2011年11月4日金曜日

市立図書館の1日図書貸し出し冊数 過去最多の1700冊

 市立富良野図書館(近内栄一館長)の10月29日の図書貸し出し冊数が1700冊にのぼり、平成3年7月のオープン以来最多となった。また、入館者数も3272人で過去最多を記録した。同館では「この日は図書館まつりの最終日で、ハロウィンパーティーや読み聞かせボランティア研修会、絵本づくり教室などイベント行事が重なったこともあるが、貸し出し冊数がこれほど多くなるとは思ってもみなかった」という。
 同日午後1時半から開かれたハロウィンパーティーには、仮装した子供たちを中心に約2000人が参加する大人気だった。また、読み聞かせボランティア研修会と絵本づくり教室にも多数の市民が参加したことから入館者数がこれまでの最高となった。
 このため館内は大勢の子供たちと市民でごった返した。こうしたことから図書の貸し出し冊数が一気に増えた。これまでの最多貸し出し冊数は昨年5月8日の1305冊だった。同日はそれをさらに400冊近くも上回り、過去最高となった。1日の平均貸し出し冊数が570冊のため、その3倍にも達したことに同館職員は驚いている。



富良野東中2年生94人が職場体験

 富良野東中学校の2年生が10月13、14日、市内の飲食店や病院、幼稚園、市役所など36カ所で「職場体験学習」を行い、将来の仕事に向け真剣な表情で取り組んでいた。
 同校では、生徒たちが将来の職業や今後の進路に対して意識を高め、地域の職場との関わりを通して社会性を学ぶのを目的に毎年、実施している。参加した生徒は94人。事前学習では、働くこと、将来就きたい職業などについてまとめた。さらに学校側では、職場体験での質問を考えたり、自己紹介のカードを作り、電話の掛け方や体験するにあたっての心構えなどを生徒たちに指導した。
 職場体験には1人のみという職場もあったが大半は3~5人。特に人気が高かったのが富良野協会病院で、森田大覗さん、長沢早紀さんら10人が参加した。体験時間は学校の授業に合わせ午前9時から午後3時にかけて行われた。
 森田さんらは女性看護師の案内で院内を見学した後、車椅子の押し方や乗り方の説明を受けたり、病室では患者との会話も行った。生徒たちはいずれも看護師を目指しており、終始緊張気味だったが、長沢さんらは「白衣を着ることができて嬉しかった。しっかり勉強して看護学校に進学し、必ず看護師になります」と笑顔で答えていた。
 また別のグループの女子生徒は、病室に入って入院患者に対して「入院生活の中で一番楽しいことは何ですか」などと質問。これに対して男性患者は「それはもちろん食事の時間。私の孫も中学生です」と笑顔で答えていた。
 生徒の案内役を務めた女性看護師は「今年の春には富良野看護専門学校から10人を超える看護師が富良野協会病院に就職し働いています。地元に専門学校があるので1人でも多く入学して看護師を目指し、地元の病院に勤めてほしいですね」と中学生たちの成長に大きな期待を寄せていた。

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