2013年2月28日木曜日

アルペンスキー 市長杯・全国高校選抜大会
今年も万全の支援

 今年もしっかり支援します―3月13日から17日にかけて富良野スキー場富良野ゾーン・スピースコースで開催される「第14回富良野市長杯スーパージャイアントスラローム競技大会」(13、14日)と、「第25回全国高等学校選抜スキー大会」(14~17日)を支援する協定書の調印式が26日午後3時半から、陸上自衛隊上富良野駐屯地で行われた。
 富良野市では、両大会の開催に伴い毎年、同駐屯地に協力要請を行っている。同駐屯地は昨年と同様に30人の支援隊を編成し、14日から大会終了の17日まで4日間にわたり延べ120人の隊員を動員して、コース整備や旗門の保持など裏方として全面的に支援する。
 調印式には、富良野市側から、能登芳昭市長、宇佐見正光教育長、駐屯地側から大場剛司令、第104特科大隊の藤本倫徳大隊長が出席。能登市長と大場司令がそれぞれの協定書に捺印し交換した後、大会成功に向けて握手を交わした=写真。
 能登市長は「高校選抜スキー大会は富良野で9回目、来年で10回になります。毎年自衛隊の協力を頂き万全の競技が行われており、自衛隊の協力なくして大会を開催することはできない。毎年、強力な支援を受けています」と改めて全面的な支援に感謝を述べた。
 これに対して大場司令は「今年も精一杯支援し、大会の成功を願っています。隊員一丸となってコース整備など万全に行い、昨年以上に大会を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。



「安全・安心にはコストがかかる」

 上川総合振興局保健環境部富良野地域保健室が主催する「平成24年度富良野圏域地域・職域連携推進連絡会」が今月12日、富良野市地域福祉センターいちいで開催され、富良野沿線の関係者が一堂に会し、報告、事例紹介、講話などを通して情報交換を行った。
 参加したのは、富良野市、上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村の保健福祉の担当者をはじめ、旭川労働基準監督署、富良野商工会議所、山部商工会、上富良野町商工会、ふらの農業協同組合、富良野市社会福祉協議会などの27団体から約40人。
 はじめに旭川労働基準監督署次長の八島寿春さん、全国健康保険協会北海道支部保健グループ専門職の内澤裕子さんがそれぞれ平成24年度の取り組み実績を報告した。続いて富良野通運株式会社代表取締役の藤田均さんが「社員の健康は、会社の宝」のテーマで事例紹介を行った。この中で藤田さんは「安全・安心にはコストがかかる。しかし会社の成長につながる。社員は会社の財産です」などと訴えた。
 この後、上富良野町保健福祉総合センター主任保健師の杉原直美さんが「特定健診・保健指導の重要性~症例をとおして~」と題して講話を行った。杉原さんは、上富良野町の後期高齢者医療費の変化、一人当たりの医療費、生活習慣病医療費の推移、健診受診率と保健指導実施率などについて資料を基に説明した。同町の特定健診受診率は全道で1位の73・2%、特定保健指導率は81・7%で第6位の実績を挙げている。
 杉原さんは「職員に対しては業務命令で受診するよう呼びかけるなど、特定健診や特定保健指導を積極的に住民に啓蒙したことで受診率や保健指導率が高まったものとみられるなどと報告した。
 最後に「職場の健康に係る課題について~職域に求めるもの・行政に求めるもの」をテーマに意見交換を行い、参加者たちは今後の取り組みの参考としていた。

2013年2月26日火曜日

第2次学校教育中期計画を答申

 富良野市学校教育指導委員会(委員長・三浦徹布礼別小中学校校長)は今月5日、宇佐見正光教育長に「富良野市学校教育中期計画平成24年度成果と課題(評価)」と「富良野市第2次学校教育中期計画(平成25~29年度)の策定」の答申書を提出した。
 同指導委員会は昨年5月、富良野市教育委員会から、平成20年度に策定された「富良野市学校教育中期計画」が24年度で最終年度を迎え、さらに平成25年度から5か年計画の「富良野市第2次学校教育中期計画」の策定に向けての諮問を受けた。
 答申書を宇佐見教育長に提出する際、三浦委員長は「富良野市学校教育中期計画の成果と課題については、本年度で最終年度となることから、本年度の成果と課題を明らかにするとともに、5年間の評価としてグラフと考察を記述し、調査・分析を行った。『知育の木』『情意の木』『健康の木』、そしてこれらの木を根付かせる『学びの大地』の17領域のほとんどの項目において実践が進み、成果を挙げてきたことを伺うことができた」と報告した。
 さらに富良野市第2次学校教育中期計画に対しては、「第1次計画の『3本の木』と『学びの大地』の考え方を踏襲した。新しい計画では『3本の木』を緑豊かで活力に満ちた森に育てていくために、『学びの大地』に『富良野市ZERO運動』という肥料を与えていくこととした。この『富良野市ZERO運動』とは、各学校や教職員が教育の原点を見つめ直し、主体性や向上性を基軸として教育実践の輪を広げていくという考え方です。富良野市内の各学校の経営指針として、オール富良野で取り組み、ふらのっ子の健やかな成長を願って策定しました」と策定作業の経過を説明した。
 答申を受けた同教育委員会では、北海道教育推進計画との整合性も図りながら、平成25年度からスタートする「富良野市第2次学校教育中期計画」に対し、『自立と共生の未来を拓く心豊かでたくましい人を育む』の基本理念を継続して掲げ、戦略としての教育コンセプト『連続・継続・接続』を基軸に、富良野の『学びの大地』に育つ『三本の木(知育の木・情意の木・健康の木)』を未来に根付かせていく方針だ。



