2011年8月22日月曜日

緑峰高、観光甲子園に出場

 全国の高校生が地元の観光プランで日本一を競い合う「観光甲子園」(実行委員会主催)があす21日、兵庫県神戸市の神戸夙川(しゅくがわ)学院大学で開催され、富良野緑峰高校流通経済科3年の5人が作成したプランが見事審査を通過し、本選に出場する。全国72校から134プランの応募があり、審査の結果、富良野緑峰など10校のプランが選ばれ、本選でグランプリを競い合う。
 観光甲子園は今年で3回目。全国の高校生たちが、地元の名誉と誇りをかけて「観光プラン」を競い合うコンテスト。富良野緑峰は初めての応募で本選に出場する快挙を成し遂げた。
 担任の添田裕一教諭(38)が観光甲子園という大会があることを知り、授業で6グループに分かれて観光プランの作成を指導。このうち3つのプランを応募したところその1つが見事選ばれた。
 本選に出場するリーダーの太田雅人さん(17)は「観光プランを作成するため、観光協会や市役所、リサイクルセンターなど5ヵ所を訪問して情報収集を行った。私たちの考えたプランが採用されるとは考えていなかったのでとてもうれしい。出場するからにはグランプリを目指したい」と意気込みを語った。
 富良野緑峰の『観光プラン』名は、「へそのまちがええじゃないか!~ふらの人になるサマー&ウィンターWツアー」。「私たちの富良野」「究極の富良野観光とは何か」「富良野の『光』を見るWツアー」の3つをポイントにまとめた。観光客のターゲットを富良野観光経験者の20~40歳代、富良野は好きだけど、もう一歩踏み込んで富良野のことを知りたい夫婦・家族とした。参加者の負担を考え、夏と冬の2回を目玉としツアーの内容を考えた。
 特にこだわったのは対象としたターゲットの特性上、富良野の良いところだけではなく、できるだけ普段の富良野市民の生活に近づけた内容とした。夏には野菜収穫体験、冬には雪かき体験などを取り入れた。また富良野市は「環境にやさしい街」として有名なので、ゴミの分別が徹底されており、環境にちなんだ場所も紹介する。
 同プランでは夏と冬の「ふらの人になるWツアー」を提案。「住」「食」「活動」について説明し、プラン実施の効果、採算性を具体的にまとめた。
 出場する生徒は太田さんのほか、福永将平さん(17)、仁和瞳美さん(17)、細川智尋さん(17)、松井奏恵さん(17)の4人。太田さんらは2学期の始まった17日と18日の2日間、本番に向けた練習を行った。本選では12分間の制限内で発表するが「2日目の練習ではしっかりとまとめることができた。出場するからにはグランプリを取りたい」と自信を深めている。
 観光甲子園に出場するのは緑峰のほかは、山形県の鶴岡中央、茨城県の清真学園、埼玉県の秩父農工科学、京都府の桂、大阪府の能勢、島根県の松江市立女子、広島県の油木、愛媛県の弓削、佐賀県の嬉野の9校。



老いてますます元気 マスターズ陸上競技富良野記録会に30人挑む

 道北陸上競技協会富良野支部と北海道マスターズ陸上競技連盟主催の「第10回北海道マスターズ富良野記録会」が7月17日、富良野市営陸上競技場で開かれ、35~85歳代の選手30人が出場し、自己記録更新に挑んだ。
 熱戦の結果、女子75歳代の重量5種(ハンマー投げ、砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、重量投げ)で、赤平市の児玉澄子さん(75)が3219点を得点し、日本新記録を達成した。さらにハンマー投げ、砲丸投げ、重量投げの3種目でも日本新記録を出した。また、85歳代のやり投げと円盤投げには、昨年に続いて最年長の平間良夫さん(86)=滝川市=が元気な姿を見せた。
 同記録会は35歳代から5歳刻みで行われ、トラックの部で1500メートルや60メートルなど9種目、フィールドの部で走り幅跳び、ハンマー投げ、砲丸投げ、円盤投げ、やり投げなどの種目でそれぞれ自己記録更新を目指して実力を競い合った。
 前日から降雨となり、同日も早朝にかけて降り続けたため、グラウンドコンディションは最悪の状態だった。しかし出場選手たちは各種目で日頃の練習成果を存分に発揮していた。
 渡島管内虻田郡七飯町から参加した藤田光男さん(74)は男子砲丸投げに出場した。藤田さんは前日、自らマイカーで富良野入り。テントで野営して記録会に臨んだ。
 「転勤族だったのでこれまで柔道をはじめ、剣道、弓道、マラソンなどを各地域で楽しんできた。100キロマラソンにも出場したことがあります。しかし70歳代を超えたころから走ることが辛くなったため、今年から陸上競技のマスターズ記録会に出場しており、富良野会場で4度目。前夜、激しい雨が降ったので今日の開催は中止になると思っていたが、予定通り実施することになり良かった。記録は余り気にしていません」と笑顔で話していた。
 また最年長の平間さんは、北海道でも最高齢のマスターズ選手。昭和61年から毎年、道内各会場で開かれている記録会に出場し、5歳ごとの年代で自己ベストを目指して挑戦を続けている。15年前に前立腺がんを患ったが、病気に負けずやり投げと円盤投げに出場している。「この年になると記録よりも毎年出場することを大切に思っている。健康の秘訣は体を動かすこと。同じ年代の仲間に富良野会場での記録会に誘ったが、今年は無理との答えだった。今年は3回目、8月には小樽市で開かれる記録会に出場する予定です」と元気いっぱいに語り、86歳とは思えない元気な姿で85歳代での記録に挑んでいた。
 なお、同時に開催される予定だった「2011ふらの陸上フェスティバル」はグラウンドコンディションが悪いため中止になった。

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