囲まれて生活を楽しみながら、書を通して多くの市民と交流を行っている。数年前、体調を崩したものの、奇跡的に回復し新たな創作活動に意欲を見せている。
 喜寿を迎えたことから藤田嗣人さんが世話人となり、福瀬さんの喜寿を祝う会を企画し、日頃から親交のある人たちに呼びかけて、長寿と一層の活躍を祈念した。
 祝う会では中富良野町に在住するピアニスト・菅美穂さんがミニコンサートを開き、続いて若き日の福瀬さんの活躍ぶりと自然をこよなく愛している姿を映像を通して紹介した。福瀬さんが壇上で「山中に鹿を射る」の揮毫を力強く書き、出席者に披露した。
 この後、宴が和やかに催された。小学校から高校まで一緒に机を並べた同級生の大屋進さんが鎌倉から駆けつけ、「子供の頃から独特の世界を持っていた。病気した際は弱々しい声だったが、今ではすっかり回復し、新境地に入ったのではないか。本物になるには80歳、90歳からだと言った。100歳まで生き、感動と喜びを抱く書を書いてくれるものと思う」などと幼なじみの福瀬さんに対して大いなる期待を寄せる祝辞を述べた。

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