2012年3月21日水曜日

地域で支える福祉活動を

 富良野市社会福祉協議会(小玉將臣会長)主催の「第26回富良野市社会福祉大会」が2月24日、富良野文化会館大会議室で開かれ、約170人が参加した。大会では社会福祉功労者や社会福祉事業協助者、高額寄付者・団体の表彰と麓郷振興会会長の目黒英治さんが「地域づくりについて~被災者家族の受入から~」をテーマに講演を行った。
 はじめに小玉会長が「急速に少子高齢化が進行する中で、市民の社会福祉への期待が一層大きなものになっています。そのためにも地域における身近な生活課題に対応するために、地域の支え合いが益々重要です。社会福祉協議会は、全ての人が住み慣れた地域で安心して暮らすことができる『福祉のまちづくり』を市民の皆さまと共に進めています」などとあいさつし、地域で支える福祉活動の大切さを改めて呼びかけ、出席した各団体の関係者に協力を求めた。
 続いて同会長が社会福祉施設職員23人をはじめ、民生委員児童委員5人、社会福祉団体5人をそれぞれ社会福祉功労者として表彰した。さらに町内会・連合会3人、福祉団体・ボランティア23人、団体3団体、社会福祉事業協助者として、高額寄付者・団体の7人、1団体をそれぞれ表彰した。
 続いて能登芳昭市長、北猛俊市議会議長、三宅浩次・北海道社会福祉協議会会長がそれぞれの立場で祝辞を述べ、同協議会が果たしている役割に改めて期待を寄せた。
 この後講演が行われ、目黒さんが東日本大震災に伴い、倉本聰さんの「被災学童集団疎開受け入れプロジェクト」に協力して、ふらの移住者の会を設立し、福島県から5組15人を受け入れるなど、地域づくりを進めている状況を中心に1時間にわたって講演を行い、地域づくりの大切さと連携を強く訴えた。



災害はいつでもどこにでも起きる

 富良野市連合町内会協議会(赤塚健会長)主催の「連合町内会・町内会役員研修会」が先月22日、富良野地域福祉センターいちいで開催され、約80人が参加した。研修会では「十勝岳噴火 防災女子の底力」をテーマに、防災救援ネットワーク北海道代表の山口幸雄さんと妻の由里さんが講演を行い、東日本大震災のビデオを上映しながら、「災害はいつでもどこにでも起きる。このため地域のことは地域で対応するという近所のコミュニティが大事」などと35年間にわたる救援活動を通して“地域力”を強く訴えた。
 はじめに主催者を代表して赤塚会長が「3・11東日本大震災と原発事故などで20万人の被災者が出ている。『災害は忘れた時にやって来る』と言われる。私たちはのんびりしているのでこの機会にしっかり学びたい」などとあいさつした。
 また市長代理の古東英彦市総務部長が「最近の女子には大きな力があります。地域はコミュニティなくして成り立たないと考えます。自然災害は防ぐことはできませんが、災害を最低限にすることができるのが人間だと考えます。富良野は大きな災害を経験したことがない地域ですが、昨年大きな災害を経験した日本のひとつの地域として研修会で学んでいただきたい」とあいさつした。

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