来年2月16、17日に富良野市で開催
来年2月16、17日に富良野市で開催される「第32回北海道障害者冬季スポーツ大会」の実行委員会が25日、富良野市保健センターで開かれ、同委員会の設置要綱、役員選出、実施要項、予算などについて協議した。同大会が富良野市で開催されるのは昭和59年以来、29年ぶり2度目。また昨年10月には夏季大会が開かれている。
同大会は、財団法人北海道障害者スポーツ振興協会と開催市の共催で昭和57年、小樽市を皮切りに毎年開かれている。障害者が冬季スポーツを通じて健康な心身の維持・強化を図り、道民にノーマライゼーションの理念の浸透を図るのが目的。競技参加者は毎年100人を超えている。同日の委員会には、富良野市身体障害者福祉協会、ふらの体育協会、富良野スキー連盟、北海道障害者スポーツ振興協会、上川総合振興局、ふらの観光協会など16団体の代表者と事務局員が出席。
はじめに石井隆副市長が羽田慎哉・北海道障害者スポーツ振興協会事務局長を皮切りに委嘱状を16人に交付。この後、役員選出を行い、委員長に石井副市長、副委員長に井上和正・富良野市身体障害者福祉協会会長と宇佐見正光富良野市教育長をそれぞれ選出した。続いて大会実施要綱、同競技実施要項、予算などを協議し原案どおり承認した。
それによると、開催される競技種目は大回転と距離。大回転競技は視覚障害、聴覚・平衡・音声・言語機能障害、肢体障害、知的障害の4区分10競技、距離競技も同じく4区分9競技にそれぞれ分かれて行われる。また予算額は332万1000円。
開催日程は2月16日午後3時半から開会式が富良野スポーツセンターで開かれ、続いてアトラクションが行われる。競技は17日午前10時から、大回転競技は富良野スキー場、距離競技は朝日ヶ丘総合公園内のノルディックコースでそれぞれ開かれる。閉会式は午後1時半からスポーツセンターで行われる。
ふらの絵手紙の会、発足25周年 記念講演会と合同展開く
ふらの絵手紙の会(渡邊百合江代表)の創立25周年を記念した「合同展」が23日から、市立富良野図書館多目的ホールで開かれており、24日には日本絵手紙協会専属講師の田口孝夫さんを招いた記念講演会が富良野文化会館で開催され、道内外の絵手紙愛好者約300人が楽しく交流した。
絵手紙は主婦らを中心に全国的に人気を高めており、会員の相互交流が活発。渡邊代表も道内外の多くの会員と交流を行い、年賀状の差しだし枚数が毎年700通近くにも達している。富良野市内でも秋桜の会(会員17人)、ななかまどの会(同16人)、へたでいい会(同13人)、ハッピー&ハッピー会(同12人)の4サークルの指導者として活躍している。合同展は7月6日まで開かれ、4団体の会員が約2000点に上る自慢の絵手紙を展示しており、華やかな絵手紙が訪れる市民の目を楽しませている。一人で100点を超える絵手紙を出品している会員もおり、また80歳を超える会員も力作を披露している。
記念講演のテーマは「心の花、咲かせましょう」。田口さんは同会の15周年記念行事の時にも富良野を訪れており、2度目の講演となった。
田口さんは渡邊代表との長年の交流を話題にしながら、長さが7<CODE NUM=0123>もある巻紙の大作をはじめ、靴下、招き猫、桃、魚などユニークな絵手紙を次々に披露した。
また軽妙な語り口とユーモラスな講演を行い、会場いっぱいに詰めかけた愛好者たちをひきつけた。「私は皆さんから絵手紙をもらうとすぐに返事を書きたくなる。絵手紙は年の差も男女の関係もなく、互いに心がひきつけられる。いつかまた富良野に来たいと思っていたが実現することができ、大変嬉しかった。『北の国から』のテーマソングを聴いた時、胸がきゅんとした」と語った。
なお、25日は39人の会員によるスケッチツアーが美瑛町、上富良野町、富良野市の観光スポットで楽しく行われ、新たな絵手紙の作品づくりを楽しんでいた。