2013年5月28日火曜日

ライオンズクラブ国際協会331―B地区の年次大会富良野で開催

 ライオンズクラブ国際協会331―B地区(佐藤信雄ガバナー)の「第59回年次大会」が25、26の両日、富良野文化会館や富良野スポーツセンターを主会場に開催され、姉妹クラブの西脇ライオンズクラブを含め、90クラブから約1200人の会員が一堂に会し、国際奉仕団体として一層の発展と各種事業の推進を再確認した。
 富良野での開催は第36回年次大会以来、11年振り3度目。富良野ライオンズクラブの佐藤氏が昨年7月、地区ガバナーに就任し、富良野、南富良野、美瑛、上富良野のクラブと支部がホストクラブとなり、事務局を設置して年次大会の開催準備を進めてきた。同地区は道北、道央、道東の宗谷、留萌、上川、網走、根室、釧路、十勝の7総合振興局管内の会員で構成し、様々な奉仕活動を展開している。
 今年度の地区ガバナースローガンは「友愛と感動で奉仕の絆」。地域運営の重点方針として「会員増強と退会防止・指導力育成」「青少年健全育成」「視力ファースト・献眼運動」「環境保全運動」を掲げて多くの会員が活動を取り組んできた。
 25日は午後1時過ぎから代議員総会が開かれ、ガバナー・第1・第2副地区ガバナーの信任投票を行い、釧路みなとライオンズクラブに所属する西池彰氏(78)を2013~2014年度のガバナーに承認し、第60回地区年次大会の開催地を釧路市と決定した。このほか、前年度会計決算報告や会計収支監査報告など各案件をそれぞれ承認した。
 この後、午後3時半から記念式典が開催され、佐藤地区ガバナーが、この1年間の活動実績を振り返った後、「会員皆様の温かい友情に支えられ、ホストクラブ大会役員の支援協力を頂き、地区運営の任務を遂行できたことに改めて謝意を申し上げ、331―B地区の発展を祈念します」などと式辞を述べた。
 続いて、年次報告と北海道知事(代理)と能登芳昭富良野市長が来賓あいさつをそれぞれ行い、国際奉仕団体としての役割に一層の期待を寄せた。
 この後、総額215万5000円の大会記念アクティビティの発表が行われ、浅田正俊大会委員長が目録の贈呈を行った。贈呈団体は富良野市ボランティア連絡協議会に野外テント6張(120万円)、富良野ボーイスカウト育成基金に5万円、南富良野町社会福祉協議会に「ふまねっと運動」器具一式13セット(40万円)、町立美瑛小学校にスクールバンド購入協力金として30万円、上富良野町にイベント用ジャンバー50着など20万5000円。
 大会終了後は晩餐会が、午後6時からスポーツセンターで開かれた。アトラクションとして富良野吹奏楽団の演奏会、スマイル・ファクトリーのヒップホップダンス、レイ・アロハ・フラノのフラダンスが行われ、大勢の会員たちを楽しませた。また、年次大会を記念した花火大会が、富良野陸上競技場で同日午後8時15分から約15分間にわたり行われた。
 2日目は記念ゴルフ大会と富良野・美瑛の観光めぐりが行われ、参加した会員は晴天の中、ゴルフで爽やかな汗を流し、一方、富良野地方の春の穏やかな自然景観と観光スポットを巡り、楽しんでいた。



富良野小など3校で運動会

 雲一つない絶好の五月晴れに恵まれた26日、市内のトップを切って富良野小、布部小中、富良野東中の3小中学校で大運動会が開催され、児童生徒の歓声がグラウンドいっぱいに響き渡る中、徒競走や団体競技、リレーなど熱戦が繰り広げられた。
 同日は富良野で25・3度、上富良野で25・6度まで上がり、今年に入って初めての夏日を記録した。早朝から無風快晴となり、最高の運動会日和となった。この中、富良野小(宮下敏校長、児童数531人)では、「今ここに 歴史をきざむ優勝旗」をテーマに開催された。
 開会式で宮下校長、物見康彦・父母と先生の会会長が激励のあいさつ。続いて中村菫児童会会長が運動会に臨む決意を述べた。この後、白組、青組、赤組による応援合戦で熱戦の火蓋が切られた。
 競技は4年生の徒競走を皮切りに始まり、児童たちは父母たちの声援を受け、懸命にスピードを競い合った。この後、2年生の団体競技「大玉ころがし」や1年生の「チェッコリ♪玉入れ」など次々に個人、団体種目が行われた。
 特に盛り上がったのが午前の部に行われた1~3年生と午後の部の最終種目となった4~6年生による「三色選手リレー」。選手に選ばれた児童たちは、父母たちの熱い声援を受けて、グラウンドいっぱいにスピード感溢れるデッドヒートを展開していた。
 応援していた父母たちは「富良野小の運動会はこれまで雨だったり、気温の低い日が多かった。今年は過去最高の五月晴れに恵まれ、存分に楽しむことができました」と喜んでいた。また、物見会長は「運動会の日が晴れたので会長としての責任の半分を果たすことができ、大変嬉しい」と爽やかな天候に恵まれたことに感謝していた。

