2012年2月2日木曜日

大きな成果挙げ解散

 「北の国から」放映30周年記念事業実行委員会(能登芳昭会長)の会合が先月30日、富良野市役所で開かれ、経過報告、監査報告をそれぞれ承認し、同日で解散した。
 同実行委員会は、テレビドラマ「北の国から」の放映30周年を記念した事業を長期間にわたって展開するため、昨年1月末に発足した。
 倉本聰氏を総合プロデューサーに選出し、能登市長が会長を務めるなど観光協会、商工会議所、JAふらのなど市内関係機関、団体の代表者らで委員を構成した。「氣がつけば 今 五郎の生き方」をテーマに6月1日から10月31日まで5か月間にわたり、様々な記念事業を開催した。
 主な記念事業として「北の国から」名場面映像&トークライブ開催(9月17日)、記念モニュメントの設置(9月7日)、倉本聰氏講演会の開催(10月9日)などが行われた。このほかに主なイベント事業として「北の国から」広場の開設、バスツアー実施、「北の国から」飲食メニューの提供など。また連携事業として記念グッズの販売などが行われた。
 こうした一連の記念事業の展開に伴い、全国的な反響を呼び起こし大勢の「北の国から」ファンや観光客が期間中訪れた。3月11日の大震災に伴い、旭川市をはじめ層雲峡、美瑛町、上富良野町、中富良野町の観光客が前年より大幅に下回った中で富良野市では前年対比4・7%の微減にとどまり、同事業が観光入り込みの下支えになったものとみられ、同実行委員会ではその下支え効果は約12億円程度と推測している。
 その他の事業報告によると、30周年記念出版物「獨白」の出版では、1万1000部を1冊890円で販売。このうちふらの観光協会が5000部を買い取り、3800冊を販売した。
 「北の国から」名場面映像&トークライブでは倉本聰氏、竹下景子氏、中嶋朋子氏の3氏を迎えて開催され、市民ら340人が参加した。30周年記念の倉本聰講演会には240人が参加。「北の国から」広場の開設では期間中に3万862人の入場があった。
 「北の国から」放映30周年期間限定飲食メニューの企画、販売では市内の42店舗が参加し、丸太ハンバーグ、こごみのピクニックランチ、五郎さんの元気印ホルモン定食、純と蛍の雪山セットなど独創的でユニークな食事を観光客に提供した。
 収支決算報告では、1150万円の収入に対して支出は1091万8876円。また「北時計」運営に伴う収支決算では期間中に4100人が利用し売り上げが123万円にのぼった。



カレンジャー娘のスキルアップ図る

 食のトライアングル(農・商・消)研究会が任命した「ふらのカレンジャー娘」の教養や対話能力を高めるための「座学講習等」が先月27日、富良野緑峰高校で行われた。カレンジャー娘は今年度で8代目になるが、カレーや農業・観光、食と健康に関する知識などのスキルアップを図るのを目的に初めて開かれたもの。今後7月にかけて現地視察研修などを含めて毎月1回のペースで行われる。
 8代目に任命されたカレンジャー娘は、園芸科学科2年の女子生徒4人。第1回目の座学講習では、富良野オムカレー推進協議会事務局長の松野健吾さんとハウス食品㈱札幌支店の吉川彩子さんが講師を務めた。
 松野さんは「カレーによるまちおこしの取り組み」をテーマに、食のトライアングル(農・商・消)研究会設立の背景と活動、富良野オムカレーが誕生した背景など富良野オムカレーの定義について詳しく説明した。
 また吉川さんは「スパイスの魅力に迫る」をテーマに、スパイスの香りづけと臭み消し、辛味づけ、色づけなど3つの基本的な効果やカレーに使われるスパイスの調合、ホール・パウダースパイスの違いなどを分かりやすく説明。4人は容器に入れたスパイスを嗅いだり、油と混ぜるなどの体験を通してスパイスの魅力を楽しく学んでいた。
 リーダーの岡田彩美さんは「色々なスパイスの香りや味、色など初めて知ったことが多く、とても参考になりました。今回の講習会をもとにカレンジャー娘としてこれからも努力していきます」と感想を述べ、今後の座学講習に期待を寄せていた。
 なお、この後座学講習は2月10日、3月9日、4月、5月、5月下旬、6月、7月に開かれ、富良野市の観光や農業振興、富良野オムカレーの提供と接客、富良野オムカレー食べ歩き、高校生のための商品企画塾など現場研修や現地視察研修と合わせて学ぶ。

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