18回目の十勝岳噴火総合防災訓練

 十勝岳の噴火に伴い、融雪による泥流災害が発生したという想定で21、22の両日、十勝岳噴火総合防災訓練が上富良野、美瑛両町で大勢の住民と関係機関が参加して行われ、災害に備えた避難の連絡体制や救出救助訓練を重点に実施された。上富良野町関係分では向山富夫町長が災害対策本部長を務め、住民をはじめ自衛隊、消防、警察など10機関から計510人が参加して、一連の訓練を2日かけて行った。
 同訓練は上川総合振興局地域災害対策連絡協議会と十勝岳火山防災会議協議会(上富良野町、美瑛町)が主催し、平成7年から両町で実施しており、今年で18回目。
 十勝岳は大正15年の大噴火以後は、昭和37年、63年に噴火し長期間にわたり活発な活動を続けている。現在は小康状態を保っているが噴火活動は30年周期と言われ、長期にわたって活発な火山活動が予想されていることから、総合訓練に参加した住民をはじめ、訓練の主力となった陸上自衛隊第4特科群、富良野広域連合消防本部、上富良野町役場などの関係機関の担当者たちは危機感を持って臨んでいた。
 今年の上富良野町側の訓練は①自主防災組織の活用(自主避難)②防災弱者の救助(中町、栄町、草分)③エリアメールの活用④防災協定に基づく三重県津市との通信訓練。
 積雪期に十勝岳が噴火し、大正15年のような大規模泥流が発生したという想定で、緊急避難区域の住民1232世帯、2795人を対象として計画。そのうち155世帯225人、12・18%の住民が参加し、避難訓練が行われた。また、参加した機関は陸上自衛隊上富良野駐屯地第2戦車連隊の120人をはじめ、富良野広域連合消防本部の71人、上富良野町職員の64人、富良野警察の11人など計285人。さらに各機関から車輌や雪上車等が多数出動した。
 訓練は21日、上川総合振興局内で自衛隊災害派遣の準備要求や十勝岳噴火情報連絡部員の会議訓練から始まり、情報伝達や初動体制構築など図上での訓練を実施した。昨年に続いて陸上自衛隊の協力による野外用指揮システムの運用、警察の災害現場活動用映像伝達装置による救助救出訓練の中継、さらに防災情報共有システムによる各種会議の中継を行い、美瑛町をはじめ関係機関が共有できる体制で行われた。
 22日の上富良野町関係分では、午前8時半に災害対策本部が上富良野消防署2階に設置され、向山町長を本部長に、10機関の担当者が配置された。この後、防災行政無線での自主避難、避難準備の呼びかけを皮切りに、午後2時過ぎから日新、草分など10地域の住民が次々に避難訓練を開始した。
 また島津球場のグラウンドでは、火山性地震による雪崩が発生し、自主避難中の住民が巻き込まれたという想定で救助・救出訓練が一般公開で実施された。自衛隊員、警察官、消防職員約40人が連携し、倒壊した家屋の中の負傷者や、雪の下に埋まった負傷者を救出し、搬送するまでの一連の訓練が1時間にわたり実施された。
 自衛隊員は倒壊した家屋の中に負傷者がいないかを確認した上で、屋根に上り、チェーンソーで屋根の一部を切り取り、屋根から負傷者を担架に乗せて救出するまでの訓練を行った。
 自衛隊員は「誰か中にいませんか」「負傷者一人を発見」「大丈夫です。これからすぐに救出します」などと負傷者を励ましながらキビキビと救出・救助を行った。さらにゾンデ棒を使用して雪の中に埋まっている行方不明者を捜索する訓練も行われた。
 一連の訓練は午後4時で終了し、最後に向山本部長が対策本部室で「今回の訓練は気象台の協力で昭和63年―平成元年の十勝岳噴火火山活動をベースとした訓練用の火山情報に合わせて実施した」と前置きした後、「災害時の即応体制の向上のため本部内で図上訓練を実施し、各種の対応判断をすることを学ぶ機会となった。災害にはシナリオがないことから、素早い判断と正しい行動が即時にできることが大切」などと訓練講評を行った。

2013年2月23日土曜日

エゾシカ解体処理施設完成

 富良野市平沢地区にエゾシカ解体処理施設が完成したのに伴い、きょう23日、同施設の竣工式とエゾシカ肉の試食会が、ふらのワインハウスで開かれる。同施設は富良野エゾシカ有限責任事業組合(大橋秀行代表組合員、組合員数13人)が管理運営する。年間300頭のエゾシカを処理し、同6100キロの販売計画を立てている。販売開始は3月中旬頃。
 富良野市内においてもエゾシカ等による野生鳥獣の農業被害が深刻化している。特にエゾシカによる被害が大きく、年間約1000頭前後が捕獲されている。このため、エゾシカの地産地消をはじめとする有効活用と捕獲頭数増加による生息頭数の減少を図り、農林業の被害を少なくするのを目的に、同施設が建設され、年末に完成した。
 同施設は木造平屋建てで75・35平方メートル、敷地面積は220平方メートル、建築費は建物、衛生、機械施設を合わせ計2487万3000円で一部市が助成。
 竣工式には組合員のほか、市職員、北の峰旅館組合などの関係者約50人が出席する。式典終了後には、ふらの麓郷地域協議会が主催するエゾシカ肉の試食会が行われる。同協議会は、農林水産省の食と地域の交流促進事業の採択を受け、現在、地域資源を発掘、活用しながら地域力を高め、持続可能な地域活性化と自立に向けた各種活動を展開している。
 富良野市内に初めてエゾシカ解体処理施設が建設されたのに伴い、同施設で加工処理されたシカ肉を使用しての試食会を開催することになった。調理するシカ肉は7品。同協議会では試食会を通して出席した関係者から意見を聞き、販売ルートの調査・開拓を行う。



