2012年9月24日月曜日

富良野彌栄太鼓保存会 道青少年団体・グループ顕彰


 富良野彌栄太鼓保存会(篠嶋慎一会長)が、青少年を交えた地域貢献活動の功労で、財団法人北海道青少年育成協会主催の「平成24年度青少年団体・グループ顕彰」を受賞した。19日午後、篠嶋会長ら4人のメンバーが市役所を訪れ、能登芳昭市長に受賞の喜びを報告した。
 同顕彰は今月7日、札幌市の道民活動センター「かでるホール」で開かれた北海道青少年育成大会の席上で行われた。
 同保存会は昭和48年、市内の農業青年ら8人で結成された。同年の富良野市開基70周年式典で初出演し、作曲家の故八洲秀晃氏による作詞・作曲「彌栄太鼓」を披露した。以来、福祉施設への慰問をはじめ、成人式、神社例大祭、北海へそ祭り、ワイン・ぶどう祭り、スキー祭りなど年20回前後の出演をこなし、市内行事では欠くことのできない団体として活躍。現在、25人のメンバーが精力的な活動を行っている。
 さらに保存会の継続活動を行うため、昭和62年、小学3年生以上と中学生を対象とした「少年部」を新たに設立。週1回の活動を続け、太鼓の演奏を通じて、青少年の健全育成に取り組んでいる。現在、16人の小中学生が少年部に所属し活躍している。
 こうした長年にわたる公演事業や青少年育成活動が評価され、平成7年に富良野市文化団体協議会が主催する文化奨励賞、同17年に文化功労賞をそれぞれ受賞しており、同顕彰表彰へとつながった。
 報告したのは篠嶋会長、鈴木ジェシカさん、少年部に所属する富良野東中3年の中川里菜さん、富良野西中3年の川上茜さん。
 篠嶋会長は賞状を能登市長に披露し、「今後も精力的に活動し、富良野彌栄太鼓の普及に努めていきたい」などと受賞の報告を行った。
 ジェシカさんはオーストラリアの出身。3年半前、富良野スキー場を訪れた。その時、彌栄太鼓のメンバーを募集するポスターを見て入会した。「スキーを楽しんだらすぐ帰国するつもりでした。しかし彌栄太鼓の力強い演奏に魅せられ夢中になった。日本人の男性と結婚し、住居も構えました」などと笑顔で話し、16日に開催されたワイン・ぶどう祭りでも勇壮な太鼓演奏を披露した。
 また中川さんは中学1年の時、少年部に入った。「クラブ活動のサッカーと両立させるのが大変だったが、頑張り通すことができた」とこれまでの活動を振り返った。川上さんは小学5年の時から太鼓演奏を行っている。中学に入って陸上競技の選手として活躍。その一方、富良野彌栄太鼓少年部の一員として演奏活動を行ってきた。
 能登市長は「これまでの長年にわたる活動、後継者となる小中学生の育成にも努めており、本当にご苦労様」などと顕彰受賞を祝福し、篠嶋会長ら保存会と少年部メンバーの労をねぎらった。



魚を殖やすのは“森づくり”から トマムの国有林で植樹祭

 上川南部森林管理署が主催する「お魚を殖やす森づくり」植樹祭が好天に恵まれた14日、占冠村のトマム国有林246林班(鵡川源流部)で行われ、約100人がアカエゾマツの苗木500本を植えた。
 同植樹は今年で13回目。下流域に位置する鵡川の人たちが上流域に位置する占冠の地に、占冠村など富良野圏域の人たちと協力して「森づくり」を行い、きれいな水や栄養分を川や海に供給し、魚を殖やすのを目的に毎年実施している。
 参加したのは占冠村と鵡川町、鵡川漁業協同組合、南富良野、富良野、上富良野の関係者。占冠村からは中央小学校の3、4年生14人も参加した。
 開会式で主催者を代表して西川晃由署長が「森林づくりはきれいな水や栄養分を川や海に提供し魚を殖やすのみでなく、国土の保全をはじめ地球温暖化防止にも大きく貢献している。さらに鳥や動物など色々な生物の棲む場所やエサの供給源にもなっている」などとあいさつし、鵡川上流域での植樹の重要性を改めて訴えた。
 この後、グループに分かれ約30センチに成長した苗木を次々に植えた。今回はコスト縮減に向けた「コンテナ苗」20本を記念として植えた。小学生たちも「大きく立派な木に成長してほしいです」と大人に交じって一生懸命植えていた。
 同日は30度を超す猛暑となったが、植樹は1時間ほどで終了した。この後、植樹会場からトマムコミュニティセンターに移動し、鵡川漁業協同組合女性部が石狩鍋を参加者たちに振る舞い、しばし和やかな歓談と交流が行われた。

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