富良野市民生委員児童委員協議会 全国表彰される
富良野市民生委員児童委員協議会(橘勝治会長、52人)が、優良協議会として全国表彰を受けた。10月18日に東京で開催された「平成24年度第81回全国民生委員児童委員大会」記念式典で表彰された。11月26日午後、橘会長、古田秀夫副会長ら10人の委員が市役所を訪れ、能登芳昭市長に受賞報告を行った。
同協議会は、男性30人、女性22人の計52人で構成し、一人暮らしなど高齢世帯の支援活動を行っている。この中で平成22年度から2か年にわたり、北海道民生委員児童委員連盟から「地域支援調査(住民支え合いマップ調査)事業」の指定を受け、52人の委員が連携して、市内全域で調査を実施した。
作成したマップは、従来の福祉マップとは異なり、地域での孤立や引きこもりの状態にある住民の発見、要支援者が地域や近隣とどのように関わっているのかなどのつながりを図上で整理し、適切な相談や、お互いを支え合う体制の整備、地域課題の発掘などに大きく寄与している。
このような取り組みは災害発生時に形骸化してしまいがちだが、このマップを作成したことから、昨年9月に発生した大雨による洪水避難の災害発生時に迅速な避難誘導にも生かされ、緊急時の要援護者救援などに大いに役立ったという。
報告を受けた能登市長は「団体として表彰されたことは素晴らしい。民生・児童委員の仕事内容は目立たないが中身の濃い仕事をしている。団体としての受賞は大変名誉なこと」などと橘会長ら委員の地道な活動に対して改めて労をねぎらった。
これに対して橘会長は「私たち委員一人ひとりは地べたを這うような仕事をしています。今回作成したマップは先輩委員の協力があったことから受賞につながった。しかし、委員の高齢化に加え、民生・児童委員の新規加入が少なく、課題が多い。住民ニーズに応えるには行政の力が必要」などと訴えた。
富良野オムカレー市民還元キャンペーン 3日から1週間
富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長)は、JAふらの百合根部会(蜂谷敬二部会長)と連携して、今月3日から9日までの7日間、「富良野オムカレー市民還元キャンペーン」を実施する。同オムカレーには市内で収穫された冬の旬野菜「ゆり根」を調理し、加盟11店舗で、通常800~1000円の富良野オムカレーを、ふらの市内共通商品券(500円券)1枚で提供する。
同百合根部会との連携は今回で3年目。主に東山地域で栽培されているゆり根の消費拡大の一環として始まった。同部会の栽培戸数は40戸で栽培面積は8ヘクタール。年間、5キロ入りで2万5000ケースを出荷し、約1億円の販売実績という。しかし、耕作者の高齢化や栽培面積の減少、さらに食生活の多様化からゆり根の消費量が徐々に減ってきているのが現状という。
こうした状況を踏まえて、富良野の冬の旬の野菜として、一人でも多くの消費者にゆり根の美味しさと消費拡大をPRするため、富良野オムカレーとドッキングしたもの。
キャンペーンを前にして11月27日夜、蜂谷部会長(59)が提供店の「民宿・お食事 正直村」=北の峰町=を訪れ、店主の笹木正春さんに5キロ入り(62玉)のケースを手渡した。蜂谷部会長は「生産されたゆり根の多くは、関東・関西方面に出荷しているが、富良野市内でも徐々に消費が増えてきている。今年は好天に恵まれ高品質のゆり根を収穫することができた。8日には、ゆり根ご飯の試食と販売会をフォーレスト店で行い、来店者にゆり根の美味しさをPRします」と話す。
ゆり根の提供を受けた笹木さんは「素材の美味しさを味わってもらいたく、シンプルに蒸して提供します。キャンペーン期間中にゆり根を添えた富良野オムカレーをぜひ食べて欲しい」と期待を寄せている。
なお、富良野オムカレーは平成18年3月に富良野市のご当地グルメとして誕生して以来、6年が過ぎており、今年8月時点で計40万食を達成している。
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