富良野市防災会議開く
富良野市防災会議(会長・能登芳昭市長)が3日、総合保健センターで開かれ、富良野市地域防災計画の全面改訂を主な議題として協議が行われた。同会議は昭和41年に発足し、現在は旭川開発建設部富良野道路事務所や上川南部森林管理署など関係32団体の33人で構成。今回の会議では富良野市民生委員・児童委員協議会から初めて女性委員2人が加わった。東日本大震災以来、国と道の防災基本計画の修正と災害対策基本法の改正に伴い、富良野市でも全面的な見直し作業を行なった。
冒頭、能登市長は「3・11以来、それぞれの自治体で危機管理に対して連携を密にしていくことが求められている。法令改正の中で矛盾が出ないよう一致協力した体制づくりを行っていきたい」などとあいさつし、出席した各団体の代表者に協力と連携を改めて求めた。
この後、事務局側から防災計画の見直し経過と今後の日程について説明。この中で6月26日に防災会議委員33人に対し修正(案)を事前に配布し、同日の防災会議となり、今月11日から市民参加の手続き予告を行い、8月1日から手続きを開始する。
富良野市地域防災計画の基本的な考えは①災害対策基本法の改正及び国・道の防災基本計画の修正等を踏まえた見直し②観光客対策、旅館・ホテルの借り上げ等、富良野市の特性・災害環境に合わせた協定の締結・計画の見直し③本編及び資料編を含めた構成全般の見直し―など4点。
見直しの主な特徴としては、本編では①地域防災計画の策定に対して、「男女共同参画等、生活者の多様な視点」を反映。孤独死や引きこもりの防止、女性をはじめとする生活者の視点に立った応急仮設住宅の運営②過去の災害から得られた教訓や伝承について、市民への防災教育等に活用③災害時要援護者対策として、支援に必要な人材の確保、社会福祉協議会等の福祉団体との協働、外国人観光客対策として、ふらの観光協会との連携④広域避難場所の追加指定(陸上競技場と山部中央公園)⑤ふれあいセンターを福祉避難所として指定し、各種資機材等を整備することで、災害時要援護者の避難生活の安心・安全を確保―など7項目を挙げている。また資料編では災害危険区域内の災害時要援護者利用施設の一覧を新設し、情報連絡体制の整備を図る―としている。
この後、特別警報の実施について旭川地方気象台の担当者が説明した。それによると、今月下旬までに基準を定め、8月30日から運用を開始するという。特別警報は気象庁が重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に発表する。
東日本大震災における津波や、平成23年の台風12号による豪雨、伊勢湾台風による高潮のような、警報の発表基準をはるかに超える異常な現象が予想される場合に特別警報として発表される。
楽しく大運動会 富良野市ことぶき大学の学生約100人
富良野市ことぶき大学(学長・宇佐見正光教育長)の「大運動会」が6月26日、富良野スポーツセンターで開催され、100人を超える学生が4時間にわたり団体戦で楽しく競い合った。
今年で41回目。富良野校61人、山部校19人、東山校11人、学友会14人の計105人が参加。開会式では昨年度の優勝カップを返還した後、富良野校本科1年の中山紀夫さんと信田陵子さんが力強く選手宣誓を行った。この後、白、赤、青、黄の4チームに分かれて午前10時20分から団体戦の競技が始まった。
プラスチックの野球バットでラグビーボールをヒットしてリレーする「どっちに行くの」を皮切りに8種目で熱戦を繰り広げた。特に盛り上がった種目が「ゆっくり急いで」。2人ずつで20秒間豆を移し替えて個数を競い合う競技。豆は大豆で、使う箸の先が丸いため素早く挟んで移し替えることが中々できず、参加した選手たちは気が焦るばかり。またチームのメンバーも「ゆっくり、落ち着いて」などと応援し、大いに盛り上がっていた。
熱戦の結果、富良野校1年、同3年、同大学院2年で編成した青チームが最高得点を挙げ優勝し、カップを手にした。
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