2012年8月4日土曜日

戸籍も電算化へ 今月6日から開始

 富良野市は、戸籍証明書の交付時間短縮など市民サービスの向上を図るため、戸籍事務の電算化(コンピュータ化)を今月6日から開始する。対象戸籍数は1万1653戸籍、戸籍人口2万9537人(平成23年8月31日時点)で、昨年9月からデータ入力を開始しており、6月末に南富良野町、占冠村を含めた担当職員の戸籍システム操作研修会が1週間にわたり市役所で行われた。
 電算化により変わることは、証明書の交付時間が短縮される。これまでの戸籍は、和紙の専用紙にタイプライターや手書きで記載・作成され、出生や婚姻などの届け出があったとき、証明書を発行するまで約1週間かかっていたが、電算化後は大幅に短縮される。また、証明書発行はこれまで30分ほどかかっていたが、住民票と同じ5~10分に短縮される。
 さらに全てコンピュータの文字で表示されるため、見やすくなり、文章で作成していた内容を項目化して箇条書きにするため、より分かりやすくなる。このほか、全員を証明する「戸籍謄本」は「全部事項証明書」になり、個人を証明する「戸籍抄本」は「個人事項証明書」に名称が変更される。
 この電算化に伴い、総務部市民環境課市民年金係では、正字(せいじ)化通知の発送を先月6日から行った。電算化後に使用できる文字は、常用漢字、人名用漢字など漢和辞典に掲載されている正字、ひらがな、カタカナとされている。
 これまでの戸籍には、氏(うじ)、名(な)が崩し字、癖(くせ)字など、そのまま記載されている場合がある。正字と異なる字体で記録している文字があり、戸籍法で使用できなくなるため、その文字に対応する正字に改めて記載することになった。
 6月末に行われた研修会には富良野市、南富良野町、占冠村の担当職員が参加し、証明発行、戸籍、附票・異動(出生、死亡、婚姻、離婚、転籍など)、人口動態、除籍異動などの操作を集中して研修し、8月からの稼働に備えた。
 富良野管内では上富良野町と中富良野町はすでに電算化を行っている。南富良野町が8月13日、占冠村が8月20日にそれぞれ稼働する予定のため、共同で準備が進められている。戸籍の電算処理率は全国で61%、道内で55%(平成24年5月31日時点)。
 今回の電算化は本籍地が富良野市の人が対象。住民票の住所が富良野市にあっても、本籍地が富良野市以外の人は電算化の対象外となる。



全国大会へ 富良野広域連合消防本部の救助隊員4人

 全国の消防救助隊員が陸上の部と水上の部に分かれて技術を競い合う「第41回全国消防救助技術大会」に、富良野広域連合消防本部に所属する隊員4人が北海道地区から選抜されて出場する。同大会は今月7日、東京都で開催され、全国9地区から選抜された約1000人の隊員が日頃の訓練の成果を競う。
 富良野広域連合消防本部から出場するのは、南富良野支署の米木直人さん(22)、宮崎敬太さん(20)、中富良野支署の浅野優也さん(27)、山形貴博さん(20)。米木さんは個人種目のロープブリッジ渡過、浅野さんも個人種目のはしご登はん、宮崎さんと山形さんは団体種目のロープ応用登はんにそれぞれ出場する。
 「ロープブリッジ渡過」種目は、水平に展張された20メートルのロープ(往復40メートル)を往路はセーラー渡過、復路はモンキー渡過を行うロープ渡過の基本的な訓練。標準所要時間は28秒。「はしご登はん」種目は、自己確保の命綱を結索した後、垂直に固定されたはしごを15メートル登はんする。標準所要時間は24秒。「ロープ応用登はん」種目は、登はん者と補助者が協力し、器材を使わずに塔上から垂らされたロープを15メートル登はんする連携訓練。標準所要時間は16秒。
 米木さんら4人は7月12日に札幌で開催された第41回全道消防救助技術訓練指導会に出場し、上位の成績を収め全国大会出場の切符を手にした。浅野さんは3度目の全国大会出場、米木さんら3人は初出場。4人は全国大会に向け7月30日から3日まで中富良野支署に集まり、集中して訓練を行った。
 米木さんは「全道では納得の行く成績を収めることができなかった。全国大会ではベストを尽くしたい」、浅野さんは「全国で一度入賞した。その経験を生かし普段通りの成果を挙げたい」、ペアを組む宮崎さんと山形さんは「2人力を合わせて全国大会に臨み、いい結果を残したい」とそれぞれ意気込みを語った。4人は6日に出発する。

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