2013年5月27日月曜日

ふらの観光協会で通常総会 事業と組織の見直しを

 ふらの観光協会(松井敬二会長)の通常総会が今月14日、ニュー富良野ホテルで開催され、事業と組織の見直しを盛り込んだ平成25年度事業計画や、総額約3391万円の一般会計収支予算案と総額7571万円の特別会計収支予算案をそれぞれ承認した。また、平成25年度から北海道では富良野広域圏が唯一認定を受けた「ブランド観光圏」という事業が数年にわたり展開されることになった。
 総会では松井会長のあいさつに続いて、能登芳昭市長など来賓多数があいさつを行い、同協会が実施する各種事業に大きな期待を寄せた。この後、議事に入り、平成24年度の事業と収支決算報告が行われ、承認された。事業報告によると、五郎の石の家、拾ってきた家、ぶどう果汁工場、広域インフォメーションセンター、国際センターなどの入場、売店などによる収益事業売り上げは約6945万円だった。
 平成25年度の事業方針では、同協会の財政基盤の支えになっている収益事業の収入額はピークの平成15年度の2億円が同24年度では約7000万円に減少しており、さらに一般会計の収入額も3394万円で前年度より約1300万円も減少し、過去15年間で最低の規模になっている。このため、外国人誘客に加え主力の国内客の誘致にも再度力を入れるための事業の見直しと、理事会組織と事務局組織が連携して業務ができるよう再編し、役員と職員が協力してより効率的に事業を推進することができるような組織の見直しを図る。
 主な事業計画を見ると、誘客宣伝部では、観光宣伝誘致事業として、①道内外観光客への宣伝誘客(キャラバンを全道へ向けて派遣、道観光振興機構や広域推進協、あさひかわ観光誘致宣伝協などとタイアップ)②物産展との連携事業③海外プロモーション事業(富良野・大雪・旭川地区外国人スキー客誘致協議会、富良野市国際観光促進協議会との連携事業)④海外メディア・旅行会社招へい事業などを行う。
 情報発信事業として①観光パンフ・マップの作成(ふらのまっぷ、くるるパスくるる号チラシ、富良野風景バナー、北の国から探訪マップなど)②マスメディア対応事業③PRレディの派遣④観光案内(駅横、国際センター、拾って来た家、ぶどう果汁工場、石の家)など。
 イベント事業として①冬季イベント(歓寒村、スキー祭り)の実施②富良野西岳、富良野岳、芦別岳の山開き、紅葉登山の実施③文化交流イベント(冬期観光客を対象にライブパフォーマンスを開催)。など
 アクセス事業として①夏期域内循環バス「くるる号」の運行(7月6日~8月15日の41日間)②冬期リゾートシャトルバスの運行③スキー場間連絡バスの運行協力。
 収益事業部の事業計画は、五郎の石の家インフォメーションセンターをリニューアルし、観光客の利便性と更なる誘客を目指す。国内旅行センターについては、昨年から実施している宿泊予約のほかに、タクシー、体験予約など第三種旅行業を主体とした手数料収入を軸とする。このほか、果汁工場インフォメーションセンターの看板整備を行う。



石の絵手紙「北海へそ踊り」 小豆島の海岸沿いに設置

 瀬戸内海国立公園の東部に浮かぶ小豆島に属する香川県土庄町(とのしょうちょう)のドライブライン沿いに、「小豆島石の絵手紙ロード」が造られ、富良野市末広町、絵手紙作家の渡邊百合江さん(72)が描いた絵手紙「北海へそ踊り」が採用された。
 同ロードは4月20日から始まっている「瀬戸内国際芸術祭2013」に合わせて造られた。全国で絵手紙講師として活躍している絵手紙作家たちの24作品を小豆島石とコラボレーションして「石の絵手紙」が制作され、海沿いに面した場所に設置、訪れる観光客にPRしている。
 同町は、明治41年、ヨーロッパ地中海から初めて持ち込まれたオリーブの木が国内で唯一根付いた四季を通じて温和な瀬戸内式気候。昭和の合併に伴い、6町村が合併し現在に至っており、人口は約1万5000人。
 同町の伝統産業が良質の花崗岩である小豆島石。昨年、瀬戸内国際芸術祭の開催に向け「島内外の人との交流を大切にしたい」という思いから「小豆島からの手紙」をテーマに全国各地で絵手紙作家として活躍している人たちから作品を募り、「石の絵手紙」が完成し、24か所に設置された。このうち北海道からは渡邊さんのほかに帯広市の津島民子さんら3人の作品が採用された。
 石に描かれた絵手紙は70センチ×90センチのサイズ。様々な形の石を選定して設置され、小豆島石と絵手紙が美しく調和している。この石の絵手紙を紹介したマップ付の観光パンフレットが造られ、1万枚を印刷し訪れる観光客らにPRしている。
 小豆島とのしょう観光協会会長の丹生年一さんは「小豆島は古くから良質な石の産地であり、大阪城や江戸城の石垣にも使用されている。その歴史ある小豆島の石に個性豊かで温もり溢れる絵手紙を貼り合わせた石の絵手紙が土庄町北浦から大部地区の海岸線沿いに設置された。石の絵手紙ロードを小豆島の新しい魅力として全国に発信したい」とPRしている。
 また、渡邊さんは「昨年夏に帯広の仲間から呼びかけがあった。どんな作品がいいか迷ったが、富良野のPRのため北海へそ祭りのへそ踊りを描くことにした。採用されてとても光栄です。11月には帯広の絵手紙仲間と一緒に石の絵手紙ロードを見に行く予定です。その日がくるのを心待ちにしています」と嬉しそうに語った。

