2012年3月3日土曜日

5億4684万円の一般会計補正予算を可決

 2月29日に開会した富良野市議会定例会の本会議が1日と2日に開かれた。1日の本会議では能登芳昭市長が1月21日に市内北麻町で発生した公営住宅の火災や職員の懲戒処分など3件の行政報告を行った後、継続審査の議案第7号「私法上の債権の放棄に関する条例の制定」、同じく第11号「火葬場使用条例の一部改正」を総務文教委員長の報告通り原案可決した。続いて富良野市農業委員会推薦では後藤英知夫(52)=南麓郷ら4人の推薦を決定した。
 この後、4件の専決処分報告が行われた。続いて理事者側が平成23年度富良野市一般会計補正予算など18件の提案説明を行った。引き続き総額189億8970万円の平成24年度予算案を審議する予算特別委員会が設置され、委員長に日里雅至議員(民主クラブ)、副委員長に広瀬寛人議員(ふらの未来の会)をそれぞれ選出した。
 2日の本会議では総額5億4684万8000円の平成23年度一般会計補正予算案を原案通り可決し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ121億9052万8000円とした。
 可決された補正予算の主な内訳は、富良野東中学校屋内運動場改築事業費に3億8268万9000円、同じく同校校舎の耐震補強・大規模改造事業費に1億6000万円、東小学校校舎・屋内運動場改築事業費(設計委託料など)に4390万円。
 このほかに議案第26号「市道における人身事故の損害賠償」、同11号から同15号までの平成23年度国民健康保険特別会計補正予算など5会計補正予算をいずれも原案可決した。
 この後の日程は6日に市政執行方針と教育行政執行方針に対しての代表質問が行われる。質問者は順に千葉健一議員(民主クラブ)、広瀬寛人議員(ふらの未来の会)、岡本俊議員(市民連合)、大栗民江議員(公明党)の4人。
 8、9日は市政に関する一般質問が行われる。8日は岡本俊議員(市民連合)、萩原弘之議員(民主クラブ)、石上孝雄議員(同)、日里雅至議員(同)の4人。9日は渋谷正文議員(ふらの未来の会)、黒岩岳雄議員(同)の2人。
 10日から13日までは休日と議案調査のため休会。14日から16日は予算特別委員会が開かれ、平成24年度各会計予算案などを審議する。17日から20日までは休日と議案調査のため休会。最終本会議となる21日は、予算特別委員長報告のほか、「市職員の給与に関する条例の一部改正」など8件の案件を審議。



管内4高校で卒業式 373人巣立つ

 1日、富良野、緑峰、上富良野、南富良野の4公立高等学校で平成23年度卒業証書授与式が一斉に行われ、計373人の卒業生が3年間の学舎に別れを告げ、巣立った。このうち、富良野緑峰高校では園芸科学科、電気システム科、流通経済科、情報ビジネス科の計148人に小島和明校長から卒業証書が授与された。
 同校は今年度で13回目の卒業式。小島校長が園芸科学科の五十嵐渉さんを皮切りに卒業証書を一人ひとりに授与した。卒業生の中には名前が呼ばれると元気よく大きな声で「はい」と返事したり、校長先生や担任の先生とハイタッチを交わすなど厳粛の中にもほほ笑ましい光景も見られた。
 この後小島校長が「晴れてきょうの日を迎えることができたのは、もちろん一人ひとりの精進努力の賜物だと思いますが、温かい愛情を持って励まして下さった家族や先生方、さらには本校創立以来ご支援をいただいています多くの方々の援助のお陰です」などと前置きした後、「日常の取るに足らない些細な体験も一つとして無駄なものはありません。皆さんには前途洋々たる未来があります。若者の本領は未来への果敢な挑戦であり、どのような困難にも打ち勝ち前進することです」などとはなむけの言葉を贈った。
 これに対して卒業生を代表して電気システム科の増田和樹さんが3年間の学校生活を振り返り、校長先生をはじめ、諸先生さらに父母へ感謝の言葉を述べた後、「この3年間本当に多くの人たちに恵まれたと思います。とても楽しい充実した学校生活を送ることができました。私たちはそれぞれ別の道に進んで行くことになりますが、またいつかどこかで会えることを楽しみにしています」などと答辞を述べ、新たな進路に気持ちを引き締めた。

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