ようこそ富良野へ―本格的な夏観光の到来に伴い、JR北海道の観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」と「特急フラノラベンダーエクスプレス」の運行が9日から開始された。同日午前11時過ぎ、ふらの観光協会職員と観光ボランティアが富良野駅ホームで乗客にラベンダーポプリの匂い袋と富良野・美瑛の観光パンフレットを配り、歓迎した。
ノロッコ号は旭川・美瑛~富良野区間で、観光客などにのんびり、ゆっくり田園風景を楽しんでもらう。エクスプレスは札幌~富良野間のリゾート列車。ノロッコ号は8月31日までの毎日。9月1日から10月14日までの土、日、祝日は「秋の南富良野ノロッコ号」として旭川~新得間で運行する。エクスプレスは8月31日までの毎日と9月1日から10月14日までの土、日、祝日に運行する。ノロッコ号は美瑛から富良野にかけての約30キロメートル区間は時速約30キロの低速で走行し、大雪・十勝連峰の雄大な山岳美をはじめ、パノラマ状に広がる富良野盆地の美しい田園風景を楽しむ。ラベンダーで有名な中富良野町では臨時駅「ラベンダー畑駅」が設置され、徒歩で約7分のファーム富田のラベンダーを楽しむことができるよう配慮している。
初日のノロッコ号の乗客は104人。当初、SLでけん引の予定だったが故障のため中止となり、SL見学を目的に乗った家族連れの観光客らをがっかりさせていた。しかし10日は予定どおりSLによる運行が行われ、大勢の乗客が富良野駅に到着すると、SLをバックにデジカメやビデオカメラで記念撮影を楽しんでいた。
一方、始発のフラノラベンダーエクスプレスの乗客は70人で、台湾など東南アジアからも多数乗っていた。
富良野駅では「いよいよ本格的な夏の観光シーズンがやって来ました。今年も列車を利用した大勢の人たちを温かく迎え入れ、富良野の観光をPRしていきたい」とシーズン到来に期待を寄せている。
国道沿いに3600本 国道38号花いっぱいの会
国道と地域の美化に協力するボランティアサポートプログラムの一環として活動している、「国道38号花いっぱいの会」のメンバーが好天に恵まれた今月5日午前、富良野高校や富良野警察署前など国道沿い歩道側に設置されている「植樹枡」に約3600本の花の苗を植えた。
このプログラムは平成17年から始まった。富良野商工会議所女性会会長の荏原悦子さんが代表を務め、各団体に参加を呼びかけて、花壇の水やりや道路のごみの回収なども続ける。冬季には、国道沿いのバス停や横断歩道の除雪作業にも積極的に取り組んでいる。同日は午前9時から、栄町栄寿会(盛永寿彦会長)など老人クラブ連合会や商工会議所女性会、コープさっぽろ富良野店、ふらのベルコ会館、富良野警察署、市役所など計24団体から321人が参加して、花壇作りが行われた。特に老人クラブ連合会からは14クラブから100人を超える会員が参加し全面的に協力した。
区間はコープさっぽろ富良野店前から富良野神社前までの約1・6キロ。参加者たちは黄色、ボレロ、オレンジの3種類のマリーゴールド約2300本とサルビア約1300本を1本1本丁寧に植えた。国道沿いの緑化に協力した老人クラブの70歳代の男性会員は「国道沿いにこれだけの花の苗を植えれば、とても美しい景観になると思います。秋まで連続して花が咲くので、国道を通るドライバーや観光客を少しでも癒やすことにつながれば嬉しい」と笑顔で話していた。
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