2012年5月28日月曜日

少年の主張大会 最優秀賞に齋藤優香さん

 富良野市教育委員会主催の「少年の主張大会」が23日午後、富良野文化会館で開かれ、市内の中学生16人が日頃の体験や将来に向けた夢などを力強く発表した。審査の結果、「歌が私を応援してくれた」と題して発表した富良野東中2年の齋藤優香(ゆか)さんが最優秀賞に選ばれ、7月13日、上川総合振興局で開かれる上川管内大会に出場する。
 同大会は、富良野市の子ども未来づくり事業の一環として毎年開かれており、今年で30回目。大会には富良野市ことぶき大学の生徒約90人をはじめ、発表者の保護者や学校関係者が多数傍聴した。
 この中、富良野東中3年の伊藤茜さんの「大切な言葉」を皮切りに、富良野西中、布部中、麓郷中、山部中、樹海中、布礼別中から選抜された男女16人が日常生活で体験したことや考え方を5分以内にまとめ、2時間にわたり力強い発表を行った。
 審査員は富良野市校長会会長の宮下敏さん、富良野ライオンズクラブ会長の高橋博志さんなど8団体の代表者が務め、発表内容や発表態度などを審査基準にして審査を行った。
 この結果、「落ち込んでいる時に私を励まし、私に勇気を与えてくれるもの、それは歌です。これから本格的に進路も決めなければならなくなったが、私は自分の決めた道を諦めず真っすぐに進んでいきたい」と自分の進路をテーマに主張した齋藤さんが最優秀賞を受賞し、優秀賞に富良野西中3年の岡田実久さんと富良野東中3年の深澤葵さんがそれぞれ選ばれた。
 孫の主張を聞いた祖父は「声が大きく元気いっぱいだった。発表内容も良かった」と満足そうに感想を語った。また主催者側では上川管内大会でもこれまでに富良野代表の生徒が何度も最優秀賞に選ばれ、全道大会に出場していることもあり、最優秀賞となった齋藤さんの活躍に大きな期待を寄せている。
 なお、優秀賞に選ばれた岡田さんと深澤さんの2人は11月末に開催される「富良野市子ども未来づくりフォーラム」で発表する。



花とバードウォッチング 早朝の鳥沼公園で市民30人楽しむ

 富良野市博物館と富良野の自然に親しむ集い共催の「花とバードウォッチング」が今月13日早朝、鳥沼公園で行われた。4歳の男の子を連れた母親など自然を愛する約30人の市民が参加し、新緑の樹木を飛来する様々な野鳥や足元に咲く可憐な草花を約2時間にわたり楽しく観察した。
 同公園は太古の原生林がそのまま残っている野鳥と草花の楽園。市内で観察される野鳥は約120種類と言われており、その大半が同公園に飛来している。また原生林を含めて草花の種類は300種類以上という。さらに冬も凍結しない全国的にも珍しい不凍沼があり、NHK総合テレビで紹介された自然公園だ。
 その公園内に整備された約1<CODE NUM=0122>の散策路で同観察会が開かれた。ガイドは東京大学付属演習林職員の井口和信さんと木村徳志さん、市内在住の写真家・石黒誠さんが務めた。
 同観察会は午前6時から始まった。早朝の気温が3度と肌寒い気温だったが参加者たちは、ミズナラやイタヤカエデの雄花と雌花の見分け方をはじめ、足元に咲くニリンソウ、エンレイソウ、ツルアジサイなどの可憐な草花や毒草として知られているトリカブトの見分け方など、講師の説明に耳を傾けながら観察。さらに樹木の枝に止まってしきりと鳴く野鳥の様子を双眼鏡で追った。
 観察会には日本野鳥の会会員で中富良野町に住む大吉五夫さん(64)が同行した。大吉さんは「9年間で観察した鳥沼公園の野鳥は123種類に上ります。東南アジアからの渡り鳥です。葉が生い茂る前の今の時期が最も観察しやすい」と話し、フィールドスコープを使って野鳥の種類を詳しく説明していた。参加した30代の女性は「寒い朝でしたが普段鳥沼公園の野鳥の姿を見る機会がなかった。また春の花々を見ることもでき、楽しかったです」と感想を述べていた。

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