2012年10月30日火曜日

移住ビジネスの課題を学ぶ

 富良野建設業青年会(上田賢一会長)主催の「移住・ロングステイと地域活性化」をテーマとした講演会が9月15日、市内のホテルで開かれた。講師の菊谷秀吉伊達市長、倶知安町の本田哲観光協会会長が、テーマに沿って伊達市と倶知安町の取り組みを紹介した。出席したのは同青年会の関係者80人。菊谷市長と本田会長の講演とパネルディスカッション、さらに交流会を通して、移住ビジネスの現状と課題を学んだ。



はっきり断る勇気が必要! 薬物乱用防止防犯教室

 はっきりと断る勇気が必要です―「薬物乱用防止防犯教室」が今月18日、富良野緑峰高校(小島和明校長、生徒数419人)で開かれ、富良野警察署刑事・生活安全係長の久留宮紘士さんが、「今はインターネットからも薬物を手に入れることができる時代。また友人など身近な人からも薬物と知らされずに渡されることがある。1回使用しても死に至ることもあり、決して手を出してはいけない」などとDVDの上映と講話を通して薬物の恐ろしさを強く訴えた。
 はじめに薬物勧誘のテクニックや種類などについてのDVDが上映された。映像の中で「みんなやってるよ、1回なら大丈夫、すぐに止められる、友達が一緒だよ」などと勧誘のテクニックを挙げた。また、薬物耐性があり、使用すると次第に量が増え、中には1回使用しただけで急性中毒を起こし死亡するケースもある―などと薬物の恐ろしさを訴えた。これに対してDVDでは「興味ありません」とその場を立ち去ることが大事と指摘している。
 久留宮係長は「薬物を使用すると、気持ちが良くなり、幸せ感があるというが、それも1、2時間のみ。すぐに気分が悪くなる。これまでに検挙した中毒者の中には精神病院に入院したケースもあった。1回使用するとおしまい。死に至るケースもある。今はインターネットからも手軽に覚せい剤を手に入れることができる時代。また脱法ハーブは遥かに効果が高いものがある」などと事例を挙げながら薬物中毒の恐ろしさを訴え、「決して手を出してはいけない」と強調した。

2012年10月29日月曜日

市民300人が交通安全誓う

 富良野市交通安全協会(平沢幸雄会長)主催の「交通安全市民集会」が24日、富良野文化会館大会議室で開かれ、約300人の市民が参加し、交通死亡事故ゼロに向けた交通安全運動に取り組む決意を新たにした。
 集会では、はじめに交通安全指導員として、31年8か月にわたり地域の交通安全に尽力した千葉健一さんに感謝状が贈呈された。続いて交通安全標語コンクール入賞者の表彰が行われ、平沢会長が最優秀賞の久米隆広さん(富良野高3年)、香川和也さん(富良野緑峰高2年)、優秀賞の武島綾音さん(富良野高2年)、鈴木仁美さん(同)、市村祐太さん(富良野緑峰高2年)の5人に表彰状を授与した。
 この後、平沢会長が「8、9月に市内の国道38号線などで3件の交通死亡事故が発生し5人が亡くなった。さらに南富良野町でも2件発生している。これからは路面凍結の季節を迎えるが、もう一度原点に戻って安全運動の再確認を行いたい。一人ひとりが思いやりのある運転をすれば事故は防ぐことができる」などとあいさつし、家族、地域が一体となった事故防止を改めて訴えた。
 能登芳昭市長も「市民が一堂に会して交通安全への確認を行うのがこの集会。市内で発生した交通事故ですでに5人が亡くなっており残念。行政としても交通事故防止のため全力を挙げたい」などとあいさつ。
 さらに富良野警察署副署長の高橋徹さんが、9月末までに道内で発生した交通死亡事故の原因などを説明し、「歩行者は運転手に早く気付かせることのできるものを身に付けるなど、自分の命は自分で守る」などと訴えた。
 この後、富良野警察署交通課長の森谷昭英さんが基調講演を行い、今月22日夕刻に南富良野町字金山の国道で、横断していた歩行者を軽自動車がはねて死亡させた交通死亡事故を例に挙げながら「事故当時暗かったが、運転手がしっかりと前を見て運転していなかったのが原因。また歩行者も遠くから走ってくる車との間隔が分からなく道路を横断したものと思われる。運転手が制限時速を守っていても前方を見ていなければ歩行者を発見することはできない。ぼーっと運転していてはいけない」などと訴えた。
 続いて佐川急便株式会社北海道支社人事・安全推進課長の末岐良忠さんが会社の交通安全対策についての事例発表を行った。最後に富良野老人クラブ連合会会長の吉田薫さんが「富良野市内で今年、交通死亡事故が3件発生し、5人の方が亡くなるという、ここ10年で最悪の状況にあります」などと述べた後、①子どもと高齢者の交通事故防止②夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止③飲酒運転の根絶―など5項目の重点目標を掲げた交通安全の誓いを行った。



富良野沿線合唱祭コール・サンピラーフェスティバル
 6合唱団120人が集う

 富良野沿線合唱団連絡協議会コール・サンピラー(坂本良子会長)主催の「富良野沿線合唱祭コール・サンピラーフェスティバル」が21日、上富良野町保健総合福祉センターかみんで開催され、上富良野、中富良野、富良野で活動している6合唱団約120人が一堂に会して、美しいハーモニーを会場に詰めかけた大勢の住民や関係者に披露した。
 今年で15回目。沿線の合唱愛好者が一堂に会して交流し、日頃の練習成果を毎年発表している。小学生の編成による、かみふらのジュニアコーラス(高澤瞳代表、10人)、男声合唱の魅力をアピールした上富良野町のサンピラー男声合唱団(7人)、富良野市内の小学生で編成している富良野少年少女合唱団(南しほ代表、16人)、富良野市の女性で結成しているコール・フラヌイ(佐々木アヤ子代表、14人)、中富良野混声合唱団コール・フローラ(北嶋吉幸代表、29人)、創立35周年を迎えた上富良野混声合唱団(和田昭彦代表、21人)の5団体と同町のマーガレットサークル(成田久子代表、24人)が賛助出演した。
 各団体とも2~3曲の合唱を披露し、会場ホールいっぱいに美しいハーモニーを響かせ、大勢の入場者に合唱の素晴らしさを伝えていた。かみふらのジュニアコーラスの発表では、団員のママ友が乳児を抱きながら、一緒に合唱するほほ笑ましい光景が見られ、大きな拍手が沸き起こっていた。
 またフィナーレでは来年中富良野町で開催する引き継ぎセレモニーが行われ、出演者全員で「光の柱」を熱唱。さらに「第九交響曲」合唱付第四楽章の「歓喜の歌」が披露され、2時間にわたる合唱フェスティバルは盛会のうちに終えた。

