北海学園大学経済学部地域経済学科の教授と学生合わせて26人が27日から29日にかけて、富良野市内で「食のブランド化による地域経済活性化」をテーマに、組織、団体、飲食店からの説明や聞き取り、さらに市内各所で市民や観光客を対象にアンケートを精力的に実施した。
来富したのは高原一隆教授と学生25人。27日は午後から市役所第3会議室で富良野市の観光振興、農業振興、中心街活性化、富良野オムカレーなどについて担当者からそれぞれ概要を聞き、富良野市に対しての理解を深めた。また同夜は富良野オムカレー提供店の店主から聞き取り調査を行った。28日は午前中、フラノ・マルシェ、ふらのワイン工場、富良野チーズ工房、ふらの農協玉葱選果場の各施設を見学した。午後からは薄田農場(下五区)、ゆうふれの里(山部)、及川牧場(東鳥沼)の生産現場を訪問し、テーマに沿って聞き取り調査を行った。
さらに夕刻、市内のスーパーやフラノ・マルシェなどで市民や観光客を対象に、富良野ご当地グルメ(富良野オムカレー)に関する市民アンケートを実施した。調査は「オムカレーを知っていますか」「オムカレーを食べての感想は」「オムカレーが富良野の名産品となっていくことに期待しますか」「オムカレーをきっかけに地域を活性化させるためには何が必要だと思いますか」など7項目。
29日は午前中、市内のスーパーとJR富良野駅周辺で市民と観光客を対象に、アンケートを行った。午後からはファーム富田、ワイン工場を訪れ、観光客アンケートとヒアリングを実施し、夕刻にふらの農協人参選果場を見学して3日間にわたる地域研修を終えた。
高原教授は「北海学園大学経済学部は地域環境や日本経済に貢献する研究・教育、そして何よりも北海道経済の活性化を目指して、2003年4月に経済学科に加えて地域経済学科を新設した。以来、継続して道内各地を訪れて地域研修を実施している。昨年、美瑛町のご当地グルメ『美瑛カレーうどん』を取り上げたことから、富良野オムカレーの地域研修へとつながった。市民・観光客へのアンケート調査は1000人を目途に実施した。研修の内容については12月に、大学内で開かれる研修参加学生全員による『地域研修報告会』で発表する。富良野は初めて訪れました。来富前の印象は街にあまり元気がないのではないかと思っていた。しかし来てみると非常に活気がある街だと実感した。富良野オムカレーに対して、市民や農業生産者などの関心も高かった」などと語った。
あす「ふらの健康ふれあい祭り」
同祭りは富良野保健所、富良野市保健医療推進協議会、富良野地域栄養士会、富良野市食生活改善協議会など27団体と連携して、2年ごとに開催されている。会場では健康、保健所、お楽しみ・出展、展示・PR・体験の各コーナーが設営される。
健康コーナーは、健康相談をはじめ、栄養相談、健康食試食、脳年齢チェック、血管年齢チェック、体組成チェックが行われる。保健所コーナーは、たばこと健康、薬物乱用防止についての啓蒙。お楽しみ・出展コーナーは、ふれあい屋台、ふれあい乗馬&馬車、ふれあいショップ、高所作業車体験試乗など。
展示・PR・体験コーナーは、筋力測定をはじめ、盲導犬体験、トランスファ・スツールの体験、トヨタレンタリース・ウェルキャブの展示、介護・福祉機器の展示、赤十字PR・救急法体験など。
このほか、富良野弥栄太鼓保存会の演奏、富良野緑峰高校吹奏楽部の演奏、消防はしご車のデモンストレーション、スコップ三味線などのイベントが行われる。
主催者側では「地域の皆さんの健康と福祉の向上を目指すため開催します。健康、展示、体験、お楽しみ出店コーナーなど盛りだくさんの内容で午前10時から午後3時まで開催します。家族揃ってどうぞおいで下さい」などと市民多数の来場を呼びかけている。
0 件のコメント:
コメントを投稿