2011年4月21日木曜日

ふらの農協 通常総代会を開き新体制や平成23年度の事業計画決める
 
 ふらの農業協同組合(村山友希代表理事組合長)の第10回通常総代会が15日、本所事務所で開かれた。平成22年度事業報告、剰余金処分案をはじめ、平成23年度事業計画の設定、役員の選任など理事者側から提案された議案10件と報告1件をいずれも原案通り承認した。
 この中で平成22年度の青果や加工など販売取扱高は288億円余りで、前年度より微増。また役員選任では理事26人(うち新任3人)と監事5人(同3人)を選んだ。任期は3年。総代会終了後に理事会、監事会を開き、会長理事に奥野岩雄氏(65)、代表理事組合長に村山友希氏(56)、代表理事専務に植崎博行氏(58)をそれぞれ再任した。また代表監事には林雄司氏(50)を新しく選出した。
 総代会には、沿線6市町村から約250人が出席した。はじめに村山組合長が、平成22年度の事業経過を振り返った後、「昨年から本格操業が始まったポテトチップス工場(南富良野町)は計画の2倍の稼働実績だった」などと述べ、「今年度も自立した安定経営の確立を目指すため危機感を持って重点課題に取り組んでいく」などと訴えた。続いて能登芳昭市長ら関係機関の代表者がそれぞれの立場であいさつを行い、同農協が果たしている役割に一層の期待を寄せた。
 この後、議事に入り、定款の一部変更を皮切りに議案10件と報告1件がいずれも原案通り承認された。この中で同年度の事業総利益は高温多雨やゲリラ豪雨などの影響を受け、取扱高などの減少があったものの、業務改善の効果があり前年を4・9%上回る41億6900万円。当期末の処分剰余金は約7800万円で、出資配当金(約4800万円)、利益準備金(1500万円)などに充て、次期繰越剰余金を約363万円とした。
 平成23年度の重点目標として①自立した安定経営の確立②万全な経営基盤の確立③現場力、組合員との絆強化④資源の集約と創造―の4項目を挙げ、青果、米穀、畜産、加工、直販などの販売事業取扱計画として前年度計画とほぼ同額の約283億円を見込んでいる。また新規固定資産の取得計画によると、建物・附属設備、機械装置・車両などに約6億2300万円。


観光ルートの道路沿い ゴミの山

 観光ルートは空き缶などゴミの山――16日早朝、富良野市内の観光ルートで大勢の市民が参加して、大々的なクリーン作戦を展開し、春の一斉清掃の先陣を切って道路の美化運動に一役買った。同作戦は約1時間半にわたり実施された結果、集められたゴミの量は1470キログラムで昨年の2倍にもなった。それだけに参加した市民は「あまりにもひどいゴミの量だった」と驚いていた。
 同作戦は富良野建設業協会(平澤幸雄会長)が主催し、6年前から毎年春と夏に行われている。市内の建設会社や富良野管工事業協同組合など計42社の従業員や、市役所建設水道部の職員、富良野看護専門学校の生徒、学田3区道路河川愛護組合など200人を超える市民が参加した。
 清掃は午前8時から開始され、金満パークゴルフ場入口から清水山橋―道道奈江富良野線―国道237号線までの市道清水山線約2キロと、朝日ヶ丘パークゴルフ場駐車場から北峯舎近くの4線川までの市道御料線約2・8キロの観光ルートで2班に分かれて行われた。
 同日は早朝から雨の天気予報だったが心配された雨は降らなかった。しかし気温は低く肌寒かった。この中、参加した市民は黄色と透明の2種類のゴミ袋を手に持ち、道路の路肩や側溝付近に不法投棄されているビールやジュースの空き缶をはじめ、ペットボトル、タバコの吸い殻などを次々に拾い集めた。
 特に清水山線の清水山橋付近の路肩や道路の法面(のりめん)にはビールやジュースの空き缶などがいたるところに投げ捨てられていた。ゴミを拾い集めていた市民は「あまりにもひどい。ゴミ袋がすぐにいっぱいになってしまった」と怒りを感じていた。また大型トラックのタイヤや家電製品なども多数不法投棄されていたという。
 平澤会長は「まもなく観光シーズンを迎えますが、観光客たちにゴミのない富良野をアピールし、旅行を楽しんでもらいたい。また今年も看護学生をはじめ各事業所の20代、30代の若い従業員も多数参加していただいた。こうしたクリーン作戦を通して、街をきれいにするという市民の輪が広がってほしい」と話している。

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