除雪ボランティア作業 山部中、富良野西中、富良野高

 富良野市内の中高生たちが今冬も一人暮らしの高齢世帯を対象に除雪ボランティア作業を相次いで実施し、感謝されている。除雪作業を行ったのは、山部中の全校生徒61人、富良野高の70人、富良野西中の30人で今月13、14日に実施した。
 山部中の生徒は放課後、8班に分かれて南町、北町、西町の高齢者住宅の南側ベランダ、窓下、玄関前通路などを重点に、つるはし、スコップ、スノーダンプを使用し、2時間にわたって除雪作業に汗を流した。特に南側のベランダは氷の塊が多く、つるはしで割りながら懸命に除雪を行っていた。
 富良野高は1、2年生が地域貢献活動の一環として毎冬実施している。生徒たちは校舎内に保管されているスコップやスノーダンプを手に持ち、東町の4軒の高齢者住宅で1時間半にわたり除雪した。支援を受けた佐々木クニさん(79)は「毎年生徒さんたちが来てくれて大変助かります。南側のベランダにはたくさん雪が固まって積もっており、生徒さんたちは除雪するのに苦労しているようです」と感謝することしきり。
 富良野西中は生徒30人と教師8人が協力し、本町、若松町、若葉町の高齢者住宅5軒で除雪作業を行い、感謝された。この一連の除雪作業は富良野市社会福祉協議会と連携しており、きょう23日は連合富良野が除雪ボランティア作業を行う予定。

2013年2月21日木曜日

大学生と高校生交流 富良野高で「カタリバ北海道」

 現役大学生と高校生による「カタリバ北海道」が今月13日、富良野高校で開かれ、大学生49人と2年生150人が交流し、進路について真剣に情報交換を行った。
 「カタリバ」は2001年に東京で開発された教育カリキュラムの一環。高校生5人程度に大学生1人が接し、身近な年長者として日頃の悩みや将来の夢などを語り合い、主体的に考える「きっかけ」を与える全国的な活動。北海道では2011年から始まり、多くの高校で導入し好評を得ている。
 富良野高では「カタリバ」の開催にあたり2年生を対象に、生徒の課題についてアンケートを行った。それによると「多くの生徒が自分の夢を大まかに決定しているが、明確なビジョンまで見えていない」「希望進路が『未定』の生徒は2・2%のみ。ほとんどの生徒が明確な希望理由を持っているが、将来への期待と不安を点数化すると、不安が期待を大きく上回った」など3点が挙げられた。
 こうしたことから同校では、「進路に向けてエンジンをかけ始めるこの時期に、新しい視野や今まで見過ごしてきたものに気づき、疑問を持ち、それを解消して、さらに突き進む活力にしてほしい」という思いで『ハッケン!』をテーマに大学生との情報交換を行った。
 参加した大学生は主に札幌にある国立大学や私立大学に通学する3、4年生と修士課程を目指している大学院生。はじめに班作り、自己紹介、導入ワークを行った。この後、8グループに分かれて代表の大学生がそれぞれ2年生にメッセージを伝えた。
 大学院に通う男子学生は紙に書いた約20枚のメッセージを利用しながら「大事なことから決して逃げてはいけない。必ず自分で決めることが大切だ」などと強く訴えた。これに対して生徒たちは「先輩の話は大変参考になりました。そういう考えもあるのだということが分かりました」などと感想を述べていた。
 この後、座談会が開かれるなど約2時間にわたり、大学生と高校生の交流が続き、将来に向けた有意義な時間を過ごしていた。



老いてもますます元気ハツラツ 高齢者の芸能と文化の集い

 歌って踊って、演奏、そして自慢の作品を披露―「支えあい ひとりの心 みんなの力」をテーマにした富良野市老人クラブ連合会(吉田薫会長)主催の「芸能と文化の集い」が15日、文化会館大ホールで盛大に開かれた。約700人の高齢者が一堂に会して交流し約6時間にわたり楽しんだ。
 今年で44回目。32クラブ、約1400人の会員に呼びかけて開催した。はじめに吉田会長が長年にわたり老人クラブ役員として尽力した佐々木郁さん(鳥沼老人クラブ)をはじめ12人の功労者を表彰し、長年にわたり老人クラブの会員として活躍してきた功績をたたえた。続いて能登芳昭市長、北猛俊市議会議長らが出演者たちを激励した。
 この後、第1部の芸能発表が始まり、スミレ合唱団(近田美智子代表、29人)のコーラスを皮切りに、各老人クラブの会員たちがカラオケ、リズムダンス、吟舞、舞踊、フラダンス、フォークダンスなど次々に日頃の練習成果を披露。さらに午後からは大正琴、リズムダンス、コーラス、舞踊、カラオケなどが行われ3時間にわたり、熱演、熱唱が続いた。
 一方、大ホール前の展示会場には、扇山老人クラブの水墨画、麻町みなづき会の書道、瑞穂高齢者クラブの絵画、布部鶴亀会の手芸、生きがい木彫教室の木彫、同陶芸教室の陶芸、木曜手芸クラブの手芸など力作がズラリと展示され、来場者たちを楽しませていた。

