2012年9月18日火曜日

100歳超 過去最多の10人

 17日の「敬老の日」を前に、平成24年度の富良野市長寿番付(満年齢)=8月末現在=が作成された。それによると、100歳以上は前年より1人多い過去最多の10人。最高齢者は明治39年7月生まれの井上喜市さん、106歳。65歳以上の人口は6532人で総人口に対して27・3%を占め、前年より0・7ポイント上回った。高齢者人口は毎年着実に増加しており、超高齢化社会へと向かっている。
 同番付は市と富良野市社会福祉協議会で毎年作成している。それによると、明治生まれは10人で前年より6人少なくなった。東の横綱は明治39年生まれの井上さんで、西の横綱は明治42年生まれの石川キクさん、102歳。富良野市で100歳が2けたになったのは初めて。過去最多だった前年は9人だった。
 同番付の掲載者は大正6年以前に生まれた88人。女性が圧倒的に多く、男性はわずか22人。65歳以上の高齢者人口を男女別で見ると、男性2720人(うち外国人3人)に対し女性は3812人(同5人)。また75歳以上では、3506人(同5人)で全体の14・7%。男性が1384人(同2人)、女性が2122人(同3人)。
 総人口に対する高齢化率を見ると、平成15年は22・8%で5889人(男2574人、女3315人)だったが、この9年間で4・5ポイントも上がり、富良野市でも高齢化社会がさらに進んでいるのが実態だ。
 なお、「敬老の日」に合わせ、きょう15日から17日にかけて、朝日町連合会(15日開催)など市内各会場で一斉に敬老会が開催され、75歳以上の高齢者を招待し長寿を祝う。



国境の島・樺太展

 富良野市教育委員会、道北地区博物館等連絡協議会が主催する「国境の島・樺太展」がきょう15日から、10月14日まで1か月間にわたり、富良野市生涯学習センター=山部東21線12番地=で開かれる。
 同展は、南樺太の自然環境、動植物、産業、民族、町並み、建物、文化、風俗などを写した戦前日本領時代の写真絵葉書200点を中心に、樺太アイヌの民具(皿や匙(さじ)など)、日露国境標石のレプリカ、ウミガラスのはく製などを展示する。
 また、戦時下の樺太について取材した記録ビデオ「海外引揚者の証言 悲劇と労苦の地樺太」(上映時間30分)も展示室内で上映する。今回の展示にあたっては旭川市博物館と社団法人全国樺太連盟北海道支部連合会の協力を得ている。
 展示時間は午前9時から午後5時(休館日は月曜日)。観覧料は無料。主催者側では「今回の樺太展では、戦前に写し出された様々な樺太の姿から、望郷の島・樺太の歩みと日露両大国の対立に翻弄された民衆の歴史について学びます。ぜひ、足を運んで観覧して下さい」とPRしている。

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