2012年10月25日木曜日

宿願の全道初入賞 緑峰高、高校駅伝大会で6位

 今月20日、北斗市で開かれた「第65回北海道高等学校駅伝競走大会」男子の部で、富良野緑峰高が6位に入賞する大健闘の成績を収めた。入賞(8位以内)は平成11年の開校以来初めて。監督の小野光宏教諭(43)は「7選手とも目標設定内のタイムで走ることができ、最高のレースを行い、目標だった入賞を果たすことができた。来年は今回走ったメンバーから抜けるのは1人のみ。新チームの目標設定も今年以上になる」と来季につながる好結果に指導をより強化していく方針だ。
 同校は昨年の大会で9位、入賞まであと一歩のところだった。このため、選手たちは「入賞」を最大の目標に今シーズン走り込みを強化した。最後の調整となったのが今月13日に行われた「第50回美瑛―富良野間駅伝大会」(実行委員会主催)。予想通り総合優勝を飾り、7人のレギュラー選手を正式に決定し、同日の駅伝大会に臨んだ。
 1区(10キロ)に大道聖斗(2年)、2区(3キロ)に瀬川隆芽(2年)、3区(8・195キロ)に安田賢司(2年)、4区(8キロ)に藤崎大我(2年)、5区(3キロ)に武石知樹(3年)、6区(5キロ)に渡邉紘也(1年)、7区(5キロ)に柴田和希(2年)が選ばれた。
 同駅伝大会には強豪の札幌山の手、大谷室蘭、東海大四をはじめ、46校がエントリーし、7区間42・195キロで全国大会出場の切符を争った。激戦の結果、大谷室蘭が優勝を飾り、本命と見られていた札幌山の手を僅差で破った。両チームとも2時間9分台で走るハイレベルのレースだった。これに続いたのが富良野緑峰、東海大四(3位)、滝川西(4位)、北海道栄(5位)、恵庭南(7位)、北見北斗(8位)との激しい戦いだった。
 富良野緑峰は1区の大道が33分の設定タイム通りの力走を見せ、9位で2区の瀬川につないだ。北見北斗、恵庭南との競り合いとなり、順位を2つ上げ7位で3区の準エース安田にバトンをつないだ。安田も好走し順位を1つ上げ6位で4区の藤崎へ。藤崎も後半にスパートし、5位の北海道栄と10秒差に迫り6位をキープ。5区の武石も会心のレースを見せ北海道栄をかわし5位に浮上。そして6区の渡邉、アンカーの柴田も目標設定通りの走りを展開した。7区で順位を1つ下げたものの、総合タイムはチーム最高タイムとなる2時間21分02秒で走り、宿願の入賞を果たした。
 高校生最後のレースとなった武石選手は「4人いる3年生の中で自分だけ選ばれ、相当なプレッシャーを感じた。しかし皆の思いを背負ってレースに臨んだ」とレースを振り返った。また新チームのキャプテンに選ばれた藤崎選手は「プレッシャーに弱いのでレース前は緊張感でいっぱいだった。しかし小野先生や小野光哉キャプテン(3年)から励まされ、自信を持ってレースに臨むことができた。来シーズンはもっと順位を上げ、今度は賞状ではなくトロフィーを貰いたい」と意気込みを語った。
 今回の駅伝大会では上位の4チームが私立。力のある選手を広範囲に集めており、札幌山の手では全国大会を視野に入れ、外国人選手を補強している。そんな中で富良野緑峰は富良野沿線のみの生徒で編成している。公立では滝川西に次ぎ2番目の成績。小野教諭は「地元のみの選手でも強豪チームを十分に苦しめる走りができるようになってきた。打倒私立を目指し、来シーズンの目標を3位に設定して臨みたい」と選手同様に闘争心を燃やしている。



大人気、大人の古本市 過去最多の5802冊を無料配布

 市立富良野図書館で今月11日から開かれている「図書館まつり」(実行委員会主催)の一環として、「大人の古本市」が20、21日の両日開かれ、今年も大人気だった。訪れた407人の市民に5802冊を無料配布し、昨年より1000冊以上も多く過去最多冊数だった。
 同館では市民から提供(寄贈)された図書の中で古くなったものを除籍しているが、その有効活用として古本市を図書館まつりで毎年開き、無料配布を行っている。当初は10冊の限定だったが一昨年から無制限で配布。今年も1人で100冊を持ち帰った市民がおり、開始前から100人を超える市民が列を作って待つほどの人気だった。
 古本は年々除籍した図書が多くなり、今年は小説をはじめ、文庫本、児童本、絵本、雑誌など昨年より約1000冊多い過去最多の約1万1000冊を展示した。
 同館では持ち帰る冊数が多くなることを予想して袋やひもを用意した。このためなのか平均で1人14冊を超え、今年も100冊以上の本を持ち帰った市民もいた。70歳代の男性は「どうしても読みたい文庫本が見つかった。全部で15冊もあり、いずれも新刊書並みでまったく汚れがなかった」と嬉しそうに話していた。また60歳代の男性は「毎年開かれる古本市を楽しみにしています。冊数は無制限となっているが多くを持ち帰っても読み切ることができないので、好きな本を10冊ほど見つけたい」と話していた。
 同館では「前日までに開催時間の問い合わせの電話があり、ある程度の利用はあると思っていたが、配布した冊数は予想を超えた。27日から読書週間が始まります。持ち帰った本で楽しんで下さい」と話している。
 なお、図書館まつりは今月27日まで開かれる。

2012年10月23日火曜日

資料として後世に残す 市内の歴史的建造物の見学研修会

 富良野市教育委員会、北海道建築士会富良野支部主催の「富良野市内歴史的建造物見学研修会」が19日開かれ、北海道建築士会富良野支部(平沢幸雄支部長)に所属する建設業者から12人が参加、市内12か所の歴史的建造物を1日がかりで視察した。歴史的建造物を調査・記録し、伝統的な建築技術や意匠について後世に残すのが目的で、平成25年度に冊子を発刊する予定だ。
 一行は同日午前9時に富良野文化会館に集まり、富良野市生涯学習センター職員と講師として招いた北海道開拓記念館副館長の小林孝二氏が富良野神社旧拝殿(若松町)を皮切りに、島田邸(同)、菅原米店倉庫(朝日町)、ヤマドリ(旧河村合名酒造酒蔵)(同)、渡部医院(本町)、日下石油倉庫(日の出町)、腰本農場土蔵(西学田二区)、境邸(北扇山)、JR山部駅危険品庫・倉庫(山部市街)、旧山本澱粉工場・乾燥庫(山部東18線)、山崎農場倉庫(下五区)など市内の歴史的建造物を視察した。
 講師の小林氏は「北海道の建物は歴史が浅く、知名度が低く見えるがそうではない」などと指摘し、専門的な立場から富良野神社旧拝殿などの建築工法について解説をしていた。また平沢会長はヨーロッパの建物を視察した経験から「ヨーロッパの建物は修復を繰り返しており、自然と調和している。先輩が残した技術をしっかりと受け止め、資料として後世に残していくことができる冊子の作成に協力していきたい」などと話した。
 生涯学習センターでは「市内の歴史的建造物の資料を後世に残していくため、平成23年度から取り組んでいる。建物の写真のみでなく、建築士会の協力を得て設計図も復元し、資料として残していきたい」という。



