「北海道富良野アースライド2012」(実行委主催)が快晴に恵まれた24日、富良野スポーツセンター駐車場を発着に盛大に開催され、全国のサイクリング愛好者650人が十勝連峰など雄大な自然景観を楽しみながら、愛用の自転車で快走した。
富良野市での開催は今年で3回目。昨年は大震災で参加者が予定の500人を大幅に下回ったが、今年はサイクリングブームも加わり、昨年の2倍近い参加者数となった。発着会場となった富良野スポーツセンター駐車場には、午前7時のスタート前に続々と参加者が愛用の自転車に乗って集合した。東京から初めて参加したという29歳の男性は「北海道は信号機が少なく、自然が美しいと聞いていたので参加を決意した。富良野を訪れるのは初めて。サイクリング歴は5年ですが110キロコースに挑戦します」と心を弾ませていた。また帯広から初参加の50歳の男性は「富良野で面白いイベントがあると聞き、仲間10人を誘って来ました。私は30年間サイクリングを楽しんでいる。連れてきた女性の中には初心者もいるが、110キロコースをゆっくりと楽しみたい」と語った。
開会式では市長代理の山内孝夫・商工観光室長が「心から歓迎します。自転車に乗って富良野の大自然を楽しんで下さい」と歓迎の言葉を述べた。この後、「元気でいってらっしゃい」とスタッフが声をかけ、北の国からコース(110キロ)の参加者を皮切りに、ラベンダーコース(80キロ)、富良野平原コース(50キロ)の順に次々にスタートした。
スタート時点では曇り空で気温も低かった。しかしお昼頃から徐々に気温が上がりはじめ快晴となり、絶好のサイクリング日和に恵まれた。
主催者側では14キロ地点のとみたメロン、24キロ地点の日の出公園(上富良野)、38キロ地点の拓真館(美瑛)、76キロ地点の五郎の石の家、97キロ地点の鳥沼公園にそれぞれ休憩場所を設営し、メロンのサービスをはじめ、ジンギスカン、ソフトクリームなど地元の食材や特産品を参加者たちに振る舞った。
富良野高1年の青木蓮弥さん
全道高校少林寺拳法選手権大会で2位
全国大会の出場権を懸けた「第31回北海道高等学校少林寺拳法選手権大会」で、富良野高1年の青木蓮弥さん(15)が男子単独演武の部で見事2位に入賞し、7月27日から新潟県長岡市市民体育館で開かれる全国大会に出場する。
同大会は今月16、17日、倶知安町総合体育館で開かれ、30校から243人の拳士が出場し、各部門で全国大会の出場権を懸けて実力を競い合った。男子単独演武の部には41人が出場し、富良野高から2人、富良野緑峰高から1人が出場した。16日に予選が行われ、12人が17日の決勝に駒を進めた。青木さんは予選を通過し、決勝で2位に入賞する大健闘を見せた。優勝した拳士とはわずか1点差だった。少林寺拳法は、突きや蹴りを中心とした仁王拳、三合拳など6種類の剛法と龍王拳など5種類の柔法を組み合わせてその技法を競い合うもので正確さとスピードなどが要求される。演武時間は1分15秒。青木さんは「練習通りの演武ができた。全道大会では僅差で優勝できなかったが、全国大会では優勝を目指したい」と気持ちを引き締めている。
青木さんは小学2年から本格的に少林寺を習い始めた。現在は富良野光明寺道院拳友会に所属し、道院長で父親の賢隆さん(43)の指導を受けながら、週2回、スポーツセンター・サブアリーナと光明寺の道場で定期練習を行っているが、昨年8月に開かれた中学生全国大会で2位に入賞したことから、「高校では全国を制覇したい」と定期練習以外にもお寺の道場で自主的に練習を行ってきた。
青木さんは「小学生の時は親子大会で2度全国大会に出場しており、今度で4度目になります。全国レベルは高いのでもっと練習を積み重ね、全国優勝を狙いたい」と新たな闘志を燃やしている。
父親の賢隆さんは「全国大会ではもっとダイナミックに演じなければ上位入賞は難しい。正確さとスピードなどもっと磨きをかけ、精度を高めなければならない」と期待を込めて指導している。
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