2013年5月23日木曜日

ふらの体育協会スポーツ表彰式 更なる飛躍に期待

 ふらの体育協会(野嶋重克理事長)主催の「平成25年度スポーツ表彰式」が19日、富良野文化会館大会議室で開かれ、スポーツ功労賞の藤田忠昭さん(スキー連盟)ら13個人と4組、3団体を表彰し、スポーツ振興に尽力した指導者と全道、全国大会で活躍した競技選手を称えた。
 表彰されたのはスポーツ功労賞で藤田さんと安喰貞行さん(ソフトボール協会)。スポーツ賞で岡本乃絵さん(スキー連盟)、平山あがささん(同)、富良野市役所野球部(軟式野球連盟)の2人と1団体。
 スポーツ奨励賞で武田一将さん(スキー連盟)、佐藤優さん(同)、今野有哉さん(同)、荒井美桜さん(同)、櫻井嵩さん(同)、亀渕哲平さん(同)、頓所里菜さん(同)、青木蓮弥さん(少林寺拳法協会)、河内秀仁さん(同)、青木賢祥・佐藤佑亮組(同)、塚田康生・土田龍組(同)、中野なつみ・片山大輔組(同)、塚田望生・斉藤美優組(同)、扇山小「扇山キセキゲッターズ」(ラグビーフットボール協会)、富良野高等学校ラグビー部(同)の9人と4組、2団体。
 はじめに野嶋理事長が藤田さんを皮切りに楯を授与し、スポーツ功労賞の藤田さんと安喰さんに対して長年にわたる労をねぎらった後、選手たちには「これまでの実績に満足することなく、さらに精進し、オリンピック選手を目指して下さい」と今後の活躍に期待を寄せた。
 続いて、能登芳昭市長が「多くの選手が全道、全国大会で活躍することは青少年の健全育成にもつながり、その功績は大きい。また、市でも保護者の負担を少しでも軽減できるよう支援していきたい」などと述べ、受賞者一人ひとりの功労、功績に対し敬意を表した。また、北猛俊・市議会議長が「全国大会に出場するということは富良野の名を背負うことにもなり、富良野の振興にもつながります」、本間勲・道議会議員が「毎年、受賞者が増えてきている。努力の成果の表れだと思うが、富良野を元気にするのは皆さんの活躍です」などとそれぞれ祝辞を述べ、選手たちの今後の活躍に大きな期待を寄せた。
 これに対して受賞者を代表して藤田さんが「18年前、富良野スキー場で最後となった10回目のワールドカップスキー大会を忘れることができません。それは日本人選手が活躍したからです。富良野スキー場は昨年50周年の節目の年を迎えたが、小中学校でスキー学習が年々減ってきているのが残念です。それでもスキー連盟に所属する選手が毎年多く活躍し、受賞していることは本当に嬉しいです」などと受賞の喜びを述べた。
 この後、児島応龍・富良野市教育委員長の祝杯の音頭で祝宴に入り、受賞者の功績、活躍を祝福し、今後一層の活躍に期待を寄せた。



母校の富小に錦を飾る ピアニストの西本夏生さん

 富良野出身のピアニストとして国際的に活躍している西本夏生さんが21日午後、母校の富良野小学校(宮下敏校長、児童数531人)で演奏会を開催し、後輩の女子児童と連弾を楽しんだり、男性教諭とのフルート合奏を行うなど多くの児童と交流し、音楽の持つ魅力を伝えた。
 西本さんは、富良野小、富良野西中、旭川東高校、早稲田大学を卒業したが、3歳の時からピアノを習っていたことから東京芸術大学大学院に進学し、本格的にプロを目指した。多くの指導者に師事し、ピアノコンペティションDカテゴリーで第1位、横浜国際音楽コンクールでスペイン音楽賞、ブレスト国際ピアノコンクール(フランス)で第1等メダルなど数々の賞を受賞。現在はスペイン・カタルーニャ高等音楽院に在籍中。ソロ活動に加え、ピアノデュオpiaNAとしても幅広く演奏活動を行っている。
 演奏会ではショパンの「雨だれ前奏曲」を皮切りに、モーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の曲を5年生の松下日花里さんとの連弾を披露し、さらに高泉一輝教諭(30)のフルートと合奏を行うなど、約30分間にわたり楽しい演奏を披露した。
 西本さんは演奏前に「この曲はどんなイメージで弾いたらいいのかしら。想像してみて下さい」と児童たちに質問し、テンポの速い曲やスキップするような曲を実際に披露するなど、作曲者の思いを伝えながら、曲の魅力とピアノ演奏の素晴らしさを伝えた。また、アンコール曲には小学生の時に歌った校歌を選んで演奏し、全校児童と一緒に歌った。
 連弾の大役を務めた松下さんは3歳の時からピアノを習っており、昨年開かれた国内のピアノコンクールで金賞を受賞している。「プロの人と一緒に弾くことはないと思うので大変光栄で、とても嬉しかったです。大きな目標を持ってこれからもピアノを習っていきたいと思います」などと話し、感動していた。
 また児童会長の中村菫さん(6年)は「素晴らしい演奏ありがとうございます。素晴らしい先輩がいることを誇りに思います。これから私たちも音楽を楽しみたいと思います」とお礼の言葉を述べた。
 西本さんは「目の前が学校だったが、これまでチャンスがなく母校での演奏ができなかったが今回、念願の演奏会を開くことができ、大変嬉しい」と話し、19年前に卒業した母校を後にした。

