2011年10月18日火曜日

「倉本聰・森のドラマ館」来年1月中旬にオープン

 新富良野プリンスホテル・パン工房前に、新しい売店が建設されることになり、14日、関係者多数が参列して地鎮祭が行われた。
 同売店は、ニングルテラスの一角で営業を行っていた「森のドラマ館」が今年6月末で閉店したのに伴い、株式会社プリンスホテルが建築主となり、「倉本聰・森のドラマ館」として、来年1月中旬にオープンを予定している。新店舗では、「北の国から」、「優しい時間」、「風のガーデン」のドラマで使用した資料の展示やグッズを販売する。
 地鎮祭には来賓の倉本聰さんをはじめ、株式会社プリンスホテル北海道・東北統括総支配人の時田實さん、同新富良野プリンスホテル総支配人の峰廻賢さん、設計・施工者の株式会社那知組代表取締役の平澤幸雄さんら関係者約30人が参列し、工事の安全を祈願した。建物は鉄骨造、地上1階建て。総建築面積は約73平方メートル。



道北ブロック交通安全指導員研修会に280人

 北海道交通安全指導員連絡協議会など主催、富良野市交通安全指導員会など主管の「平成23年度道北ブロック交通安全指導員研修会」が今月7日、富良野市内のホテルで開かれ、道北管内35市町村から約280人の交通安全指導員が参加、現況報告、講演、事例紹介などを通して、今後の活動に対応する研修を集中して行った。
 はじめに主催者を代表して渡邉修・北海道交通安全指導員連絡協議会会長が「高齢者の死亡事故は増加しているのが実態。指導するに当たっては平服で歩いている時も必ず夜光反射材を身に付けて下さい」などと話し、指導員として日頃からの心構えの大切さを改めて強調した。続いて遠藤國雄・上川総合振興局保健環境部長、北川幸一・富良野警察署署長、能登芳昭富良野市長がそれぞれの立場で交通安全を訴え、交通指導員が果たしている役割について改めて労をねぎらい、一層の活動に期待を寄せた。
 この後、旭川方面本部企画指導統括官の佐々木好明氏が「道北地方における交通事故の現況報告」と題して報告を行い、今年に入ってから道北管内で多発している交通死亡事故の実態を明らかにした。この中で佐々木氏は「交通事故防止の啓発で一番効果的なのは車両の上に赤色灯を積載して走行するパトライト作戦。また高齢者の事故防止対策では、夜光反射材の普及を様々な場所で訴えていかなければならない」などと強調した。
 続いて上川地区交通安全推進協議会交通安全推進員の飯森修氏が「交通安全教室を通じて高齢者から学んだこと」をテーマに講演。この中で飯森氏も夜光反射材の重要性を訴えた。続いて北海道交通安全推進委員会事務局次長の三田村栄幸氏が、「平成23年度における交通安全運動の推進方針」をテーマに講演し、高齢歩行者や高齢自転車利用者の交通事故の実態と指導のポイントなど概要を説明し、「歩行者事故が死に至る危険性が最も高い」、「歩行者事故の大半は自宅近辺の道路で発生」と実態を明らかにした。
 最後に富良野市の「さわやかグループ」代表の会田真知子さんが「チャイルド・ビジョンについて」の事例紹介を行い、参加者全員にチャイルド・ビジョンの作り方を教え、子どもの視野がいかに狭いかを確認してもらった。なお、同研修会の次年度開催地は留萌市。