第27回「ふらのカップ」富良野年令別水泳競技大会 
30の大会新記録

 富良野水泳協会(盛永俊彦会長)主催の第27回「ふらのカップ」富良野年令別水泳競技大会が7日、富良野市中心街活性化センターふらっとプールで開催され、約300人の選手が自由形など個人5種目、団体2種目でスピードを競い合った。熱戦の結果、男子100メートル自由形など30の大会新記録が出た。
 同大会には、地元富良野、上富良野をはじめ旭川、士別、美唄、当麻、東川、音更などの24団体と個人が出場し、幼児から高齢者まで年齢・年代別に分かれて、自由形、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、個人メドレーの個人5種目とメドレーリレー、フリーリレーの団体2種目の計119競技で実力を競い合った。

2012年10月22日月曜日

緊急いじめアンケート実施 富良野市青少年育成協議会で会合

 富良野市青少年育成協議会(会長・児島応龍教育委員長)の会合が9月28日、市立富良野図書館で開かれ、いじめ問題の取り組みや各学校、PTA連合会、富良野警察署などの団体と情報交換を行った。いじめ問題の取り組みとして、いじめによる事件が全国で発生していることから、緊急いじめアンケートを実施したという。
 はじめに高田賢司学校教育課長が「いじめ問題の取り組みとして年2回のアンケートを実施している。今年5月に行ったアンケート調査結果と、このほど実施した緊急アンケートの結果については、『いじめられたことがある』の回答では5月より13人多かった。その理由に小学生低学年の回答が多かった。追跡調査を行ったところ、双方の思いの違いや言葉の受け取り方の違いなどがあり、『いじめ』と判断するまでに至っていないことも含まれていた。しかし、『違い』からいじめに発展する可能性もあることから、子供たちのサインを見逃さないように対応していきたい」などと報告。
 さらに「平成23年度の児童生徒問題行動(北海道)の結果について、全体的に減少傾向にあるが、解消されたわけではない。引き続き、アンケートの実施や追跡調査、各学校での独自調査を含め、継続した対応をしていきたい」などと報告した。
 また、山本将誉社会教育課長が携帯電話、スマートフォン利用調査報告を行った。それによると「家族と一緒に使う携帯電話があるか」の回答では、4人に1人は「ある」と回答。また「いつから持っているか」の設問では「中学1年生」という回答が多かった。利用目的で多いのが、音楽や動画、メール機能の回答が多くみられたという。今後、11月を目途に、学校別の結果を各学校へ情報公開し、今後の指導に役立てることにしている。
 この後、情報交換が行われ、校長会から「ネットトラブル、いじめ防止、いじめアンケートなどを実施し、指導を行っている」、PTA連合会から「通学路や交差点を巡視し、子供たちの安全確保を行っている。また、地域だけの子供を見守るだけではなく、市内全体で見守りや声かけができるよう、ネームストラップを作成し、子供たちへ声かけを行っていく」、富良野警察署生活安全課から「事件に巻き込まれないよう、夜間警備、深夜徘徊の職務質問と指導など、未然防止に努めている。携帯電話等によるネットトラブルについて、フィルタリングの必要性を進めている」などと報告した。
 このほか、人権擁護委員からは「小中学校を訪問し、5年生に相談カードを手渡ししている。保護者や先生に相談できない時は、カードの連絡先へと伝えている。また、デートDV授業の推進として、美瑛、上富良野、南富良野、富良野(2校)、看護専門学校に依頼し、前向きに検討するという報告を受けている」などと情報を提供。
 また、宇佐見正光教育長から「携帯電話についてのアンケート調査は平成19年に実施しており、今回5年ぶりの調査。フィルタリングをできるだけ対応し、学校教育中期計画において平成25年からの後期5か年計画に盛り込む」と話した。



熱演、スコップ三味線 各種イベントで大うけ

 富良野市社会福祉協議会の職員や理事、民生児童委員、ボランティア有志ら11人で編成する「スコップ三味線」グループが、敬老会など地域イベントに出演し、曲に合わせ見事な物まね演奏を披露し喝采を浴びている。
 男性職員1人、女性職員3人、理事2人、児童民生委員2人、ボランティア有志3人で構成。グループを編成するきっかけとなったのは、5月に同協議会が主催している一人暮らし高齢者の「ふれあいの集い」で、依頼していたグループが急きょ出演できなくなったため「それでは私たちで何か余興をやりましょう」と結成した。
 以来、毎月第2、第4水曜日、仕事を終えてから約2時間の練習を行っている。三味線の代わりに角スコップと剣先スコップ、バチの代わりにお好み焼きのヘラを使用している。衣装は社会福祉協議会と共同募金会の名前が入ったはんてん。
 10人がスコップで演奏を行い、1人が司会を務めている。現在演奏できる曲目は「浪花節だよ人生は」「じょんがら女節」「ダイヤモンドヘッド」「パイプライン」の4曲のみ。9月1日に山部福祉センターで開かれた山部地区敬老会の余興に出演し、見事?な演奏を披露した。演奏は1部2曲、2部2曲に分けて行われた。2部の演奏では、サングラスをかけ、ジーンズをはき、颯爽と登場しベンチャーズになりきって軽快な演奏を行い、上体を極端に左右に曲げたり、ステージの上で横になって弾くなど大胆な物まねパフォーマンスを披露し、会場から大きな拍手が送られていた。
 また2日には、富良野地域福祉センターいちいで屋内外で開かれた「ふらの健康ふれあい祭り」でも披露、さらに8日には、ふれあいセンターで開かれた麻町地区長寿祝賀会でもパワフルな演奏を行い大うけだった。同グループは11月にも北の峰地区で開かれるサロンでも出演する予定でおり、その時は新曲を披露することにしている。