2013年5月21日火曜日

全国公民館研究集会 10月17、18日に富良野市で開催

 全国公民館連合会、北海道公民館協会が主催する「第35回全国公民館研究集会inふらの北海道」が今年10月17、18の両日、富良野文化会館などを会場に開催されるのに伴い、今月10日、開催地実行委員会(実行委員長・宇佐見正光富良野市教育長)が市立富良野図書館で開かれ、富良野沿線5市町村の教育長と社会教育委員長など関係者約30人が出席し、同集会に向け、各部担当者、役員などの最終確認を行った。
 同実行委員会は昨年5月に設立された。今回で3回目の会合。宇佐見実行委員長のあいさつの後、開催要項の確認、収支予算、大会役員、実行委員会体制、各部構成員の選出依頼など、細部にわたり協議した。この中で予算総額は1350万円を計上した。
 同集会は「地域を育む公民館活動」~コミュニティづくりに求められる公民館のあり方~をテーマに開かれる。参加者は全国から約1300人。
 17日は午後1時から富良野文化会館で開かれ、開会行事のほか、文部科学省の担当者が施策を説明する。この後、富良野在住の脚本家・倉本聰氏が「当たり前の暮らしを求めて」と題した記念講演を行う。
 2日目は午前9時から「スーパー塾」と銘打ち、文化会館、富良野演劇工場、富良野小学校体育館、富良野西中学校体育館の4会場で開かれ、「学校」「スポーツ」「防災」「文化活動」「高齢者」をそれぞれ核としたコミュニティづくりについて、塾長の講話、実践発表、参加者による意見交換を通し、公民館のあり方について情報交換を行う。
 「学校を核としたコミュニティづくり」では、NPO法人教育支援協会代表理事の吉田博彦さんが塾長を務める。実践発表は、埼玉県久喜市教育委員会教育部生涯学習課課長補佐・朝武紀雄さんが「公民館で学んだことをいかして学校・地域とのつながりを深める~放課後子ども教室ゆうゆうプラザを通して~」をテーマに行う。
 「スポーツを核としたコミュニティづくり」では、NPO法人総合型地域スポーツクラブエスポルチ秋田理事長の佐藤勇一さんが塾長を務める。実践発表は、石川県公民館連合会会長・谷村昭雄さんが「公民館におけるスポーツの取り組みとコミュニティづくり~金沢市地区公民館の事例~」をテーマに行う。
 「防災を核としたコミュニティづくり」では、文部科学省初等中等教育局参事官付学校運営支援企画官の出口寿久さんが塾長を務める。実践発表は、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任准教授・天野和彦さんが「希望をかなえるんじゃない・創りだすんだ」をテーマに行う。
 「文化活動を核としたコミュニティづくり」では、富良野演劇工場工場
 「高齢者を核としたコミュニティづくり」では、愛媛大学名誉教授・高松大学客員教授の讃岐幸治さんが塾長を務める。実践発表は、島根県教育庁義務教育課心の教育推進グループ社会教育主事・山本一穂さんが「世代間の縁を紡いでまちづくり」をテーマに行う。
長の太田竜介さんが塾長を務める。実践発表は、岩手県演劇協会会長(盛岡市中央公民館前館長)・坂田裕一さんが「震災からの文化復興をめざしたコミュニティの再生」をテーマに行う。



快晴の中 プレーボール
ナイター野球・中学野球・朝野球リーグ戦総合開会式

 本格的な野球シーズンの到来を告げる富良野軟式野球連盟(高橋尚志会長)が主催する「平成25年度ナイター野球・中学野球・朝野球リーグ戦」の総合開会式が快晴に恵まれた19日午前、富良野市営若葉球場で開かれた。
 同日は最高気温が22・4度まで上がり、無風快晴の絶好の好天に恵まれた。この中、午前10時、中学生チームを皮切りに選手たちが堂々の入場行進を行い、ダイヤモンドを1周し、総合開会式に臨んだ。
 はじめに昨シーズンの優勝旗、準優勝旗、第3位杯の返還が行われた後、高橋会長が「いよいよ、野球シーズンがやってきました。23チームが参加し4か月間にわたり熱戦を繰り広げることになりました。リーグ戦の目的は仲間づくりです。フェアプレーで楽しんで下さい」などとあいさつした。続いて来賓の能登芳昭市長からのメッセージが伝えられ、さらに横山久仁雄・市議会副議長、本間勲・道議会議員がそれぞれの立場であいさつし、「長丁場になりますが、この夏を存分に楽しんで下さい」などと激励した
 これに対して富良野西中学校野球部の村上泰雅主将が「フェアプレーの精神で試合に臨み、支えてくれる多くの人たちに感謝の気持ちを忘れないで正々堂々と戦うことを誓います」と力強く選手宣誓を行い、今シーズンの開幕を宣言した。
 今シーズンのエントリー数と選手数は、中学野球の部に富良野西中など9チーム142人、朝野球の部に富士スポーツなど7チーム118人、ナイター野球の部に富良野消防など7チーム149人で計23チーム409人。
 中学野球の部は同日から熱戦が開始され、朝野球は27日、ナイター野球は29日にそれぞれ開幕する。中学野球は、月曜から金曜日の午後5時から主に市営若葉球場で行われる。朝野球は、同じく午前5時半から市営若葉球場、ナイター野球は、同じく午後7時から市民野球場でそれぞれ行われる。

2013年5月20日月曜日

ようやく開花 サクラ 平年より2週間以上の遅れ

 サクラ、ようやく開花―先週末から富良野市内の気温が徐々に上がり始め、街路のサクラが16日、昨年より2週間遅れで開花した。今年の春は連日の低温と雨でサクラ前線の北上が停滞したままだった。いつになったらサクラが咲くのかと不安を抱かせるほどの遅れだった。
 しかし、数日前から街路のサクラのつぼみが赤く色づきはじめた。市内幸町11番1号の寺院の敷地内に植えられているエゾヤマザクラの1本が16日開花し、17日夕刻には早くも満開となった。「ようやく咲き始めましたね。こんなに遅いサクラは初めて」と市民はピンク色のサクラを眺めていた。
 サクラの名所として知られる東大樹木園ではまだ開花していない。山部商工会の話によると、このまま好天が続けば来週明けには開花し、数日後には満開になる見通し。昨年は7日に開花し、夕刻には満開となった。