2011年10月17日月曜日

警察と自治体がメールを活用 地域の安全・安心に向け情報を共有

 富良野警察署(北川幸一署長)と富良野市(能登芳昭市長)は13日、「防犯メール等による地域の安全に関する協定調印式」を警察署で行った。メールを利用した警察と自治体の連携、相互情報交換を行うのは道内では初めてという。警察も市も「地域住民への安全・安心に関する情報を速やかに伝えることができる」と今後の運用に期待を寄せている。
 11日から始まった全国地域安全運動の一環として行われた。協定書の内容は、犯罪発生状況や不審者情報等について情報交換や連絡調整を行うもの。富良野警察署が配信する地域安全情報メール配信システム(通称ほくとくん防犯メール)の配信内容に基づき、富良野市が運営管理を行う富良野市安全・安心メール配信システムとファクシミリを活用して、同システムの利用者に、犯罪等の発生に対する防犯対策や注意を喚起する。
 調印式には警察署側から北川幸一署長、富良野市側からは能登芳昭市長が出席。それぞれの協定書に署名して交換を行い、今後の情報交換と連絡調整を約束した。
 警察が現在配信している「ほくとくん防犯メール」の登録者数は富良野警察署管内で現在535人。また、富良野市の「安全・安心メール」には288人の市民が登録している。
 協定書に調印した能登市長は「これまでは町内会組織を通して定期的に、犯罪の発生や事故状況の実態、さらに啓発などを行ってきているが、今回の警察側との調印によって市民への情報提供がより早くなる。警察側の発信力に期待を寄せたい」と話す。また警察側でも「伝達の幅が広がり、災害情報に関しては行政側に発信力がある」と今後の効果的な運用に期待を寄せている。


児童生徒が熱演 3日間にわたり「ふらの演劇祭」

 今年で9回目を数える「ふらの演劇祭」(実行委員会主催)が8~10日まで3日間にわたり、富良野演劇工場で開催された。今年も市内外の児童生徒が素晴らしい演技を披露し、鑑賞した大勢の保護者や関係者は「素晴らしい演技力で感動した」と称賛した。また、最終日には市民創作劇「部長の人」も好評を博した。
 同演劇祭は「演劇のまち富良野」を全国に発信するのを目的に平成14年から毎年、10月に開催されている。市内の小中学生と中富良野町の中学生が多数出演して、見事な演技力を披露している。今年は麓郷中(12人)、中富良野中3年生(63人)、扇山小4年生(37人)、布礼別中(10人)が出演した。
 8日は麓郷中と中富良野中が出演。麓郷中の演目は「そしてプロローグ」、中富良野中は「夢を信じて」。9日は扇山小4年生が「なめとこ山の熊」、布礼別中が「ごはんの時間」を演目にそれぞれ熱演した。出演した児童生徒たちはそれぞれ約40分間にわたり与えられた役を見事に演じきり、同ホールに詰めかけた保護者や関係者から大きな拍手を受けていた。
 毎年演劇祭を鑑賞している男性市職員は「子供たちの演技力には本当に感心させられ、素晴らしい。また指導にあたっている先生たちも演技を行う子供たちのために大道具、小道具を手作りで作製するなど懸命に行っている」と、演劇活動に熱心に取り組む子供たちとその先生たちに拍手を送っている。
 なお、3日間にわたる演劇祭には約800人が入場し、子供たちと市民の演劇を楽しんだ。

2011年10月13日木曜日

全国地域安全運動が始まる

 富良野警察署(北川幸一署長)、富良野地区防犯協会連合会(赤塚健会長)主催の「平成23年全国地域安全運動開始式」が11日午前、同警察署駐車場で行われた。富良野沿線の自治体職員をはじめ地域安全協会、防犯協会、警察官など約40人が参加して、同日からスタートした全国地域安全運動に向け官民一体となって地域住民に啓発していくことを確認した。
 同運動は、「みんなで築こう、安全で安心な大地」をスローガンに今月20日まで10日間にわたり全国一斉に展開され、①子どもと女性の犯罪被害防止②住宅を対象とした侵入犯罪の防止③万引き、自転車盗の防止―を重点に実施する。
 開始式では、はじめに北川署長が、全国防犯協会連合会長と警察庁長官の連名表彰による防犯栄誉金章を受賞した占冠村防犯協会会長の富田睦雄さん(84)に表彰状を伝達した。
 この後、同署長が「道内の刑法犯は減少しているが、富良野管内では9月末時点で141件の発生、前年に比べ17件増加している。警察では運動期間中、一層取り締まりを強化していくが、地域の安全は地域で守るということが不可欠。そうなるよう定着していくことが望ましい。運動終了後も継続して治安活動を行い、安全・安心なまちづくりを目指したい」などと述べ、参加した沿線5市町村の代表者に改めて協力を訴えた。
 また赤塚会長も「全道的に犯罪は減少しているが、オレオレ詐欺や振り込め詐欺は依然として増加。8月末までに全国で70億円もの被害がでており、高齢者が狙われている。皆の力で地域の安全を守っていきたい」と述べ、地域住民の連携を訴えた。さらに石井隆・富良野副市長も出席した関係者に同運動の活動に対して協力を求めた。
 この後、北川署長が防犯運動のタスキを各市町村の代表者に伝達した。最後に参加者を代表して、富良野市春日・東町連合会会長の桐澤博さんが「地域の安全を守る活動は、私たちが主役とならなければなりません。その輪を広げ『みんなでつくろう安心の街』を合言葉に、安全で安心して生活できる地域社会の実現のため、努力する」と防犯宣言を行った。



