2012年12月20日木曜日

富良野スキー場 記念式典開く 開設50年振り返る

 富良野スキー場の開設記念日に合わせた12月15日、同スキー場開設50周年記念式典が富良野プリンスホテルで開催され、当時の状況を知る人やスキー場運営、ワールドカップ開催の競技役員として尽力した関係者など約100人が参加し、半世紀にわたるスキー場の歩みを振り返り、今後一層の飛躍発展を願った。
 はじめに富良野スキー連盟会長の黒岩岳雄さんが、開設当時の北の峰スキー場や列を作ってリフトに乗り込むスキー客をはじめ、10回にわたり開かれたワールドカップアルペン競技大会、2回開かれた同スノーボード競技大会など、当時を偲ぶ懐かしい写真を50分間にわたり映像で紹介し、50年の歩みを振り返った。
 この後、主催者を代表して富良野スキー場開設50周年記念式典実行委員会の荒木毅実行委員長が「富良野スキー場は富良野市の大きな財産でまちづくりの原点。唯一、民間主導で作ったスキー場。会社の設立時には160人の市民が株主となった。北海道でナンバーワンのスキー場。雇用を生み出し、市の発展に大きく貢献してきた」などとあいさつした。
 続いて荒木実行委員長が、富良野商工会議所会頭として北の峰スキー場の開設に尽力し、今日の「スキーのまち富良野」の基礎を作り上げた、故鴨田茂さん、北の峰プリンスホテル(当時)の支配人として活躍した故菅原良晴さん、富良野プリンスホテル総支配人を務めた故福岡正さん、数度にわたるスキー大会、スノーボード大会等を誘致した株式会社プリンスホテル、富良野スキー場で開催する諸大会やスキー祭りにおけるコース整備や舞台雪像製作などに尽力している陸上自衛隊上富良野駐屯地第4特科群第104特科大隊、富良野スキー連盟、富良野地区スキーパトロール赤十字奉仕団の3個人と4団体に感謝状をそれぞれ授与し、長年にわたる功績を称えた。
 この後、来賓の能登芳昭市長が「富良野スキー場の存在は大変大きい。地元の協力がなければここまで発展してこなかった。今、スキー場の経営は厳しい状況だが、今シーズンは台湾やオーストラリアから大勢のスキー観光客が見込まれている。50周年を節目に一層の協力体制が必要」などとあいさつし、同スキー場の更なる発展に期待した。

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