保存状態は日本一 富良野のデゴイチ(フラヌイ号)

 富良野のデゴイチ(フラヌイ号)の保存状態は日本一です―韓国で発行している鉄道専門誌に富良野文化会館横に展示保存されている「D51954蒸気機関車」が紹介され、「綺麗に保存されたSLの姿に大変驚いた。長年共に過ごした車両を格別な愛着を持って大切に扱い、保存に努めている姿は我が国の鉄道専門家も手本としなければならない」と称賛している。
 一昨年夏のことだった。富良野蒸気機関車保存会(辻澤寅男会長、会員数80人)の辻澤会長(74)が一人でデゴイチの清掃を行っていたところ、60歳代の夫婦が近づき声を掛けてきたという。夫婦はワイン工場へ行こうとして道を間違え、偶然、SLを見つけたという。男性は韓国人で鉄道専門誌を発行しており、日本国内に展示しているSLを取材している。
 辻澤会長は「日本語がとても流暢だったので最初は日本人と思ったほどです。名刺を差し出され、取材したいと言われた。デゴイチの歴史などこれまでの経過を説明し、大勢の会員の協力で4月から10月にかけて保存のため定期的に清掃を行っている」と話した。
 男性は雑誌の発行責任者で、運転室まで入り、ピカピカに磨かれ、現役時代と全く変わらない保存状態に驚いたという。その時にSLの全景と運転室にいる辻澤会長を撮影し、「(日本)退役鉄道員のSLへの愛」と題して編集後記で詳しく紹介している。同雑誌は昨年12月に発行され、今年2月に辻澤会長に2冊送られてきたという。
 この男性は柳正鉉(ユウ・ジョン・ヒョン)さん。「一昨年の夏、北海道のとある都市をレンタカーで旅行していた。道を誤って迷っていた時、偶然、筆者の前に素敵なSLが現われた。富良野市役所に近いこの小さな空き地で、まさかこのようなSLを見ることができるなんて想像もしていなかった。筆者が入った運転室は現役に走っていた時の姿と大差ないくらいピカピカに磨かれ、よく整備が行き届いていた。日本の鉄道愛好者の中にはこのように引退した鉄道専門家が意外に多い。我が国の鉄道専門家たちも手本としなければならない」と編集後記に称賛したコラムとカラー刷りのデゴイチ、さらに辻澤会長の写真を掲載し、紹介している。内容については日本語に訳して別刷りにして送ってきたという。
 辻澤会長は「本当に偶然の出来事だった。まさか韓国で鉄道専門誌を発行している人と出会ったことに驚いている。富良野蒸気機関車保存会のことについて素晴らしい内容の記事と写真を掲載していただき嬉しい。会員たちのこれからの保存活動に大きな励みになります」などと話している。
 展示しているSLは先月12日に辻澤会長ら会員約30人が参加して、昨年10月末に被せたシートを取り外した。夏の観光シーズンになると多くの観光客がSLの前で記念撮影をする光景が見られる。また、学習活動の一環として市内の幼児を招き、会員たちが協力して説明を行っている。

2013年5月16日木曜日

東4条街区開発事業 総事業費28~30億円
2か年計画で各種施設を建設

 ふらのまちづくり株式会社(西本伸顕代表取締役社長)は11日、東4条街区開発事業の着工に伴う地鎮祭をフラノ・マルシェ臨時駐車場=幸町9番=で行った。荒木毅代表取締役会長、西本代表取締役社長をはじめ、来賓の能登芳昭市長など関係者40人が参列し、各種施設工事の安全を祈願した。
 同事業は、平成22年度から運営している複合商業施設「フラノ・マルシェ」に次いで着工する「ネーブルタウン構想」に基づき、今年度と来年度の2か年計画で着手する。同事業では、保育施設の建設をはじめ、介護付き高齢者賃貸住宅(有料老人ホーム)、アトリウム、クリニック、フラノ・マルシェ2(仮称)の店舗1階とマンション(2~7階)、駐車場などの建設を予定しており、総事業費は28~30億円に上る。
 今年度は8店舗の移転工事をはじめ、介護付き高齢者賃貸住宅(有料老人ホーム)、クリニック、薬局、アトリウムなどの施設が建てられ、年度内に完成する。店舗の移転工事は6月から始まり、東5条通沿いの空き地などに新店舗が建てられる。そのほか、保育施設やフラノ・マルシェ2(仮称)の店舗兼マンションなどは来年度内に完成する。