2012年10月18日木曜日

布礼別小中 25年目のトイレ清掃活動終わる

 半年間にわたる観光トイレの清掃ご苦労さまでした―市立布礼別小中学校(三浦徹校長)で9月26日、「観光トイレ振り返り集会」が開かれ、席上、富良野市から感謝状が贈られた。
 同校では児童生徒のボランティア活動の一環として、校舎近くに設置されている公衆トイレの清掃活動を毎年行っている。今年は約200人の観光客から「きれいなトイレ、ありがとう」などと感謝の言葉が寄せられた。
 このトイレ清掃活動は昭和63年から続けられ、今年で25年目。小学3年生から中学3年生の児童生徒計16人(うち中学生3人)が3班に分かれ、4月下旬から同日まで約半年間にわたり、週1回、放課後に交代でトイレ清掃を行った。
 このトイレは6年前から水洗化(簡易)になり、また掲示板と合わせて感想カードも設置された。観光客から寄せられた今年の感想カードは全部で183枚にものぼった。
 カードには、「東京から来ました。トイレに寄りたかったので大変助かりました」、「きれいなトイレで気持ち良く使いました」、「私は京都から来ました。20年間続けて富良野に立ち寄り、必ず観光トイレを使用しています。いつもきれいに清掃され、感心しています」などや台湾の観光客も中国語で感謝の言葉を書いていた。
 富良野市からの感謝状贈呈は平成7年から行われている。今年は山内孝夫商工観光室長が同校を訪れ、「この観光トイレ清掃は昭和63年から始まり、今年で25年目。とても素晴らしいことです。人のためにすることは自分のためにもなります」などとお礼の言葉を述べ、感謝状を児童生徒会長の大西みゆきさん(中学2年)に手渡した。
 集会では、感想カードの紹介や各班ごとに反省会が開かれた。目標に対して結果はどうだったか、今後の改善点は何か、さらに学校や富良野市に望むことは何かなどを発表した。
 また、来年3月に中学校を卒業する藤野穂乃佳さんに下級生が「7年間ご苦労さまでした。これからは私たちで頑張ります」などと書いた手作りの感謝状を手渡した。最後に三浦校長が半年間にわたる児童生徒の清掃活動の労をねぎらった後、「真心を込めて一生懸命頑張ったことは、これからの生活に生きてくるものと思います」と子供たちの活動を称えた。



緑峰高が総合優勝飾る 第50回美瑛~富良野間駅伝大会

 「第50回美瑛~富良野間駅伝大会」(実行委員会主催)が秋晴れとなった13日、美瑛町民センターをスタート、富良野地域人材開発センターをゴールに開かれた。8チーム80人の選手が出場。10区間(約36キロ)でデッドヒートを展開し、熱戦を繰り広げた結果、一般・高校の部に出場した富良野緑峰高校陸上部が2時間15分36秒のタイムで総合優勝を飾った。
 同大会は連合富良野(本田寛康会長)など美瑛町を含めた沿線6市町村の労働団体が実行委員会を組織し、「体育の日」に合わせ毎年実施してきている。今年で50回目の開催となったが、参加チームの減少に加え、南富良野町、占冠村からの参加が長年にわたって1チームもないことから、同大会の開催は今回で終了することになった。今後、どういう形で広域でのイベントを開催していくかを協議することとした。
 大会出場チームは過去最少となったが、気温も高く爽やかな秋晴れに恵まれた。午前11時から美瑛町民センターで開会式が行われ、正午の時報に合わせ8チームの第1走者がタスキを掛けて一斉にスタートした。美瑛町側から上富良野町側にかけてはアップダウンの厳しいコースが連続する。このため参加した選手たちは苦しい表情を見せながらもデッドヒートを展開し、タスキを次の区間で待機する選手に懸命につないでいた。
 優勝した富良野緑峰高校陸上部の選手は、全道高校駅伝大会を目前に控えての最終調整で臨んだ。毎年、圧倒的な強さで優勝していた旭川走友会が大会直前に棄権したことから、総合優勝が確実視されていた。各区間ともトップでタスキをつなぎ、2位の中富良野地区連合会に28分以上の大差をつけてゴールした。

2012年10月16日火曜日

初めての住民参加型防災訓練

 麻町連合会(山田明会長、世帯数652戸、1157人)主催の「麻町防災訓練」が好天に恵まれた14日、富良野市、富良野消防署、富良野警察署の協力を得て実施された。住民122人、関係機関から71人が参加して、避難訓練をはじめ初期消火訓練、救出搬送訓練、食事訓練などが約3時間半にわたり行われ、防災に対応する意識を強めた。
 昨年までは富良野市が主催し、陸上自衛隊上富良野駐屯地の支援を受けるなど、大々的な防災訓練を実施してきたが、「地域の防災は地域で守る」という基本的な意識から、初めて住民参加型の防災訓練が実施された。
 同訓練は、同日午前9時、麻町地域で震度6弱の地震が発生し、火災や建物の倒壊等が発生したという災害を想定して行われた。
 同日は爽やかな秋晴れに恵まれた。この中、住民たちは非常持ち出し袋やリュックサックを背負い、第1次避難場所に指定された東麻町、西麻町、南麻町、北麻町の各公園に次々に集合。全員が揃うと各町内の責任者が点呼を取り、無事に避難しているかの確認を取った。
 この後、第2次避難場所のふれあいセンターへ集団で避難を行った。また、訓練に参加した各家庭では玄関に「避難済み」の紙を貼りだした。訓練に参加した80歳代の女性は「袋の中に弁当、ジュース、水、ティッシュペーパー、タオルなどを入れてきました」、また50歳代の男性は「こうした訓練は必要。万が一の時に役立つのでは」とそれぞれ話していた。
 ふれあいセンターでは、非常食のアルファ米など4種類の試食を行った。参加した住民は「携帯用のご飯は美味しかった。しかし炊き上がるまで20分くらいかかった。少し長く感じた」などと感想を述べていた。
 初期消火訓練は東小学校の校舎から出火したという想定で行われた。富良野消防署の職員と富良野消防団第1分団の団員計40人が参加し、放水訓練を約30分間にわたり行い、放水の角度や場所など基本的な連携放水を確認。
 最後に山田連合会長が「昨年の東日本大震災を機に防災に対する認識がより強まり、地域住民によるネットワークづくりが求められている。今回の防災訓練には住民の約1割が参加した。麻町地区はほかの市街地より高台に位置し、水害に関しては比較的安全と思われる。また火山噴火に対しても予知が可能で避難するまで余裕がある。しかし地震に関しては突然起きるので、万一に備えた訓練は必要」などと話し、地域の防災は地域で守るという意識を改めて求めた。また行政に対して「スコップなど非常時に使用する用具を保管する防災倉庫が必要」と訴えていた。
 また能登芳昭市長も参加し、「これだけ大勢の住民が参加した住民による防災訓練の成果は素晴らしい。今後もこうした形での自主的な訓練は必要。市では現在、東中学校の新しい体育館の建設を行っており、来年度には東小学校の校舎と体育館の建設を予定しているが、災害で停電となった際に対応できるように、校舎内に自家発電を行う施設を検討している」などと述べ、住民参加型の初めての訓練の成果を称え、防災に対する市としての考えを述べた。



