2012年3月21日水曜日

シカ肉の有効活用へ

 ふらの麓郷地域協議会(目黒英治会長)主催の「地域特産物発掘試食会」が15日午後、ハイランドふらので開かれ、飲食店、旅館組合などの関係者約60人がシカ肉料理に舌鼓を打った。
 同協議会は、農林水産省の食と地域の交流促進事業の採択を受け、現在、地域資源を発掘、活用しながら地域力を高め、持続可能な地域活性化と自立に向けた様々な活動を行っている。その事業の一環として、エゾシカを有効利用した加工販売グループを中心に、シカ肉の商品開発や販売ルートの調査、開拓を目的に開き、解体処理施設設置に向けた準備を進めている。
 はじめに目黒会長が「5年前に協議会を立ち上げた。加工品の開発や修学旅行生の受け入れなど地域おこしとして活動を行ってきており、3年前にもシカ肉を有効利用した試食会を開いている。シカ肉はおいしいと評価される一方、臭い、硬いなどの評価もあるが、前回は大きな評価を得た。今、シカによる農産物への被害は道内で60億円にも上り、富良野では約2億円。昨年市内では1000頭以上のシカが駆除されており、またシカ柵の管理に800万円もかかっている。こうした実態から私たちはシカの有効利用を本格的に行うことになり、今年10月頃に山部地区にシカ肉の解体処理施設が建てられる予定という。地域おこしは地域の人たちがやる気を出せば地域の活性化につながる」などとあいさつし、参加した飲食店や旅館業の関係者に対して理解と協力を求めた。
 この後、試食会が開かれ、ジンギスカン、赤ワイン煮、しゃぶしゃぶ、ステーキ、チャーシュー、ジャーキーなど8種類のシカ肉料理が会場の中央テーブルにずらりと並べられた。参加した60代の男性は「これまでも何度かシカ肉料理を食べたことがありますが、今回の料理でも臭みはまったくありません。ステーキも柔らかく、とても美味しい」とシカ肉の美味しさを改めて評価していた。また40代の女性も「しゃぶしゃぶがとても美味しかった」などと合格点をそれぞれつけていた。



扇山小女子チームが小学生ドッジボール選手権に出場

 扇山小学校(田中和幸校長)の6年生女子など14人で編成するドッジボールチーム「扇山時代」が今月24日、名古屋市で開催される「第2回春の全国女子小学生ドッジボール選手権全国大会」に北海道代表として出場する。大会を目前に選手たちは、放課後、富良野地域人材開発センターやスポーツセンターなどで猛練習を行っている。組み合わせも決まり、「リーグ戦を突破して決勝トーナメント戦に進みたい」と選手たちは燃えている。
 同チームは、昨年秋、バレーボール少年団に所属する7人の6年生を軸に編成。保護者の高橋里志さん(40)が監督、娘の明日香さんが主将を務め、全国大会に向けて練習を行ってきた。全道予選大会は2月25日、札幌で開かれ、決勝(出場2チーム)で函館チームを2―1で下し、全国大会出場を決めた。
 選手たちは全国大会に向け、平日の夜は地域人材開発センター、スポーツセンター、生涯学習センターで、試合に備えるための体力作りをはじめ、攻撃や守りの練習を集中して行っている。また土日曜日は昼間に実施している。
 全国大会には北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州の各ブロックを勝ち抜いた32チームが出場する。はじめに4ブロックに分かれてのリーグ戦が行われる。1、2位チームが決勝トーナメントに進み、ドッジボール小学生日本一を競う。
 扇山時代の対戦チームは、1回戦が関西ブロック代表の大和なでしこ(奈良)、2回戦が関東ブロック代表の四谷美少女隊(神奈川)、3回戦が四国ブロック代表のKOCHI GIRLS(高知)。
 全国大会を目前にし、選手たちはリーグ戦突破を合言葉に一段と熱のこもった練習を行っている。

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