地元食材でおいしい献立「ふるさと給食」始まる

 富良野地方の食材をふんだんに使用した富良野学校給食センターの「ふるさと給食2011」が11日から、富良野、中富良野、占冠3市町村の27小中学校で始まった。同日は24校に2734食を児童生徒と教職員に振る舞った。
 同給食は地産地消の一環として8年前から行われている。今年も富良野地方で収穫された農産物や加工食品をたっぷりと使用した文字通りの“ふるさと給食”があす14日までの4日間にわたり児童生徒に提供される。
 同日の献立は▽ふらの小麦のミルクパン▽樹海中の栗ゆたかたっぷりスープ~ポタージュ仕立て~▽ふらの野菜のたまねぎドレッシングサラダ▽ふらの産キャベツdeメンチカツ▽ふらのメロンゼリー▽牛乳。
 扇山小1年1組(34人)では午後0時15分から給食が始まった。給食係の3人が全員の盛り付けを終えた後、担任の教師が「きょうから金曜日まで富良野地方で収穫された食材で給食が作られます。おいしい献立なので残さずしっかり食べて下さい」と子どもたちに呼びかけた。この後、全員で「いただきます」と手を合わせて食事が始まった。女の子は「かぼちゃのスープが大好きです」と話し、また男の子は富良野産の小麦で作ったミルクパンにかぶりつくなど次々に箸をつけ、教室内は終始子どもたちの笑顔で包まれていた。
 なお、ふるさと給食は最多で約3000食を提供する。

2011年10月11日火曜日

緑峰高陸上部 大活躍

 富良野緑峰高校陸上部が、9月21日から23日にかけて帯広市で開催された第27回北海道高校新人陸上競技大会の男子5000メートル競歩の部で優勝、また9月25日に旭川市で開かれた旭川マラソンの男子10キロの部で優勝を飾るなど男女4人の選手が素晴らしい成績を収めた。同陸上部は今月22日、北見市で開催される全国高校駅伝大会北海道予選にも出場し入賞を目指しており、来季に向けて活躍が大いに期待されている。
 同陸上部は現在1、2年生23人の部員が活動している。小野光宏教諭(41)が監督を務め、来シーズンに向けてトレーニングを行っているが、その前哨戦となる秋季全道大会で部員たちが大活躍。
 男子5000メートル競歩で見事初優勝を飾ったのが2年生の小野光哉さん。同種目には27人が出場したが、2位に約70メートルの大差をつけ、大会新記録となる22分46秒で見事全道初優勝を飾った。
 小野さんは中学(富良野東中)から短距離選手として競技を続けているが、高校入学と同時に父親でもある小野監督の指導を受け、昨年の春から本格的に競歩の種目に取り組んでいる。
 同監督は「まったく経験もないのに競歩をやらせてみたところ、フォームがとてもきれいだった。タイムも良かった」と話し、今年の春には22分10秒の自己ベストを出した。この記録は今シーズン全国でも4位に入る素晴らしいタイムだった。しかし、練習で腰を痛め、肝心の全道大会には出場することができなかった。
 その雪辱を晴らしたのが秋の全道大会だった。小野さんは「自己ベストには及ばなかったが、思うようなレースができた。もっとトレーニングを重ね、あと1分ほどタイムを縮めたい。来シーズンは全道大会で優勝し、全国でも上位の成績を挙げるのが目標です」と気持ちを引き締めている。
 旭川マラソンの男子10キロの部で優勝したのは1年生の大道聖斗さん。同大会には市民ランナーなど560人が出場。その中でトップを切ってゴールした。タイムは34分30秒だった。
 大道さんは上富良野中の卒業生。昨シーズンは全国中学校駅伝大会に北海道代表として出場し、過去最高の19位に入る原動力となった。今シーズンは春の全道大会で5000メートル競技に出場する予定だったが、大会直前に体調を崩したため出場できなかった。
 その無念を晴らしたのが旭川マラソン大会だった。「コンディションはすごくいい。今月22日の高校駅伝では1区10キロを任されています。緑峰高校の昨年の順位は12位でした。今年は8位入賞以内を目標にしています」と闘志を燃やしている。
 また、女子5000メートル競歩では2年生の久保倉彩香さんが30分01秒で5位、岩本奏子さんが30分13秒で6位にそれぞれ入賞した。2人とも中学の時はバレーボールの選手として活躍したが、高校に入学してからは競歩に取り組む先輩の姿に憧れて陸上部に入った。
 2人は「全道大会で4位以内に入賞すれば全国大会に出場できます。来シーズンに向けしっかりトレーニングを積み重ねていきたい」と静かな闘志を見せている。
 小野監督は「来シーズンに向けしっかりと指導を行い、競歩種目で3人を全国大会に出場させたい。また、全道高校駅伝大会でもメンバーが揃っているので8位以上の成績を収めたい」と選手たちの活躍に大きな期待を寄せている。



