富良野広域連合消防本部は、昨年1年間の火災・救急の発生件数をまとめた。それによると、火災件数は前年より4件多い34件。救急件数も同じく59件増の1671件だった。火災件数では富良野市が前年の7件から16件と2倍以上の増加、死者(1人)も出た。救急件数では富良野市を除く4町村でいずれも前年を上回った。特に中富良野町は大幅に増加した。
市町村別の火災件数をみると、富良野市以外で前年より増えたのは中富良野町の8件(前年6件)。減少したのは上富良野町の7件(同10件)、占冠村の2件(同5件)、南富良野町の1件(同2件)。富良野市の火災件数の内訳をみると、建物が10件で前年より4件の増加。車両火災が前年と同じ1件。その他5件(前年はゼロ)。林野火災は前年と同様に発生しなかった。
焼損棟数は13棟で前年より5棟増加。死者1人のほかに負傷者が6人。り災世帯数は7世帯でり災人員が19人。地区別では富良野13件、麓郷2件、山部1件。東山と布部では発生しなかった。
一方、救急統計の市町村別発生をみると、富良野市の804件を最多に上富良野町434件、中富良野町201件、占冠村138件、南富良野町94件。富良野市では前年より13件減ったが、中富良野町で33件、上富良野町で24件、占冠村で8件、南富良野町で7件それぞれ増加した。
富良野市の救急件数の内訳をみると、最も多かったのが急病の422件(搬送人員413人)。次いで一般負傷の148件(同147人)、交通の68件(同68人)、自損行為の11件(同10人)。運動競技の10件(同10人)、水難、火災の各1件。その他は転院搬送など137件。なお、搬送人員は計791人で前年より31人減った。不搬送は28件で前年より7件減った。
また、救助件数では出動件数が前年より3件少ない17件。救助人員は29人。このうち交通事故が大半を占める11件で救助人員は25人。
ドルチェ、とても可愛い セラピー犬として活躍
ドルチェ、とても可愛い―富良野市社会福祉協議会(小玉将臣会長)の事務所(富良野市地域福祉センターいちい)に、昨年5月からセラピー犬が職員と一緒に勤務?しており、デイサービスを利用する高齢者と楽しく交流し、大人気となっている。
このセラピー犬は全身黒毛で覆われたラブラドール・レトリーバー。オスで3歳。体重30キロ、体長約1メートルの大型犬。愛称はドルチェ。公益財団法人北海道盲導犬協会の繁殖犬としての役割を担っていたが、同協議会事務局長の濱本渉さんに譲渡され、デイサービスの利用者にセラピー犬として今では重要な役割を担っている。
現在、デイサービスには約30人の定員枠で60~90歳の高齢者が入浴、食事、交流などのサービスを最大で週5日間(月~金曜日)の日程で受けている。
ドルチェはイタリア語で、「甘美な」「優しい」「柔らかい」の意味。極めて大人しい性格で従順。記者が近づいて頭を撫でると、突然、仰向けになり腹を見せ、初対面なのに全幅の信頼を寄せるしぐさを見せた。
ドルチェは飼い主の濱本さんの机のそばにつながれており、大人しくしている。濱本さんは「デイサービスの利用者を少しでも癒したいと思い、6年前から盲導犬協会に譲渡をお願いしていた。ようやく念願が叶った」と話す。デイサービスを担当する女性職員は「ドルチェの勤務は月曜日から金曜日の5日間。午前、午後の2回、30分程度利用者と交流している。しかし、土曜日の利用者からはドルチェがいないのでとても寂しがっている。ドルチェが来てから利用者の気持ちが和らぎ、笑顔が多くなりました」とドルチェ効果を話す。
また、同施設の近くに住む愛犬家が同じ黒毛のラブラドール・レトリーバーを飼っており、散歩の途中、時々施設を訪れ、ドルチェと仲良くすることがあり、また施設を訪れる一般市民にも愛嬌を振りまき、可愛がられているという。
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