2013年1月29日火曜日

エキノコックス症 今年度の一般検診者数73人

 富良野市はエキノコックス症検診を今月20日、保健センターで実施したが検診した市民は32人のみで、年々検診者数が減少してきているという。同検診は毎年夏と冬の2回に限定しているが、平成25年度からは特定健診の日程に合わせて実施し、1人でも多くの市民にエキノコックス症に対する啓蒙と検診を呼びかけていくことにしている。
 エキノコックス症はキタキツネの増加に伴い、エキノコックスという名前の寄生虫が主に肝臓に寄生して発症する病気。道内では毎年20人程度の患者が検診などによって見つかっている。エキノコックスが感染してもすぐに自覚症状が現われないという。数年から十数年の潜伏期間を経て、次第に肝機能障害を伴い、命にかかわることもある病気。
 富良野市でのエキノコックス症検診は昭和62年、麓郷地区の住民を対象に始まった。当初は同地区をはじめ、布礼別、富丘、上御料、東山、山部など農村地域を重点地区に指定して、担当職員が直接それぞれの地域に出向き検診を呼びかけていた。
 このため、第1回目の麓郷地区の検診では、対象住民815人中696人が受診し、受診率が85・4%と高かった。さらに翌年の布礼別・富丘・上御料地区でも85%を超え、エキノコックス症に対する関心が高かった。
 同検診は農村地区のほかに、平成10年から市内全域の住民を対象に夏(7月)と冬(1月)の2回に分けて実施している。同検診は1回のみでなく、5年ごとの検診が必要とされているが、近年、エキノコックス症に対する関心が低くなったのか、検診する市民が年々少なくなってきているという。平成23年度の検診者数は、農村、福祉施設での集団検診を除き、111人のみで、24年度は7月に41人、今月20日は32人だった。
 検診した60代と50代の夫婦は「麓郷地区に住んでおり、自宅近くにもキタキツネが現われ、頭数も増えてきているように思われる。心配なので5年ごとに検診を受けています」と話した。
 この検診によってこれまで4人がエキノコックス症に感染していることが分かり、いずれも手術を受けて完治しているという。



かなやま湖で氷上ばかんす!

 富良野沿線5市町村の「冬まつり」のトップを切って27日、南富良野町のかなやま湖を舞台にした「第8回氷上ばかんす!」が盛大に開催され、町内外から参加した約300人が時折り地吹雪が舞う寒風の中、イベントを存分に楽しんだ。南富良野商工会青年部と財団法人こども未来財団の共催で8年前から開かれている。午前10時半から開会式が行われた後、子供たちのワカサギすくいを皮切りにアラスカ野球大会、かなやま湖アイスラン、子どもフラッグ大会、犬ぞり体験、子ども雪中宝探しなど、次々に寒さを吹き飛ばす催しものが行われた。
 ワカサギすくいでは雪で固めた「いけす」に体長10センチほどのワカサギ約2000匹を放流。子供たちはいけすを囲み、金魚すくいで使用する網で真剣な表情ですくい上げていた。その様子を親たちがビデオに撮っていた。
 また、アラスカ野球大会には9チームが出場。同野球は三角ベースで、左回り、そしてくじで飲食物をひき、打った後、一塁の手前に設置している飲食物を飲んだり食べたりして塁を回るルール。今年は富良野、旭川、札幌からも多数参加し、盛り上がった。
 大会は5イニング、30分制限で行われ、リーグ戦、決勝トーナメントで約4時間にわたり熱戦が繰り広げられた。試合中、時々一寸先が見えなくなるほど地吹雪が舞う厳しい氷上での戦いとなったが、参加した各チームの選手は歓声を上げながらアラスカ野球を楽しんでいた。札幌から参加した20代の女性は「富良野の仲間から誘われました。3年前にも参加したがボロ負けでした。きょうは勝ちたいですね」と笑顔で意気込みを語っていた。
 なお、2月2日から2日間、富良野市の「ふらのスキー祭り」、3日に上富良野町の「雪まつり」、9日、10日に占冠村の「アイスキャンドルナイトinしばれるぞ占冠」、10日に中富良野町の「ウィンターフェスティバル」が相次いで開催される。

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