2013年2月19日火曜日

障害の壁を乗り越え挑戦
第32回北海道障害者冬季スポーツ大会

 道内障害者の冬のスポーツ祭典「大回転競技・距離競技」が無風快晴の好天に恵まれた17日、富良野スキー場北の峰ゾーン・ジャイアントコースと朝日ヶ丘総合公園ノルディックコースの両会場で開催され、サポート者を含め男女計162選手がスピードを競い合った。障害を乗り越えて出場した選手は全力投球でレースに臨み、家族や関係者から温かい声援と拍手を受けていた。
 同大会(北海道障害者冬季スポーツ大会)は、財団法人北海道障害者スポーツ振興協会と地元との共催で毎年開催されており、今年で32回目。富良野市で開催されるのは第3回(昭和59年3月)以来29年振り。今年は「深めよう絆 味わおう達成感」をテーマに開催された。
 同日は早朝小雪が降っていたが、競技開始の午前10時には青空が広がり無風、絶好の大会日和に恵まれた。競技は肢体、視覚、聴覚、知的など9部門に分かれて行われ、大回転競技に49選手、距離競技に54選手が出場した。
 大回転競技は全長600メートル、400メートル、200メートルのコースに分かれて行われ、選手たちは日頃の練習成果を存分に発揮していた。チェアスキー部門に挑んだ選手は5人おり、巧みにチェアスキーを操作しながら旗門をくぐり抜けていた。聴覚障害の選手は健常者とほぼ同じように斜面を一気に滑り降りる実力を発揮していた。また、四肢障害選手はチェアスキーに乗り、後ろからロープでサポートを受けながら懸命にレースに参加していた。
 一方、距離競技は障害程度に応じて200メートル、500メートル、1キロ、3キロのコースで行われた。視覚障害選手には横に伴走者がついてサポート、また四肢障害選手には何人ものサポート者がつき、「あともう少し、頑張って」と声を掛け、選手と一緒になってレースに参加していた。
 表彰式ではメダルを手にした選手たちが高々と手を上げ、体全体で喜びを表わしていた。



日本文化を楽しむ JICAの青年研修生25人来富

 JICA(国際協力機構)の青年研修生25人が13、14日、富良野を訪問した。13日の夜は市内のホテルに宿泊し、和服の着付け体験や琴演奏を楽しみ、14日は同ホテルで「観光事業振興の経済効果と地域形成」をテーマに富良野市の観光産業についての講義を受けるなど、多くの市民と交流した。
 訪れたのは中央アジアのウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの4か国から計22人、コーカサスのアゼルバイジャン、アルメニアの2か国から計3人。いずれも各国で観光開発に携わる行政官、団体職員、企業代表者の20~30歳代の青年(男性20人、女性5人)。
 一行は今月2日に来道し、20日までの18日間滞在する。札幌市で「観光産業の基礎となる平和の重要性」や「スキー産業と総合リゾート」などの講義と視察を行った後、13日、旭川経由で富良野を訪れた。
 富良野での研修は今回で3年連続。かつて青年海外協力隊として派遣された富良野市内で旅館を経営している松谷都生さんの協力で実現。研修生たちは市内北の峰町のニュー富良野ホテルに宿泊した。夕食後、和服の着付け体験が行われた。松谷さんの母、登志江さん(70)らが振袖、紋付、袴を持ち寄り、着付けを手伝った。男性は紋付と袴、女性は振袖。略式で一人30分ほどかけて着付けを行った。
 正装したウズベキスタンの30代の男性は「日本に来る前から着物を着るのを楽しみにしていました。きょう着てみて感激しています」と嬉しそうに語った。また、刀を腰に差し、「サムライ」「ハラキリ」などと興奮気味に話し、デジカメで互いに記念撮影を行っていた。
 また、女性たちは「着物が自分の背丈にピッタリ合ったのでびっくりしました」「日本の心が着物を通して伝わってきました」「可愛くて面白いです」などと話し、自分の華やかな着物姿にしばしうっとりしていた。この後、女性たちは琴の演奏も体験し、日本古来の音楽も楽しんでいた。
 14日は午前中、ふらの観光協会専務理事の会田系伍さんが講師を務め、富良野の観光産業などを中心に、経済効果などの講義を分かりやすく行い理解を求めた。
 一行はこの後、阿寒のタンチョウ観察センター、阿寒湖アイヌコタンなどを視察した。