埼玉県農業大学校生徒3人に修了証明書 77日間、富良野農業を学ぶ

 2ヵ月半の研修はあっという間に過ぎました。富良野での貴重な体験を将来の仕事に生かしたい―埼玉県農業大学校先進農家等体験学習終了式が6日午前、市役所第3会議室で開かれ、7月末から農業体験を行っていた石川岳人さんら3人に富良野市から修了証明書が授与された。
 同研修は富良野市と埼玉県との農業交流事業の一環として、平成13年度から毎年継続して実施されており、同大学2年生の必修課程として生徒を受け入れている。今年の研修生は水田複合専攻の石川さんのほか、同、春山拓也さん、酪農専攻の鈴木里奈さんの3人。7月22日から同日まで77日間、市内の畑作農家と酪農家でそれぞれホームステイしながら体験学習を行った。
 石川さんら3人はスイカやメロンの収穫作業をはじめ、牛舎での清掃、牧草の搬入など早朝から夕方にかけて受け入れ農家の指導を受けながら、農業体験を行った。また、8月3日には滝川市の花野菜技術センターや旭川市の田んぼアート、9月13日には北広島市のホクレンくるるの杜、札幌市の道産食彩HUGマートなど道内の農業関連施設を視察した。さらに今月4日には富良野緑峰高校農業特別専攻科の生徒と交流し情報交換を行った。
 終了式では、能登芳昭市長が「約80日間にわたる研修で規模の大きい北海道農業を学ぶことができ、貴重な体験をしたことと思います。その研修成果を今後に生かして下さい」と3人の努力をたたえた。さらに、笠井博文・上川農業改良普及センター富良野支所長が「今年は7月と9月に大雨が降り、自然を相手にした体験農業は大変だったと思います。富良野での体験を将来の仕事に生かして下さい」、続いて小島和明・富良野緑峰高校校長が「あっという間の研修だったと思います。富良野で過ごした貴重な体験を生かして下さい」とそれぞれ労をねぎらった。
 また、田村真実・埼玉県農業大学校副校長が「富良野市をはじめ受け入れ農家の協力を得て無事研修を終えることができました。この研修は授業では教えることのできないことを農業体験を通して体で覚えるのが目的です。埼玉と富良野の農業は違うが、基本的なことは同じ。研修した生徒が体験したことをどう解釈するかです」などと述べ、市と受け入れ農家側にお礼の言葉を述べた。
 この後、能登市長が「本市での農業体験を今後の学生生活、そして今後の進路に役立てて下さい」などと書かれた修了証明書を石川さんら3人に授与した。
 これに対して石川さんは「2ヵ月半の研修は最初長いと思いましたが、あっという間に過ぎました。1日が充実して良い勉強になりました。温泉に行くこともでき、病気をしなかったことも受け入れてくれた天間さんのおかげです」と感謝の言葉を述べた。また春山さんは「毎朝4時半の起床でした。早起きは辛かったけれど1日も寝坊することなく最後まで頑張りました。台風の中でのブロッコリー収穫はとても良い経験になりました」と振り返った。さらに鈴木さんは「たくさんの経験をすることができました。農家の人たちのチームワークには驚きました。これらの農業体験は自分の力になった」と感情を込めながら、受け入れ農家との楽しかった思い出を語った。

