2013年6月11日火曜日

頑張れ、ラシィナ アフリカの15歳の少年 3週間滞在

 頑張れ、ラシィナ―西アフリカのブルキナファソで野球選手として活躍している15歳の少年、サンホ・ラシィナさんが7日来富、富良野市役所を訪問し、能登芳昭市長から激励を受けた。
 ラシィナさんは、5年前、青年海外協力隊員の野球指導者として派遣された富良野市の出合祐太さん(30)から指導を受け、4年前に来富し、市内の少年野球チームと交流している。
 出合さんは帰国後も「ブルキナファソに日本の野球を根付かせたい」などと熱い思いを胸に再訪問し、少年たちを中心に指導を行っている。昨年11月、約200人いる少年たちの中から、野球技術のみでなく人間性に優れているラシィナさんを選抜し、四国独立リーグ「高知ファイティングドッグス」の練習生としての道を切り開いた。
 独立リーグでの練習は来月1か月間行われる。その前段として再び富良野での受け入れとなった。7日午後4時過ぎ、ラシィナさんは出合さんと一緒に能登市長を表敬訪問し、「将来、プロ野球選手を目指し、またブルキナファソで野球指導者として活躍したい。富良野では野球の技術を磨き、日本文化を体験し、言葉を覚えたい」などと意気込みを語った。
 これに対して能登市長は「15歳という少年にしては大きな望みで素晴らしいこと。目的に向かってしっかり歩んで下さい」などとエールを送った。また出合さんも「ラシィナのポジションはセカンドだが、技術よりも人間性が素晴らしい。将来、ブルキナファソ野球の指導者となるよう願っており、5年後にプロ選手を含めてそうなることを願っている。フランス語を覚えたのもラシィナら少年たちのおかげです」と期待と感謝の言葉を述べた。
 ラシィナさんは今月30日まで滞在し、市内の少年野球チームと交流するなど練習を行い、また14日には札幌ドームで行われる日ハム戦を観戦。選手とも会い、憧れの稲葉選手との対面を期待している。



大盛会 日ハムキャラバンイベント

 来道10年を記念した北海道日本ハムファイターズのキャラバンイベントが好天に恵まれた8、9の両日、ふらの農業協同組合本所駐車場を会場に開催され、2日間で3900人のファンが訪れ、長時間にわたり様々なイベントを楽しんだ。特に対ヤクルト戦の観戦では2日間とも打線が爆発し、大勝したことでファンの多くが大満足していた。
 同イベントは、5月の苫小牧市を皮切りに始まり、道内10か所で開催される。富良野会場は4番目。両日とも午前11時から始まり、会場では優勝ペナントの展示やファイターズグッズの販売、選手たちが使用した用具の展示などが行われた。また、ステージではファイターズガールのダンスやゲームが行われ、さらに唐揚げやジンギスカン、ビールなどの販売が行われ、会場の雰囲気を演出した。
 特に盛り上がったのが午後3時から行われた対ヤクルト戦の観戦だった。200インチの大型ビジョンで迫力ある映像が映し出され、大勢のファンがビールなどを飲みながらリラックスした表情で日ハム選手の投打に一喜一憂した。2日間ともファンに応えるかのように、一挙に6点、5点の大量点を得点するなど、終始試合を優勢に展開し、日ハム選手の猛攻に大歓声を上げていた。特に中田翔選手や大谷翔平選手に打順が回ると「ヒットを打って!」と応援のボルテージが一段と上がっていた。
 40歳代の男性は「今シーズンは不甲斐ない試合が多かったが、2日間、多くのファンと一緒に観戦し、しかも大量点で2連勝した。大満足です。パリーグ制覇は厳しい状況だが、必ずクライマックスシリーズには進出してほしい」などと興奮気味に感想を語った。特に9日は午後3時頃に最高気温が今年3度目となる真夏日を記録し、会場のファンはさらに熱く燃えていた。
 共催した北海道日本ハムファイターズふらの後援会(奥平正仁会長、会員数100人)は「会場には350人分の席を設けた。人口からみて1日に1000人程度の入場者を見込んでいたが、約2倍の入場者となり、旭川会場とほぼ同数だった。また、キャラバンイベントは富良野会場が4番目だが、大型ビジョンでの観戦で勝利したのは富良野が初めてだった。16日に行う札幌ドームの観戦バスツアーでもしっかり応援し、日ハムが一気に浮上することに期待したいです」と喜んでいた。

0 件のコメント:

コメントを投稿