国道沿いをきれいな花で彩る―国道と地域の美化に協力するボランティアサポートプログラムの一環として活動している、「国道38号花いっぱいの会」のメンバーが好天に恵まれた5日午前、富良野高校や富良野警察署前など国道沿いの歩道両側に設置されている「植樹枡」に約3600本の花を植えた。
このプログラムは平成17年から始まった。富良野商工会議所女性会会長の佐藤律子さんが代表を務め、各団体に参加を呼びかけて、花壇の水やりや道路のごみの回収なども行う。冬季には、国道沿いのバス停や横断歩道の除雪作業にも積極的に取り組んでいる。同日は青空が広がる爽やかな好天に恵まれ、午前8時頃から始まった。参加したのは東町老人会、春日会、栄町栄寿会など老人クラブ連合会の会員をはじめ、富良野商工会議所女性会、コープさっぽろ富良野店ボランティアの会、軽米組、三野スポーツ、ケンタッキーフライドチキン、ふらのベルコ会館、富良野警察署、富良野市役所など昨年より3団体多い計27団体から約350人。
特に老人クラブ連合会からは14クラブ、224人の会員が参加し、毎年全面的に協力している。花を植えた区間は、コープさっぽろ富良野店前=若葉町13番=からセリア生活良品フラノ店=弥生町4番=までの約1・5キロ。参加者たちは黄色、ボレロ、オレンジの3種類のマリーゴールド2300本とサルビア1300本を1株ごとに丁寧に植えた。
60歳代の女性は「今年もグループで300本以上の花をコープさっぽろ富良野店前に植えました。国道沿いにこれだけの花を植えれば、とても美しい景観になると思います。秋まで連続して花が咲くので、国道を通るドライバーや観光客を少しでも癒やすことにつながれば嬉しい」と笑顔で話していた。
花の駅長さんで~す 富良野緑峰高園芸科草花班
今年の夏も観葉植物で観光客を心からもてなします―4日夕、「花の駅長さん」の委嘱状交付式が、JR富良野駅(木村吉孝駅長)のプラットホームで行われ、富良野緑峰高校園芸科草花班(松木葵班長、13人)の生徒に委嘱状を交付した。
JR北海道は、7年前から列車を利用する観光客へのもてなしの一環として、それぞれの地域住民や団体などに協力を呼びかけて「花の駅長さん」を委嘱し、プラットホームに観賞用の花を展示している。富良野駅では毎年、同校園芸科学科に花の提供を求め、委嘱状と花の駅長さんのロゴ入りエプロンとバッジをプレゼントしている。草花班は1年生から3年生で構成。1月に播種を行い、授業や実習を通して多くの花を栽培し育てている。今年はペチュニア、マリーゴールドなど5種類、10色の計170本を富良野駅に提供した。花の苗はプランターや大型プランター、ハンキングバスケットに植えられ、根室本線と富良野線のプラットホームに設置された。
木村駅長が松木班長に委嘱状を交付し、「富良野駅に就任して3年目になりますが、今年も好天に恵まれての委嘱状交付でとても気持ちがいいです。今年で8回目になりますが立派な美しい花をありがとうございます。これから観光シーズンを迎え、道内をはじめ、道外、世界からも多くの観光客が訪れると思います。花の効果は大きいのできっと喜ばれると思います」とお礼を述べた。
松木班長は「今年もとてもきれいな花を育てることができました。一生懸命栽培しました。多くの観光客に喜んでもらえれば嬉しいです」などと笑顔で話した。また、小島和明校長は「今年も生徒たちが丹精込めて栽培した。多くの観光客に喜んでいただければ大きな励みになるものと思います」などと生徒たちの努力を評価した。
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