2011年10月6日木曜日

富良野文化協会創立60周年記念式を開く

 富良野文化協会(原田武会長)は1日、創立60周年記念式を文化会館大会議室で行い、60年間の歩みを振り返ると共に地域に根ざした新たな文化活動に取り組んでいくことを誓った。
 同協会は昭和26年10月、富良野町レクリェーション協会として発足。以来、市民の文化活動の要として様々な活動を展開してきている。特に毎年11月に開催されている市民総合文化祭はレクリェーション協会が発足した翌年から「郷土文化祭」として始まった。また、平成19年からはボランティア事業として、加盟団体による福祉施設への慰問を行うなど、社会貢献活動にも力を入れている。
 現在、同協会の加盟は文芸、美術、芸能、茶道、華道、洋楽、合唱、三曲、民謡、詩吟、郷土芸能、郷土研究の12部門・58団体にのぼり、会員数は1168人。このほかに10人が個人会員として登録し、それぞれ地域に根ざした独自の文化活動を行っている。
 記念式には来賓を含め約130人が出席。はじめに原田会長が60年間の歩みを振り返った後、「私ども文化協会は今、60年の歴史や習慣を尊重しながら、組織、体質を強化し、強い意志を持って地域に根ざした文化活動に万進したい」などと決意を新たにする式辞を述べた。続いて石井隆副市長、北猛俊市議会議長がそれぞれの立場で祝辞を述べ、文化協会が果たしている役割に対して敬意を表し、今後一層の活動に期待を寄せた。
 続いて原田会長が顧問の保田光男さんら長年にわたり役員として活躍している10人に感謝状を贈呈した。これに対し受賞者を代表して監事の早坂保男さんが協会の発展に一層協力していく旨の謝辞を述べた。この後、宇佐見正光教育長の乾杯で祝賀会が開かれ、参加者たちは創立60年を祝った。



強い、富良野高ナイン!秋季全道高校野球大会で8強入り

 強い、富良野高ナイン――3日から札幌円山、札幌麻生両球場で熱戦が展開されている第64回秋季全道高校野球大会で富良野は4日の2回戦で、強豪の函大有斗と対戦し1―0で破る大殊勲の勝利を収め、8強入りした。きょう6日午前10時から準々決勝が円山球場で行われ、札幌新川と対戦する。
 富良野は45年ぶりの全道大会出場。旭川支部予選では決勝で甲子園出場の経験を有する強豪の旭川実業を3―0の完封で下し、全道大会にコマを進めた。対戦した函大有斗も春夏13度の甲子園出場を果たしており、優勝候補の一角と目されていた強豪校。加えて函館支部予選での打率が4割8分6厘という豪打のチームだ。
 その強豪を相手に単発6安打で完封したのが吉田拓也投手(2年)。しかも自ら決勝弾となる本塁打を放ち見事な完封劇で初戦を突破した。
 観戦していた父親の育夫さん(53)は「総合力では函大有斗が上だった。完封勝利を果たしたが全員で守りきったチーム力で勝利したと思う。この後もひとつひとつ試合を戦ってほしい」と喜びを表わした。また、そのほかの選手の保護者たちも「組み合わせを知った時、函大有斗を破れば勝ち進めると思った。吉田投手が投げて、そして打って勝利するという一人舞台の試合内容だったが、1、2年生全員で勝利した最高のゲームだった。あす(6日)は札幌新川と対戦する。いい試合をしてぜひ勝ってほしい」と45年ぶりの快進撃を興奮気味に話した。
 学校側では「試合には3年生をはじめOB、保護者が多数応援に詰めかけてくれました。対戦校が強豪の函大有斗だったので厳しい試合展開になると予想していたが、吉田―鎌田拓(1年)のバッテリーを軸に最後まで素晴らしいゲームを演じてくれました。あすの準々決勝も選手の活躍に期待したい」と話している。

