22日、広島市で第42回全国消防救助技術大会
中富の本多佑生さんが出場
全国消防協会北海道地区支部が主催する「第42回全道消防救助技術訓練指導会」で、富良野広域連合消防本部の中富良野支署に所属する本多佑生さん(20)が、ロープブリッジ渡過の部で3位に入賞し、今月22日、広島市で開催される第42回全国消防救助技術大会に北海道を代表して出場する。
同指導会は7月20日、札幌市消防学校で開催された。33消防本部から212人の職員が出場し、「ロープブリッジ渡過」や「はしご登はん」「ほふく救出」「ロープブリッジ救出」など8種目で全道一と全国大会の出場権をかけて日頃の訓練成果を競いあった。
本多さんは昨年に続いての出場。同種目は地上から約7メートルの高さに水平に張った20メートルのロープ(往復40メートル)を往路はセーラー渡過、復路はモンキー渡過で競い合う競技。
セーラー渡過は別名「水兵渡り」とも言われ、ロープの上に身体を乗せ、前方を見ながら両手でロープを引いて渡る。モンキー渡過は渡る時の格好がサルに似ているところからこの名が付けられ、ロープに両手両足でぶら下がり、手足を交互に掛けながら渡る。
昨年は往路のセーラー渡過で不覚の転落で無念の失格となった。それだけに今年は慎重かつスピーディーに競技に臨んだ。同種目の標準タイムは28秒。これに対して本多さんは練習では18秒5の自己最高タイムを記録していた。このため、上位入賞の自信があったという。同種目には24人が出場し、本多さんは20秒3のタイムで堂々の3位、道北地区では1位の好成績だった。
本多さんは「昨年は往路でバランスを崩して転落、とても悔しかった。このため今年は練習量を増やし慎重に競技に臨んだ。昨年より速く渡ることができるようになり、安定していたので上位入賞を狙った。全国大会での入賞は厳しいが、北海道代表として全力で競技に臨みたい」などと闘志を燃やしている。
好評、地産地消バス
富良野地域農村元気プロジェクトが主催する「農家と市民をつなぐ地産地消バス運行」が11日、富良野市内の農家で実施され、富良野市内の家族など20人が参加し、トマトやナスなど新鮮な野菜の収穫を楽しみ、農業者の苦労などを肌で感じていた。
農水省、食と地域の交流促進対策事業受託事業の一環として昨年に続いて実施。午後1時半から4時半までの3時間にわたり、西扇山の岡野農園、山部の里農園、吉中農園の3か所で大玉トマト、ナス、ズッキーニ、ピーマン、メロン、とうきび、ブロッコリーの収穫を体験し、それぞれ低価格で購入した。
参加者の中には札幌の家族連れもおり、里農園ではスイカ、メロンの試食会も行われ、参加者を喜ばせた。また、車中では富良野美瑛地域資源開発センター代表の佐藤秀靖さんが、農村元気プロジェクトの活動内容と紹介や富良野地域の農家の減少、平均作付面積の増大、高齢化、TPPの影響などについて解説し、ますます農業を取り巻く環境が厳しさを増している現状を訴えた。
参加者に対して行ったアンケートによると、「たくさん収穫できて良かった」「色々な農産物がなっているのを直接見ることができてうれしかった」「農家さんへ直接行く機会がないのでとても楽しかった」「移住して9か月。できるだけ富良野のものを食べるようにしている。少しでも畑に触れられて良かった」「農家さんにいろいろ聞くことができたから、野菜の採り方を教えてもらえた」などと回答し、地産地消バス運行を評価した。
また、「スーパーなどに富良野の農産物が並んでいたら多少高くても購入するか」の問いに対しては、回答を寄せた14人全員が「購入する」と答えた。
なお、地産地消バスは今月25日にも実施される。市内の農家(3~4軒)を訪問し、トマト、とうきび、レタス、ブロッコリー、メロンなどの農産物を収穫する。集合場所は富良野文化会館前で午後1時半に出発する。参加料(バス乗車料金)は無料だが、収穫した農産物は有料買い取りになる。
同プロジェクト(富良野美瑛地域資源開発センター内)では「バスで農家さんを訪ね、生産現場を見て学び、収穫する、地元の農業・農産物を知るチャンスです。親子での参加を歓迎します」などと多数の参加を呼びかけている。申し込みは(電話0167・56・7237番かFAX0167・56・7238番)へ。
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