富良野市は4月1日付の人事異動を発令した。それによると総務部長に教育委員会図書館長の近内栄一氏(54)、経済部商工観光室長兼商工観光課主幹=部長職=に農業委員会事務局長の山内孝夫氏(56)をそれぞれ起用した。今回の人事は、広域観光の整備推進と企業誘致、富良野農業の環境整備と生産基盤の強化など、農村・観光・環境都市の形成を目指す第5次富良野市総合計画の第2年次としての事業推進に向けた組織体制を図った。異動数は新規採用(7人)を除いた62人。昇格者は部長職2人、課長職2人、係長職5人。
人事の基本方針は、広域観光の整備推進と企業誘致を図るため、新たに企業誘致担当主幹を配置。また富良野市と北海道大学大学院農学研究院との官学連携を強化し、富良野農業の環境整備と基盤整備を図るため、北海道大学院博士研究員を係長職として新規採用した。
このほか、東日本大震災を踏まえ、富良野市防災計画を見直すとともに、市民の防災意識の高揚を図るため、総務部に防災担当主幹=課長職=を配置。さらに特定健康診査の受診拡大と特定保健指導により、市民の健康づくりを図るため、保健福祉部に特定健診担当主幹=同=を配置した。また体育協会との連携強化によるスポーツ事業の効果的な推進を図るため、体育協会事務取扱担当主幹=同=を配置した。
なお、定年、勧奨などの退職者は7人(3月31日付)。平成24年度(4月1日)の一般職員数は前年度と同数の284人。
手作り味噌を給食に 中央保育所と寿光園に10キロずつ
味噌の製造と販売を行っている市内山部地区の女性農産加工グループ「ほっとママ味噌クラブ」(竹内紀代子代表、会員数12人)が今月14日、市立中央保育所と養護老人ホーム寿光園を訪問して手作り味噌をそれぞれ10キロずつプレゼントした。
地産地消の一環として、平成17年から手作り味噌を製造しており、山部地域で開かれる「ゆきんこまつり」(2月)や「ふれあいまつり」(7月)、「リサイクルフェア」(8月)などのイベントで販売。また市内のフラノ・マルシェ、エーコープフォーレスト店、食堂数店でも市民や観光客に販売し、手作り味噌の魅力をPRしている。さらに昨年秋には札幌市のどさんこプラザでも売り込んだ。発足当初は60キロの製造だったが、手作り味噌の良さが認められ徐々に製造量が増え、昨年1月には1200キロにも上った。その時に仕込んだ手作り味噌を、保育所の子供たちや寿光園のお年寄りたちにも食べてもらうため、竹内代表が両施設を訪れた。
中央保育所では年長組の幼児4人が竹内代表から受け取り、「ありがとうございました」とお礼を述べた。
竹内代表は「麹は山部産のきらら397を使用し、大豆も山部で収穫された物を使っています。毎年1月から2月にかけて生涯学習センターの施設を借りて手作り味噌を作っています。マルシェがオープンして以来、販路が広がり、また最近は発酵食品が体に良いということで味噌に関心が集まっています。私たちが作る味噌は添加物を一切使用していません。これからも子供たちやお年寄りたちに私たちの手作り味噌を届けたい」と語った。
同保育所の調理師は「保育所では麺以外の日は毎日みそ汁を作っています。幼児、職員合わせると125人に上り、一回の給食で約800グラムの味噌が必要です。給食ではみそ汁のほかに、直接生で食材につけて食べることができる献立も作りたい」と同グループの協力に感謝していた。
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