2013年2月18日月曜日

友好都市宣言 再表明 富良野市とシュラートミンク市

 富良野市は友好都市シュラートミンク(オーストリア)と締結35周年を記念し、9日、訪問先のシュラートミンク市で開かれた式典で「姉妹都市提携」の再表明を行い、能登芳昭市長とユルゲン・ウィンター市長が再表明書に署名し、スキーのみでなく、文化、経済、観光などの面で一層絆を深め交流していくことを確認した。
 富良野市は昨年で友好都市締結35周年を迎えたことから、市長をはじめ、市議会議長、商工会議所会頭、ふらの農業協同組合専務理事ら7人で構成する市民訪問団を結成し、今月6日から13日までの日程でシュラートミンク市を訪問した。
 シュラートミンク市の滞在期間は8、9日の2日間。8日は同市で開催されている世界スキー選手権大会の施設等を視察。同夜はウィンター市長との歓迎夕食会に出席した。9日は同選手権男子滑降競技を観戦した後、友好都市締結35周年式典に臨んだ。
 式典にはシュラートミンク市側から議員と職員など関係者30人余りが出席した。はじめに、ウィンター市長と能登市長との間で友好都市宣言の再表明を行い、再表明書にそれぞれ署名した。この後、ウィンター市長が「これまで富良野市とシュラートミンク市との間で11回の訪問交流が行われた」などと35年の歩みを振り返り、一層の友好交流を求めた。これに対して能登市長を皮切りに北猛俊市議会議長、荒木毅商工会議所会頭ら1人1人がそれぞれの立場で祝辞を述べた。
 当初の友好都市宣言の文言は「ウィンタースポーツを主体に観光交流の振興」のみの簡単な内容だったが、再表明では、35年間にわたって築いてきた深い友好交流を強調し、「平和・自由・民主主義が世界中に存在し続けるためには、他国のヒト同士の誠実な触れ合いは必要不可欠。よって、これまで作り上げてきた絆の維持、お互いの関心を取り交わすことへの支援、人々が分かり合い協力することの強調を目指すべく、更なる訪問、情報、アイディア交換と、特に両市の若者こそが未来を切り開く」と再表明した。
 能登市長は「富良野市とシュラートミンク市はスキーのまちとして姉妹提携都市を結んだのが始まりだが、これからはスキーのみの交流ではなく、音楽や観光、教育など幅広い交流が必要ではないかと考えている。そのためにも若い人たちがその交流に参加できるような状況を作っていきたい」などと話した。さらに「シュラートミンク市との交流に向け、来年度から市民アンケートを行い、どのような交流が望ましいか調査したい」との方針を語った。
 また同市長はシュラートミンク市で今月4日から2週間にわたり開かれている世界スキー選手権大会を観戦し、「観客数が実に3万5000人に上ると聞いて驚いた。シュラートミンク市の人口はわずか4300人余り。市民の受け入れをはじめ、熱狂的な声援にはびっくりした」などと感想を述べた。



9代目には初の男子生徒 「ふらのカレンジャー」に6人を任命

 9代目には男子生徒2人が加わりました―市民団体「食のトライアングル(農・商・消)研究会」(飯沼巖会長)は13日、富良野緑峰高校(小島和明学校長)の校長室で「9代目ふらのカレンジャーの任命式」を行い、飯沼会長が園芸科学科2年生6人に任命書とエプロン、帽子、たすきなどを授与し、新たな活動に大きな期待を寄せた。
 9代目となる任命式では、男子生徒が初めて加わったことに伴い、「ふらのカレンジャー娘」から「ふらのカレンジャー」に改名した。また、8代目までは既製品のエプロンと帽子にロゴをプリントして贈呈していたが、昨年7月、「北海へそ祭り」を見学した友好都市の兵庫県西脇市・西脇高校生活情報科の教師と生徒に、富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長)が、9代目カレンジャー用に西脇市の伝統工芸播州織のオリジナルエプロンと帽子の製作を依頼したことから、播州織(先染織物)の特徴であるチェック柄のエプロンと帽子を製作、帽子には「ふらのカレンジャー富良野緑峰高校」の刺繍を入れて富良野緑峰高校に贈呈してくれた。
 西脇高校生活情報科からは「元気いっぱいの9代目ふらのカレンジャーのパワーで、益々、富良野オムカレーが有名になり、地域の魅力アップにつながるよう播州織エプロンと帽子でこれからも応援していきます」のメッセージが寄せられた。
 任命式では、飯沼会長が「9代目には男子生徒が加わり、大変嬉しい。活動を通して富良野の名を一層高めて下さい」などとあいさつし、リーダーの島谷舞さんら一人ひとりに任命書とエプロン、たすきなどを手渡した。
 この後、8代目リーダーの岡田彩美さん(3年)が「富良野を元気にしたい!という気持ちで、農家や商店街、協議会など多くの関係者に支えられ、富良野オムカレーを軸に地産地消の活動を行ってきました。歴代カレンジャーの伝統と意志を継承すると共に、9代目ふらのカレンジャーにしかできない活動を実践してください」などとエールを送った。
 これに対して、9代目リーダーに就任した島谷さんは「衣装も一新し、富良野市の友好都市である日本のへそ、兵庫県西脇市にある西脇高校生活情報科の皆さんが地元の伝統工芸『播州織』を用いて、一つ一つ手作りで作って下さいました。このエプロンを着て、富良野と西脇市の魅力を全国に発信、さらに富良野オムカレーが全国の食卓で作られ、食べられる文化に育つよう、これからも活動していきます」と意気込みを語った。
 また、女子生徒の中に入って活動することになった立松凌さんは「中学生の時からカレンジャー娘は有名だった。入学したら一緒に活動したいと思っていました」、石田拓也さんは「先生に聞いたら男も入っていいと言ったので決めました。これからの活動が楽しみです」などと語り、ふらのカレンジャーとしての活動に気持ちを引き締めていた。