2011年10月4日火曜日

第49回北海道障害者スポーツ大会 低温、雨天の中で熱戦

 北海道障害者スポーツ振興協会、富良野市など主催の「第49回北海道障害者スポーツ大会」が2日、富良野市、上富良野町、中富良野町、南富良野町の4市町で開催され、陸上競技や車椅子バスケットボールなど6競技に計602人の選手が出場して日頃の練習成果を競い合った。しかし、同日は最低気温が富良野で1・9度、最高気温が12・1度、加えて断続的に降雨になるなど最悪のコンディションの中で行われ、南富良野町営湖畔球場で開かれる予定だったフットベースボール競技は中止となった。
 同大会は「富良野から 汗と笑顔と感動を!」をスローガンに開催された。昭和38年に第1回大会が開かれて以来、富良野圏域では初めて。競技別の出場選手は個人競技の陸上競技に341人、団体競技の車椅子バスケットボールに5チーム37人、サッカーに3チーム43人、バスケットボール男子に5チーム49人、同女子に2チーム10人、ソフトボールに7チーム87人、フットベースボールに3チーム35人。
 富良野市からは陸上競技に9人、ソフトボール競技に13人の計22人が出場した。また、上川地区管内からは陸上競技に5人、ソフトボール競技に23人、フットベースボール競技に15人の計43人。
 陸上競技は富良野陸上競技場で開かれた。午前10時から男子1500メートルを皮切りに開始されたが、午後から予定されていた競技は降雨と強風のため中止となった。
 車椅子バスケットボール競技は富良野スポーツセンターで開かれた。午前9時から開会式が行われ、10時から1回戦。旭川リバーズ、ハダーズ函館元町ライオンズWBC、苫小牧WBC、札幌ノースウィンド、釧路FREEZZの5チームが出場した。熱戦の結果、決勝で旭川リバーズが釧路FREEZZを60―37で下し優勝。
 サッカー競技は富良野市河川少年サッカー場で開かれた。釧路ヘリオス、北海道雨竜高等養護学校、あいわF・Cの3チームが出場し、北海道雨竜高等養護学校が2勝を挙げ優勝。
 バスケットボール競技は中富良野町総合スポーツセンターで開かれた。男子の部に白樺エナジーA、江別バスケットボールクラブ、北海道雨竜高等養護学校、バスケ555旭川、白樺エナジーBの5チームが出場。熱戦の結果、決勝で白樺エナジーAが白樺エナジーBを50―41で下し優勝。女子の部ではバスケ555旭川、北海道雨竜高等養護学校の2チームが出場し、バスケ555旭川が北海道雨竜高等養護学校を65―6で下した。
 ソフトボール競技は上富良野町島津球場で開かれた。ふるびらマリンズ、北海道雨竜高等養護学校、北の峯学園、初山別・風連別、のぞみドリームス、剣渕北斗会、爽やかネットワークの7チームが出場。熱戦の結果、決勝で爽やかネットワーク(美唄)がふるびらマリンズ(古平)を8―1で下し優勝。



赤い羽根共同募金運動始まる

 平成23年度の赤い羽根共同募金運動が1日から始まった。富良野市共同募金委員会(飯塚太平会長)は同日午前9時45分から、同募金の開始式をホクレンショップ朝日店前で行った。この後、中央婦人会、白菊会、社会福祉協議会など関係者約20人が中心市街地で街頭募金を行い、市民に浄財を呼びかけた。
 開始式では飯塚会長が「赤い羽根共同募金運動が始まって今年で65回目。富良野市は1世帯当たりの実績額が9年連続全道1位。これは富良野市民が非常に温かい心を持っている表われです。今年も目標額を100%上回り、10年連続全道一の実績を達成するため今年も市民の協力をお願いします」などと参加した関係者に改めて協力を求めた。
 この後、開始式に参加した関係者が中心市街地の交差点付近に立ち「赤い羽根共同募金に協力をお願いします」とショッピング中の主婦などに募金を呼びかけていた。街頭募金はあす5日まで中心市街地で主に行われるが、今月末までは土、日曜日にも街頭募金活動が行われ、市民に浄財を呼びかける。
 今年度の富良野市の募金目標額は、前年度を下回る600万4000円。10、11月の2ヵ月間にわたり、法人、戸別募金、さらに職場、地域の募金を併せて企業や団体、個人に協力を呼びかける。また、このほかに11月中旬から12月末にかけて、歳末たすけあい募金運動を併行して行う。募金目標額は220万円。

