来年は台湾で会いましょう
台湾高雄市立大仁國民中學校少年野球チーム
また、来年会いましょう―富良野市を訪問していた台湾高雄市立大仁(だいれん)國民中學校少年野球チームを招待した「さよならパーティー」が7月31日、富良野文化会館大会議室で開かれ、交流試合に参加した富良野市と占冠村の中学生約100人と和やかに懇談し、2日間の熱戦に対しお互いに健闘を称えあった。パーティーでは、カレーライスや焼きそば、スイカ、メロンなどが振る舞われ、和やかな親善交流がしばし続いた。
台湾の少年野球チームが富良野を訪問するのは3年連続3度目で、同チームは2年振り2度目。選手16人と監督、コーチ、通訳の計19人が7月28日夜、富良野に到着。29日午前、文化会館大会議室で開かれた表敬訪問式に出席した。そして同夜は北海へそ踊り大会に参加し、富良野の夏祭りを楽しんだ。
30、31の両日は、交流試合が市営若葉球場で行われた。30日は富良野東中と対戦し、3―9で敗れたが、第2試合では山部中を8―3で下した。31日は第1試合目で富良野西中と対戦し、9―9の大接戦となり引き分けた。2試合目では麓郷・樹海・占冠・トマム連合チームを12―1で下した。
富良野東中の選手は「台湾チームはみんなレベルが高く、肩の強さを特に感じた」と感想を述べた。また、監督を務めた林讃新(リン・ツァン・シン)さんは「富良野の少年チームは強かった」と評価した。
さよならパーティーでは、主催者を代表して実行委員会副会長の高橋尚志さんが「本日までの4日間の交流事業大変お疲れさまでした。短い期間ではありましたが、たくさんの事業に参加していただきましてありがとうございました。交流試合では、好守備や好プレーを見せていただきました。地元中学生も思い出に残ったことと思います」などとあいさつし、3年続けて訪問した台湾少年野球チームに感謝した。
これに対し、林監督が「台湾と日本の文化交流ができたことに感謝しています。交流試合とホームステイを通し、子供たちは一生忘れることができない思い出になったことと思います。ぜひ、来年は台湾に来て下さい」などとあいさつした。
この後、同事業に対し台湾側と調整した少年軟式野球国際交流協会北海道支部の小林愛子さんが乾杯の音頭をとった。パーティーでは、富良野弥栄太鼓保存会少年部による和太鼓や尺八の演奏が行われ、日本の伝統的文化を楽しんでもらうなど、1時間半にわたり和やかな交流が続いた。
またホームステイでは多くの市民が協力し、2日間、台湾の少年を家庭的な雰囲気でもてなした。台湾チームは2日に帰国した。
沿線5市町村で反核平和の火リレー
戦争も核もない平和な社会をつくろう―道内全自治体を走り継ぐ「反核平和の火リレー」が7月31日、上富良野町をスタートに沿線5市町村で実施され、100人を超えるランナーが市町村ごとに引き継ぎながら、沿線住民に反核・平和を訴えた。
同リレーは「語り継ごう、走り続けよう」をスローガンに今年で26回目。7月23日、幌延町をスタート、3コースに分かれて道内各市町村で実施されており、同日、上川南部地区に「平和の火」が引き継がれた。
富良野市では、平和友好祭典富良野地区実行委員会(神野琢雄行委員長)の主催で到着集会が午前11時50分から、市役所正面玄関前で行われた。中富良野から3人のランナーが「平和の火」のトーチを掲げて宣伝カーと共に到着し、富良野市労連女性部の3人にトーチを引き継いだ。
この後、主催者を代表して神野実行委員長が「私たちはトーチに灯をともし、上富良野町から占冠村までの5つの自治体をランナーが走りつなぎ、自分たちのできる行動から、『反核・反原発』、平和運動の強化・推進を目指し、平和で安心して生活し、働き続けることができる北海道の実現に向けて取り組んでいきたい」などとあいさつ。続いて能登芳昭市長が「戦後68年にわたり非核運動が展開され、富良野市も取り組んできている。一人でも多くの人たちが認識することに意義がある。反核平和の火リレーの輪をもっと広げ、灯が消えることがないよう今後も運動を展開して下さい」などと激励した。
最後に富良野市労連女性部のランナー23人を代表して福井紀子さん(18)が「この『火』が被爆地ヒロシマから北海道に、そして幌延を出発し、ここ富良野に到着しました。この『平和を願う火』をここで絶やすことなく、次の引き継ぎ地の南富良野まで走りつないで行きたいと思います。私たちは、この火を通して学び、世界から戦争と核の脅威をなくすため、地域へ、そして全道・全国へ、一人ひとりの行動により広めていきたいと思います」と決意表明を行い、次の目的地の南富良野に向けて出発した。なお、今月9日、札幌市で3コースの到着集会が行われる。
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