“雲海”大人気 来場者、9万7000人超

 “雲海”を観光の目玉にしている占冠村の滞在型リゾート施設・星野リゾートトマム「雲海テラス」の今シーズンの営業は今月9日で終了したが、来場者数は9万7000人を超えた。昨年より約3万6000人の大幅増加で、開設7年目で27万人を超えており、雲海テラスの認知度は、全国、世界各国に広まっているという。
 星野リゾートトマムは、北海道のほぼ中心に位置する。ランドマークになっている「ザ・タワー」を中心に、様々なアウトドアアクティビティ、屋内型波のプール「ミナミナビーチ」、18ホールを有するリゾートゴルフ場、さらに多彩なレストランを有する北海道でも最大級のリゾートエリア。
 その中で2005年(平成17年)に、幻想的な雲海と日の出を眺望できる雲海テラスを夏観光(6月1日~10月9日)の目玉として売り出した。初年度の来場者数は1000人にも達しなかったが、2年目には1万人を超え、その後毎年順調に増え続けた。一昨年は4万5275人、昨年は6万1621人。さらに今年も来場者が昨年を大幅に上回り、9月15日時点で8万人を超えており、対前年比60%以上の大幅な増加となった。
 今シーズンの来場者数を見ると、道東自動車道開通後初めての夏を迎えたことから、道内の車での利用者数が大幅に増え、約半数が札幌近郊からだった。「高速道路の開通に伴い、トマムが近くなった」というのが利用増につながったものと、同施設では分析している。
 雲海テラスは、冬期に運行しているゲレンデのゴンドラを使用し、通常では登山をしなければ見ることのできない壮大な雲海を、山頂まで約13分の空中散歩をしながら望むことができる。日中と夜から朝にかけての気温差が大きいことから雲海が発生しやすい特有の気象条件。雲海が発生するのは、シーズンを通して約40%の高い確率という。せり出したテラスからは、気象状況によっては足もとから続く雲海を楽しむことができる。
 雲海テラスでは、前日午後3時頃、翌日の雲海発生予想確率や営業状況を音声案内していることから、確率の高い日には苫小牧などの遠方からも、多くの日帰り客が来場するという。

2012年10月15日月曜日

今年も堂々と熱演 今年で10回目のふらの演劇祭

 「ふらの演劇祭」(実行委員会主催)が6日から8日まで、富良野演劇工場で開かれ、市内の小中学生と中富良野町の中学生の演劇と、市民グループで構成する市民劇が披露された。今年も小中学生と市民がハツラツとした演技を行い、鑑賞した多くの保護者や市民を感動させていた。
 同演劇祭は、富良野市開庁100年を機に、“演劇のまち富良野”を発信し、次世代へ受け継ぐ事業として開催が始まり、今年で10回目を迎え、出演者数は1500人を超えた。市内小中高校生や演劇団体に出演を呼びかけ、専門家による演劇指導とワークショップなどで公演を行い、多くの市民にその出来ばえを披露している。将来的には道内外からも出演者を募集する計画という。
 今年は10回目の節目の年に当たったこともあり、出演団体数が過去最多となり、197人が出演した。6日は布部小の11人が「オニオンたろう」、中富良野中3年生64人が「Sing for tomorrow!」、麓郷中の10人が「望遠郷~忘れてしまった遠い故郷~」の演目をそれぞれ熱演した。
 7日は扇山小4年生44人による「貧乏神物語」、東小4年生40人による「夏休み」、布礼別中3人による「un deux trois(アン・ドュ・トロワ)」の演目をそれぞれ見事に演じ切り、詰めかけた大勢の保護者や市民から大きな拍手を受けていた。
 特に布礼別中が第1回から10回連続出演したことに対し、宇佐見正光教育長が特別感謝状を贈り、長年にわたる演劇祭への協力に感謝の言葉を述べた。
 今回の演目では1年生1人、2年生1人、3年生1人の女子生徒3人による出演だった。このため、終盤には保護者や地域住民、さらに演技指導を行った校長を含めた教職員全員が会場から次々にステージに上がり、それぞれの役割で生徒3人と息の合ったほほ笑ましい演技を展開し、会場から大きな拍手が寄せられていた。
 同祭の最終を飾った8日の市民創作劇には19人が出演し、このほか音響、照明、特別協力など5人が関わった。今年の演目は「みずのかけら」。公務員や教員、主婦、外国人など演劇を愛好する異業種の市民が忙しい仕事の合間を利用して稽古を行い、この日の公演で今年も好演した。



図書館まつり始まる 12サークルの合同作品展を皮切りに

 図書館まつり実行委員会と市立富良野図書館主催の「図書館まつり」が11日から始まった。期間は今月27日まで。合同作品展を皮切りに「おはなし会」「大人の古本市」「オリジナル絵本展」などの特別展示、ふらのキノコの会の「きのこ展示」と「公開講座」など盛りだくさんの企画で開かれる。
 合同作品展は21日まで開かれる。ふらのキノコの会、短歌結社「樹氷社」、アイリス句会、アカシヤ句会富良野支部、はいかい富良野、からまつ詩の会、絵手紙「ななかまど」、絵手紙「遊の会」、絵手紙「秋桜」、和紙ちぎり絵、富良野水墨画同好会、絵手紙「ハッピー&ハッピー」の12団体が出展している。
 おはなし会は、どんぐりのおはなし会(17日、24日、31日)、土よう日のおはなし会(13日)、赤ちゃんとお母さんのためのおはなし会(18日)、えいごのおはなし会(20日)がそれぞれ開かれる。
 毎年好評を博している大人の古本市は20、21日の2日間、午前9時から開かれる。無料で配布し冊数は無制限(先着順)。展示する古本は、小説、文庫本、単行本、絵本、児童書、雑誌など約1万冊。
 特別展示はオリジナル絵本展としかけ絵本展。27日まで展示する。27日にはハロウィンパーティーが開かれ、ホーンテッドハウス(お化け屋敷)、ハロウィンゲーム、コスチュームパレード(仮装行進)、カボチャさがしゲームなどを楽しむ。このほか、市内小中学生が作った「子ども川柳コンテスト作品展」が21日まで展示される。
 同館では「今年も図書館まつりは楽しいイベントでいっぱい。家族揃って来館して下さい」とPRしている。

2012年10月11日木曜日

今年も盛大に会員の集い

 富良野商工会議所主催の「会員の集い」が9月25日夜、富良野文化会館大会議室で開かれ、加盟事業所の経営者や従業員など約200人が参加し、交流した。集いでは勤続40年以上の永年勤続従業員13人の表彰をはじめ、優れた技術開発を行っている企業のエクセレントカンパニー表彰、さらに同日開かれた会員球技大会の上位入賞者の表彰が行われた。
 はじめに荒木毅会頭が「この3年間で新会員になった企業は55社。ネーブルタウンの着工が来年度行われることが決まった」などと情報を提供し、企業間の相互連携、さらに商工会議所と会員企業との連携強化を改めて訴えた。
 この後、永年勤続優良従業員の表彰式が行われた。表彰されたのは勤続40年以上の吉中正一さん(軽米組)、同30年以上の甲斐敏文さん(亀屋齊藤商店)、牧田一良さん(同)、同20年以上の高澤公一さん(上杉板金)ほか5人、同10年以上の福田武志さん(同)ほか3人の計13人。
 続いてエクセレントカンパニー表彰が行われ、株式会社アイキ産業(市村英規代表取締役)が表彰された。同社は平成3年12月に花園町で開業。以来、農業の「水」という関連で様々な機械を設計・製作を行っている。中でも、農業灌水用エンジンポンプでは、北海道のほとんどのシェアを持っている。さらにPTO式ポンプなど高揚程ポンプの製作、これまで困難とされていたディーゼルエンジンの全自動システム、遠隔操作システムなどの技術開発を行っている。
 引き続き、来賓の石井隆副市長が祝辞を述べ、北猛俊市議会議長の乾杯の音頭で懇親会が始まった。冒頭、午前、午後にかけて行われたゴルフ、パークゴルフ、ボウリングの各球技大会の表彰式が行われた。優勝したのはゴルフ大会で高橋利明さん、パークゴルフ大会で吉田美江子さん、ボウリング大会で石野元子さん。
 この後、各会員企業協賛による大抽選会が行われるなど約2時間半にわたり、交流が続けられた。



