2013年5月23日木曜日

ふらの体育協会スポーツ表彰式 更なる飛躍に期待

 ふらの体育協会(野嶋重克理事長)主催の「平成25年度スポーツ表彰式」が19日、富良野文化会館大会議室で開かれ、スポーツ功労賞の藤田忠昭さん(スキー連盟)ら13個人と4組、3団体を表彰し、スポーツ振興に尽力した指導者と全道、全国大会で活躍した競技選手を称えた。
 表彰されたのはスポーツ功労賞で藤田さんと安喰貞行さん(ソフトボール協会)。スポーツ賞で岡本乃絵さん(スキー連盟)、平山あがささん(同)、富良野市役所野球部(軟式野球連盟)の2人と1団体。
 スポーツ奨励賞で武田一将さん(スキー連盟)、佐藤優さん(同)、今野有哉さん(同)、荒井美桜さん(同)、櫻井嵩さん(同)、亀渕哲平さん(同)、頓所里菜さん(同)、青木蓮弥さん(少林寺拳法協会)、河内秀仁さん(同)、青木賢祥・佐藤佑亮組(同)、塚田康生・土田龍組(同)、中野なつみ・片山大輔組(同)、塚田望生・斉藤美優組(同)、扇山小「扇山キセキゲッターズ」(ラグビーフットボール協会)、富良野高等学校ラグビー部(同)の9人と4組、2団体。
 はじめに野嶋理事長が藤田さんを皮切りに楯を授与し、スポーツ功労賞の藤田さんと安喰さんに対して長年にわたる労をねぎらった後、選手たちには「これまでの実績に満足することなく、さらに精進し、オリンピック選手を目指して下さい」と今後の活躍に期待を寄せた。
 続いて、能登芳昭市長が「多くの選手が全道、全国大会で活躍することは青少年の健全育成にもつながり、その功績は大きい。また、市でも保護者の負担を少しでも軽減できるよう支援していきたい」などと述べ、受賞者一人ひとりの功労、功績に対し敬意を表した。また、北猛俊・市議会議長が「全国大会に出場するということは富良野の名を背負うことにもなり、富良野の振興にもつながります」、本間勲・道議会議員が「毎年、受賞者が増えてきている。努力の成果の表れだと思うが、富良野を元気にするのは皆さんの活躍です」などとそれぞれ祝辞を述べ、選手たちの今後の活躍に大きな期待を寄せた。
 これに対して受賞者を代表して藤田さんが「18年前、富良野スキー場で最後となった10回目のワールドカップスキー大会を忘れることができません。それは日本人選手が活躍したからです。富良野スキー場は昨年50周年の節目の年を迎えたが、小中学校でスキー学習が年々減ってきているのが残念です。それでもスキー連盟に所属する選手が毎年多く活躍し、受賞していることは本当に嬉しいです」などと受賞の喜びを述べた。
 この後、児島応龍・富良野市教育委員長の祝杯の音頭で祝宴に入り、受賞者の功績、活躍を祝福し、今後一層の活躍に期待を寄せた。



母校の富小に錦を飾る ピアニストの西本夏生さん

 富良野出身のピアニストとして国際的に活躍している西本夏生さんが21日午後、母校の富良野小学校(宮下敏校長、児童数531人)で演奏会を開催し、後輩の女子児童と連弾を楽しんだり、男性教諭とのフルート合奏を行うなど多くの児童と交流し、音楽の持つ魅力を伝えた。
 西本さんは、富良野小、富良野西中、旭川東高校、早稲田大学を卒業したが、3歳の時からピアノを習っていたことから東京芸術大学大学院に進学し、本格的にプロを目指した。多くの指導者に師事し、ピアノコンペティションDカテゴリーで第1位、横浜国際音楽コンクールでスペイン音楽賞、ブレスト国際ピアノコンクール(フランス)で第1等メダルなど数々の賞を受賞。現在はスペイン・カタルーニャ高等音楽院に在籍中。ソロ活動に加え、ピアノデュオpiaNAとしても幅広く演奏活動を行っている。
 演奏会ではショパンの「雨だれ前奏曲」を皮切りに、モーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の曲を5年生の松下日花里さんとの連弾を披露し、さらに高泉一輝教諭(30)のフルートと合奏を行うなど、約30分間にわたり楽しい演奏を披露した。
 西本さんは演奏前に「この曲はどんなイメージで弾いたらいいのかしら。想像してみて下さい」と児童たちに質問し、テンポの速い曲やスキップするような曲を実際に披露するなど、作曲者の思いを伝えながら、曲の魅力とピアノ演奏の素晴らしさを伝えた。また、アンコール曲には小学生の時に歌った校歌を選んで演奏し、全校児童と一緒に歌った。
 連弾の大役を務めた松下さんは3歳の時からピアノを習っており、昨年開かれた国内のピアノコンクールで金賞を受賞している。「プロの人と一緒に弾くことはないと思うので大変光栄で、とても嬉しかったです。大きな目標を持ってこれからもピアノを習っていきたいと思います」などと話し、感動していた。
 また児童会長の中村菫さん(6年)は「素晴らしい演奏ありがとうございます。素晴らしい先輩がいることを誇りに思います。これから私たちも音楽を楽しみたいと思います」とお礼の言葉を述べた。
 西本さんは「目の前が学校だったが、これまでチャンスがなく母校での演奏ができなかったが今回、念願の演奏会を開くことができ、大変嬉しい」と話し、19年前に卒業した母校を後にした。

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