富良野市根室本線・富良野線利用推進協議会の総会が4月30日、富良野市役所大会議室で開かれ、「乗って守ろう根室本線・富良野線」の実践を広く市民にアピールしていくことを確認した。今年度は「滝川~富良野間」の開業100周年にあたるため、11月に記念事業が検討されている。
はじめに会長の能登芳昭市長が、根室本線と富良野線の利用促進を呼びかけた後、平成24年度の経過報告と決算報告、同25年度の事業計画と収支予算をそれぞれ承認した。この中で富良野駅の乗降客数は平成13年度以降減少傾向となっており、少子高齢化や道東道開通などの影響もあり、平成24年度(7月以降公表)も前年度並みになることが予想され、厳しい状況が続いていると、報告された。しかし、JR貨物による貨物輸送では、好天に恵まれ農産物の収穫量が増加したことに伴い、前年度対比で20%増加したという。
25年度の事業計画によると、具体的な活動として「乗って守ろう根室本線・富良野線」を掲げ、会員自らの利用をはじめ、知友人へJRの利用を積極的に勧める。また、市の広報誌を活用し、JRの優れた特徴である定時運行性と安全性の積極的なアピールを行うほか、臨時列車等の運行情報を市民に周知するなど利用促進を図るとともに、市のホームページ上への携帯用時刻表や臨時列車情報の掲載など、最新の運行時刻を閲覧できる取り組みを行う。
一方、JR北海道では富良野駅においてノロッコ号とフラノラベンダーエクスプレスを6月8日からそれぞれ運行し、引き続き観光列車でキャンペーンを展開する。また、今年も9月15日に、富良野駅を起点とした「JRヘルシーウォーキング」を予定しており、臨時列車を運行する。
麓郷小中、樹海中 道道、国道で清掃活動
市民ボランティアによる春の清掃活動が相次いで実施されている中、市内麓郷と東山の両地域でも児童生徒を中心とした「麓郷街道クリーン作戦」「クリーンタウンプロジェクト」と名付けた清掃活動が行われ、国道と道道の環境美化に今年も一役買った。
麓郷街道クリーン作戦は、4月26日、小学生14人、中学生10人のほかに、麓郷老人クラブ会員、旭川開発建設部富良野出張所職員、富良野市役所職員の計60人が参加して行われた。
児童生徒たちは、低温で霧雨の降る中、三浦山~岩や近くまでの道道約4キロ区間でタバコの吸い殻やゴミくず、空き缶などを次々に見つけ、ゴミ袋に入れていた。約1時間半にわたるゴミ拾いで、軽トラックの荷台がいっぱいになるほどのゴミの量だった。
クリーンタウンプロジェクトは2日、樹海中学校の生徒会(31人)が主催し、今年で30回目の清掃活動。生徒以外にも東山地域連絡協議会の役員、国道管理者など約60人が参加して行われた。
生徒たちは5グループに分かれ、東山市街地から西達布市街地にかけた約5キロ区間で可燃ゴミ、缶、ペットボトルに分別しながら約1時間半にわたり、国道沿いの路肩や側溝などに捨てられている空き缶やタバコの吸い殻、紙くずなどを火ばさみで拾い、ゴミ袋の中に入れていた。中にはタイヤや肥料袋などもあったという。
また、生徒たちは「交通安全」のタスキを肩にかけて通過車両のドライバーに安全運転もアピールしていた。女子生徒は「大きなゴミはなかったが、タバコの吸い殻はたくさん捨てられていました」などと話し、自らもゴミを捨てないことの大切さを実感していた。
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