今季、全国高校ランキング3位の好記録

 富良野緑峰高校電気システム科3年の小野光哉君が先月9日、深川市で開催された空知陸上競技選手権大会男子5000メートル競歩で、今シーズンの全国高校ランキング3位となる21分20秒で北海道高校新記録を樹立した。この結果、小野君は今月末の全日本競歩選手権選考会と来年2月の全日本選手権大会の出場権を得ることができ、大学に進学してからも全国のトップ選手を目指す。また、9月26~28日に室蘭市で開かれた全道高校秋季新人陸上競技大会で、電気システム科2年の安田賢司(さとし)君が男子3000メートル障害種目で準優勝するなど3選手が入賞し、来シーズンにつながる好成績を挙げた。
 小野君は高校進学と同時に陸上部に所属し、監督で父親の光宏さん(42)の指導のもと、競歩の種目に専念。徐々に頭角を現わし、昨年9月の全道高校秋季陸上競技大会男子5000メートル競歩で22分46秒のタイムで初優勝を飾った。2位の選手を70メートルも引き離し、圧倒的な強さで全道一に輝いた。さらに今年6月に開かれた全道高校旭川支部予選でも優勝し、全国大会出場を目指し、全道大会に出場した。
 しかし、競技中に審判員から失格の判定を下され、無念の結果となった。さらに8月に行われた国体北海道予選でも再び失格となった。そんな中で空知選手権大会では雨の中の悪コンディションにも関わらず、自己ベストを50秒も短縮する好タイムを出し優勝、今シーズンの有終の美を飾った。
 小野君の実力は全国レベルと実証されたことから、今月28日に山形県で開催される全日本競歩選手権選考会、来年2月に神戸市で開かれる全日本選手権大会の10キロの部にそれぞれ出場できることになった。
 小野君は「昨年から自己タイムを更新することができず、全国出場を目指していた全道大会と国体でも失格と判定され、モチベーションが下がり落ち込んでいた。しかし全日本のコーチを務めている指導者から『走り方に問題はない』と太鼓判を押されたことから、好記録につなげることができた。大学に進学してからも競歩の選手として出場し、全国のトップ選手を目指したい」と気持ちを引き締めている。
 一方、男子3000メートル障害で準優勝の安田君は9分49秒82のタイム。自己ベストを13秒も短縮する好記録だった。「優勝した選手との差は少しあるが、来シーズンは全道優勝を目指し全国を狙いたい」と闘志を燃やしている。また、電気システム科2年の藤崎大我君が10分11秒90のタイムで8位に入賞。「大会当日は腹痛で何度もトイレに行く、最悪の体調だった。しかし、開き直ってレースに臨んだ結果入賞にこぎつけることができた。来シーズンはしっかり体調管理を行い大会に臨みたい」とレースを振り返った。
 さらに男子5000メートルで電気システム科2年の大道聖斗君が15分54秒45のタイムで7位に入賞した。「自己ベストの15分40秒台を目指してレースに臨んだ。しかしペース配分を誤り、後半に失速し不満足な結果に終わった。来シーズンはペース配分を誤らないよう自分のレースを行いたい」と悔しさを語った。
 指導している小野教諭は「質の高い選手が揃っている。来シーズンは全国大会出場に挑戦できるところまで来ている」と来シーズンに向け、選手たちに大きな期待を寄せている。

2012年10月9日火曜日

占冠の魅力や経済など国内外に発信

 占冠村、北海道大学大学院環境科学院、株式会社星野リゾート・トマムの3者による「連携・協力に関する基本合意書調印式」が9月21日、占冠村総合センターで開かれ、①占冠村の自然を活かした科学研究②占冠村の魅力発信と経済の活性化③占冠村の魅力再発見と誇りの形成―を重点として今後、連携協力していくことを確認した。
 今回の調印式は、一昨年3月、株式会社星野リゾート・トマムが「学術的知見に基づく雲海テラスの活用の可能性」に関する打診を北海道大学大学院環境科学院に行い、昨年4月、産学連携協定を締結したのに伴い、占冠村を加えた産官学連携協定に結びついたもの。
 調印式には、北海道大学大学院環境科学院の嶋津克明院長、株式会社星野リゾート・トマムの佐藤大介代表取締役総支配人、占冠村の中村博村長など3者と関係者計30人が出席した。
 はじめに中村村長が「昨年4月、北海道大学大学院環境科学院と株式会社星野リゾート・トマムが連携し、占冠村の小学生を招いての『雲の学校』、『川の学校』、『雪の学校』の授業を行い、素晴らしい指導を行ってくれたことから、3者連携の申し出を行った。協力できることは自治体として大いに推進し、94%の森林に囲まれ、雲海や雪氷、源流など占冠村の魅力を発信し、北海道全体が一層飛躍することを願っています」などとあいさつ。
 続いて嶋津院長が「環境科学院ではグローバルな研究を行っているが、地域に対しても重要な使命を考えている。今回の産官学連携を新たなステージとし、地域や社会で貢献できる人材の育成に努めていきたい」などと話した。また佐藤代表取締役総支配人は「2006年に雲海を観光の新たな目玉として発信したが、同年は600人のみだった。しかし昨年は6万人に上る入り込みで、今シーズンは9万人に上る。目標は100万人です。当社は世界一のおもてなしと地域の魅力開発を掲げている。地元を元気にするのが私たちのミッションです。この連携を大いに活かしたい」などとあいさつした。
 この後、中村村長、嶋津学院長、佐藤代表取締役総支配人の3者が協定書に調印した。
 続いて同科学院の山中康裕教授が、産官学連携協定の経緯と今後の取り組みについて映像を使用して説明した。
 この協定に基づき、10月20、21日に「北大名誉教授小野先生と行くトマム・鵡川河口から源流を探る環境ツアー」が実施される予定。
 このツアーでは地域の人たちをゲストスピーカーとして招き、鵡川流域の森と川の環境を見つめ直す。またエゾシカやししゃもなど地元の食材を使用したランチを予定している。
 今後もこうした大学の専門性を活かしたツアー企画のほか、山岳気象、スキー場森林保全の研究、地域の学校教育など、企業、大学、地域が互恵関係を維持し、ともに成長していく取り組みを展開させていく方針だ。