2011年10月1日土曜日

富良野商工会議所 創立60周年を祝う

 富良野商工会議所の創立60周年記念式典が9月27日、新富良野プリンスホテルで開かれ、60年の歩みを振り返ると共に、今後さらに積極的に事業を会員一同で推進していくことを確認した。
 同会議所は大正14年、市街商工業者による「富良野実業協会」の結成にさかのぼる。その後、富良野商工会が創立されたが、昭和25年10月に新しい商工会議所法が制定されたのに伴い、翌年5月、地域総合経済団体として新たにスタートした。
 この60年間に、役員議員の有志が発起人となり、北の峰観光開発株式会社を設立し、北の峰スキー場に初めてスキーリフトを建設したのをはじめ、商工祭りの一環として始まった北海へそ踊りへの支援、従業員の定着・福利向上のための従業員住宅の建設、地域経済活性化の一助とした「ふらの市内共通商品券」や「プレミアム付き商品券」の発行、ふらのまちづくり会社の運営によるフラノ・マルシェのオープンなど地域総合経済団体として、様々な中心市街地活性化事業を推進してきた。
 式典には、日本商工会議所常務理事の宮城勉氏、北海道経済産業局長の和田修一氏、上川総合振興局局長の窪田毅氏、北海道商工会議所連合会副会頭の新谷龍一郎氏、富良野市長の能登芳昭氏を来賓に招き、市内外の関係者約200人が出席した。
 はじめに荒木毅会頭が60年間の歩みを振り返った後、「今後さらに積極的に事業を行うことを会員一同で誓い、その意気込みをご理解いただき、関係機関のご支援をお願いします」と式辞を述べた。この後、荒木会頭が前会頭の日下博克さんをはじめ歴代の副会頭、議員会長など10人を特別功労者として表彰したのを皮切りに、永年勤続役員・議員、永年勤続職員などの表彰を行い、長年にわたり商工会議所運営に携わった功労をねぎらった。
 さらに、永年経営継続企業(80年以上)として昭和6年創業の有限会社中央ハイヤー(吉本貞子社長)を表彰。続いて会員事業所永年勤続優良従業員の表彰が行われ、勤続40年以上の寺坂昭雄さん(後田設備工材)をはじめ、30年、20年、10年以上の計24人を表彰した。
 最後に優れた業績を挙げている北央貨物運輸株式会社(段禎文代表取締役社長)にエクセレントカンパニー賞を授与した。同社は昭和52年2月に開業。従業員数141人。保有する建設機械等は1000台を超え、建設機械リース業、建設機械土工、クレーン作業など事業を拡大し現在に至っている。
 引き続き、約270人が参加した記念祝賀会が開かれ、創立60周年を祝った。



あす第49回北海道障害者スポーツ大会

 北海道障害者スポーツ振興協会、富良野市など主催の「第49回北海道障害者スポーツ大会」があす2日、富良野市、上富良野町、中富良野町、南富良野町の4市町で開催され、陸上競技、車椅子バスケットボール、バスケットボール、サッカー、ソフトボール、フットベースボールの6競技に計602人の選手が出場して全道一の実力を競い合う。
 同大会は「富良野から 汗と笑顔と感動を!」をスローガンに開催される。昭和38年に第1回大会が開かれて以来、富良野圏域では初めて。競技別の出場選手は個人競技の陸上競技に341人、団体競技の車椅子バスケットボールに5チーム37人、サッカーに3チーム43人、バスケットボール男子に5チーム49人、同女子に2チーム10人、ソフトボールに7チーム87人、フットベースボールに3チーム35人。
 富良野市からは陸上競技に9人、ソフトボール競技に13人の計22人が出場する。また、上川地区管内からは陸上競技に5人、ソフトボール競技に23人、フットベースボール競技に15人の計43人。