2013年2月14日木曜日

高校では必ず全国優勝を

 教育長さん、高校では必ず全国優勝します―今月2日から6日にかけて富山県富山市で開催された第50回全国中学校スキー大会アルペン競技に出場し、見事入賞を果たした富良野東中3年の亀渕哲平選手と櫻井崇選手が8日、教育委員会を訪問して宇佐見正光教育長に入賞報告と来シーズンに向けた意気込みを語った。
 全国大会には各都道府県から選抜された精鋭約200人の選手がアルペン、ノルディック種目で中学日本一を目指してスピードを競い合った。
 亀渕選手は回転競技に出場した。1本目2位のタイムでゴール。優勝目指して2本目に臨んだが合計タイムで惜しくも3位だった。同選手は「1本目2位につけたので2本目は優勝を狙った。しかし気負過ぎてしまった。優勝はできなかったが納得のいく結果です。進学先は富良野高校です。来シーズンは高校日本一を目指してさらに精進したい」と賞状とメダルを手に笑顔を見せた。
 一方、北海道大会で回転と大回転の2種目で優勝を飾った櫻井選手は、回転で8位、大回転で6位の成績でいずれも入賞を果たす健闘を見せた。櫻井選手は「北海道を代表しての全国大会出場だったので2種目とも優勝を狙っていました。結果は8位と6位だったが悔いのないレースでした。進学先は富良野緑峰高校です。亀渕君とは良きライバル。高校は別になるが同じチームメイトとして高校生では日本一が目標」と2枚の賞状を手に来シーズンに向けた意気込みを見せた。
 報告を受けた宇佐見教育長は「2人とも素晴らしい活躍でした。富良野市民の誇りです。2人とも良きライバルなので高校生になっても切磋琢磨し、全国一を目指して下さい」などと激励し、なお一層の活躍に期待を寄せていた。
 なお、櫻井選手は全日本スキー連盟ジュニア強化選手に選ばれており、イタリアに海外遠征(3月)する。また、今シーズンは2人ともジュニアオリンピック大会など4回ほどの大会が残っているという。



モニター体験ツアー 山部@まるごと体験村

 山部@まるごと体験村(宍戸義美村長)は1月22日、「モニター体験ツアー」を実施した。ツアーに参加したのは、ふらの観光協会、観光ボランティアスタッフ、ホテルの従業員、市役所職員など男女合わせて21人。参加者は「アクセサリー体験」など8体験を行い、ものづくりの楽しさを味わった=写真。
 同体験村は昨年6月、山部地域の新たな活性化、地域づくりを目指し、「観光のまち山部」を発信するのを目的に開村した。
 その事業の一環として、アクセサリー、折り紙、裂き織り、マイ箸、そば打ち、コカリナ演奏、草木染め、箱ティッシュカバー・キンチャク袋、ブローチなどの体験講座を開設。講師は山部地域の住民がそれぞれ得意分野で担当し、イベントなどを通して観光客や市民にものづくりの楽しさをアピールしている。
 モニター体験ツアーもそのPRの一環。ツアー会場となったのは山部福祉センター。体験講座は午前と午後の2回に分けて行われ、昼には宍戸村長自ら打ったそばの試食が行われた。
 ツアーに参加した女性は「出来上がった作品はどれも頑張った分、愛着が持てるものばかりでとても楽しかった」と話し、またホテルに勤める女性従業員は「実際に体験したことで体験村のことを知ることができたし、今後、お客さんにも勧められるので良い経験になりました。いずれの作品も短時間で出来上がるので大変良かった」などと感想を述べた。

2013年2月12日火曜日

交通安全功労 野原武さん、北海道社会貢献賞

 富良野市瑞穂町の野原武さん(68)が長年にわたる交通安全功労として北海道社会貢献賞、同西町の大坪敏行さん(77)と同弥生町の山田勲さん(69)が、交通安全実践者として北海道善行賞をそれぞれ4日、札幌市で受賞した。野原さんと山田さんは5日午後、市役所を訪れて石井隆副市長に受賞報告を行い、なお一層交通安全運動に携わって行くことを伝えた。
 野原さんは平成12年から4年間、富良野市交通安全推進員を務めた後、昨年3月まで9年間にわたり富良野地方交通安全事務局長として活躍。さらに現在も公安委員会免許更新時講習講師、富良野市交通安全指導員、富良野市交通安全指導員会富良野部会事務局長を務めている。
 大坪さんは平成元年から富良野交通安全協会会計を皮切りに、現在まで19年間にわたり富良野地方交通安全協会常任理事、富良野交通安全協会副会長を務めている。山田さんは21年間にわたり現在まで富良野市交通安全指導員として活躍している。
 野原さんは「気が付いたらいつの間にか交通安全に携わり、健康にも恵まれたので長い年月務めることができました。まだ元気なので受賞に恥じないようこれからも一生懸命務めたい」、山田さんは「推薦を受け、大変嬉しく感謝しています。これからも交通安全の実践者として取り組んでいきたい」などとそれぞれ受賞の喜びを語った。
 これに対して石井副市長は「長い間ご苦労さまです。昼夜を問わず、また仕事を持ちながらの交通安全運動への取り組みに対して感謝します。後継者が少ないとのことですが、これからもよろしくお願いします」などとお礼の言葉を述べた。



