好天に恵まれ大盛況 ふらのクリエーターズマーケット
道内外の『モノづくり作家』がへそのまち富良野(山部)に大集合した「ふらのクリエーターズマーケット」(実行委主催)が6月29、30の両日、富良野市生涯学習センターで盛大に開かれた。今年で12回目を数え、年々来場者が増えている。2日間とも無風快晴に恵まれたこともあり過去最多の9200人が訪れ、様々なジャンルの作品を購入したり体験などを楽しんでいた。
同イベントへの出展申し込みは毎年100組を超えており、このうちジャンルごとに抽選を行い今年は88組が出展した。さらに屋外では地元の飲食店など多数出店し、来場者にラーメンやカレーライスなど食事を提供した。
今年の出展者の多くは旭川、札幌、帯広、釧路、江別など道内で占められたが、遠くは福岡県、大阪府、長野県、滋賀県などからもモノづくり作家が出展した。屋内施設では羊毛フェルト雑貨、金属工芸、廃材クラフト、ナチュラルレザーアクセサリー、七宝焼き、家具・クラフト、木工・インテリア雑貨など様々なジャンルの作品がズラリと展示された。
販売のほか制作工程を披露する実演や、さらに実際に制作する体験コーナーも設けられ、子供たちや若いカップルなどが楽しく挑戦していた。
弦楽四重奏のコンサート 麓郷小中
弦楽四重奏のコンサートが2日午前、市立麓郷小中学校(髙木司校長、児童生徒数31人)のホールで開かれ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる生の演奏を通して弦楽四重奏の魅力を伝えた。
演奏を行ったのは板垣登喜雄さん、髙木祐香さん、舘石奈未子さん、韮沢有さんの4人。板垣さんは赤平市の出身で、東京フィルハーモニー交響楽団で活躍した。退団後、ヴォラーレ・カルテットを編成し、全国でコンサートを開き、弦楽四重奏の素晴らしさを訴えている。
富良野市内の知人からの要請を受けて昨年、富良野小学校と扇山小学校で初めてコンサートを開いた。そして今年は1日に養護老人ホーム「寿光園」の利用者を対象に開き、同日、麓郷小中学校でのコンサートとなった。板垣さんが司会を務め、児童生徒と会話をしながら、モーツァルトの「フィガロの結婚」、ヘンデルの「私を泣かせてください」、ヴェルディの「乾杯の歌」などオペラ(歌曲)を演奏。
また、板垣さんはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの楽器紹介を行い、それぞれの持つ特性を教えた。そしてアンコールに応えて「北の国から」を演奏した。コンサートは約50分間行われ、優しい音色が校舎全体に響き渡り、児童生徒たちはうっとりとした表情で聴いていた。
最後に生徒会長の前田理沙さん(3年)が「この日のコンサートを楽しみにしていました。素晴らしい演奏だったので短い時間に感じました」とお礼の言葉を述べた。また、髙木校長は「中央の優れた演奏に触れる機会はほとんどありません。こうした素晴らしい生の演奏を聴くことによって子供たちの大きな刺激になると思います」とコンサートの開催に感謝していた。
板垣さんは「これからの時代を背負うのは子供たちです。私は赤平の出身なので各学校を回ってコンサートを毎年開いています。富良野でも知人を介してコンサートを開くことになりました。言葉はいらない。音楽を通して子供たちに豊かな感性を磨いてほしいです」などと語った。この後、板垣さんらは赤平市内の学校でコンサートを開き、今年で4回目となる定期演奏会を札幌市内で開催する。
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