2012年6月11日月曜日

市立富良野図書館で平成23年度要覧作成

 市立富良野図書館は2012年版の「図書館要覧」を作成した。それによると平成23年度の図書貸し出し状況では16万4000冊を超え、過去最高だった同21年度とほぼ同じ冊数だった。
 同館は昭和47年4月、旧中央公民館を改修し、郷土館から独立した施設として開館。開館当時の蔵書数は8500冊だった。しかしその後市民からの大量寄贈をはじめ、藤堂文庫、むつみ文庫、野崎文庫、ロータリー文庫、朝日生命文庫、ライオンズ文庫など次々に設置され、多くの市民から多額の図書購入費や図書の寄贈が相次いだ。
 そうした中で平成3年7月に現在地に富良野情報プラザとの併設でオープンした。同14年には図書館情報システムが導入され、資料の検索、貸し出し・返却処理速度の向上により、利用者の利便性は飛躍的に向上し、貸し出し冊数が急増した。さらに同19年5月から、インターネットによる図書館蔵書の検索、利用状況、催事などの図書館情報が自宅や職場からも入手できるようになった。
 また昨年度は、7ヵ月健診時によるブックスタートが始まり、子供の成長に合わせた親子読書の環境づくりを推進している。
 平成23年度の蔵書冊数は前年度より約7000冊増え11万6380冊。登録者数は1万2872人で前年度より787人増えた。市町村別では富良野市1万972人、中富良野町811人、上富良野町706人、南富良野町233人、占冠村71人、その他市町村79人。開館日数は283日で来館者数が11万4220人。
 貸し出し状況の中で学生(小学生含む)の1日平均貸し出し冊数は127冊に対し、成人は439冊。人口一人当たりの貸し出し率は6・35%。年代別の貸し出し冊数では30代が最も多く、3万6946冊。次いで60代以上の3万218冊。そのほかは40代の2万9660冊、小学生の2万3625冊。最も少なかったのが20代未満の894冊だった。
 市町村別では富良野市14万8369冊、中富良野町9009冊、上富良野町3418冊、南富良野町1953冊、占冠村510冊、その他市町村964冊。前年度に比べ富良野市は3000冊以上増えたが中富良野町では1160冊減り、上富良野町と南富良野町も前年度を下回った。



高体連陸上競技旭川支部予選 緑峰高大活躍

 先月23日から25日にかけて旭川市で開催された第65回高体連陸上競技旭川支部予選で、富良野緑峰が男子400メートルハードル、同3000メートル障害、同5000メートル競歩の3種目で見事優勝するなど、男女合わせて21人が今月19日から帯広市で開催される全道大会に出場する。また学校対抗得点男子トラックの部で初優勝を飾り、男子総合成績でも3位に入るなど、平成11年の開校以来初の快挙となった。
 同校の陸上部員は男子28人、女子4人で構成され、顧問は小野光宏教諭(42)と竹内栄二教諭(42)。
 旭川支部予選では男子400メートルハードルで千葉悠太選手(2年)が57秒30の好タイムで優勝したのをはじめ、同3000メートル障害で安田賢司選手(2年)が10分5秒49、同5000メートル競歩で小野光哉選手(3年)が23分48秒13でそれぞれ優勝を飾り全道大会に駒を進めた。
 さらに男子5000メートルで大道聖斗選手(2年)が16分9秒52、同5000メートル競歩で山崎直人選手(3年)が26分0秒36、女子5000メートル競歩で岩本奏子選手(3年)が31分14秒81のタイムでそれぞれ2位に入賞する好成績を収めた。
 また男子100メートルで山本一輝選手(3年)が11秒31、女子5000メートル競歩で久保倉彩香選手(3年)が32分22秒69のタイムでそれぞれ3位に入賞した。
 このほか、男子4×100メートルリレーで4位、同4×400メートルリレーで6位に入賞し、念願の全道出場を果たした。
 同校の陸上部選手は3年ほど前から徐々に上位に食い込む実力をつけてきた。昨年秋の全道秋季新人戦では小野選手が優勝するなどチーム力が一気に高まってきた。昨シーズンは、男子4×400メートルリレーで2年連続逆転負けの7位となり、全道出場権を逃した悔しさをバネに今シーズンは選手相互の競争力を高め、部員一丸となった豊富な練習量が好成績につながった。
 主将の小野選手は「多くの仲間が全道大会に出場できることになったのでよりモチベーションが高まっている。全員が予選を通過し、準決勝で力を出し切り、一人でも多く決勝に臨むことができるよう頑張りたい」と目前に迫っている全道大会に向け気持ちをより引き締めている。
 小野教諭は「3年生が一つにまとまり、1、2年生を加えチーム力で大会に臨んだ。その結果、昨年は男女合わせて8人のみだったが今シーズンは補欠選手を含め21人が全道大会に出場することができた。優勝した3選手は全国大会に出場可能な実力に達している。これからは量より質の高い練習量で全道大会に臨み一人でも多くの選手を全国大会に出場させたい」と選手たちの活躍に大きな期待を寄せている。

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