住民一丸の交通安全運動を展開 山部地区交通安全大会

 山部交通安全協会(渡辺忍会長)主催の「山部地区交通安全大会」が14日午前、山部福祉センター大ホールで開かれ、児童生徒をはじめ、高齢者、職場、農業者の各代表者が交通安全誓いの言葉を述べ、交通死亡事故ゼロを目指して、地域住民が一丸となって交通安全運動を展開していくことを確認した。
 大会には小学生から老人クラブ会員まで住民約100人が参加した。はじめに渡辺会長が「関係機関と緊密に連携して交通死亡事故ゼロ2000日を目指して取り組んできたが、昨年9月8日、国道38号線沿いで乗用車と大型トラックが衝突し、2人が死亡、1人が重傷を負うという死亡事故が発生したことは誠に残念です。事故は恐ろしいもの。今年度も高齢者の事故防止やスピードダウンなどの4大キャンペーンを展開し、交通死亡事故ゼロ500日、1000日、2000日を目指して地域一丸となった交通安全運動を展開していきたい」などとあいさつし、改めて出席した住民に協力を訴えた。
 続いて、能登芳昭市長、横山久仁雄・市議会副議長、本間勲・道議会議員、丹羽利明・富良野警察署交通課長がそれぞれの立場であいさつ。能登市長は「行政も皆さんと一緒に交通安全に取り組み、事故ゼロを目指したい」などと述べ、官民一体となった連携を呼びかけた。横山副議長は「外国人のドライバーもいるということを頭に入れて運動を展開しなければならない」、本間道議会議員は「自宅から一歩出ると交通安全という意識を持つことが大事」などとそれぞれ述べた。
 さらに丹羽交通課長は「全道的には交通事故が減少しているが、富良野管内ではすでに2人が亡くなり、負傷者も昨年より大幅に増えている。交通安全は家庭からです」と述べ、反射材の使用、自転車の交通事故防止、スピードダウン、シートベルトの着用など家族ぐるみで声をかける交通安全を訴えた。
 この後、山部中1年の杉野愛莉さんを皮切りに、北星老人クラブの岸本義広さん、共通運輸㈱の大木祥文さん、JAふらの山部支所青年部の石川誠さんの4人が児童・生徒、高齢者、職場、農業者の代表者としてそれぞれの交通安全誓いの言葉を述べた。
 さらに参加者を代表して山部商工会女性部の小林静子さんが「交通事故をなくすことは、地域住民の心からの願いです」と述べた後、「車を運転する時は必ずシートベルトを着用します」「歩行者の安全を守り、特に老人や子供の事故防止に努めます」など地域、家庭、学校、職場において実践する4項目を掲げた交通安全大会宣言を行った。
 最後に「あっ危ない!必ず止まって みぎひだり」と題した交通安全のDVDが上映された。この後、参加者全員がJAふらの山部支所前の国道38号線沿いで「ゆっくり走ろう へそのまち」「スピードダウン」などの交通安全旗を掲げた「旗の波運動」を展開し、通過ドライバーに安全運転を呼びかけた。

2013年5月14日火曜日

「滝川~富良野間」開業100周年 利用推進協議会で総会

 富良野市根室本線・富良野線利用推進協議会の総会が4月30日、富良野市役所大会議室で開かれ、「乗って守ろう根室本線・富良野線」の実践を広く市民にアピールしていくことを確認した。今年度は「滝川~富良野間」の開業100周年にあたるため、11月に記念事業が検討されている。
 はじめに会長の能登芳昭市長が、根室本線と富良野線の利用促進を呼びかけた後、平成24年度の経過報告と決算報告、同25年度の事業計画と収支予算をそれぞれ承認した。
 この中で富良野駅の乗降客数は平成13年度以降減少傾向となっており、少子高齢化や道東道開通などの影響もあり、平成24年度(7月以降公表)も前年度並みになることが予想され、厳しい状況が続いていると、報告された。しかし、JR貨物による貨物輸送では、好天に恵まれ農産物の収穫量が増加したことに伴い、前年度対比で20%増加したという。
 25年度の事業計画によると、具体的な活動として「乗って守ろう根室本線・富良野線」を掲げ、会員自らの利用をはじめ、知友人へJRの利用を積極的に勧める。また、市の広報誌を活用し、JRの優れた特徴である定時運行性と安全性の積極的なアピールを行うほか、臨時列車等の運行情報を市民に周知するなど利用促進を図るとともに、市のホームページ上への携帯用時刻表や臨時列車情報の掲載など、最新の運行時刻を閲覧できる取り組みを行う。
 一方、JR北海道では富良野駅においてノロッコ号とフラノラベンダーエクスプレスを6月8日からそれぞれ運行し、引き続き観光列車でキャンペーンを展開する。また、今年も9月15日に、富良野駅を起点とした「JRヘルシーウォーキング」を予定しており、臨時列車を運行する。



麓郷小中、樹海中 道道、国道で清掃活動

 
市民ボランティアによる春の清掃活動が相次いで実施されている中、市内麓郷と東山の両地域でも児童生徒を中心とした「麓郷街道クリーン作戦」「クリーンタウンプロジェクト」と名付けた清掃活動が行われ、国道と道道の環境美化に今年も一役買った。
 麓郷街道クリーン作戦は、4月26日、小学生14人、中学生10人のほかに、麓郷老人クラブ会員、旭川開発建設部富良野出張所職員、富良野市役所職員の計60人が参加して行われた。
 児童生徒たちは、低温で霧雨の降る中、三浦山~岩や近くまでの道道約4キロ区間でタバコの吸い殻やゴミくず、空き缶などを次々に見つけ、ゴミ袋に入れていた。約1時間半にわたるゴミ拾いで、軽トラックの荷台がいっぱいになるほどのゴミの量だった。
 クリーンタウンプロジェクトは2日、樹海中学校の生徒会(31人)が主催し、今年で30回目の清掃活動。生徒以外にも東山地域連絡協議会の役員、国道管理者など約60人が参加して行われた。
 生徒たちは5グループに分かれ、東山市街地から西達布市街地にかけた約5キロ区間で可燃ゴミ、缶、ペットボトルに分別しながら約1時間半にわたり、国道沿いの路肩や側溝などに捨てられている空き缶やタバコの吸い殻、紙くずなどを火ばさみで拾い、ゴミ袋の中に入れていた。中にはタイヤや肥料袋などもあったという。
 また、生徒たちは「交通安全」のタスキを肩にかけて通過車両のドライバーに安全運転もアピールしていた。女子生徒は「大きなゴミはなかったが、タバコの吸い殻はたくさん捨てられていました」などと話し、自らもゴミを捨てないことの大切さを実感していた。

