全国大会でも優勝を狙います―過日、開催された「第45回北海道中学校スキー大会」と「第65回北北海道高等学校スキー競技選手権大会」で全国大会出場の切符を手にした富良野市内の選手14人(うち1人欠席)が28日夕、富良野文化会館で能登芳昭市長に全道大会の成績を報告した後、全国大会に向けての意気込みを力強く伝えた。
はじめに全道中学アルペン競技で大回転と回転の2種目で優勝した富良野東中3年の櫻井崇選手を皮切りに、選手紹介と全道大会での成績が報告された。この後、中学生、高校生の順に選手一人ひとりが全国大会出場に向けての抱負や決意を能登市長に述べた。櫻井選手は「悔いのない滑りを行い、大回転、回転の両方で優勝を飾りたい」、また回転種目3位に入賞した亀渕哲平選手(富良野東中3年)は「回転のみの出場となったので全身全霊でレースに臨みたい」、北北海道大会で、大回転、回転の2冠に輝いた武田一将選手(富良野高3年)は「悔いのない最高の滑りを見せ、自分の全てを出し切りたい。ライバルは自分です」、荒井美桜選手(富良野緑峰高1年)は「全道大会では自分の滑りができなかった。全国大会では優勝を狙いたい」、5キロクラシカルで優勝、10キロフリーで3位に入賞した頓所里菜選手(富良野高1年)は「しっかり調整し、結果を出したい」とそれぞれ全国大会に向けて決意を語った。そのほかの選手も「普段の力を発揮したい」「来シーズンにつながる成績を挙げたい」などと意気込みを述べた。
これに対して能登市長は「富良野市内の子供たちは勉強、スポーツの両方で素晴らしい成績を挙げている。大変名誉なことです。全国大会では優勝を目指すなど日頃の練習成果を十分に発揮してください」などと述べ、選手一人ひとりに声をかけ、エールを送った。
中学生の全国大会(50回)は2月2日から6日にかけて富山県の富山市(アルペン競技)と南砺市(クロスカントリー競技)で、高校生の全国大会(62回)は2月5日から10日にかけて札幌市でそれぞれ開催される。
なお、武田選手と頓所選手は「あきた鹿角国体」の北海道代表選手に選ばれている。武田選手は少年男子B組の大回転競技、頓所選手は少年女子組の5キロクラシカルに出場する。
富良野圏域のリゾート施設関係者が情報交換
一般社団法人富良野美瑛地域資源開発センター(佐藤秀靖代表理事)主催の「富良野・美瑛修学旅行誘致情報交換会」が昨年12月11日、富良野文化会館で開かれ、富良野圏域のリゾート施設の代表者ら約40人が参加し、修学旅行誘致のための情報交換を2時間にわたり行った。
修学旅行の受け入れは平成21年度の11万5049泊(延べ)をピークに過去3年間は10万泊前後で推移していた。しかし、平成24年度の実績(見込み)は8万泊(延べ)を下回り、さらに25年度の決定・仮予約は6万4000泊(11月末現在)と修学旅行生の受け入れが急減しているのが実態。それだけに出席した関係者は今後の対応に苦慮しているのが実態だ。交換会には、ふらのバス、新富良野プリンスホテル、レジャーガイド遊び屋、富良野自然塾、山部まちおこしネットワーク、美瑛町体験旅行受け入れ委員会、ファームイン協議会、トリックアート美術館、フラワーランド、星野リゾートトマムなど6市町村のリゾート関連産業・団体から25人と北海道観光振興機構、近畿日本ツーリスト、日本旅行、さらに沿線6市町村の担当職員ら計37人が出席した。
はじめに北海道観光振興機構事業部プロモーショングループの担当者が、北海道全体の観光動向や修学旅行誘致のための観光施策などについて説明し、①地域が連携し受け入れ体制を整える②宿泊施設側がリーダーシップをとり、情報の共有や場所の提供など、地域連盟の支援をする③行政との協力④旅行会社との協力―などを挙げ、「北海道での教育旅行を今後ブランド化するには、他県との差別化を行い、自然や第一次産業を生かすしかない」と強調した。続いて旅行会社の担当者が、各社の取り扱い件数の実態や動向予測、誘致のためのアドバイスを行った。
この後、参加者と関係者によるディスカッションが行われ、情報の共有と共有のための具体的な組織づくりの可能性や各自治体の観光施設と広域での修学旅行誘致のための施策などについて話し合った。この中で上富良野町の観光施設を運営する担当者は「修学旅行生の利用はごくわずか。あえて修学旅行生を追わない」と話し、またある業者は「5年ほど前から修学旅行生が減少している。一企業ではどうすることもできない。また、悪天の日の対応をどうするかも課題」などと悩みを訴えた。一方で「雨の日でも対応できるように所有している施設を活用し、とうもろこしの収穫体験も考えている」などと話した。