まだまだ続く冬のイベント

 富良野管内の冬のイベントの後半を飾る「アイスキャンドルナイトinしばれるぞ占冠」が、きょうから2日間、「中富良野ウィンターフェスティバル」と「やまべゆきんこまつり」があす10日、「わいわい祭り」が11日、それぞれ特設会場で盛大に開催される。
 「アイスキャンドルナイトinしばれるぞ占冠」は、9日午後3時に「しばれ村」が開村。この後、チューブ滑り台、スノーラフティング、しばれちゃいましたコンテストなどが次々に開かれ、5時に1500個のアイスキャンドルの点灯式が行われ、7時に真冬の花火が打ち上げられる。
 10日は正午に開村。この後、ふかふか新雪宝探し、走れ!そりレースが行われ、3時に閉幕。
 「中富良野ウィンターフェスティバル」は、北星山スキー場特設会場で開かれる。プログラムは正午からラフティングボード体験が行われた後、午後2時から開会式。
 この後、陸上自衛隊上富良野駐屯地音楽隊の演奏会、郷土太鼓「葵太鼓」の演奏、さぶぅレンジャーショー、長ぐつ雪中フットサル大会、スレッドリレー、チョコまき、ゴスペルコンサート、大抽選会が次々に行われ、午後6時15分からは15分間にわたる花火を打ち上げて終了する。
 「やまべゆきんこまつり」は、今年で26回目。会場は富良野市生涯学習センター。午前10時から午後2時まで、みかんひろい、雪中PGゲーム、くぐってゲット、チューブカーリング、運命の○×、スノーモービル・スノーラフティングなど子供向けのイベントを中心に繰り広げられる。
 このほか、リサイクル衣服の無料配布が行われ、さらに屋台が設営され飲食物の販売も行われる。なお、きょう9日は午後6時から8時まで雪像作品のライトアップと花火の打ち上げが行われる。
 「わいわい祭り」は、富良野市内商店街(すずらん通り商店街、本通り振興会、五条商店会、新相生商店街振興組合)が実行委員会を組織して毎年開催しており、今年で15回目。午前10時から午後3時まで、すずらん通り特設会場で開かれる。
 主なプログラムは、「雪中」を冠にした、ダーツゲーム、ラーメン早食い選手権、輪投げ大会、宝探しゲーム、しりすべり国際大会、ニアピンスローなどが次々に開かれる。また、会場内に屋台が設営され、焼きとり、豚汁などが販売される。

2013年2月7日木曜日

平成25年度富良野市予算案概要を発表

 富良野市は6日、平成25年度予算案の概要を発表した。それによると総額184億3610万円で前年度(平成24年度)当初に比べ5億5360万円の減となった。しかし、前年度補正予算に8億8000万円の前倒しを計上するため実質的には4・6%、5億3000万円の伸びになっている。同日午前、同予算の総括会議が市役所大会議室で開かれ、能登芳昭市長は「第5次富良野市総合計画の3年目として、保健福祉、防災、環境、産業振興、教育など各分野において事業の必要性や効率性について検討を行い予算を配分した」などと述べた。市は国の補正予算に積極的に対応し、学校施設改築(東小と麓郷小中)、公営住宅建設(北麻町)、市街地再開発など大規模公共事業の予算を前倒しする形で平成24年度補正予算に計上、同25年度に実施し、地域の雇用や活性化を図る方針だ。



写真展「サハラ」渥美顕二さん
世界最大の砂漠へ20数年で16回

 富良野在住の写真家渥美顕二さん(70)が「サハラ」をテーマにした写真展をギャラリー生楽丸文蔵=幸町8番5号、東5条通り=で開いている。渥美さんは20数年間にわたり、アフリカ大陸の北部を占める世界最大の砂漠に足繁く通って撮影した渾身の88作品を展示している。
 渥美さんは東京都出身。1983年に富良野市に移り、北海道の大自然を撮り始める。1994年に市内中五区にフォトギャラリー「丘の写真館」を開設し、さらに東京の銀座などで数多くの写真展を開催。また、「ラベンダー物語」「丘悠悠」「丘の詩」など多くの著書を発刊する精力的な活動を行っている。
 そんな中、1986年から撮影場所として選んだのがサハラ砂漠。モロッコ、アルジェリア、チュニジアなどを訪問しながら、東西5000キロ、南北1800キロ、面積約900万平方メートルにも及ぶ世界最大の砂漠をキャンバスにカメラを向けた。サハラを訪れること実に16回にも及び、2年前にも訪れている。
 渥美さんは「富良野に住み始めてから今年でちょうど30年になります。これまで数多くの作品を写してきたが、中でも版画的、抽象的な作品が好き。サハラは何度訪れても形が変わらない。キラキラと輝くメタリックブルーの空、風紋など芸術的なオレンジ色の砂、そしてコーランの響きなど魅力がいっぱい」などとサハラへの熱い思いを語る。
 同展は今月17日まで開かれる(12日は休み)。時間は午前11時から午後6時まで。

