総額189億8970万円の平成24年度予算案などを重点に審議する富良野市議会定例会が29日、開会した。同定例会には28案件と報告4件が提案されている。同日の本会議では会期を3月21日までの22日間と決定した後、能登芳昭市長が平成24年度の市政執行方針、宇佐見正光教育長が教育行政執行方針の演説をそれぞれ行った。続いて第1号議案の平成24年度富良野市一般会計予算など予算案9件の提案説明を行い、同日の本会議を終了した。
平成24年度の市政執行方針は①農村観光環境都市の形成②地域循環型経済の活性化③魅力ある中心市街地の活性化④地域がそれぞれ支えあう社会づくり―の4項目の基本的な考え方を挙げ、「次代を担う子どもたちをみんなで育むまちづくり」、「やさしさと生きがいが実感できるまちづくり」、「人と自然が共生する環境にやさしいまちづくり」、「地域の魅力ある産業を活かしたまちづくり」、「市民と地域、行政が協働して築くまちづくり」の5つの重点事業を実施する。
同教育行政執行方針は、「第5次富良野市総合計画を基本とし、教育の原点である、知育・徳育・体育の調和のとれた児童生徒の着実な育成を基本に据え、『すべては子供たちのために』を合言葉に、それを支える学校、家庭、地域社会がそれぞれの役割を果たし、相互に連携、協力しながら子供たちの無限の可能性を伸ばす学校教育の充実に努める」などを骨子としている。
今後の日程はきょう1日が、市長行政報告を皮切りに継続審議の議案第7号「私法上の債権の放棄に関する条例の制定」、同じく同第11号「火葬場使用条例の一部改正」の審議、富良野市農業委員会委員の推薦、4件の専決処分報告、平成23年度富良野市一般会計補正予算案など18案件の提案説明、予算特別委員会の設置などが行われる。
本会議3日目の2日は、一般会計補正予算案など7件を審議。3~5日は休日と議案調査のため休会。6日は市政執行方針と教育行政執行方針に対しての代表質問が行われる。質問者は順に千葉健一議員(民主クラブ)、広瀬寛人議員(ふらの未来の会)、岡本俊議員(市民連合)、大栗民江議員(公明党)の4人。
8、9日は市政に関する一般質問が行われる。8日は岡本俊議員(市民連合)、萩原弘之議員(民主クラブ)、石上孝雄議員(同)、日里雅至議員(同)の4人。9日は渋谷正文議員(ふらの未来の会)、黒岩岳雄議員(同)の2人。
10日から13日までは休日と議案調査のため休会。14日から16日は予算特別委員会が開かれ、平成24年度各会計予算案などを審議する。17日から20日までは休日と議案調査のため休会。最終本会議となる21日は、予算特別委員長報告のほか、「市職員の給与に関する条例の一部改正」など8件の案件を審議する。
大橋静琴さんの審査会員就任祝う
国際書道協会=札幌=が主催する国際現代書道展で2年連続準大賞を受賞し、同協会の審査会員に就任した大橋静琴さん(50)の祝賀会が2月25日、新富良野プリンスホテルで開かれ、門下生や関係者など約100人が出席し、審査会員、さらに指導者としての一層の活躍に大きな期待を寄せた。
大橋さんは富良野出身。短大を卒業した後好きな書道の道に進み、平成元年に市内本町に静琴書道学院を設立。以来、幼稚園児をはじめ70歳を超える高齢者まで多くの門下生に書の魅力を伝え、優れた指導を行ってきている。自らも指導者としてのスキルアップを図るため、国際現代書道展をはじめ、北海道書道展、毎日書道展に公募し数々の賞を受賞する活躍を見せている。公募総数が3万点を超えるという毎日書道展では毎日賞1回、秀作3回を受賞し会員に昇格。また北海道書道展では特選を3回受賞するなど会友に昇格。そして国際現代書道展では2年連続準大賞を受賞し、審査会員に推挙され、道内では女性指導者の第一人者として活躍している。
就任祝賀会では、発起人代表の日里雅至さんが「さらにスケールの大きい書道家を目指して下さい」とあいさつ。続いて能登芳昭市長が「大橋さんが審査会員に選ばれたのは日頃の努力のたまものです。書道を通して益々文化振興のため、指導者としてさらに前進することを期待します」と祝辞を述べた。さらに国際書道協会理事長の小原道城さんは「同協会には89人の審査会員がおりますが、大橋さんは2番目に若い会員。北海道では今女流指導者として最高です」と称賛し、今後に大きな期待を寄せた。
これに対して大橋さんは「私は富良野で生まれ、富良野で育ちました。これまで多くの人と出会いましたが、今ここに立っているのは皆さまのお陰です。心から感謝します。これからも踏ん張って皆さんと一緒に頑張っていきたい」などと感謝の言葉を述べた。
この後祝宴に入り、門下生による大正琴の演奏や書のパフォーマンス、へそ踊りがアトラクションとして次々に行われ大橋さんの審査会員就任を祝った。なお、準大賞の作品は市に寄贈、文化会館に展示される
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