2011年12月8日木曜日

富良野高1年の田中怜恵子さん 花園女子セブンズに選ばれる

 今月27日に大阪・花園ラグビー場で開幕する第91回全国高校ラグビーフットボール大会のエキシビションマッチ「U―18花園女子セブンズ」に、北海道から富良野高校1年の田中怜恵子さん(16)ただ1人が選ばれた。同エキシビションは、日本ラグビーの7人制と女子ラグビーの普及強化を目的としたもので、全国から高校3年生以下の女子選手40人が選ばれた。田中さんは「普及の部」に出場する。
 田中さんは2000年、2004年に富良野高を率いて全国出場した田中彦好前監督(51、天売高教員)を父に持ち、ラグビーの経験はないが、富良野高でラグビー部のマネージャーを務めている。田中さんは「いきなり花園という大きな舞台に立たせてもらえることができるが不安もある。しかし、選ばれて大変嬉しい」と話し、花園で競技者としてデビューする。
 11月5日に江別市野幌で開かれた北海道協会主催のセレクションに参加した。約20人が練習やゲームを通じ、スクラム、タックル、パスワークなど基本技術に挑んだ。この結果、田中さんの運動能力が高く評価され、北海道から1人のみの選手として選ばれた。田中さんは、試合経験は全くないものの、マネージャーを務めながら男子に交じってタックルやスクラムに加わるなど共に汗を流している。
 坂口和紀監督(33)は「道内から1人のみ選ばれ、本校としても大変名誉で、男子部員の刺激にもつながる。花園では男子顔負けのプレーに期待したい。また本校での女子ラグビーの普及にも期待している」と喜びを語った。
 7人制ラグビーは女子も2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪で正式種目としての採用が決定している。道内では札幌山の手が来春、女子部門を設立するという。田中さんは「これからは北海道も強化が活発になると思います。花園で全国レベルの技術を体験し、今後に生かしたい」などと気持ちを引き締めている。
 なお、このエキシビションは「普及の部」と「ハイパフォーマンスの部」に分かれ、1チーム10人で各2チームを編成して行われる。田中さんが出場する「普及の部」は同日午前11時から開かれる。



北海道日本ハムファイターズと9年目の交流 植樹祭と野球教室

 北海道日本ハムファイターズとの植樹祭・野球教室が3日、南富良野町のかなやま湖畔に整備されている「アオダモの森」と南富良野高校体育館で開かれた。今年は内野手の今浪隆博選手と捕手の今成亮太選手が来町し、バットの材料となるアオダモの苗木を植え、さらに同町と滝川市の野球スポーツ少年団の子供たちを対象に野球教室を開き楽しく交流した。
 同町では日本ハムファイターズの本拠地が北海道(札幌ドーム)に移ってから、野球のバットの材料となるアオダモの森を整備した。毎年、若手選手を招待し、アオダモの苗木などを植樹し、地元と滝川市の野球少年団を招き野球教室を開いている。今年で9回目。
 植樹祭は午前11時半から始まった。今浪、今成両選手が記念植樹を野球少年団の子供たちと行い、アオダモ25本、イタヤ10本、シラカバ15本の計50本の苗木を植樹した。
 この後、南富良野高校体育館に移動し、野球教室が午後0時40分から開かれた。参加したのは幾寅野球スポーツ少年団28人、南富良野中学校野球部員9人、滝川ピンネススポーツ少年団の32人。
 野球教室では池部彰町長、鹿野重博町議会議長が歓迎の言葉を述べた後、今浪、今成両選手が講師を務め、守備やバッティングなどを中心に基本プレーを約1時間半にわたり熱く指導した。
 子供たちはプロ野球選手の直接指導に感動しながら懸命に守備やバッティングに取り組んでいた。終了後はサイン会も開かれるなど、来シーズンに向けて活躍がおおいに期待される両選手と楽しく交流を行った。

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