2011年4月18日月曜日

市議選あす告示

 統一地方選挙の第2幕、任期満了に伴う富良野市議会議員選挙があす17日告示される。定数18に対して15日までの立候補予定者は現職13人、新人9人の22人。前回は無投票だったことから8年ぶりの選挙戦となる。しかも新人9人は8年前と同数。告示1ヵ月ほど前になってから新人が相次いで出馬を表明したことで、一転して大激戦の選挙戦へと突入する。
 今回の選挙戦に向けては2月末になっても新人を含めて立候補者の動きが鈍く、現職の中には「定数をオーバーしなかったら立候補を考える」などといううわさが巷間伝わるなど、前回同様に極めて低調だった。
 3月7日に開かれた立候補事務手続き説明会でも出席したのは定数18に対して19陣営の関係者だけ。それも候補の擁立はこれからという陣営もあり、「今回も無投票になるかもしれない」との観測が流れるほどだった。このため一度は引退を表明していた現職議員が「無投票であってはいけない。有権者の審判を受けるべき」と本意をひるがえして改めて出馬表明を行っている。
 しかし、立候補事務手続き説明会後に、新人が相次いで出馬を表明したことで、無投票どころか選挙戦が濃厚になり、それも定員を5人もオーバーする状況となった。このため当初立候補を予定していた現職の中に出馬を断念するなど2転3転した。結局、15日現在で4人オーバーの選挙戦に突入することが確実になっている。
 今回の選挙では、東日本大震災で東北・関東地域が未曾有の被害を受け、3万人近くの人たちが亡くなったり行方不明になっていることを配慮して、現職議員は音量の高い拡声器での連呼を避け、ハンドマイクのみ使用する、選挙費用の公費負担分の一部を申請しない―など自粛ムードの選挙戦の申し合わせを行っており、新人にも協力を呼びかけている。
 一方、市民は新人が相次いで出馬を表明し、4人もオーバーする情勢になったことから「今回の選挙戦は盛り上がる」と告示直前になってようやく感心が高まってきている。
 なお、立候補届け出は17日午前8時半から、選挙管理委員会で行われ、午後5時で締め切られる。



今年度も林野火災ゼロに

 富良野市林野火災予消防対策協議会(会長・能登芳昭市長)の会合が13日、保健センター会議室で開かれ、平成23年度の「林野火災危険期間・無煙期間」を設定したほか、朝日ヶ丘公園など計8地域を特別警戒区域にするなど、林野火災予消防対策の重点事項を決めた。
 会合には上川総合振興局、同南部森林室富良野事務所、上川南部森林管理署、北海道大学北海道演習林、陸上自衛隊上富良野駐屯地など17の関係機関の代表者ら30人余りが出席した。
 はじめに会長の能登市長が、林野火災の予消防に向けて出席した関係機関の代表者に円滑な連携を改めて訴えた。また、上川総合振興局産業振興部林務課の坂本豊一主幹が「3月11日に発生した大震災で過去のデータを重視することの大切さを認識させられた。上川管内では昨年度南富良野町で1件のみの発生だったが一昨年は5件も発生している。林野火災はいつ発生するか分からないので予防に向けた十分な対策をしてほしい」と訴えた。さらに上川南部森林管理署の牧野利信署長は「林野火災は1度発生すると消火が困難なので予防が大切です」と予防体制の強化を改めて強調した。

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