ことぶき大学 開校40年を振り返る記念式典

 富良野市ことぶき大学(学長・宇佐見正光教育長)の開校40周年記念式典が3日午前、文化会館で開かれ、本科、大学院の生徒約90人と関係者多数が出席して、同大学の40年間の歩みを振り返り、今後一層充実した発展を祈念した。
 はじめに学長の宇佐見正光教育長が「ことぶき大学はこれまでに、富良野校、山部校、東山校合わせて延べ1296名の卒業生を送り出した。この間、本市のために献身的なご指導を賜っております諸先生を始め、大学を支えて頂いた関係者の皆様方に深甚なる敬意と感謝を申し上げる次第であります」と前置きした後、「教育は未来を築く礎であり、生きる力の養成であります。自らの健康に留意され、多くの学友と共に学び語り合い、これまで培ってきた豊富な知識と経験を生かし、心の豊かさと教養を高める中から、ことぶき大学生として多くの思い出を作られますことと、この歴史を末永く継承していくことを心からご祈念申し上げます」などと式辞を述べた。
 続いて同教育長が同大学発展に寄与した元学長の川島祐司さん、5年間専任講師を務めた宮崎元さん、15年間にわたりクラブ講師(料理)を務めた中村スミエさんの3人に感謝状を贈呈し、長年にわたる活躍の労をねぎらった。
 この後、能登芳昭市長が「教育は行政の中で大きな柱となります。それだけに自ら若い人に伝承し、後輩に引き継いでいくかが大切です。健康に留意してさらに活躍して下さい」などと祝辞を述べ、在籍している大勢の学生に更なる期待を寄せた。
 続いて、北猛俊市議会議長が、母親がことぶき大学で学んだことを取り上げ、「第2の人生をどうやって過ごしていくかという中で、母はそれをことぶき大学で実現することができた」などと感謝の言葉を述べ、ことぶき大学の果たしている役割に改めて期待を寄せた。
 また、本間勲道議会議員も「小学校しか出ていない母親がことぶき大学で学んだことをとても喜んでいました」と前置きした後、「長生きの秘訣は夢を持つことだ」と101歳の医師日野原重明さんの言葉を引用して祝辞を述べ、同大学の一層の発展を祈念した。
 これに対して川島元学長が「私は平成14年に学長に就任した。その時の在籍生徒数は、富良野、山部、東山を合わせて177人もいた。それだけに生徒たちの熱意をひしひしと感じることができた」などと前置きした後、「ことぶき大学で自分自身を一層高め、より充実した時間を過ごして下さい」と感謝の言葉を述べ、エールを送った。
 式典終了後に、旭川医科大学病院緩和ケア診療部副部長の阿部泰之さんが「人生の花道の決め方」と題して記念講演を行った。この中で「自分のことを知ることが極めて大事。意志決定の支援トレーニングを行う、自分の考え方(価値観)を伝える」などと強調し、医師という職業を通して「死から、どう生きて行くかということを学び、自分を見直すことができる」などと、映像を通しながら示唆に富んだ講演を行った。
 なお、同大学は昭和47年8月1日開校。第1期生は43人だった。同大学の入学資格は満60歳以上の市民。修業年数は本科が4年、大学院が2年、研究科1年の計7年に及ぶ。

2012年10月4日木曜日

フラノ・マルシェのアイディア商品企画で表彰

 ふらのまちづくり株式会社(西本伸顕代表取締役社長)主催の「フラノ・マルシェ『パン・スイーツ』商品企画の表彰式」が9月29日午前、同施設内のサボールで開かれ、最優秀賞の富良野西中1年・土山怜奈さん、富良野緑峰高3年・村上遼華さんをはじめ、優秀賞、アイディア賞各2人をそれぞれ表彰した。
 同社では、フラノ・マルシェの2周年記念行事として、昨年に続いて富良野の素材を使ったパン、スイーツの商品企画を募集。寄せられた作品は167点にも上った。
 パン部門で最優秀賞に選ばれたのが土山さんの「富良野オムカレーパン」。スイーツ部門で村上さんの「ハスカップのシュー」。
 土山さんは「富良野オムカレーは中々食べることができない。そこで手軽に食べることができるようにと富良野オムカレーパンを考えました」とアイディアを語った。
 また村上さんは「両親がハスカップを栽培している。富良野の特産物として多くの観光客に食べてもらい、有名になってほしいという気持ちを込めて商品化を考えた」という。
 また優秀賞のパン部門で富良野緑峰高3年・北嶋ひかるさんの「グリルかぼちゃのタルティーヌ」、スイーツ部門で富良野西中1年・上野陽希さんの「カスタードポテトパイ」、アイディア賞パン部門で富良野小5年・中野祐心佳さんの「中みとろとろめろんパン」、同スイーツ部門で同5年・小柴真桜さんの「トマ☆Pプリン、トマ☆Pゼリー」がそれぞれ選ばれた。
 表彰式では荒木毅・同社代表取締役会長が、アイディア賞、優秀賞、最優秀賞の順で表彰を行い、作品応募に対してお礼を述べた。
 なお、最優秀賞に選ばれたパン(380円)とスイーツ(200円)は商品化され、同日からサボールで販売されている。販売期間は今月31日まで。



福島県南相馬市で「いも煮会」 市内など沿線の農家と緑峰高が食材2トン提供

 富良野地域農村元気プロジェクト(岡野恭輔会長)は、東日本大震災で被害を受けた福島県南相馬市の子供たちや被災者を支援するため今月8日、「いも煮会」を同市で開催する。その食材となるじゃがいも、にんじん、玉ねぎ計2トンをトラックで現地に運び込み、子供たちと一緒にいもを煮て食べ、にんじんや玉ねぎを仮設住宅に住む被災者に配る。
 同プロジェクトは今年5月、農林水産省の「食と地域の交流を推進する事業」の補助を受けて発足し、富良野美瑛地域資源開発センター代表理事を務める佐藤秀靖さん(49)が事務局を担当し活動を行っている。
 その一環として南相馬市の子供たちと交流し、被災者を支援することになった。じゃがいもと玉ねぎは市内扇山と美瑛、にんじんは市内麓郷と上富良野の農家が提供し、さらに富良野緑峰高校園芸科学科の生徒たちがじゃがいもを贈った。
 2日午後、緑峰高校でじゃがいもの贈呈式が行われた。園芸科学科2年の西尾育実さん(16)が「5月末に農場で、ひまわり幼稚園児と一緒にキタアカリを植え、8月29日に収穫しました。キタアカリは甘くて美味しいじゃがいもです。たくさん食べていただければ嬉しいです」、同3年の鶴谷穂乃佳さん(17)が「カレンジャー娘として活動しています。多くの人たちにたくさん食べていただきたい」などと話し、10キロ入りのキタアカリ5ケースを手紙を添えて佐藤さんに手渡した。
 これに対し佐藤さんは「皆さんの思いを南相馬市の子供たちや、まだ仮設住宅に住んでいる被災者にしっかりと伝えてきます」と約束した。
 佐藤さんは富良野移住者の会の蛯名裕子会長ら3人で6日出発し、9日までの日程で滞在する。いも煮会は8日午前開かれ、同市の「こどものつばさ」に所属する子供たち約50人と交流し、午後から仮設住宅に住む被災者に、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを配布する。

