2011年8月25日木曜日

中富良野町長選告示 28日投開票

 任期満了に伴う中富良野町長選挙が23日告示され、予定通り新人で元町農業委員会事務局長の横山明史氏(62)=無所属、と同、前副町長の木佐剛三氏(58)=同、が立候補届け出を順に行い、28日の投票日に向け5日間にわたる選挙戦に突入した。新人同士による選挙戦は16年ぶりで、両候補とも元町職員。共に豊かな行政経験を生かした政策を掲げて支持者に熱く訴えており、町を二分するホットな選挙戦を繰り広げている。
 横山陣営は午前9時から暁町3番2号の選挙事務所前で出陣式。はじめに選対本部長の北嶋吉幸氏が「横山候補は立起表明を行って以来、約2ヵ月間にわたり町内をくまなく回りまちづくりの考えを訴えてきた。誠実で優しく気さくな人柄。スポーツで鍛えた体は体力、気力も十分にあり、町の舵取りに期待が持てる」。さらに後援会長の尾崎利夫氏が「候補はタフな男、優しさもあり心配りができる。きっと町民の期待に応えてくれる。チーム中富良野としてもう一度マウンドに立ってほしい」と大勢の支持者にそれぞれ訴えた。
 この後、横山候補が①地場産業の振興②町民の目線に立った行財政改革③安全・安心なまちづくりなど5つの政策を掲げ、中富良野町のトップセールスマンとしてまちづくりを進めていく決意を述べ、「未来に向けた舵取りを私に任せて下さい」などと力強く第一声を上げ、大勢の支持者に熱く訴えた。
 一方、木佐陣営は午前9時前、町内市街地の選対本部前に大勢の支持者らが集まる中、はじめに村山友希選対本部長が「明日の中富良野町を創り上げることができるのは木佐候補だけ。皆さんの力を木佐候補に貸して下さい」などとあいさつ。続いて四方昌夫町長、安井士八町議会副議長ら5人がそれぞれの立場から激励した。
 これらを受けて、木佐候補は「(町長選に)立起を決意し、皆様に表明して以来、後援会報を4号まで作成し、私の考え方などを訴えてきました。19日の激励会でも申し述べましたが、町民との対話型のまちづくりを目指し、後期10ヵ年計画を策定するためにも、最後まで全力で頑張る決意です」などと力強く第一声を上げ、大勢の支持者に熱く訴えた。
 横山候補は、上富良野町生まれ。富良野高校卒。航空自衛隊を退職し昭和47年に中富良野町役場に奉職。総務課長、町民生活課長、建設課長、町立病院事務長、農業委員会事務局長を経て昨年3月に定年退職。
 木佐候補は、中富良野町生まれ。富良野高と札幌短期大学を卒業。昭和48年に中富良野町役場に奉職。総務課長、副町長を経て、町長選に出馬するため7月に退職した。
 同町の町長選挙は、前回(平成19年)、前々回(同15年)は無投票だったため選挙戦は12年ぶり。なお、22日現在の選挙人名簿登録者数は4552人(男2128人、女2424人)。



見事グランプリに輝く 緑峰高流通経済科が「観光甲子園」で快挙

 全国の高校生が地元の観光プランで日本一を競い合う「観光甲子園」(実行委員会主催)が21日、兵庫県神戸市の神戸夙川(しゅくがわ)学院大学で開催され、富良野緑峰高校が見事グランプリに輝いた。同大会には全国から予選審査を勝ち抜いた10校が出場し、それぞれ作成した地域の「観光プラン」の出来栄えを競い合った。緑峰高校からは流通経済科3年生の5人が出場し、初出場で初の栄冠を手にした。
 同観光甲子園は今年で3回目。全国の高校生たちが、地元の名誉と誇りをかけて「観光プラン」を競い合うコンテスト。全国72校から134プランの応募があり、富良野緑峰の観光プラン「へそのまちがええじゃないか!~ふらの人になるサマー&ウィンターWツアー」が見事予選審査を突破し本選に臨んだ。
 リーダーの太田雅人さん(17)は出発前に「観光プランを作成するため、観光協会や市役所、リサイクルセンターなど5ヵ所を訪問して情報収集を行った。私たちの考えたプランが採用されるとは考えていなかったのでとてもうれしい。出場するからにはグランプリを目指したい」と意気込みを語っていたが、見事全国一の栄冠を勝ち取った。
 観光甲子園に出場したのは緑峰のほかは、山形県の鶴岡中央、茨城県の清真学園、埼玉県の秩父農工科学、京都府の桂、大阪府の能勢、島根県の松江市立女子、広島県の油木、愛媛県の弓削、佐賀県の嬉野の9校で富良野緑峰は3番目に発表した。
 引率した添田裕一教諭(38)は「早めの発表だったので生徒たちはプレッシャーを感じることなく、練習通り制限時間内(12分)で終わることができた。ほかの学校も素晴らしかったが、北海へそ踊りを舞台で演じたことも高得点につながったのではないか」と生徒たちの大健闘に目を細めている。

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