2013年5月13日月曜日

老人福祉施設など6か所訪問
富良野看護専門学校の生徒97人


 富良野看護専門学校の生徒(97人)が8日午後、養護老人ホーム「寿光園」や富良野協会病院など老人福祉施設や病院など6施設を訪問し、利用者や入院患者とゲームや歌を通して楽しく交流した。
 同学校では毎年、5月12日の「看護の日」に合わせ高齢者と触れ合い、看護の心を伝えている。訪問したのは寿光園、介護老人保健施設ふらの、デイサービスセンターいちい、富良野協会病院、ふらの西病院、北の峰病院。生徒たちは訪問に備え、ゲームに使用する様々な小道具を作成した。
 介護老人保健施設ふらのには18人の生徒が訪問した。生徒たちは約50人の利用者と「釣りゲーム」や歌を通して約1時間半にわたり交流した。利用者たちは練習を行った後、厚紙に描いた大小様々な魚やタコ、イカなどを竿で巧みに釣り上げ、楽しんだ。
 一方、生徒たちは、終始笑顔を見せ「あともう少しです。頑張って下さい」と優しく声をかけ、利用者たちを励ましていた。また全員で「ふるさと」を合唱するなど、利用者との交流を通して、看護の心やケアの心の大切さを体験していた。



北海道軟式野球連盟富良野支部の審判員
本番に備えルール改正の講習と発声練習

 北海道軟式野球連盟富良野支部(高橋尚志支部長)はシーズン到来に向け、審判員講習会と実技を4月29日、富良野地域人材開発センターと市営若葉球場で開き、本番に備えた。
 同支部の審判員は美瑛町を含め92人で構成され、各種大会で活躍している。このうち講習会には40代から70代の審判員28人が参加した。講習では「ゲームのマナーとスピードアップ」を行うためのストライクゾーンの把握と明確なジェスチャーと宣告を確認した後、規則適用上の解釈、危険防止(ラフプレイ禁止)ルールの導入について説明を受けた。
 この後、富良野市営若葉球場で実技講習が行われた。審判員たちはストライク、アウト、セーフ、ファールなど20種類に及ぶ発声の練習。この後、同球場で開かれた中学生の交流大会に臨み、本番に備えた審判を行った。
 同支部主催の今シーズンの大会数は、きょう11日から2日間の日程で富良野市民野球場で開かれる富良野沿線中学校野球大会を皮切りに計31試合。今月19日には富良野軟式野球連盟主催の「中学・ナイター・朝野球総合開会式」が富良野市営若葉球場で開かれる。

2013年5月9日木曜日

第27回ふらのワインぶどう祭り 今年は1時間延長し5時間

 今年で27回目の「ふらのワインぶどう祭り」の実行委員会(会長・能登芳昭市長)が4月30日、富良野市役所大会議室で開かれ、9月16日に開催する同祭りの実施概要と収支予算などについて協議した。同祭りは清水山で長年開催されてきたが、平成19年からは駅前公園(JR富良野駅横)と駅横駐車場(JAふらの本所向かい)などを主会場に開催されており、今年で7年目。
 今年もワイン用ぶどうをはじめとする富良野の農産物に感謝し、「ふらのワイン」の普及を図るため、多くの市民と観光客に満足してもらえる、ワインにこだわった特色あるイベントを企画開催する。昨年までは開催時間を午前10時から午後2時までの4時間としていたが、今年は1時間延長し午後3時までの5時間。
 冒頭、能登会長は「平成19年からJR富良野駅横で開催しており、市民に感謝するイベントです。毎年、7、8000人の来場者で今年は時間を延長して開催する」などとあいさつし、出席した各団体の代表者に同祭りへの協力を改めて呼びかけた。
 この後議事に入り、2012年の入場者数(約7500人)や出店者数(28店)など経過と実施概要、収支決算報告が行われた。続いて2013年の基本方針として、①市民や観光客に感謝するお祭り②ワインにこだわった特色あるイベント③アトラクションや飲食物に地元の農作物を使い、広くPRする④商店街と連携し、中心市街地の活性化を図る⑤リターナブル食器の活用やゴミの減量化に努める⑥来場者がゆっくり祭りを楽しめる会場にする―を挙げている。
 入場料は無料。市民、観光客を問わずフリー入場。飲み物・食べ物は全て有料販売。食べ物は富良野産を使い、ふらのワインを使った一品料理を提供する。主なアトラクションは、ぶどう踏み実演会、ワインに因んだアトラクション、コルクの広場や縁日コーナーの開設など。収支予算額は290万円。