2013年2月5日火曜日

猛吹雪 第48回ふらのスキー祭り

 今年で48回目を数える「ふらのスキー祭り」(実行委員会主催)が2、3の両日、富良野スキー場北の峰ゾーン特設会場で開催されたが、3日は猛吹雪に見舞われ、予定されていたイベントが次々に中止となり、最悪の冬のイベントとなった。それでも会場には家族連れの市民やスキーを楽しむ高校生が多数訪れ、「牛乳早飲み選手権」に挑んでいた。
 同祭りは2日午後7時に開会。富良野弥栄太鼓保存会による太鼓演奏を皮切りに、圧雪車乗車体験、馬そり体験、餅つき体験、陸上自衛隊上富良野駐屯地の演奏会、花火大会など次々に開かれ、約1000人がスキー場の夜のお祭りを堪能していた。
 しかし、本祭りの3日は早朝から時折り一寸先も見えないほどの地吹雪が舞う最悪の天候となった。この中、予定通り午前10時から1回目の牛乳早飲み選手権が始まったが、風と雪が一段と強まったため、予定していた雪中運動会、宝探しが中止となり、さらに富良野の食の祭典「ワンコイングルメ」も最後まで行うことができなかった。
 だが、牛乳早飲み選手権に出場した富良野高、富良野緑峰高の男子生徒は元気ハツラツで、スキー祭りを盛り上げていた。生徒たちはいずれも3年生。高校生最後の思い出にと90ミリリットル、180ミリリットル、900ミリリットル計3本の冷えた牛乳の早飲みに挑戦した。競技前に「必ず優勝する」などと一人ひとり意気込みを語った後、口の周りに牛乳をこぼしながらも一気に飲み干し、観戦者から「あともう少し」と声援を受けていた。この後、先着150人にふらの牛乳が無料配布された。



北海道予選で見事グランプリ
新人ギタリスト発掘オーディションで

 富良野市出身の磯江太生さん(20)がプロミュージシャンを養成する学校として名高い「MIジャパン」と、音楽雑誌「YOUNG GUITAR」が共催する新人ギタリスト発掘オーディション「GITMASTERS2012」の北海道予選でグランプリを獲得し、今月開催される全国大会に出場する。
 この大会は全国を6ブロックに分け、23歳以下のアマチュアギタリストが日本一を目指してそれぞれの腕を競うもので、過去の出演者の中からは現在、第一線で活躍する多くのプロも輩出している。
 バンドを組んでいる父親の影響もあり、物心ついた頃からギターを弾いていたという磯江さん。中学生の頃には数々のコンテストで賞をとり、高校生になると各地のライブハウスで大人たちに混ざって演奏をしていたという。
 今回のオーディションにはドラムを実の弟、その他の楽器を全て自身で演奏、録音したオリジナル曲で参加。本番は「尋常じゃない位緊張しました」と語るが、その音色や演奏力等が高く評価されてのグランプリとなった。
 なお、本選は今月9日、東京都渋谷区の初台TheDOORSで開催される。その他詳細に関してはwww.mi-japan.comへ。

2013年2月4日月曜日

農業青年も全国大会出場へ

 1月16日に仙台市で開催された「2012年度東北・北海道地区JA青年大会」で、北海道代表のJAふらの青年部東山支部(幕田桂一支部長)の大野寛之さん(31)が、「JA青年組織活動実績発表」部門で、見事、最優秀賞を受賞。今月14日から2日間、東京都で開催される全国大会に出場する。JAふらの青年部は6支部で構成され、それぞれ独自の活動を行っているが、同部門で全国大会に出場するのは初めてのこと。大野さんは30日午後、発表に向けて協力したふらの青年部の仲間とともに市役所を訪れ、能登芳昭市長に受賞報告を行い、発表した活動実績を本番と同様に披露し、全国大会出場に向けた意気込みを語った。



寒さと雪と一体、冬イベント本番

 今年で48回目の「ふらのスキー祭り」(実行委員会主催)がきょう2日から2日間、富良野スキー場北の峰ゾーン特設会場、第49回目の「かみふらの雪まつり」(運営委員会主催)があす3日、上富良野町日の出公園特設会場でそれぞれ開催される。
 ふらのスキー祭りはきょう午後7時に開会セレモニー。続いて富良野弥栄太鼓保存会による太鼓の演奏。この後、圧雪車の乗車体験、消防はしご車体験、馬そり体験、餅つき体験、陸上自衛隊上富良野駐屯地音楽隊のコンサートなどが行われる。
 このほか、会場では射的、輪投げなどの縁日コーナーが設営され、お菓子まきも行われる。同9時からは、キリンビールマーケティング株式会社道北支店の協賛による打ち上げ花火。
 3日は午前10時に開会。会場では、富良野「食の祭典」、牛乳早飲み選手権、ゲレンデ宝探し大会、スノーボード無料体験レッスン、雪の運動会など次々に行われる。
 食の祭典では、富川製麺所、ハイランドふらの、唯我独尊、お好み焼き鮮弥、すずかけ、物産協会が出店し、ワンコイングルメグランプリを競う。牛乳早飲み選手権(午前、午後の2回)では来場者150人に「ふらの牛乳」を無料配布する。午後1時半から閉会式。ワンコイングルメグランプリの表彰式と最後に餅まきが行われる。
 一方、かみふらの雪まつりは午前10時から午後3時まで開かれる。主なイベントはスノーモービル・スノーラフティング体験搭乗、宝探し、早食い!ツライアスロン、自衛隊音楽隊演奏会、チョコまきなど。会場では女性団体連絡協議会提供よるココアやコーンスープの無料サービスが午前10時半から行われる。
 なお、特設会場に設営された雪像はきょうから見学できる。今年の大雪像は大人気のマンガ「ワンピース」に登場する「サウザンドサニー号」。高さ5メートルを超える迫力ある雪像。見学時間は午前10時から午後3時まで。