
シュラートミンク市の滞在期間は8、9日の2日間。8日は同市で開催されている世界スキー選手権大会の施設等を視察。同夜はウィンター市長との歓迎夕食会に出席した。9日は同選手権男子滑降競技を観戦した後、友好都市締結35周年式典に臨んだ。
式典にはシュラートミンク市側から議員と職員など関係者30人余りが出席した。はじめに、ウィンター市長と能登市長との間で友好都市宣言の再表明を行い、再表明書にそれぞれ署名した。この後、ウィンター市長が「これまで富良野市とシュラートミンク市との間で11回の訪問交流が行われた」などと35年の歩みを振り返り、一層の友好交流を求めた。これに対して能登市長を皮切りに北猛俊市議会議長、荒木毅商工会議所会頭ら1人1人がそれぞれの立場で祝辞を述べた。
当初の友好都市宣言の文言は「ウィンタースポーツを主体に観光交流の振興」のみの簡単な内容だったが、再表明では、35年間にわたって築いてきた深い友好交流を強調し、「平和・自由・民主主義が世界中に存在し続けるためには、他国のヒト同士の誠実な触れ合いは必要不可欠。よって、これまで作り上げてきた絆の維持、お互いの関心を取り交わすことへの支援、人々が分かり合い協力することの強調を目指すべく、更なる訪問、情報、アイディア交換と、特に両市の若者こそが未来を切り開く」と再表明した。
能登市長は「富良野市とシュラートミンク市はスキーのまちとして姉妹提携都市を結んだのが始まりだが、これからはスキーのみの交流ではなく、音楽や観光、教育など幅広い交流が必要ではないかと考えている。そのためにも若い人たちがその交流に参加できるような状況を作っていきたい」などと話した。さらに「シュラートミンク市との交流に向け、来年度から市民アンケートを行い、どのような交流が望ましいか調査したい」との方針を語った。
また同市長はシュラートミンク市で今月4日から2週間にわたり開かれている世界スキー選手権大会を観戦し、「観客数が実に3万5000人に上ると聞いて驚いた。シュラートミンク市の人口はわずか4300人余り。市民の受け入れをはじめ、熱狂的な声援にはびっくりした」などと感想を述べた。
9代目には初の男子生徒 「ふらのカレンジャー」に6人を任命

西脇高校生活情報科からは「元気いっぱいの9代目ふらのカレンジャーのパワーで、益々、富良野オムカレーが有名になり、地域の魅力アップにつながるよう播州織エプロンと帽子でこれからも応援していきます」のメッセージが寄せられた。
任命式では、飯沼会長が「9代目には男子生徒が加わり、大変嬉しい。活動を通して富良野の名を一層高めて下さい」などとあいさつし、リーダーの島谷舞さんら一人ひとりに任命書とエプロン、たすきなどを手渡した。
この後、8代目リーダーの岡田彩美さん(3年)が「富良野を元気にしたい!という気持ちで、農家や商店街、協議会など多くの関係者に支えられ、富良野オムカレーを軸に地産地消の活動を行ってきました。歴代カレンジャーの伝統と意志を継承すると共に、9代目ふらのカレンジャーにしかできない活動を実践してください」などとエールを送った。
これに対して、9代目リーダーに就任した島谷さんは「衣装も一新し、富良野市の友好都市である日本のへそ、兵庫県西脇市にある西脇高校生活情報科の皆さんが地元の伝統工芸『播州織』を用いて、一つ一つ手作りで作って下さいました。このエプロンを着て、富良野と西脇市の魅力を全国に発信、さらに富良野オムカレーが全国の食卓で作られ、食べられる文化に育つよう、これからも活動していきます」と意気込みを語った。
また、女子生徒の中に入って活動することになった立松凌さんは「中学生の時からカレンジャー娘は有名だった。入学したら一緒に活動したいと思っていました」、石田拓也さんは「先生に聞いたら男も入っていいと言ったので決めました。これからの活動が楽しみです」などと語り、ふらのカレンジャーとしての活動に気持ちを引き締めていた。
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