大空にスイスイ泳ぐ 大小80匹のこいのぼり

 4月29日にオープンした山部自然公園太陽の里パークゴルフ場の一角に、大小80匹の「こいのぼり」が揚げられ、芦別岳を望み風に吹かれ勢いよく大空に泳いでおり、利用者や観光客などの目を楽しませている。
 このこいのぼりは、山部更生保護女性会(玉手洋子会長、会員数32人)が平成10年から、子供たちの健やかな成長を願って毎年5月末までの1か月間揚げている。こいのぼりはコンクリート製の支柱3本にワイヤーを張り、山部商業協同組合の協力を得て人力で揚げていた。しかし、中央の支柱の高さは約10メートルもあり、取り付けるのに危険が伴うことから、この春、滑車を取り付けた。ワイヤーには1メートル20センチ間隔でリングを取り付けたことで、女性でも容易に揚げることができるようになった。
 玉手会長は「当時、テレビで川の流れに多くのこいのぼりが揚がっている映像を見て感動した。私たちの家にも眠っているこいのぼりがたくさんあるだろうと思い、会員や地域住民の協力を得て使用されなくなったこいのぼりを集め、もう一度大空に泳がせ、子供たちがすくすくと成長する心のふるさとにするため揚げたのが始まりです。これからも頑張ってこいのぼりを揚げ、社会を明るくする私たちの愛の力を微力ながら継続していきたいと思います。子供の日は過ぎましたが、今月いっぱいは大空にこいのぼりを棚引かせたいです」と話す。
 なお、同女性会では使用済みとなったこいのぼりの提供を呼びかけている。連絡先は玉手会長(電話42・2446番)へ。

2013年5月2日木曜日

北海へそ祭り「参加型」の祭りを全面に

 今年で45回目を迎える「北海へそ祭り」の実行委員会(会長・能登芳昭市長)が30日、富良野市役所大会議室で開かれ、7月28、29の両日に新相生通り特設会場で開催する同祭りの基本方針、開催概要などについて協議した。その結果、「ここだけの歓動(かんどう)をあなたに!」をテーマに、参加者と観客が共に感動する参加型の北海へそ祭りを全面に打ち出して開催することを承認した。
 同実行委員会には71団体に所属する代表者や関係者が出席。はじめに能登会長が「今年の北海へそ祭りは45回目の節目の年。地域のお祭りとして富良野沿線にも呼びかけ、市民全体で盛り上げたい」などと出席した実行委員に改めて協力を求めた。
 この後、事務局側から第44回北海へそ祭りの観客動員数(7万8000人)や踊り手数(3600人)など事業内容と実績がそれぞれ報告され、約1257万円の収支決算が承認された。
 続いて、議案第1号の北海へそ祭り概要について審議した。その結果、45回目の節目の年に当たることから、伝統を守りながら「祭りに携わる、見る、踊ること」の新しいアイディアを取り入れ、市民はもとより観光客も気軽に踊れる参加型のお祭りとして企画演出を行う。
 今年の重点項目として①踊り参加者の増と満足度アップ②“へそ”ならではの「食メニュー」の充実③舞台演出・わかりやすい会場づくり―を掲げ、へそ祭りの原点である「へそ」にこだわりを持ち、市民の絆を一層強める。踊り手は市内外を問わず積極的に呼びかけ、踊り手数は昨年よりも多い3800人を目指す。また、へそ祭りに来る観光客の満足度を高めるため、へそ踊り大会や日中のイベントを充実させ、祭り会場での滞在時間を延ばす取り組みを強化する。
 主なプログラムは、北海へそ踊り大会、子どもへそ踊り大会(幼稚園児)、ふらの特産市「富良野のグルメが大集合」、ビールパーティの開催、音楽パレード(市内小中高生)、中心祭・宵宮祭、へそにちなんだアトラクション(へそスイカ割り大会など)、富良野ならではの体験ブース、連携イベント「いかだ下り」「へそマラソン」の開催など。
 なお、収支予算額は総額1230万円。



ふれあいの家 今シーズンの営業始める

 山部自然公園太陽の里の中核施設「ふれあいの家」の今シーズンのオープンセレモニーが4月29日、同施設の駐車場で行われた。同日は気温が低く、また施設の周辺には残雪があり、肌寒い天候となったが、関係者をはじめ幼児や小学生を連れた家族など多数が参加し、アウトドアシーズンの到来を楽しんだ。
 同施設は指定管理者の山部商業協同組合(藤田史朗理事長)が運営。今シーズンも10月末までの半年間にわたり、ふれあいの家とパークゴルフ場の営業を行う。
 オープンセレモニーでは、藤田理事長をはじめ能登芳昭市長など関係者多数でテープカットを行い、藤田理事長が「ふれあいの家と合わせパークゴルフ場のゆうふれコースがきょう、予定どおりオープンすることができました。今シーズンも10月末までの6ヵ月間、皆様に満足いただける施設づくりを目指して頑張って参ります」などとあいさつした。また、能登芳昭市長が「太陽の里には、春から秋にかけて多くの人たちが訪れて賑わう。今年も交流の場として自然豊かな施設の中で楽しんでほしい」などと祝辞を述べた。
 この後、宿泊棟の軒下で綿あめやお菓子が子供たちに無料で配られた。また同家のレストランでは、かけうどん、かけそばが各200円、カレー450円、生ビール300円の特価で提供されるなど、関係者や家族連れの市民らが昼食を楽しんでいた。
 一方、パークゴルフ場は雪解けが遅れたため、ゆうふれA・Bコースのみのオープンとなった。芦別岳C・Dコースは近くオープンする。同日は気温が低かったため、午前中の利用者は約20人のみだった。施設側では「やはり気温が低かったので昨年の半分にも満たない。天候が回復すれば利用者が増えるものと思います」と話していた。70歳代の男性は「先週オープンした東山パークゴルフ場に行きましたが、途中から雪が降り出した。この寒さではプレーを楽しむことができませんね」などと話し、2週連続の寒さにがっかりしていた。
 同家の昨シーズンの利用者数は8571人で、このほかに宿泊延べ数が1494泊。またパークゴルフ場の利用者数は1万319人だった。なお、ふれあいの家の営業時間は午前11時から午後9時までで、期間中は無休。また、太陽の里内にあるキャンプ場は1日にオープンした。