全日本中学校技術・家庭科研究会が主催し、文部科学省などが共催する「第13回全国中学生創造ものづくり教育フェア・パソコン入力コンクール全国大会」がきょうから2日間、東京都で開かれ、富良野東中学校1年の田中明璃さん(13)が出場する。全国から120人の1人に選ばれ、日本一を目指す。田中さんは引率する教師と共に、24日午後、教育委員会を訪れ、宇佐見正光教育長に「決勝進出が目標です」と力強く意気込みを語った。
同教育フェアは、全国の中学生が競技や作品展を通して「ものづくり学習」の成果を発表し、ものを創る喜びを味わい、ものづくりへの関心・意欲を高めるのが目的。第6回フェアから、正式部門として毎日パソコン入力コンクールが加わり、今年で8回目の開催。その秋季大会が昨年11月、行われた。田中さんは8月、技術科担任の伊藤健治教諭(38)から同コンクールについて知らされ、「資格取得に挑戦したい」と思い、インターネットを通して応募した。
同コンクールは、ホームポジション、ローマ字、英文、和文など7部門に分かれており、田中さんは第5部門の和文A(中学生)に応募した。インターネットの画面に掲示された課題の例文を5分以内で正確に速く打ち込む競技。速く、多くの文字を入力しても、ミス入力が5文字あるとその時点で不合格となる難しい競技だ。
この結果、田中さんは見事1級の資格を取得し、全国大会出場者の1人に選ばれた。
全国大会はきょう26日から2日間、東京都中央区立佃中学校で開かれる。きょうは出場者120人による準決勝が行われ、上位約30人が27日の決勝戦に駒を進め、中学日本一を決める。
田中さんは美術部に所属しており、小学5年生の時にパソコンの使い方を覚えた。中学生になり、パソコン授業が始まったことから速く文字を入力する練習を本格的に始めたという。平日は1、2時間程度だが、土、日曜日には集中して長時間行った。
「資格を取りたいだけだったが、まさか全国大会に出場できるとは思いませんでした。父母から、さらに入力が速くなってきたと褒められている。緊張するタイプだが、自分でもスピードアップしていると思うので、出場するからには2日目の決勝戦に臨みたい」などと宇佐見教育長に意気込みを伝えた。
また、授業を担当している伊藤教諭は「パソコン授業は年間20時間設けられている。前任校でも生徒をこのコンクールに挑戦させた経験から生徒に応募してはどうかと伝えた。私も入力検定に挑戦し1級を取得しているが、田中さんの実力は私を上回る。全国大会に出場できることになったと知らされ驚いた。引率するのでぜひ頑張り、決勝戦に進んでほしい」と期待している。
宇佐見教育長も「富良野市内の小中学生はスポーツ、勉強に素晴らしい成果を挙げ、北海道代表として次々に全国大会に出場し、好成績を収めている。パソコン部門では昨年、富良野緑峰高校の生徒が高校生として1人だけ選ばれ、国内から世界大会に出場している。そして今回も田中さんが秋季大会で見事な成績を収め、全国大会に出場することになったのはたいへん嬉しい。ぜひベストを尽くし頂点を目指して下さい」などとエールを送った。
富良野オムカレー「ライト」 来月8日から市内4店舗で提供
富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長)は、カロリーを抑え健康に配慮した新メニュー富良野オムカレー「ライト」を来月8日から、まさ屋=日の出町11番=など4店舗で提供する。新メニューは通常のオムカレーよりカロリーを4割以上抑え、逆に野菜量を約3割増量した。子供や高齢者など、健康志向を求める人たちを対象にしている。
富良野オムカレーは平成18年3月に誕生し、今年3月で7年目。富良野市のご当地グルメの一つとして、農業・観光振興、地域活性化に一定の役割を果たしており、昨年8月時点で提供数40万食を達成した。同オムカレーは、地元食材や提供スタイルにこだわるなど、6か条ルールの独自基準を設けてきたが、健康に配慮したメニューづくりの観点からは、オムライスとカレーを組み合わせたカロリーの高いメニューである認識のなかで取り組んでこなかった。
近年、消費者のグルメに対する志向も「美味しさ」「安全・安心」など、食材へのこだわりに加え、「健康」(ヘルシー)に対する意識も高くなっていることから、カロリーを抑えたメニューづくりに向けて、富良野地域栄養士会(市原久美子会長)と連携し、富良野オムカレー「ライト」のメニュー化を図った。
市原会長は「道が推奨しているヘルシーメニュー基準(600~700キロカロリー)に合わせたが、カレールーのカロリーが高いため、油脂類の使用を抑えるのに苦労した。可能な限り使用しないことでカロリーダウンを図った。一方、野菜量を約3割増量した」などと話し、約半年間かけてヘルシーオムカレーのメニュー化に協力した。
この結果、富良野オムカレー「ライト」の4店舗の平均値カロリーは632キロカロリー(通常は1125キロカロリー)で野菜量は210グラム(同145グラム)。
新メニューの試食会が24日昼、まさ屋で開かれ、同協議会相談役を務めている石井隆副市長(市長代理)、荒木毅・富良野商工会議所会頭、松井敬二・ふらの観光協会会長など5人が試食した。石井副市長は「量が少なくなったようには見えない。また野菜が多く添えられており、野菜不足となる冬のメニューとして喜ばれるのではないか」、荒木会頭も「十分なボリューム感。子供や高齢者にあったオムカレーになると思う」と好評だった。
新メニューの基準は、子供から高齢者まで喜んで食べてもらうための基準を設けている。ライスは120~150グラム、卵1個、野菜量170グラム以上で油脂類の使用を抑える工夫を行っている。価格は600~800円。
提供店は4店舗(まさ屋、正直村、くんえん工房Yamadori、山香食堂)。メニュー期間は5月30日まで(ゴールデンウィーク期間中は除く)。なお、状況によっては通年メニュー化するという。
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