2012年10月2日火曜日

ことぶき大学開校40周年 あす記念式典開く

 富良野市ことぶき大学(学長・宇佐見正光教育長)の開校40周年記念式典があす3日午前9時半から、文化会館で開かれる。同大学は生きがいのある人生観を確立するのを目的に、昭和47年8月1日に開校し、入学したのは43人だった。40年間で学んだ学生は約1300人に上っている。
 同大学の入学資格は満60歳以上の市民。修業年数は本科が4年、大学院が2年、研究科1年の計7年に及ぶ。当初は本科のみで修業年数が2年だったが、昭和53年に山部と東山に分校が開校したのに伴い、同55年4月から本科の修業年数を4年とし、さらに平成7年からは山部・東山両分校は、山部校、東山校に改称された。
 そして卒業後も学びたいという要望に対応するため、本科卒業生を対象にした大学院を富良野、山部、東山にそれぞれ設置した。さらに平成15年からは、本科、大学院の卒業生を対象にした研究科を設置し、現在に至っている。
 同大学の年間学習日数は約30日。様々な分野の専門家が講師を務め、意欲的な授業とクラブ活動が40年間にわたり行われてきた。
 同大学の4月10日現在の在籍者数は本科1年が21人(富良野校15人、山部校1人、東山校5人)、同2年が12人(同10人、同2人、同0人)、同3年が22人(同9人、同10人、同3人)、同4年が7人(同6人、同1人、同0人)、大学院1年が5人(同4人、同0人、同1人)、同2年が12人(同10人、同0人、同2人)、研究生が17人(同15人、同2人、同0人)で計96人。
 なお、式典終了後に記念講演が行われる。講師は旭川医科大学病院緩和ケア診療部副部長の阿部泰之さん。演題は「人生の花道の決め方」。



力強く堂々と 39回目の富良野市小中学校音楽発表会

 富良野市教育研究会(宮下敏会長)主催の「第39回富良野市小中学校音楽発表会」が9月27日、文化会館大ホールで開かれた。小学校9校、中学校7校の児童生徒計753人が出演し、合唱、器楽合奏、リコーダー演奏、スクールバンド、吹奏楽で、日頃の練習成果を発表した。会場には保護者も多数詰めかけ、演奏曲目が終わるごとに拍手を送っていた。
 同発表会は、市民総合文化祭協賛事業の一環として毎年開かれており、市内の児童生徒が一堂に会して音楽の祭典を催している。
 午前は小学生の部。9時25分から麓郷小の19人による合唱と器楽合奏を皮切りに始まった。この後、布部小、布礼別小、山部小、鳥沼小、樹海小、扇山小、東小、富良野小の順で計347人が出演し、力強い発表を行い、最後に「音楽のおくりもの」の曲を全員で合唱した。
 午後1時からは中学生の部が行われた。はじめに出演者406人全員による「心と心で」の曲目を合唱した。この後、布礼別中の3人による「さくらさくら」の器楽演奏を皮切りに、布礼別中と麓郷中の合同合唱、麓郷中11人のリコーダー演奏、布部中、樹海中、山部中、富良野西中、富良野東中の順で合唱を行い、美しいハーモニーを披露した。
 この後、山部中(25人)、富良野西中(35人)、富良野東中(49人)の順で吹奏楽部の生徒が力強い演奏を行い、詰めかけた保護者らを楽しませた。

2012年10月1日月曜日

ふらのワイン・シャトーふらのヌーベルアージュ
1日、600本の限定発売 1本6300円

 富良野市ぶどう果樹研究所は、道産ワインでは初めてとみられる新製品「ふらのワイン・シャトーふらのヌーベルアージュ」を10月1日から、600本の限定出荷で発売(道内限定)する。容量は720ミリリットル。価格は6300円(税込み)、ふらのワインとしてはこれまでの最高価格。
 同ワインは、2007年に収穫した富良野産ツバイゲルトレーベ、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、ふらの2号の4種類の原料ぶどうをブレンド。中でもカベルネソーヴィニヨンとメルローは、フレンチオーク樽での樽発酵。
 このためしっかりとした口当たりと複雑味のある味わいで、長く続く余韻など、ふらのワインのヌーベルアージュ(新時代)を感じさせるワインという。
 製造した1340本のうち600本のみの限定出荷。同研究所では「道内ワインとしてはおそらく初めての新製品で、ふらのワインの歴史に新たな1ページを残すものと思います」とPRしている。



3度目の全道優勝、だが全国出場は逃す
富良野高ラグビー部 決勝で同点、優勝を遠軽と分け合う

 悔しい、1トライの差で花園出場を逃す―富良野高校ラグビー部(四釜瞭太主将、部員数27人)は、今月19日から22日にかけて中標津町運動公園で開催された第92回全国高校ラグビー北北海道大会で8年振りに優勝を飾ったものの、同点で遠軽との両校優勝となり、トライ数で遠軽が富良野を上回り、惜しくも3度目の全国大会出場を逃した。しかし選手たちは来月7日、旭川市で開催される秋季全道大会(新人戦)旭川支部予選に向け、気持ちを新たに練習を開始している。28日夕方、四釜主将をはじめ27人の部員が市役所を訪れ、能登芳昭市長に全道優勝の報告と今後の大会に向けた意気込みを伝えた。
 富良野は1回戦で強豪の中標津と対戦。前半は12―12の接戦だったが、後半は1トライも与えず23―12で下した。準決勝は旭川支部予選の決勝で逆転負けした旭川工業と対戦。前半は15―14の接戦となったが、後半は優位に試合を進め12―5のスコアで下し、昨年に続いて決勝にコマを進めた。
 決勝は昨年と同じ強豪の遠軽。昨年は1トライも取れず、0―36のスコアで大敗した。しかし今大会では前半8―15のスコアで劣勢となったが、後半は逆に富良野が優勢に試合を進め14―7のスコアで下し、22―22の同点となり、両校優勝となった。だが、トライ数は富良野が3、遠軽が4だったため、1トライの差で3度目となる全国大会出場を逃した。
 チームを率いる坂口和紀監督(33)は「昨年の秋、新チームがスタートしてからずっと優勝できなかった。どうして勝てないか選手たちと真剣に考えた。その結果、反則をしない、ミスをしない。小さいチームだから走る。まとまる。DFの強化―を重点に取り組んできたことが最後の大会で実を結んだ。決勝戦は反則はゼロだった。それに対し遠軽は10。遠軽よりも平均体重で10キロも軽い小柄なチーム。小さいからこそ今年は今まで1番走った。圧倒的に強かった遠軽に対し、互角の戦いとなったのは選手の結束力の賜物だった」と予想を超える選手たちの大健闘を称賛している。
 新チームは2年生8人、1年生8人。このうち全道大会でレギュラー選手として出場し、全道優勝の原動力となった2年生は7人。坂口監督は「今回の全道大会の経験は秋の新人戦に必ずつながるものと思う。10月7日に旭川支部予選、同16日から全道大会が芦別市で開催される。花園出場を果たせなかった悔しさを今度は1、2年生で頑張ってほしい」と選手たちを鼓舞している。